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Yamareco

記録ID: 35018
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
アジア

【登頂】 世界最高峰 エベレスト 8848m セブンサミット 七大陸最高峰

2008年04月01日(火) ~ 2008年05月30日(金)
 - 拍手
yakousei その他13人
GPS
1424:00
距離
111km
登り
6,577m
下り
6,577m
天候 快晴、晴れ、曇り、吹雪、ガス、雪崩
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
南東稜
1953年5月エドモンドヒラリー&テンジン・ノルゲイが初登頂したルートと同じ。
今回は有り難い事に「初めてのスポンサー」が付いた。
また韓国隊とのジョイント登攀で望む事で遠征費用は、当初の計画よりも抑える事が出来た。
山頂に北京オリンピック聖火を上げる為に規制が掛かった以外は特に問題なし。
途中あの、三浦さんと会えた。
登り方としては昔ながらの極地式。
クレパス帯と氷壁には全てFIX&梯子有り。
自分のペースでは登れず多少苦戦するも、最後まで諦めない精神で何とか登頂した。
2008年度のサミッターは290人。
同時に七大陸最高峰もコンプリート。
エベレストBCにてブジャ(安全祈願)を行う。
2008年04月13日 12:53撮影 by  DSC-N2, SONY
13
4/13 12:53
エベレストBCにてブジャ(安全祈願)を行う。
2008年エベレスト&ローツェ遠征隊
2008年04月13日 14:27撮影 by  DSC-N2, SONY
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4/13 14:27
2008年エベレスト&ローツェ遠征隊
危険地帯アイスフォール。標高5300mのBCから見る。

ネパール側からの最大の難所は此処といっても過言ではない。
2008年04月30日 11:59撮影 by  DSC-W200, SONY
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4/30 11:59
危険地帯アイスフォール。標高5300mのBCから見る。

ネパール側からの最大の難所は此処といっても過言ではない。
明日への希望と言う名のアーチが架かる。
2008年05月08日 13:50撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/8 13:50
明日への希望と言う名のアーチが架かる。
頭だけ見えるのがエベレスト。


カラパタール5545mから見る。
2008年05月04日 11:54撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/4 11:54
頭だけ見えるのがエベレスト。


カラパタール5545mから見る。
カラパタール山頂にて。
2008年05月04日 12:48撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/4 12:48
カラパタール山頂にて。
カラパタールから見るエベレスト。
2008年05月04日 12:33撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/4 12:33
カラパタールから見るエベレスト。
カラパタールから見る憧れの山、プモリ。

2008年05月04日 12:42撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/4 12:42
カラパタールから見る憧れの山、プモリ。

此処で固い決意する。

頂を極める事、そして必ず還る事。
2008年05月04日 11:55撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/4 11:55
此処で固い決意する。

頂を極める事、そして必ず還る事。
エベレストベースキャンプを見下ろす。
2008年05月02日 12:46撮影 by  DSC-W200, SONY
8
5/2 12:46
エベレストベースキャンプを見下ろす。
酸素は新品を取り寄せた。
2008年05月16日 13:21撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/16 13:21
酸素は新品を取り寄せた。
真ん中、後ろ向きで下りるのが三浦さん赤のJKにグレーのパンツ、靴はスカルパファントムライト、C2からはケイランド8000を使っていた。
2008年05月07日 16:42撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/7 16:42
真ん中、後ろ向きで下りるのが三浦さん赤のJKにグレーのパンツ、靴はスカルパファントムライト、C2からはケイランド8000を使っていた。
アイスフォールを登攀。
2008年05月07日 15:31撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/7 15:31
アイスフォールを登攀。
氷壁を登攀
2008年05月07日 15:41撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/7 15:41
氷壁を登攀
BC(高度5300m)からC1(高度5800m)に向けアイスフォールを登攀する。
2008年04月29日 16:01撮影 by  DSC-W200, SONY
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4/29 16:01
BC(高度5300m)からC1(高度5800m)に向けアイスフォールを登攀する。
氷壁を登攀
2008年05月19日 12:11撮影 by  DSC-W200, SONY
16
5/19 12:11
氷壁を登攀
梯子は全部で30箇所以上ある。
4月と5月の下旬では道が違う
アイスフォールはゆっくりと動いている為、崩壊は多々ある。
2008年04月24日 17:36撮影 by  DSC-W200, SONY
16
4/24 17:36
梯子は全部で30箇所以上ある。
4月と5月の下旬では道が違う
アイスフォールはゆっくりと動いている為、崩壊は多々ある。
クレパス、多数、推定35mの深さ
2008年04月21日 11:39撮影 by  DSC-W200, SONY
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4/21 11:39
クレパス、多数、推定35mの深さ
セラックの下から。
撮影も命がけ。
2008年04月29日 13:55撮影 by  DSC-W200, SONY
15
4/29 13:55
セラックの下から。
撮影も命がけ。
C1直下からプモリを見る。
2008年05月19日 12:46撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/19 12:46
C1直下からプモリを見る。
C1(高度5800m)に到着。
2008年04月29日 16:59撮影 by  DSC-W200, SONY
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4/29 16:59
C1(高度5800m)に到着。
C2(高度6200m)に向う途中から右ヌプツェ7896m、中ローツェ8516m、左エベレスト8848m

2008年05月07日 14:35撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/7 14:35
C2(高度6200m)に向う途中から右ヌプツェ7896m、中ローツェ8516m、左エベレスト8848m

C2(高度6200m)からエベレスト南西壁を見る。
2008年05月07日 13:57撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/7 13:57
C2(高度6200m)からエベレスト南西壁を見る。
C2(高度6200m)からローツェを見る。

左はエベレスト南西壁
2008年04月25日 19:30撮影 by  DSC-N2, SONY
10
4/25 19:30
C2(高度6200m)からローツェを見る。

左はエベレスト南西壁
高度6800m付近氷壁を行く
2008年05月21日 13:03撮影 by  DSC-W200, SONY
10
5/21 13:03
高度6800m付近氷壁を行く
C3(高度7000m)から登攀した道を見下ろす。
2008年05月15日 21:02撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/15 21:02
C3(高度7000m)から登攀した道を見下ろす。
C3(高度7000m)からC4のサウスコル(高度8000m)を目指す
2008年05月16日 09:58撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/16 9:58
C3(高度7000m)からC4のサウスコル(高度8000m)を目指す
C3からC4のサウスコル(高度8000m)を目指す。
2008年05月22日 10:33撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/22 10:33
C3からC4のサウスコル(高度8000m)を目指す。
高度7600m付近、イエローバンドを超えサウスコルを目指す。

2008年05月22日 13:02撮影 by  DSC-W200, SONY
8
5/22 13:02
高度7600m付近、イエローバンドを超えサウスコルを目指す。

イエローバンド前から向かって右を見る。
ローツェノーマルルートを見る。
正面のチムニーを登攀する様です。(下山時撮影)
エベレストとローツェは此処まで登攀ルートは同じです。
2008年05月24日 10:58撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/24 10:58
イエローバンド前から向かって右を見る。
ローツェノーマルルートを見る。
正面のチムニーを登攀する様です。(下山時撮影)
エベレストとローツェは此処まで登攀ルートは同じです。
イエローバンドを難なくパス。
サウスコル前のジェネバースパーを目指す。
天候が悪化してきた、少し焦る。
2008年05月22日 17:04撮影 by  DSC-W200, SONY
5
5/22 17:04
イエローバンドを難なくパス。
サウスコル前のジェネバースパーを目指す。
天候が悪化してきた、少し焦る。
ジェネバスパーと呼ばれているミックスをトラバース。
人によっては此処が一番の難所との声も。
2008年05月22日 17:49撮影 by  DSC-W200, SONY
10
5/22 17:49
ジェネバスパーと呼ばれているミックスをトラバース。
人によっては此処が一番の難所との声も。
最終キャンプのサウスコル(高度7950m)
我々の隊は皆一睡もせずアタック開始した。
正直コンディション悪いです。
2008年05月22日 23:28撮影 by  DSC-W200, SONY
9
5/22 23:28
最終キャンプのサウスコル(高度7950m)
我々の隊は皆一睡もせずアタック開始した。
正直コンディション悪いです。
高度8600m地点

8500mの高度を過ぎた辺りからガクッと体力が落ちた。

思ったように体が動かない・・・。

残りの時間、酸素の事も心配になる。
2008年05月23日 08:32撮影 by  DSC-W200, SONY
18
5/23 8:32
高度8600m地点

8500mの高度を過ぎた辺りからガクッと体力が落ちた。

思ったように体が動かない・・・。

残りの時間、酸素の事も心配になる。
日が昇るまた希望も昇る。

大望の日ノ出だ。

2008年05月23日 08:32撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 8:32
日が昇るまた希望も昇る。

大望の日ノ出だ。

振り返りマカルーを見る。

圧巻の光景。
2008年05月23日 08:32撮影 by  DSC-W200, SONY
29
5/23 8:32
振り返りマカルーを見る。

圧巻の光景。
難関ヒラリーステップ(高度8750m)

古いFIXロープが無数にある。

どれを取るかでその人の運命が決まる。

また、誰も手助け等はしない。

此処で正しく言うと皆、自分の事で精一杯だから、体力的、精神的にも限界に近い、頂上になんとしても行く為、余計な労力、神経を使いたく無い為である。

極限の状態では、その人の本性を垣間見る事が出来る。

シェルパでさえ自分の事で精一杯だ。
2008年05月23日 11:22撮影 by  DSC-W200, SONY
53
5/23 11:22
難関ヒラリーステップ(高度8750m)

古いFIXロープが無数にある。

どれを取るかでその人の運命が決まる。

また、誰も手助け等はしない。

此処で正しく言うと皆、自分の事で精一杯だから、体力的、精神的にも限界に近い、頂上になんとしても行く為、余計な労力、神経を使いたく無い為である。

極限の状態では、その人の本性を垣間見る事が出来る。

シェルパでさえ自分の事で精一杯だ。
5月23日午後2時5分世界最高峰エベレスト登頂

全くのど素人が、山を始めて3年3ヶ月で世界最高峰の頂を極めた。

やれば出来る事を身をもって証明した瞬間でも有る。

皆、ありがとう!本当にありがとう!
2008年05月23日 14:09撮影 by  DSC-W200, SONY
87
5/23 14:09
5月23日午後2時5分世界最高峰エベレスト登頂

全くのど素人が、山を始めて3年3ヶ月で世界最高峰の頂を極めた。

やれば出来る事を身をもって証明した瞬間でも有る。

皆、ありがとう!本当にありがとう!
これが、世界の屋根だ!!
2009年12月18日 18:26撮影 by  SP-2000, FUJI PHOTO FILM CO., LTD.
64
12/18 18:26
これが、世界の屋根だ!!
山頂は貸切でした。
およそ45分間滞在。
2009年12月18日 18:26撮影 by  SP-2000, FUJI PHOTO FILM CO., LTD.
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12/18 18:26
山頂は貸切でした。
およそ45分間滞在。
高尾山のお守りをエベレストの山頂に!

また、世界の平和を世界の頂点に埋め込んだ。

願いは、きっと・・・いや、必ず・・・必ず届く筈。
2008年05月23日 14:20撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 14:20
高尾山のお守りをエベレストの山頂に!

また、世界の平和を世界の頂点に埋め込んだ。

願いは、きっと・・・いや、必ず・・・必ず届く筈。
山頂から来た道を振り返る
なんと鳥が山頂にいた!(真ん中)
2008年05月23日 14:39撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 14:39
山頂から来た道を振り返る
なんと鳥が山頂にいた!(真ん中)
下山時、マカルー8463mを見る
機会があればチャレンジしてみたい
2008年05月23日 18:29撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 18:29
下山時、マカルー8463mを見る
機会があればチャレンジしてみたい
迫力のローツェと、サウスコルを見る。

僅かにテントが見えた。

2008年05月23日 17:42撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 17:42
迫力のローツェと、サウスコルを見る。

僅かにテントが見えた。

非情な現実を目の当りにする。

生きて還らねば・・・。
(合掌)
2008年05月23日 18:01撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/23 18:01
非情な現実を目の当りにする。

生きて還らねば・・・。
(合掌)
下山時C3からローツェフェイスを見下ろす。
2008年05月24日 12:13撮影 by  DSC-W200, SONY
13
5/24 12:13
下山時C3からローツェフェイスを見下ろす。
韓国隊は、これをあっという間に平らげた。
・・・蚕です・・・
今思えば、これ食ってコンディション下がったような気がする。
2008年04月29日 18:21撮影 by  DSC-W200, SONY
12
4/29 18:21
韓国隊は、これをあっという間に平らげた。
・・・蚕です・・・
今思えば、これ食ってコンディション下がったような気がする。
この中に、お偉いさんがいる。
登山協会、政治家、王室関係者も・・・。
2008年05月02日 12:59撮影 by  DSC-W200, SONY
12
5/2 12:59
この中に、お偉いさんがいる。
登山協会、政治家、王室関係者も・・・。
エベレストBCにヘリで乗り込んできた。

後ろの山は、プモリ7165mとても綺麗です。

綺麗な山ほど危険は潜むとは良く言ったもんだ。
2008年05月02日 13:05撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/2 13:05
エベレストBCにヘリで乗り込んできた。

後ろの山は、プモリ7165mとても綺麗です。

綺麗な山ほど危険は潜むとは良く言ったもんだ。
この中にいます。
チベット側で登頂成功するまで、我々は足止めを食らった。

しかも、衛星電話、動画の規制も出た。
*このとき何故かカメラマンを頼まれた・・・。
2008年05月02日 13:18撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/2 13:18
この中にいます。
チベット側で登頂成功するまで、我々は足止めを食らった。

しかも、衛星電話、動画の規制も出た。
*このとき何故かカメラマンを頼まれた・・・。
韓国屈指のクライマーMr金
今回はマカルー8463m無酸素登頂後直ぐにローツェ8516m無酸素アルパイン、ワンプッシュ登頂。
■山歴■
グレートトランゴタワー登頂
2005年ナンガパルバット・ルーパル〜ディアミール壁登頂世界第2登
2006年ガッシャーブルム&驚蚤殻技請播伉
2007年K2(8611m)、ブロードピーク(8051m)断続無酸素登頂
2009年マナスル、ダウラギリ断続無酸素登頂
他バツーラ曲世界初登、パキスタン6000m峰4座初登頂等々。
アジア初の8000m峰、14座オール無酸素登頂なるか!?
オーラが出ていた。
*エベレストBCからC2まで20kgを背負い何と4時間で到着!超人です。(一般の方は1泊2日)
2008年05月19日 15:45撮影 by  DSC-W200, SONY
15
5/19 15:45
韓国屈指のクライマーMr金
今回はマカルー8463m無酸素登頂後直ぐにローツェ8516m無酸素アルパイン、ワンプッシュ登頂。
■山歴■
グレートトランゴタワー登頂
2005年ナンガパルバット・ルーパル〜ディアミール壁登頂世界第2登
2006年ガッシャーブルム&驚蚤殻技請播伉
2007年K2(8611m)、ブロードピーク(8051m)断続無酸素登頂
2009年マナスル、ダウラギリ断続無酸素登頂
他バツーラ曲世界初登、パキスタン6000m峰4座初登頂等々。
アジア初の8000m峰、14座オール無酸素登頂なるか!?
オーラが出ていた。
*エベレストBCからC2まで20kgを背負い何と4時間で到着!超人です。(一般の方は1泊2日)
こちらの方も山岳偉人
イタリアのセルジオ・マルディーニ
8000m峰14座オールフィニッシュ世界で7番目
「あなたは、まだ若い頑張れば出来る」との、お言葉を頂戴した。
マルディーニさんの登り方は、とても印象に残っている。
ひたすら、前を見て決して弱気を出さない超ポジティブな登り方をしている。
すれ違い時、遠回りをしても何ら顔に表情を出さずに、かっこよく通り過ぎていった。
普通、退いてくれのオーラを出すか、または、通り過ぎるのを待つかのパターンが一般的だが・・・。
暫く見とれてしまった。
山でカッコイイと思ったのは初めてだ。
山でもイタリア度を出しまくっていた、本物のクライマーです。
2008年04月26日 11:51撮影 by  DSC-W200, SONY
22
4/26 11:51
こちらの方も山岳偉人
イタリアのセルジオ・マルディーニ
8000m峰14座オールフィニッシュ世界で7番目
「あなたは、まだ若い頑張れば出来る」との、お言葉を頂戴した。
マルディーニさんの登り方は、とても印象に残っている。
ひたすら、前を見て決して弱気を出さない超ポジティブな登り方をしている。
すれ違い時、遠回りをしても何ら顔に表情を出さずに、かっこよく通り過ぎていった。
普通、退いてくれのオーラを出すか、または、通り過ぎるのを待つかのパターンが一般的だが・・・。
暫く見とれてしまった。
山でカッコイイと思ったのは初めてだ。
山でもイタリア度を出しまくっていた、本物のクライマーです。
女性初の8000m14座を目指すMs高
今回はローツェ8516mを登頂後、夏にK2を登頂した。
是非頑張って下さい。

* 09年7月11日パキスタン、ナンガパルバット8126m登頂後、6200m付近を下山中滑落死。

ご冥福をお祈りします。
2008年05月15日 16:41撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/15 16:41
女性初の8000m14座を目指すMs高
今回はローツェ8516mを登頂後、夏にK2を登頂した。
是非頑張って下さい。

* 09年7月11日パキスタン、ナンガパルバット8126m登頂後、6200m付近を下山中滑落死。

ご冥福をお祈りします。
エベレスト街道にて。
2008年05月28日 12:11撮影 by  DSC-W200, SONY
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5/28 12:11
エベレスト街道にて。
会長からの差入です。ご馳走様です。
2008年06月01日 21:06撮影 by  DSC-W200, SONY
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6/1 21:06
会長からの差入です。ご馳走様です。
2008エベレスト&ローツェ遠征隊

お疲れ様です。
2008年06月02日 14:46撮影 by  DSC-W200, SONY
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6/2 14:46
2008エベレスト&ローツェ遠征隊

お疲れ様です。
今回の遠征も無事終えることが出来ました。

山を始めて体重は16kg落ちた。

不思議と達成感、脱力感は思ったほど無かった、今は何も考えず、ただゆっくりとしたい・・・。



2008年06月02日 16:54撮影 by  DSC-W200, SONY
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6/2 16:54
今回の遠征も無事終えることが出来ました。

山を始めて体重は16kg落ちた。

不思議と達成感、脱力感は思ったほど無かった、今は何も考えず、ただゆっくりとしたい・・・。



感想

■まったくのど素人が山を始めて3年3ヶ月で七大陸最高峰を達成した■

七大陸最高峰の最後はアジア大陸最高峰エベレスト,中国名チョモランマ8848m世界最高峰であるのは言うまでも無い。
六大陸最高峰までは、無サポート、無スポンサー、無事故と解決してきたがやはり世界最高峰は勝手が違った。
装備、手配、登山タクティスはともかく資金面等課題は多く今の自分独りの力ではどうにもならない。
エベレストと言う山を知れば知るほど遠ざかっていくような気がした。
現実は甘くない厳しい事を痛感する。
あぁ〜はるかなる山エベレスト・・・。
しかし07年師走のとある日、一本の電話で急転する。
ある登山協会会長がエベレスト登山に向け韓国隊とのジョイントで実現しそうとの話を頂く。
また率先して最後の最後まで面倒を見てくれた。会長無しではこの遠征は実現しなかった。感謝感謝である。
課題はあるがとりあえず韓国に行って色々とディスカッションをしてみた。
通常この規模のエクスペディションは遅くても一年くらい前から計画している。
また一緒に山に登った事の無い「よそ者」は入る余地が無いのが山の世界。
しかし大韓山岳連盟役員の推薦状もあってか話し合いは、スムーズに進み結果は直ぐに出た。
思いのほか返答が直ぐに出たので拍子抜けした。
つい先日まで一人もがいていたのは何だったのか・・・現実味が湧いてはこなかったが、本番に向け良い状態で望む事に専念する。
お酒は半年間、一滴も飲まなかった。

現在韓国は人口4800万人。
その内山を(トレッキング、国内登山、エクスペディション)好む人は1000万人と人気あるスポーツとなっている。
また山の理解、関心が世界一熱いと言っても過言ではない。
何と言っても8000m14座登頂者3人を最初に出した国でもある。
2008年上半期現在8000m14座達成者は世界で14人しかいない。
そんな熱い国、理解のある隊に入ってのエベレスト山行になった。

08年のエベレストの特徴はなんと言っても北京オリンピック聖火セレモニーが有った事。
それにより規制が掛かって5月1〜10日までベースキャンプからは動く事が出来ずまた衛星電話、ビデオカメラなどの制限がひかれる。
山の醍醐味である「自由が」奪われる。前代未聞の出来事だ。
5月15日前後のサミットデイと言われるもっとも適している時期を逃した約45隊のクライマーは21日後から一斉にアタックを掛ける事に。
yakouseiは5月22日PM8時半過ぎ一睡もせずにアタック開始。
この時点でコンディションは半分以下、天候もテラスまでは良くなく登頂出来るかはフィフティーフィフティー。
通常10時間で頂上のはずが14時間半掛かる始末。
しかも紆余曲折有って途中からは山頂にはたった一人で登る羽目に・・・。
この日一番遅く到着し山頂にはだれも居らず貸切になった。山頂には約45分いた。


■2008年エベレストサミッターは290人
■累計3885人

下山はまったくの一人旅、無傷でサウスコルに還った。(これも考えられない)
途中で酸素の調整を自分でし1時間リッター1,5リットルと厳しい下山となった。(正しく言うとヒラリーステップは上下とも1,5リッターと考えられない登攀となった)
酸素以外に心配だったのは軍手一枚で山頂に行ってしまった事。
8600mの上りから帰りのサウスコルまで7時間は軍手一枚で過ごした事に。(奇跡的に凍傷にならず)
行動中は意外と周りが見えていた様な気がする。
何故か突然日本を出発する際の決意を思い出す。
その決意とは、どんな事があっても必ず還ると言う事だ。
山は山頂がゴールでは無く無事に自宅に還ってこそ「成功」だと常日頃思っている。
それは国内外問わず、言える事だ。
休み休み進み途中横に死体を見ながらも賢明に下る。
決してあわてず手を抜かず下る。(自分自身でも驚くほど落ち着いていたのが分かった)
しかし下りがこんなに苦しいとは夢にも思わなかった。
何度も休み息を整えながら慎重に下る。
サウスコルが見えても実際にたどり着くまではかなりの時間が掛かってしまった。
結果本日の行動は19時間掛かった。

テントに着いても疲れは取れず寝れず3日で5時間の睡眠となる。
大勢での登山は自分には合わず今後は慎重に考えたいと思う。
しかし登頂同様に大変勉強にもなった山行でもあった。良い経験が出来たと今では思えるように・・・。
目標の七大陸最高峰を達成したが山がある限り登り続けたいと思うが・・・現実は甘くない。
今振り返ると少々駆け足で登った感じもある。
目標を立てずに気楽に登るのも良いとも思う。
現在は安堵感は少々ある物の、嬉しさもさほど無く達成感も何故か無い・・・暫く休んでこれから先を考えたいと思います。
ご支援、ご声援して下さった皆様この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


■装備■

アンダー上下ウール
ミドルレイヤーJK パタゴニアR2
ミドルパンツ ノースフェイスフリース
ワンピースダウン ヴァランドレコンビ
靴  ミレーエベレスト
ピッケル グリベル(アタックでは使用せず)
クランポン グリベル
靴下 ウール
手袋 インナーミズノブレスサーモ
オーバー手袋 マーモットエクスペディション
ゴーグル オークリーWレンズ
ヘッドランプ ぺツル
ザック 60リットル

■記録、通信機器■
デジタルカメラ ソニー製2個
使い捨てカメラ 1個
デジタルハイビジョンビデオカメラ 1台(山頂で自分で撮影およそ5分トータル3時間)
衛星電話、携帯電話Docomo

■共同装備およそ6トン■

■旗■
5枚
大変でした・・・。

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コメント

世界最高峰
エベレスト登頂!おめでとうございます!

どのくらいスゴイのかも良くわかりませんが、とてもスゴイです。
いきなりビンソンから登録された時は何者ですかと思いました。いやぁ素晴らしいですね。
2009/3/2 0:43
コメントありがとうございます
記念すべき最初のコメントありがとうございます。

山暦4年1ヶ月と、まだまだ青いですが、これからも楽しく良い山を登りたいと思います。

最大の目標はセブンサミットでしたが、お蔭様で達成できました。

現在次の目標を模索中です。

過去の記録も随時行って行きたいと思います。

よろしくお願いします。
2009/3/2 1:05
素晴らしいです!
登山を始めたばかりです。できれば高い山頂を目指したいが、並みの体力の自分にどこまでできるか…と、思っておりましたがこのエベレストの記事を読んで勇気付けられました!本当にお疲れ様でした!私もやりたいこと、全力でがんばります!
2017/8/25 22:44
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