記録ID: 3428400
全員に公開
沢登り
日高山脈
日高幌別川ピリカヌプリ南面直登沢
2021年08月07日(土) ~
2021年08月09日(月)
北海道
- GPS
- 56:00
- 距離
- 43.7km
- 登り
- 2,101m
- 下り
- 2,105m
コースタイム
8/7:林道ゲート(10:30)入渓点(14:30)Co580二股=C1(17:45)
ゲートが開いておらず灼熱林道歩き4h。30分ほど歩いて竹中のNP忘れが発覚。昔はハーケンのみだったし、と自己弁護してそのまま進む。ごめんなさい。ようやく入渓すると歩きにくいゴーロ。時折現れるナメや白い巨石が美しい。函滝も楽しいけれど、やはり水量はまだ少ない。Co480二股を誤って通過してしまい、函滝を登ったり巻いたりしてCo580二股で沈。逃げるなら支沢登るしかない。
8/8:C1(5:30)ピリカヌプリ(13:15-13:45)日高幌別川Co500二股(17:30)Co400=C2(18:30)
朝から楽しい小滝が連続する。Co590-CS滝は直登不可能で右岸の側壁を成田さんリード。脆かったり逆層ヌルヌルだったりで悪い。30ⅿほどで木にFIX。cd難しそうなので懸垂で降りた。しばらく進むとCo700-二段(三段では?)40mF出現。「これ、登れるんじゃね」と眺めていると成田さんも「これ、登れるんじゃね」とニヤリ。1段目は何でもないので確保せず上がってテラスへ。そこから大滝の落ち口へ伸びる左岸の弓状ラインを辿った。
左岸のクラックにハーケン決めながら登る。クラックから2段目テラスにトラバースする箇所が脆いうえにヌメヌメで悪い。直前のハーケンも頼りない。2段目テラスにはハーケンにうってつけのリスがたくさん走っていた。壁に張り付いた草を掴みながらスラブを登ると、奥に苔の詰まったクラックを持つ3mほどの凹角。マスターカムとアングルで固めてフリー突破を試みるもスタンスが30°ほど傾斜しているうえにヌメるので、アングルの効きを確認してシュリンゲを掛け、ガバに見える突起に恐る恐る手を伸ばし、絶対大丈夫だと確認してから懸垂で身体を持ち上げる。その上もホールドが繋がっていてとても安心した。最後は水流に触れないように注意してマントル返す。Ⅴ級A1といったところか。今回は記録的とも言える渇水状態で直登できたが、特に2段目テラス以降は平水時も厳しそうだった。
直後の7mFは右岸から小さく巻く。なおも楽しい滝登りが数個続き、Co900-20mF(記録によっては820-850大滝)は左岸から最後のカンテ沿いを第一関節カチをマッチして越える。ここで核心部は終了。先を見るとものすごいガレが堆積している。雪渓で埋まっていたのであろう、最近の好天続きで干からびた流木がそこら中に散乱している。時折出てくる小滝を楽しみつつひたすらガレ登り。周囲を岩壁に囲まれ、穂高滝谷のようなロケーションの素晴らしさのおかげで意外と退屈しなかった。Co1200二股を左に入り、ガレ混じりのチムニー登りをこなすとお花畑に出る。1時間ほどハイマツ漕ぎなども混じえてピリカヌプリへ。安定のガスガスビュービュー。
計画段階での下降は春別尾根からCo550二股を考えていたが、ゴルジュ下りは嫌なので主稜線を下って・1338からCo500二股に当てる方針に変えた。とんでもない藪漕ぎかと思いきや獣道が発達していて、・1338からの尾根下りの序・終盤以外はまぁ我慢できるレベル。Co500二股に忠実に当てることはできず、降りた支沢が微妙なcdや懸垂を強いられ面倒くさかった。暗闇林道でも今日中に帰札したかったので頑張って河原歩きと函対処するも、、、日没前に林道着は無理だと察してCo400で沈。夜は少しパラついた。
8/9:C2(6:00)入渓点(7:15)林道ゲート(11:00)
単調な河原の中に現れる函がとても楽しかった。「ゲート開いてれば半分で済んだのに」とグチりながら林道4時間歩いた。
ゲートが開いておらず灼熱林道歩き4h。30分ほど歩いて竹中のNP忘れが発覚。昔はハーケンのみだったし、と自己弁護してそのまま進む。ごめんなさい。ようやく入渓すると歩きにくいゴーロ。時折現れるナメや白い巨石が美しい。函滝も楽しいけれど、やはり水量はまだ少ない。Co480二股を誤って通過してしまい、函滝を登ったり巻いたりしてCo580二股で沈。逃げるなら支沢登るしかない。
8/8:C1(5:30)ピリカヌプリ(13:15-13:45)日高幌別川Co500二股(17:30)Co400=C2(18:30)
朝から楽しい小滝が連続する。Co590-CS滝は直登不可能で右岸の側壁を成田さんリード。脆かったり逆層ヌルヌルだったりで悪い。30ⅿほどで木にFIX。cd難しそうなので懸垂で降りた。しばらく進むとCo700-二段(三段では?)40mF出現。「これ、登れるんじゃね」と眺めていると成田さんも「これ、登れるんじゃね」とニヤリ。1段目は何でもないので確保せず上がってテラスへ。そこから大滝の落ち口へ伸びる左岸の弓状ラインを辿った。
左岸のクラックにハーケン決めながら登る。クラックから2段目テラスにトラバースする箇所が脆いうえにヌメヌメで悪い。直前のハーケンも頼りない。2段目テラスにはハーケンにうってつけのリスがたくさん走っていた。壁に張り付いた草を掴みながらスラブを登ると、奥に苔の詰まったクラックを持つ3mほどの凹角。マスターカムとアングルで固めてフリー突破を試みるもスタンスが30°ほど傾斜しているうえにヌメるので、アングルの効きを確認してシュリンゲを掛け、ガバに見える突起に恐る恐る手を伸ばし、絶対大丈夫だと確認してから懸垂で身体を持ち上げる。その上もホールドが繋がっていてとても安心した。最後は水流に触れないように注意してマントル返す。Ⅴ級A1といったところか。今回は記録的とも言える渇水状態で直登できたが、特に2段目テラス以降は平水時も厳しそうだった。
直後の7mFは右岸から小さく巻く。なおも楽しい滝登りが数個続き、Co900-20mF(記録によっては820-850大滝)は左岸から最後のカンテ沿いを第一関節カチをマッチして越える。ここで核心部は終了。先を見るとものすごいガレが堆積している。雪渓で埋まっていたのであろう、最近の好天続きで干からびた流木がそこら中に散乱している。時折出てくる小滝を楽しみつつひたすらガレ登り。周囲を岩壁に囲まれ、穂高滝谷のようなロケーションの素晴らしさのおかげで意外と退屈しなかった。Co1200二股を左に入り、ガレ混じりのチムニー登りをこなすとお花畑に出る。1時間ほどハイマツ漕ぎなども混じえてピリカヌプリへ。安定のガスガスビュービュー。
計画段階での下降は春別尾根からCo550二股を考えていたが、ゴルジュ下りは嫌なので主稜線を下って・1338からCo500二股に当てる方針に変えた。とんでもない藪漕ぎかと思いきや獣道が発達していて、・1338からの尾根下りの序・終盤以外はまぁ我慢できるレベル。Co500二股に忠実に当てることはできず、降りた支沢が微妙なcdや懸垂を強いられ面倒くさかった。暗闇林道でも今日中に帰札したかったので頑張って河原歩きと函対処するも、、、日没前に林道着は無理だと察してCo400で沈。夜は少しパラついた。
8/9:C2(6:00)入渓点(7:15)林道ゲート(11:00)
単調な河原の中に現れる函がとても楽しかった。「ゲート開いてれば半分で済んだのに」とグチりながら林道4時間歩いた。
天候 | 8/7 快晴 8/8 快晴→ガス 8/9 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザイル8.1mm60m
お助け
マスターカム
タープ
|
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感想
長い林道歩きに上部のガレと冗長パートは多いけれど、核心地帯は日高直登沢の楽しさが凝縮されている印象を受けました。平水時は劣悪な高巻きを余儀なくされる危ない系の沢とは思いますが、今回は楽しく遡行できました。
(ピリカヌプリ夏冬全方位トレース、ピオレドール賞達成しました!)
函、滝、焚き火、ウイスキー。ようやく夏が始まった気がする。
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ヌピナイ左の右も是非!
僕はデカイ滝が登りたいです。
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