【単独登頂】 南米大陸最高峰 アコンカグア 6959m
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- GPS
- 296:00
- 距離
- 84.1km
- 登り
- 5,283m
- 下り
- 5,283m
コースタイム
天候 | 常に強風が吹き荒れた。 幸いにもアタック時は天候に恵まれた。 5800mのハイキャンプではアタック時マイナス21度を記録。 単純計算で山頂はマイナス27度になる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2005年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
チリのサンティアゴからアルゼンチンのメンドーサまで陸路8時間。 飛行機の場合50分ほど。帰りは上空からアコンカグアを眺める為だけに空路にした。 メンドーサからプエンテデル・インカを経て起点となるオルコネスまでバスで4時間弱。 登山許可はメンドーサで取得、ホワイトガソリン又はガスもメンドーサで。 装備は国内で。(常識です) 今回はノーマルルートでチャレンジ 登頂率は50% そのほかのルートはPOLACOS,OIRECTAなどある。 究極の南壁は長谷川恒夫クラスのエキスパートのみ。 手配も自分でし、食料もテントも全て一人で担いで登った。 日本からのツアーもある。金額およそ90万円。 入山料は時期により異なるトレッキング部門もあり、登頂目指す方々の金額はローシーズン約12000円、ミドルシーズン約24000円、ハイシーズン約33000円ほど。 入山料は数年前、日本のTVが超有名芸能人を山頂に上げる為、傍若無人を発揮しその影響で金額が跳ね上がったとも言われている。 オフーシーズンの4月〜10月は無料。 山を始めて11ヶ月で南米大陸最高峰を単独で極めた会心の登山。 2週間足らずの登山で檄痩せした。 |
写真
感想
山を始めて11ヶ月でアコンカグアを単独登頂。
全てを一人で行っての会心の山行だ。
ガイドレス、自己資金、 無サポート、単独と当時の持っている力を全て出し切った。
出発前、心の中である決意をした。
もし登頂できなければ、山は最後にしよう。
山は今後一切登らない・・・と決意して日本を発つ。
技術無くして登れる最高峰とある人は言う。
しかし年間何人かはヘリで搬送されたり、レンジャーの下山支持を受けたりで登頂率は50%となっている。
死者も稀に出る。
標高は7000m弱、1,2も高度になれる事、3は天候、あとはその人の努力次第と言ったところ。
高度順化と荷上を何度か繰り返しながらゆっくりと登り降りする。
際立つ危険箇所は無いが、侮る事は決して出来ない。
ルートはノーマルルートで。
BCまでは35kgを担いだ。
食事も自分で作った。
他人の後を歩くような、せこいまね(今後の自分の為)はしたくなかったので積極的に動いた。
特にアタックはトップで。
途中でフランス隊に抜かれるも不撓不屈の精神を貫いた。
山頂直下は3歩進んでは休むの繰り返し。
振り返るとアコンカグア南壁が眩いばかりに輝いている。
もはや写真を撮る体力すら残っていない、その分しっかりとこの目に焼き付ける。
最後の力を振り絞ってまた歩き出す、風は強いが一歩一歩慎重に歩く。
やがてこれ以上高い所は無い見晴らしの良い場所に着く。
沈黙の時が流れる・・・・・・・。
自分流のセレモニーを行い動画も撮る。
360度の大パノラマ、何所までも続くアンデス山脈、芸術的な南壁、疲れの事など忘れさせてくれる・・・全てがチャラになった瞬間だ。
無謀とも言える山行だったが、自信にもなった。
特注のテントが壊れた以外のトラブルは無し。
自由気ままに登れたのが成功への鍵だったかも。
メンドーサに還ってから、15時間の爆睡。
2週間足らずで檄痩せした。
ウエストが-6cmには正直驚いた。
自分へのご褒美にイースター島に上陸。
七大陸最高峰に向け更に頑張る次第です。
■装備■
ベース上下ウール
ミドルレイヤー パタゴニア R2
JK アークテリクス シータAR
ズボン アークテリクスミニットマンビブ
オーバーダウン ノースフェイス バルトロ
インナー手袋 ミズノ ブレスサーモ
手袋 パタゴニア プリモ
ゴーグル オークリー
靴 ケイランド エクスプロージョン
ピッケル グリベル
クランポン シモン マカルー
ザック オスプレイ
時計 スントエックス9
ヘッドランプ ぺツル
特注テント
カメラ2台 ソニーコンデジ、使い捨てカメラ。
DVDビデオカメラ 1台
その他、記念旗、温度計、MSRドラゴンフライ、ヴァランドレテントシューズ。
■現在七大陸最高峰はオセアニアのカルステンツピラミッドでのバージョンもありますが、元祖七大陸最高峰(セブンサミット)はコジオスコとなっている。
キリマンジャロ、コジオスコ、アコンカグアと現在3座。
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