仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳
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- GPS
- 25:45
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,343m
- 下り
- 2,333m
コースタイム
6:30仙流荘7:50−8:45北沢峠8:45−8:55駒仙小屋9:35−北沢峠9:45−大平山荘9:55−11:25馬の背ヒュッテ11:30−馬の背11:40−12:10仙丈小屋12:15−12:45仙丈ケ岳13:15−駒仙小屋15:05<テント泊>
9/20(金)
駒仙小屋5:15−仙水小屋5:45−仙水峠6:15−7:15駒津峰7:20−分岐7:55−8:40甲斐駒ケ岳9:10−駒津峰10:00−仙水峠10:40−11:20駒仙小屋12:15−11:20駒仙小屋12:15−12:27北沢峠13:00−13:50仙流荘
天候 | 昼は快晴、夜は十五夜。ともに頭上に雲はない。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
仙流荘−北沢峠のバスは積み残しがないように臨時便が出る。 バスは運転手がガイドをしてくれるが、座る位置によっては聞こえにくかったり、風景が見えなかったりする。北沢峠行は左側に座ると鋸岳や甲斐駒が良く見える。 仙流荘から新宿に行くには、循環バスで高遠に出て、JRバスに乗り換え伊那市街に出る。伊那からは1時間ごとに新宿行のバスが出ているとのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な個所はないが、度々大きな岩を上り下りする。 夕方〜夜に食事をとるならば、高遠では店が見つからず、伊那市街に行くしかない。高遠にはスーパーとコンビニが1件ずつ。 高遠から仙流荘に向かう途中に「道の駅 南アルプスむら長谷」がある。 ミニクロワッサンが有名らしく、店内に包装用の箱が積まれていた。試食用にミニクロワッサンが置いてある。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
前夜、伊那市街のビジネスホテルに宿泊し、朝6時半に仙流荘に到着した。
バス停には既に10名ほどが並んでおり、駐車場の車内で仮眠している方もいたようだ。8時前には乗客30名ほどがバスターミナルに沿ってぐるっと並んでいた。
8時前にバスが1台戸台口に向かって行った。と同時にもう1台が停留所に入り、定員分を載せて定時前に出発した。乗れなかった方は定時に戸台口から戻ってくるバスに乗ることになる。
車内では運転手がガイドとなって説明をしてくれていたが、後方にいた私の席では話が聞き取れなかった。
約50分で北沢峠に到着し、テン場のある駒仙小屋まで約10分山梨側に下っていった。
駒仙小屋でテント泊の受付を行い、テントを張った。テン場はきれいに整地されており、マットがあればゴツゴツ感じることはない。水場もあり、結構快適なテン場である。
この日は仙丈ケ岳に行くため、日帰り山行に必要な荷物だけを持って再び北沢峠方面に向かう。
北沢峠を過ぎ、100m程行くと大平山荘に下りる分岐に着く。せっかく登ってきたのに降りるのはもったいないが、仕方ない。大平山荘の右側から藪沢新道が始まる。
もし日帰りで仙丈ケ岳に行くならば、バスを大平山荘で降りると北沢峠から戻る必要はない。
藪沢新道は沢沿いのルートだが、尾根ルートより沢に沿って登った方が気持ちいいだろうなとの軽い気持ちでこのルートを選んだ。(正解だった)
登り始めは樹林帯の中でひたすら高度を稼ぐ。途中から沢に沿ったルートとなるが、前方を見上げると谷の向こうに絵に描いたような青空が見え、あそこまで行くとどのような風景になるのか楽しみながら歩けた。
途中、いくつか小さな滝が現れ、さらに気持ちが良くなる。
1時間少々で尾根道との分岐になり、そこからすぐ上に馬の背ヒュッテが現れた。ここで休憩を取り、その後馬の背に向かう。馬の背に出ると仙丈ケ岳と仙丈小屋が目の前に広がった。
コースタイムでは馬の背ヒュッテから仙丈ケ岳まで1時間20分とあるが、この時点で少々バテ気味であり、見上げるような高度差から見てそんな時間では着かないと思われた。
それでも少しずつ進み、40分で仙丈小屋、若干の休憩の後、更に30分で仙丈ケ岳に着いた。結局、ほぼコースタイム通りだったが、気持ち的にはかなり厳しい行程だった。
実はこの日は当初から軽い頭痛があり、それも厳しく感じる一因だった。高山病かなと思っていたが、後で思い返してみれば、風邪をひいていたのだと思われる。
そのため、山頂で昼食をとるつもりだったが、食欲が全くなく、スポーツゼリーと水分の補給だけで下山することにした。
下山は小仙丈の尾根コースを選んだ。
当初は若干の上り下りがあったが、途中からは一気に下るコースになった。
体調が悪いこともあり、とにかく下ることだけを考え、一気に下って行った。
2つあった分岐では駒仙小屋への近道を選び、2時間程度で駒仙小屋まで戻り、そのまましばらく寝ることにした。駒仙小屋は山に挟まれているため、明るくても、早い時間に太陽が山に隠れてしまう。
そうなると一気に気温が下がり、それで目覚めた。周囲の方も慌ててダウンを着込んでいた。
駒仙小屋の消灯は19時。
その前には寝る体制に入っていたが、この時間に到着する学生のグループがいて、それから周囲に気を使うこともなくガヤガヤと騒がしく食事の準備を始め、ヘッドランプをあちこちに照射していた。それで目を覚ましてしまった。1時間ほど後、漸く静かになり、うとうとしていたら、またテントが明るく照らされて起きてしまった。何かと思ってテントの外を見ると、山の影から十五夜の月が出てきていた。とても明るい。自宅ならば楽しんでみていただろうが、寝ることを優先する状況では迷惑な月になってしまった。
翌朝は3時前から行動を開始している方がいたが、私は4時起床・5時出発で甲斐駒に行く計画にしていた。
予定より若干遅れてスタート。仙水峠手前まで樹林帯が続いていたかと思ったら、急に岩がごろごろしている場所に出た。ここから仙水峠までこれが続いたが、ちょうど日の出の時刻で美しい雰囲気を楽しめた。
仙水峠からは再び樹林帯の中を登る。約1時間ほどで駒津峰に到着。ここから見上げる甲斐駒は昨日の仙丈と同様に非常に高く見える。さらに仙丈に比べ傾斜が急であり、連日の疲れがたまっているためか、見ているだけでくじけそうになったが、先に進むことにした。いったん下り、再度駒ヶ岳の上りとなる。
途中分岐があり、「直登」と「マキ」が選べた。後でガイドを読むと初心者でも直登を登っても問題ないようだったが、その時は急登を数十メートル登りかけて、危なそうだったので下り、巻道を行くことにした。
巻道を行ったら行ったで、砂地でルートを見失い、更に遠回りをしてしまった。
そのあとは確実に一歩一歩進むしかなく、8時40分に甲斐駒頂上に到着した。
この日も快晴だったが、1日毎に雲の量が増え、各山脈の稜線には霞がかかっている状態だった。
それでも景色が素晴らしいことには変わりない。
30分ほど休憩し、下山する。
帰りは双児山コースを取る予定だったが、既に口の中や唇がカサカサにも拘らず、水がほぼ無い状態で双児山をまた上り下りすることは辛く思えたので、往路と同じコースで帰ることにした。
仙水峠の先の岩場は往路の早朝の風景と異なって見え、ルートを見失いがちになった。
漸く樹林帯に入り、仙水小屋で水の補給をしようと思ったが、「水を補給する際は、小屋の人に声をかけてから」との看板があったが人気もないので、面倒くさくなり、駒仙小屋まで我慢することにして先を急いだ。
漸く駒仙小屋に戻り、たっぷりと水を飲んだ後、撤収作業に入る。
バスの時刻まで1時間以上余裕があり天気が良いので、テントとシュラフを干し、のんびりとパッキングを行った。これで帰宅後に干す必要はなくなる。
北沢峠13時発のバスに乗り、仙流荘へと帰っていった。
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