霧島 〜新燃岳へと続く道〜
- GPS
- 07:16
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,189m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
約4km南にある大浪池登山口なら駐車場は無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
活発な火山が集中しているエリアのため、登山前に気象状況、火山活動状況、及び登山道の状況を必ず確認すること <登山口〜韓国岳> よく整備されている <韓国岳〜獅子戸岳> 樹林帯では設置されたロープに沿っていけば道を外すことはない。足元に這った木の根が多いため転倒注意 <韓国岳〜大浪池避難小屋> ひたすら段差の大きい木道が続く <大浪池周回〜登山口> 大浪池周回の道は狭く約4kmと意外と長い。大浪池避難小屋から登山口まではさらに約2.5km。場合によっては、周回中間点の大浪池休憩所から大浪池登山口に下山して、車道を歩いてえびの高原に戻ってもよいと思う |
その他周辺情報 | 温泉: 硫黄谷温泉 霧島ホテル。 坂本龍馬も宿泊した老舗の温泉宿。 大浴場が売りだがサウナや水風呂(霧島連山から湧き出る自然冷水)もしっかり完備されているため、下山のセルフケアにも最適。 無料貸出し品(タオル・シャンプー・ボディーソープ・備え付けドライヤー)もありがたい。 https://www.kirishima-hotel.jp/ <日帰り温泉の受付時間> 11:00〜17:00(利用時間含む) <休館日> なし <入浴料金> 1000円 <泉質> 以下4種類の温泉を堪能できる。 硫黄泉・明礬泉・塩類泉・鉄泉 |
写真
感想
新燃岳のエメラルドグリーンの火口湖の写真を見て、いつか縦走したいと考えていた霧島連山縦走路。しかし、残念なことに登山を始めた年に新燃岳が噴火し、火口湖は消失しその願いは叶うことはなくなった。しかし、縦走路を歩きたい気持ちは今も変わっていない。
霧島に行くのは、いつかの里帰りで高千穂峰を登った時以来。
噴火から10年経っても縦走路が完全開通するには至っていないが、幸い獅子戸岳までの道は開放されているため、そこまで歩き新燃岳、及び縦走路の現状を見に行くことにした。
日の出前にえびの高原に着くと意外と涼しかった。標高が高いせいもあるが、確実に季節は進んでいると感じた。平日の静かな登山道を進み、硫黄山の展望台に着くと先行者がいた。毎月登りに来ているらしく、この日の硫黄山の噴煙は特に活発らしい。確かに登山道を歩いていても、噴気の音が聞こえてくる程だった。先行者と別れて先を進むと、山頂でご来光を拝んで下ってくる人が多かった。アクセスのいい山だからね。
段々と視界が開け、気付けば山頂に着いていた。よく整備されている道だこと。山頂からは新燃岳、高千穂峰に続く連山がまっすぐに見えた。大浪池も近く大きく見え、韓国岳は展望の素晴らしい山だった。
連山東側にはすでに雲の渋滞が見られ、長居はせず本日の目標地点の獅子戸岳に向かうことにした。獅子戸岳への道はよく整備されており、韓国岳への登り返しが嫌でなければ十分勧められるルートだ。
獅子戸岳の先に行くと視界が開け、目の前に新燃岳との近さに驚かされた。1kmってこんなに短かったかと。
眼下の縦走路は鞍部あたりから先は消失しており、完全開放にまだまだ遠いと思った。というよりも、下記動画で言われているように、2011年の噴火時と同程度かそれ以上のマグマが地下にすでに溜まっていることがわかっているらしく、次の噴火が近づいていることの方が完全開放できない理由なのではないかと考えている。
https://www.youtube.com/watch?v=0y4dM_5PwqU
獅子戸岳には先行者がおり、韓国山頂でご来光を見てきたらしい。このエリアをよく知っているようで、いろいろと教えてもらった。この日の新燃岳はかなり大人しいといっていたが、山体の大きさがそうは感じさせなかった。
個人的な感覚としては、山体の大きさや雰囲気が北海道の樽前山に近いと感じた。あちらは噴火すればすぐ東側にある新千歳空港や苫小牧港への被害は甚大なものになると言われている。
九州は火山が多いが、北海道も火山が多い。総面積に対する平地(人口密集地域)の占める割合が北海道の方が小さいというイメージがあるが、平地と火山との位置関係を考えると北海道も危ないエリアは少なくはないと思う。
大幡山方面に向かう先行者を見送り、本格的に暑さが増してきたため、こちらも韓国岳へと戻ることにした。新燃岳を背にして、次回は必ず縦走する時に再訪しようと決意した。
韓国岳への登り返しに差し掛かった頃にガスに包まれ始め、それ以降新燃岳を見ることはなくなった。
韓国岳には相変わらず人気は少なく、ガスの中だったためそのまま大浪池へと下った。大浪池の周回は思っていた以上に退屈で長く、精神的に疲れてしまった。おそらく、ここは初春のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の全面結氷の時に歩くと楽しいのだろう。そのどの時期にも当てはまらないこの時期は目ぼしいものはなくただ暑いだけと痛感した。
無事下山した後は、硫黄谷温泉で汗を流し体を入念にケアした。
下山後は深紅の社殿が美しい霧島神宮への参拝をぜひ!
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