石鎚山(成就〜石鎚山〜二ノ森〜堂ヶ森〜保井野)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,001m
- 下り
- 2,099m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
小田原→壬生川 \9,660(往復割)+新幹線自由席\5,140 伊予西条→ロープウェイ前 \970 下谷→山頂 \1,000 保井野→壬生川 \940 壬生川→小田原 \9,660(往復割)+新幹線自由席\5,140 小田原→本厚木 \440 |
写真
感想
百名山は今年度最初で65座目となります。今回の目標は西日本最高峰、石鎚山。コース選定ですが、ロープウェイは余り使いたくなかったので河口から今宮コースで成就へ行き、石鎚山からは面河に降りるルートを当初考えていました。しかし、面河からの帰路、久万高原を経て松山へ戻ると結構時間がかかるんですね。あるいは瓶ヶ森まで縦走の手もあったのですが、なんとなく東へ戻るのがいまひとつで、そこで西に位置する愛媛県第2の高峰、二ノ森を経て保井野へ降りるコースへ決定。最後の駅も壬生川なので松山に比べれば運賃も安くすみます。初日は成就に泊まり、二日目はほぼ帰ることが出来るとは思ったのですが、せっかく四国まで行くのだから軽く観光ということで後泊。で、丸亀あたりまで戻って泊まることも出来ますが、初日、二日目が雨でどうにもならなければ最終日に山頂だけ踏んで戻るということも含め、西条を宿泊地にしました。
6:15の新幹線に乗ることが必須として、駐車場どこを使うか非常に迷いましたが、結論は本厚木まで自転車。自炊しないので荷物も余り多くはないし。いよいよ出発。本厚木に5時前に着き、小田急の始発で小田原へ。予定通り6:15のひかりへ乗り込みます。しおかぜに乗り継ぎたいときは新大阪でのぞみに乗りかえる必要がありますが、今回は岡山以降鈍行の旅を決め込んでいますので、岡山まで3時間のんびり。朝起きのつかれからうつらうつらしていたらすぐ着いてしまいました。10年ぶりの岡山駅。エキナカの充実に眼を見張りながら、マリンライナーへ乗り換えます。シートはかなり埋まっていたので、空いていたドア横の折りたたみ式のシートへ席を占めます。これが背中固く結構きつかったのですが、それでも瀬戸大橋にかかり海を見下ろすと結構テンションあがりますね。お上りさんのようになって坂出到着。坂出からは快速南風リレーに乗車。座席もいいし快適です。観音寺からはワンマン鈍行。2時間近くの旅ですが、時折瀬戸内海を望みながら飽きのこない楽しい時間でした。
7時間近くの旅を経て伊予西条着。軽く昼食とし、バスに乗り込みます。
乗客は平日とはいえ2人だけ。時代なのでしょうが、本当にバスと言う交通機関は今後厳しいですね。どんどん風景は山に変わっていき、間もなく目的地。河口で降りるか迷いに迷いましたが、時間が2時を回り、ここから3時間歩くことを考えると、宿の方にいらぬ心配をかけるわけにも行かないので、ロープウェイ利用へシフト。下谷駅で面白いポスターが。「天狗番付」なるもので、流石役行者ゆかりの名山です。ここで相州大山がかなり上位にいることが判明。いいものを見ることができました。ロープウェイは10分足らずで山頂駅へ到着。もう降りてこられた方もちらほら。駅を出ると瓶ヶ森が雄姿を見せてくれます。成就へは意外ときつい登りを20分ほど。この場所によく作ったなあという立派なものです。宗教の底力でしょうか。
この後展望台へ行ってみました。意外と下りです。階段を少し登ると、瓶ヶ森や瀬戸内海などなかなかの展望。しかしアンテナが余りに邪魔でした。
すこしがっかりして成就へ戻ります。この日の宿は玉屋さん。素泊り4000円でリーズナブル。お風呂も着いた早々沸かしてくれました。移動の疲れもあるし暗くなる前から横になります。
朝は4時半ともなれば十分明るくなります。休養十分でやる気も十分。鳥居をくぐってスタート。しょっぱなは結構下りです。八丁から登り返し。意外と勾配のある道を登っていくと、ついに試し鎖が現れました。迷わずチャレンジ。鎖が強固なのは良いのですが、これがルートを邪魔するように位置しているところが結構あって、結構登り辛い。また岩場なので当たり前ですが、安心して休息できるところがなく、思ってた以上に手こずりました。甘く見てはだめなようです。登りきって、下りは最初ルートが分かりにくいですが左手から。登りほど大変ではありませんでした。それでも油断は出来ません。何とか下ったところに茶屋があって、その前で一服。二の鎖よりもこちらの方がずっと大変でした。
さて、このあと少し登ると傾斜も緩み、前方に目指すピークが大きく望まれます。凄い、という言葉しか出てこない山容です。
夜明峠からすぐに小さな小屋があってクサリが。てっきりここが二の鎖かと思って気合入れて登ったら、あっというまに終わってしまいました。実はこれは一の鎖。二の鎖はもう少し行ったところにちゃんとありました。しかし小屋はないんですよね。重機があったのでもしかしたらこれから建てるのかもしれませんが。エアリア割と最近買ったんですけど、この辺はちゃんとしてほしいな、と思いました。
いよいよ二の鎖ですが、最上部の二割位は通行禁止になってます。それでも長いのは長いですね。きついですけど、試し鎖をやっていたので楽に通過できました。
三の鎖はなんと工事のため通行止め。まあ仕方ないですね。巻き道をジグザグに登っていくと、主稜線と合流し、弥山に飛び出しました。
視界は360°。東方は逆光ですがかすかに剣山も遠望できました。
そして天狗岳の絶壁に圧倒されます。
西に目を移すと二ノ森、クラセの頭が堂々たる姿です。堂ヶ森の反射板も見えてます。そして、南方の四国山地が本当に広いですね。
天狗岳へは面河側を巻くように十分強。西日本最高峰を独り占めしました。
弥山へ戻り、二ノ森を目指します。一旦三の鎖の方へ下り、そこから西へ分岐。しばらくいくと面河への登山道を分け、稜線の面河側に受けられた道を進みます。ササが多く、全般に展望は良好。西ノ冠岳も絶壁を誇っています。
西ノ冠岳を過ぎて道は加茂川側へ移り、また稜線上に戻り、僅かに登れば二ノ森です。休憩ポイントもなく、ノンストップで来てしまいました。一等三角点です。
来し方を振り返ると、あらためて石鎚の姿が異様ですね。山というものとは違うもののような気がします。
クラセノ頭はピークを通らず面河側を巻きます。一面のササ原の道を歩いてたどり着いた五代の別れから堂ヶ森へ向かいます。
この辺まで来ると登る方とすれ違うようになって来ました。着きそうで着かない登りをあえぎ登り、山頂やや南に到達。十字路を北に進むと反射板の下にある山頂です。
西には面河ダムが見えます。ダム湖に名前がつけられていないのが不思議な感じがします。
さて、梅ヶ市への道を分けると道は林の中をぐんぐん下っていきます。シャクナゲ尾根というわりにはシャクナゲ少なかったと思いますが、僅かに咲いていました。アズマシャクナゲとかと比べると葉っぱが薄く軽そうな感じがしました。
西へ直角へ折れるところまでくると傾斜も大分ゆるみ、一面のスギの中を進み林道へ出、林道を道なりに下っていくと保井野集落。さらに下るとバス停に到着。バス停の周りには家も何もありません。実は集落の中に「集会所」というバス停があったようなのですが、何処だか判然としませんでした。
バスはたった一人の乗客を乗せて壬生川駅へ。まだ時間は早いですが西条へ戻り、チェックイン。この日も早く休むことにしました。
おまけは丸亀城。天守が開く9時までに着くように早々に西条を出発。ここは生駒親正が築き、のちに浅井三姉妹の次女、はつが嫁いだことで知られる京極氏の居城となったそうです。小さな天守ですが、建っている丘が高いだけに街を見下ろす感たっぷりですね。
これで四国の現存天守は全て探訪しました。
四国最高峰を堪能しました。そして四国山地の深さを実感した、楽しい山行となりました。
いいねした人