北岳〜間ノ岳縦走
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- GPS
- 18:36
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,294m
- 下り
- 2,293m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 9:29
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:30
天候 | 前泊時は曇りのち夜一時雨。2日目は曇りのち霧のち夜大雨。3日目は晴れ時々曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御池小屋に向かう途中で小崩落箇所あり(危険無し)。北岳〜間ノ岳間は数カ所、危険箇所があり慎重な通過を要する。帰りの大樺沢では前夜の降雨の影響で道が一部川のようになっていた。 |
その他周辺情報 | ネット上の古い情報だと、北岳山荘では水が1リットル100円で有料、というものを見かけましたが、山荘の前にある蛇口から自由に汲むことができました。飲用可能です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
ダウンジャケット
雨具
ゲイター
日よけ帽子
替え下着
替え靴下
登山靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
サブザック
昼ご飯
夕ご飯
朝ご飯
行動食
非常食
エナジーゼリー
調味料
飲料
ハイドレーション
ソーヤーミニ
ソーヤーミニ用チューブ
ガスバーナー
ガスカートリッジ
ライター
コッヘル
食器
調理器具
地図(地形図)
コンパス
笛
熊鈴
計画書(オンライン提出)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ダクトテープ
細引き
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
スマートフォン
モバイルバッテリー
腕時計
サングラス
タオル
消毒用エタノール
消毒用ティッシュ
マスク
ハッカ油スプレー
サコッシュ
ストック
マルチツール
カメラ
テント
テントマット
シュラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
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備考 | 持っていって良かったもの:指ぬきグローブ(岩稜地帯の通過に必要)、フリーズドライおしるこ(冷えた夜非常に温まる)、使い捨て涼感タオル(汗を拭くと非常に快適)、プロテクトJ1(肩の保護に)、足のマメ防止テープ(下山時に大活躍) 持っていけば良かったもの:エアー枕(睡眠の質に直結)、防水マッチ(3,000m峰のためライター点火せず。幸いバーナーのスパークで点火できた) |
感想
「日本第二位の北岳に登ってみたい」。
今回同行した相方が昨年口にした願望を、今年早くも実現することができました。とは言え、二人とも今回が初めてのテント泊山行であり、しかも縦走も初。本来であれば、もう少し経験値を積んでからにすべきであったと感じています。
特にキツかったのは、草すべりの後半部分。ハアハアと息が上がり、高度もあってか酸素が足りない印象なのと、ふくらはぎの筋肉に限界が来て、これ以上登れないと思うところまで疲労しました。急遽、ラーメンの昼食を前倒し。これがアタリで、一気に体調がよくなりました。恐らく塩分・ミネラルが不足していたのだと思われます。(水はハイドレーションに3Lを入れていきましたが、上記のラーメンの水を含めて、北岳山荘到着時にはちょうど無くなっていました。ただ、水ばかり飲んで、塩分の補給を怠っていました。)。このように、小太郎尾根の前で、すでに体力の面で厳しさを感じていたのですが、間ノ岳への縦走をするにはどうしても北岳山荘まで行かなくてはならず、頑張って北岳から降って行きました。ようやく着いて手早くテント設営。キャンプ経験こそ豊富なものの、3,000m環境でのテント泊は未経験でしたが、幸い高山病などは出ませんでした(相方は頭痛と吐き気を発症)。
2日目は3時に起きて、当初計画であった間ノ岳へのピストンを敢行。岩稜地帯の連続で気の抜けない縦走でしたが、3時間強で完了。再び北岳山荘から、今度は八本歯のコルへトラバース道を行きました。このトラバース道は相当に危険な箇所が多く、神経を使いながらの通過でした。ただ、途中の斜面に広がるお花畑は「見事」の一言で、このためだけに通る価値があったと思えるほどでした(写真参照)。
その後は巨大な岩だらけの急斜面をソロソロと降りながら八本歯のコルに向かいます。登ってきた方も「どこがルートが分かんないね(笑)」とこぼしていました。八本歯のコルを過ぎると、木製のハシゴが20〜30は続き、急速に高度を下げていくことになります。その高度感を見ていると、「ここから登るのは相当なチャレンジだな・・」と思わずにはいられませんでした。
1時間ほどハシゴ下りが終わると大樺沢へ。ルートマップや地図を見ていると緩やかに見えていたのですが、実際に歩いてみるとかなり急な斜面で全く気が抜けません。サイドステップなどを繰り返さなければならず、足の裏の皮膚への負担が尋常ではないのです。実際、すぐにマメがいくつも出て、痛みに耐えながらの下山となりました。(後で知ったのですが、足の裏に"プロテクトJ1"を塗っておくと緩和されるようです。肩には塗っていたのですが、足の裏という発想がありませんでした)。
もちろん、大腿部の筋肉は限界まで試されます。途中、何度かピクピクとなってしまい、都度、水分補給と行動食を食べて回復させ、また下りて行きました。大樺沢の下部は、穏やかな樹林帯の山歩きとなりますが、前夜の大雨の影響か、登山道が一部、川のようになっていました。八本歯のコルから広河原までの道は、降りなのに非常に長く感じ、とても消耗しました。
反省点として、初心者にも関わらず、事前の体力トレーニングが足りなかったことを痛感しました。また、当初は初日に広河原から北岳山荘を経て、間ノ岳までのピストンを行う予定を立てたのですが、どう考えても「無謀」であったと初日に気づき、計画を変更して二日目に回しました。結果的に二日目の歩行距離が12kmにもなり、下山時の疲労につながりました。自分の実力を考えて計画を立てる事が大事だと痛感しました。
とは言え、全体としては日本第二位、第三位の高峰に登ることができた充実感は何ものにも代えがたく、また、二日目は天候も回復したこともあって、全体的には非常に満足感の高い山行となりました!😊😊
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