金剛山ってこんなに歩ける山だったんです!
- GPS
- 09:17
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,702m
- 下り
- 1,690m
コースタイム
天候 | 晴れ 朝は気温が20℃を切っていましたが、昼近くになるとさすがに暑さが応えました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはありませんでした。 このルートはメインのコースではない分ワイルドな雰囲気も若干楽しめるところが好きです。 まだまだこれから整備されるのでしょうが、新しい道標などもしっかり設置されて楽しみな道になりそうです。 下山に往路の北側を並行するルートを取ろうとしましたが、集中力が切れて何度かミスを繰り返し、結局往路をピストンしてしまったことが残念でした。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
車
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感想
小学校に上がった時分だったか、両親に連れられて金剛山にロープウェーで上がった記憶があります。
山道や山頂の様子など何も覚えていないのにロープウェーに乗ったことはずっと自分の中に残っていました。
それとなぜだかわかりませんが、金剛山の1125mという高さ(数字)が記憶の中に残って忘れることがなかったのです。
約45年ぶりになるんでしょうか! 今回歩いてみることにしました。
ルートを考えるに際して「日帰り山歩きガイド」的なものを見ると、ロープウェー側からピストンか周回で4時間くらいの行程が多いようです。
もう少し欲張ったルートを取れないものかと地形図をにらんでいると、北西から尾根伝いに歩くルートが取れそうです。
ネットで調べると地元の武将、楠正成ゆかりの城跡を巡りながら登るルートがありました。
ただ登山道としてはこれから整備されていくようで、地図とコンパスを有効に使わないといけない旨記載がありました。
所要時間は4〜5時間との事。
少々ハードですが歩いてみることにしました。
下りは同じところに戻るのですが、少し北寄りを通る道を選択して周回コースにしてみます。
往復とも地図読みの必要があって距離もある、身体と足と頭をフルに使いそうなルートが設定できました。
スタートは道の駅「ちはやあかさか」からです。
早朝5時に到着しましたが、まだ東の空だけが薄明るいくらいです。
それでも準備をする間に空は明るさを増し、待つことなく歩き出せました。
山沿いの丘陵地の田園風景、大阪に唯一残る「村」の風景です。
青の濃い空に絹雲が高くゆっくりなびく様を見上げながら歩いているうちに登山口に着きました。
道標には「金剛山」よりも城跡がメインのような書かれ方ですが、この登山口自体が「一の木戸」という門の遺構との事です。
地元が力を入れる「地域おこし」の一環なのか、この登山道にもかなり手を入れているようです。
遺跡の案内板を新しく作って設置していたり、道標も古いものを取り替えていたりとこれからメジャーにしていこうとの意気込みが伝わるような道です。
道そのものはたぶんこれから整備が進んでいくんでしょうけど、遊歩道のような道になるよりは現状の少しワイルドな雰囲気を残して、若干の緊張感を持って歩ける道にして欲しいところです。
(あくまで個人的な希望ですが・・・)
予想していたよりも道ははっきりしていて、ヤブコギや踏み跡が不明瞭な箇所はあまりありません。
いくらでも往路に時間を費やすわけにもいかないもので、道がわかりやすいのは助かりました。
ただ分岐がかなり出てくるので、やはり地形図を読みながら間違えないように気をつけます。
目に映る地形と等高線を見比べながら現在位置を確認し、この先の地形を予想しながら歩きます。
企画的判別しやすい地形で往路では現在位置の把握をし続けられたこと、ちょっとドヤ顔で歩いていたかも?
実は金剛山という山はないのだそうで、大日岳、葛木岳、湧出岳という3つのピークを総称して金剛山と呼ばれているそうです。
その最初のピーク、大日岳の山頂を踏みに少し寄り道しました。
ピークというよりは登山道の通過点のようなあっけないものでしたが、そこで初めて腰を下ろしての小休止を取りました。
そこからすぐの葛木岳が標高1125mの最高点のピークです。
ところがその一帯は葛木神社の神域で立ち入り禁止になっていました。
その柵の前で登頂ということにしておきましょう(笑)
神社、寺の建つ山頂部、トイレを見つけて売店の前に行くとバス停があったのにはびっくりしました。
湧出岳までの道沿いに「大阪府の最高点」という表示を見つけました。
・・・なんだこれ?
金剛山は大阪と奈良の境に山頂があると思い込んでいましたが、山頂周辺は全て奈良県で、沿道にある児童公園の敷地の隅っこにこの最高点があるのです・・・
一回りしたところで葛木神社から北に向いてきた道を逆に辿ります。
セトの分岐まで引き返し、予定の下山路に入るつもりです。
・・・恥ずかしいことにこの案内板だらけの山頂部で迷ってしまいました(汗)
同じところに2度も出てきたり、真っすぐ進んでいるつもりでぐるっと回っていたり、狐にだまされていたような気分でうろうろ時間を潰してしまいました。
それでもようやくセトの分岐を過ぎ、ここから下山路に想定していたルートです。
こちらは地形図に破線の表示があるので判りやすいはずと油断して歩いていたら、周りの風景が地形図の等高線と一致しないことに気付きました。
遠くに見える川も本来の見え方ではないようです。
立ち止まって地図を見直し、道の表示のない別の尾根にいることがわかったのです。(こんなに立派な道なのに!)
下ってきた道を引き返すと崩落した土砂に半分埋もれた道標を見つけました。
ここが分岐と判明し、今度こそ破線の通り道を辿ります。
ところが・・・この「本来の道」はしばらく歩くと消えてしまいました!
位置は確認できていますが、ここからしばらくはヤブコギになりそうです。
時間をかければ下の沢沿いの道に出合うところまで行けるでしょうが、今回はここまでで時間切れです。
分岐まで引き返して朝の道を戻ることにして何度目かの登り返しです。
一人で歩いていて良かったと思うのはこういう時。
誰かを引率でもしていたら、こんな右往左往するわけには行きません。
行ったり来たりする中で間違いの原因を見つけたり、次善の行動を決めたりとそれはそれで充実しているつもりです。
グループだと、この状況を一緒に楽しんでくれるメンバーはなかなかいないでしょうね・・・
セトまで戻ってあらためて下りだすと、朝通過したポイントが次々現れてやれやれです(汗)
いつものように失敗を重ねながら、かなり目いっぱい歩いた9時間でした。
(後でレコのルートを入れてはじめて結構な距離を歩いたんだと実感しました)
ついでに拾って歩いたゴミは、正直かなりの量になりました。
ゴミの少ない山は、実際には手をかけて管理をされているからなんだと今さら気付いたようなことです。
平日の静かな山歩きでしたが、また季節を変えて歩きに来ます。
コメント
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おはようございます
長らく金剛山とご無沙汰いたしております
暑い中登るのも大変ですし金剛山は道迷いしやすい(私だけ?)と
思っていましたけれど
monさんは登り返しの大変さも楽しんでいらっしゃるようで安心しました
merさん、おはようございます!
(あ、今日は日曜日なんですね )
地形図を頼りに歩けているうちは、あまり悲惨な状況には陥らないものと安心しています。
間違えたルートからの復帰に頭を絞ったり、周囲に見えている風景と等高線を見比べたりとパズルのような作業は好きです
金剛山を歩いていると、周囲の集落と通じる裏道がいくらでも出てきそうで、その意味では大きな里山なんでしょうね。
山の中は結構涼しくて気持ちよかったですよ
・・・朝早かったからかな
こんにちは
トレーニングの成果が出てきて、
ぼちぼち、山でも走っているのではと
地図読みの方は、
葉っぱが落ちて、見通しが利くようになったら
またはじめようかな。
坊村から蓬莱山にかけて、研究中です。
churaさん、こんにちは!
トレラン、流行っていますね・・・
気持ち良さそう・・・かな?
山道を走ることはまず私はしないと思っています
山とのんびり会話をするのが楽しいと思っている限り体力勝負はできないですよ・・・
坊村から蓬莱山・・・夫婦滝あたりですか?
伊藤新道ではなさそうですね・・・
churaさんの世界が広がりそうですね
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