別山谷沢登り 【崩壊が激しくレベルアップしてました】
- GPS
- 11:39
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,960m
- 下り
- 1,954m
コースタイム
天候 | 晴れのちガス |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩屋俣谷川 暗闇での堰堤巻は難儀、旧林道を探して歩こう。最終堰堤は右岸から巻いたほうがよさそう。 別山谷 今年の豪雪の影響で倒木が多く残雪もあります。上部は雪崩に伴う落石が蓄積され不安定です。最初の大滝の巻はルンゼの崩壊があり確保なしでは非常に厳しいです、一か八かは命がいくつあっても足りません。 草付場は草が成長時期なので根の土壌は緩くて掴むと剥がれます。草付場も確保したほうがよいでしょう。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉は8月2日からまん防なのでどこも休業します。 |
写真
装備
共同装備 |
ロープ30m2本
ビナ
スリング
ヌンチャク
捨て縄
リンクカム
ハーケン
ハンマー
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感想
8月最初の山行は沢登りでしょう。近くてハードで大満足の別山谷に行くことにした。自身は3度目の別山谷、上部のV字渓谷は白山でもこの沢にしかないだろう、クライミング技術がなければムズイ沢、若者と2人で行ってきた。
遅めの3時スタート、あまり早すぎると核心部でも真っ暗…、しかし遅いと長丁場のルートなのでそれなりにリスクはある。
相変わらず暗闇の堰堤群の巻は難儀する、下山時は通らないから一度明るい時に歩くのいいかもしれない。堰堤上は快適な沢登りが始まる、水が気持ちいい、夏は沢をしないで何をする…って感じ。予定通りに明るくなるころに別山谷出合に着いた。
休憩しようと立ち止まったらオロロの集団に襲われた、仕方なく休憩せずに標高を上げよう。
別山谷に入ると小滝の連続、飽きさせない遡行が続く。オロロはうるさいが1200mを超えた辺りからいなくなった。さて、1300mを超えてくると大滝の連続になってくる、別山谷の核心部です。久しぶりに大滝とご対面右岸からサックっと巻いて懸垂で降り立った。今日はサックっと遡行できると期待していたがこの後は全く甘くなかった。次の大滝は左岸から巻く、際どいルンゼをよじ登れば灌木に捕まりながら尾根に這い上がれるはず…、しかし崩壊が激しく行けません。今日はリンクカムを持てきてよかった、クラックに効かせてセルフを取り若者に登ってきてもらう、そのまま際どいトラバースをしてもらいビレイしてもらった。フリーでは怖くて行けませんでした。
核心は続く、草付場は根っこが緩くて掴むと剥がれる、秋はしっかりしているんだけど。ロープの出番が多かった。更に標高が上がると残雪が出てくる。今日は時間ばかりが過ぎていき中々進まないべ、だがクライミングの技術を多用でできるのでおもろいな。今日は登れる滝は巻かずにロープを出して積極的に濡れながら登る、若者は半泣きでした。
核心部が終わると斜度が増して大岩を登って行く、そして水が無くなるとV字渓谷になる。白山ではここしかない絶景地帯、しかし今年は雪崩に伴う落石が蓄積していて危険地帯だった。落石を起こさないように狭いV字を登って行く、狭い所はチムニーを登れる技術があればフリーで安全に登れます。
V字渓谷が終わり40mの壁を登るとガレ場になる。振り返るとはるか下にチブリ小屋が見えていた。今日はガスガスで一瞬の晴れ間しか景色が堪能できません。
際どくガレ場をよじ登りハイ松を漕いで行けば登山道に合流できる。ハイ松漕ぎで別山から下山中の登山者が不思議そうな顔をして大丈夫ですかと言ってきた。
普通の登山者が見たら頭がおかしい人に見えるだろう、この急斜面は理解できないと思う。市ノ瀬から10時間かけて沢登りしてきたと言うと驚いていた。
さあピークに行って写真撮って下山しよう。僅かな登山道歩きは暑くて不快だった。下山は言うまでもなく地獄、登りは汗もかかず200CCしか水分を摂らなかったのがウソみたい。汗の滝が核心でした。ダッシュで下りる、苦しいが不快な時間を短縮したい…休憩せずに1時間40分で市ノ瀬に到着、脱水症状で足が痙攣していた。
また一つ今年の思い出ができました。。。
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