【西上州】御座山(2112m)
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- GPS
- 09:13
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,190m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:10
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<長者の森〜御座山>
夏草の茂る林道。サラシナショウマやミヤマシシウドが迎えてくれた。トゲトゲで実を守って専守防衛に徹するのはエビガライチゴだ。
小沢を渡ると山道になり、明るい森歩きになった。キノコや、名もない草花を見るたびに足を止める。それもまた楽しい。山頂に至る道のりこそ、登山そのものだから。
紅白の鉄塔をくぐって、見晴台から前衛峰へ。山頂は見上げる位置。気を引きしめ直して尾根道をたどり、マルバダケブキの咲くうだの沢のトーミに降り立った。ここは木次原と下新井を結ぶ峠になっている。
避難小屋を通り過ぎ、御座山の山頂に立った。先客さんの姿があった。栗生から最短で登ってきたベテランさん。山岳展望もお手のもの。「あれがあれで、それがそれ」と立て板に水状態。
山頂は断崖の岩峰。ほぼ360度のオープンスペースだ!祠の立つ岩の隙間には、神事用の剣がぶち刺さっていて驚かされた。
頭を雲に隠してるのが八ヶ岳。金峰・瑞牆・国師・北奥仙丈・甲武信・両神・・・奥秩父の主脈がよく見える。南アルプスはうっすら。西上州の山並み、上越国境稜線、浅間山は消息不明だな。手の届きそうな位置には茂来山・天狗山・男山が。
そうこうするうち、二人目の登山者さん。展望談義を交わす。私は次の目的地へ。イワインチンの可愛いコロっとした花に別れを告げる。
<御座山〜弥次ノ平>
避難小屋をやり過ごし、頃合いを見計らって、群馬・長野の分水嶺をたどる。尾根を失い、まるっとした下りだ。こういう斜面のルート読みは神経を使う。2050m標高ラインまで高度を下げると、ようやく尾根がまとまってきた。
それまでは、まったく気が抜けない。基本はコンパスを構えて南東を狙えばいい。しかし、周囲に尾根が立ち上がるそぶりを見せたり、凹地っぽい地形になるたびごと、頭の中にアラームが鳴り響く。
ここは分水嶺だし、地形図には破線路が走っている。それをうまく拾えば、手間いらずのはず。だが、そうは問屋が卸さない。結局は廃道だ。たかだか50mの下降でも、ビル14階分なので、その間、しっかり緊張の時間が流れる。
さて、尾根をつかめば、こっちのもの。あとはシャクナゲのヤブと戯れたり、岩塊を巻いて進んでいく。
途中、一か所ぽっかり空いた展望地。鉄塔を通過して、一平沢林道に降りる。ふたたび尾根に上がって下降予定のポイントに到着。余興で、そのまま弥次ノ平へ。原生林を思わせるようなコケと倒木が美しい。
<弥次ノ平〜相木川〜長者の森>
さて、下降点に戻り、古いテープから分水嶺を北上。尾根を守って進むが、倒木がわずらわしい。やむなく西面に針路を変更。獣道や作業道の痕跡を拾って筋に降り立った。
ここからは沢沿いの下降になる。状況判断で沢の左右を渡り返していく。連綿と続く緑のシャワーに心ときめかせる。
ようやく林道詰めの広場。目に鮮やかなキオンが祝福してくれた。
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