旧友と歩く火打山は展望に恵まれずとも楽しさ倍増
- GPS
- 09:53
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,237m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:51
天候 | 終日曇り(朝方少し雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースで問題のあるところはなし |
写真
感想
会社の旧い友人と久しぶりの山行。改めて記録を見ると93年8月にイギリスのベンネービスに登って以来なので実に28年ぶりとなる。またこうして一緒に登ることができるとは思ってもいなかったことだ。前日に登山口のそばにある明星荘で一泊する。Tさんとは離れてからは数年前に一度会ったきりだが以前と変わらぬ風に会話が進み話が尽きることがない。天気予報は昨日までとは変わり悪化傾向でどうなるかと思いつつ朝を迎える。
翌朝の予報では9時ごろまでは悪いらしい。気を付けてと宿の人に見送られて6時過ぎに出発する。登山口にはテントが張ってあり係の人がいる。何かなあと思ったら入山に当たり協力金を求められる。一瞬どうしようかと顔を見合わせるがここは気持ちよく支払う。500円/人で記念に小さなストラップをいただく。デザインは今一つか。
火打山はすそ野が広いのか非常に勾配が緩く、楽に行けるのはいいが、なかなか高度が上がらない。ただブナの森となるこの道は歩く分には気分のいいところ。一緒に歩くのはほんとに久しぶりだがお互いのペースは快調だ。時折雨が落ちてくると合羽を着るかどうか迷う。Hさんはカッパを着たが自分は樹林帯の中なのでザックカバーだけをして歩く。途中で傘を差した人に追い抜かれる。風のないこの道なら傘が正解だろ十二曲がりという坂を通過するがそれ以外はどうということもなく富士見平に到着する。天気が良ければ富士も見られるのかもしれないが、今日は全くのガスの中。休みもせずそのまま通過。ここから高谷池ヒュッテまでは等高線に沿って道がついいている。つまり全然登らずに水平移動のままヒュッテに到着する。
着くと最初に高谷池といわれる湿原とそばに立つテントが目に付く。草紅葉が始まっているような感じでいいロケーションだ。こんなところでテント泊をすれば気持ちいいだろうなと思われる。ヒュッテは急な勾配のつけられた屋根と太い鉄筋で作られた頑丈そうな小屋だ。冬用出入り口もかなり高いところに作られている様子。冬の積雪がさぞすごいことだろう。
その後すぐに天狗の庭を通過。ここも池と草紅葉が美しい。このあたりから逆さ火打が見られるらしいが今日はすべてガスの中。それでもここの景色は一級品。晴れたらどんなにいいところだろう。その後ライチョウ平で休憩。ここにはライチョウも生息するらしい。アルプス以外でもライチョウがいることを初めて知った。そしてここからが最後の登り。一瞬ガスが切れて頂上近くが望まれたがそこはすごい壁だ。実際は150m程度のはずだがいきなり現れた斜面は実際以上に高く見えた。そこを一歩一歩登ってついに登頂。5時間ぐらいなのでほぼコースタイム通りか。このころから多少陽射しが合ったりして暖かくなったものの展望はゼロ。記念写真だけ撮って食事とする。今日は楽をして小屋で準備してくれたおにぎりのランチ。内容はお握り2個と漬物だけとちょっぴり寂しいがHさん持参の缶詰めをおかずにみそ汁やコーヒとともに楽しむ。食後にグレープフルーツなどを食べゆっくりしていたらいつの間にか50分ほどが経過していた。
天気は一向に回復せず残念ながら下山開始。ライチョウ平を過ぎたあたりで上から天狗平の見えるところがある。一瞬垣間見えたがすぐにガスで隠れてしまった。でもそのままスルーするには惜しい景色だ。良く見えそうな場所からガスが切れるのを待つとしばらくして運よくその天狗平を見ることができ、何枚も写真に納める。下の方が比較的ガスが薄いが振り返ればやはり火打山はガスの中。今日はどうもガスが取れそうにない。高谷池ヒュッテで休憩してコーヒータイム。途中で前後しながら会話を交わした人がいたのでその人もお誘いする。地元の方でこの春に登った新潟の角田山の話をしたらよくご存じで色々情報を教えていただく。春先もいいが6月ごろまで花が絶えることがないらしい。やはりまた来春行ってみたい。さあ出発だ。しばらく水平に歩き富士見平からは下りとなる。ひたすら歩くだけだがザックの中にはゼリーがまだあったので12曲がりの終点部の平地で最後の休憩。Tさんはこのゼリーがひどく気に入ったようで今度からはこれをオヤツにしようという。従来の仲間内では普通のデザートだがTさんには新鮮らしい。最後はブナの森の中を黙々と歩くとやがて駐車場に到着する。時刻は16時前。約10時間の山行は無事終わる。きついことはなかったが結構時間がかかったなあという印象。そう言えばこの山では他の山以上にトレランの人に出合う。平坦な地形で距離を稼ぐことができるのが人気の理由だろうか。Hさんの友人でトレラン界では名の知られた人がいるとのことで、通りかかった人にその人のことを話すとすぐによく知っているとの答えが来た。静岡の人のことをここに新潟の人が知っているとはちょっとびっくり。久しぶりの山行はこうして無事終わる。今日のような楽しい歩きができれば、今度は別の山も一緒に歩けそう。また次が楽しみだ。
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