SEA TO SUMMIT 〜日本海から大汝山頂へ 60km
- GPS
- 79:18
- 距離
- 66.7km
- 登り
- 4,383m
- 下り
- 1,969m
コースタイム
26日:岩峅寺8:00 - 10:35立山博物館11:10 - 12:30立山駅
27日:立山駅6:30 - 7:55美女平 - 9:20滝見台 - 10:50弘法 - 12:20弥陀ヶ原
28日:弥陀ヶ原7:10 - 8:40天狗平 - 9:35室堂9:55 - 11:50一ノ越 - 12:00雄山 - 12:30大汝山 - 13:10雄山 - 14:45室堂
天候 | 25日:晴れ 26日:曇り のち 小雨 27日:晴れ 28日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
本州を南北に横断する(何回かに分けてだが)なら出発点は故郷の富山市の海岸、終着点は現在住んでいる小田原市にしたいと決めていた。
今回はこれにSEA TO SUMMITの要素を加えて、海岸から立山の山頂まで歩くことにした。
【1日目】
朝、JR水橋駅から2km歩いて先ず常願寺川左岸の浜黒崎海岸へ。ここでセルフタイマーで自分の写真を撮ってから歩き出す。
カメラ・三脚を含め15垓瓩げ戮鯒愽蕕辰鴇鏨蟷川の橋を渡り、県道15号線に出てからテクテクと舗装道路を南下する。
朝から天気が良くてどんどん気温が上がる。2時間も歩くと暑さが堪えてくる。平地の県道はほとんど日陰になる所がないし、座って休める場所もない。
30分毎の休憩も立ったまま水を補給してすぐに歩き出すといったふうで、疲れが溜まってくる。
3時間を過ぎた辺りから本気で熱射病を心配するようになり、自販機でポカリスエットを買って一気に飲み干す。
お昼過ぎにこの日の目的地の岩峅寺に到着。
平地歩きのために使ったトレランシューズはどうやら失敗で、両足に靴ずれができ、足の指先の何本かは鬱血を起こす。
日に当たっていた体には深夜まで疲労感が残った。
この日の歩行距離:20km強 標高差:150m
【2日目】
引き続き県道を歩く。
前日までに比べて車の通行量は激減するが、歩行者用スペースは狭く大型車が多いので気を使う。
歩き始めは曇っていたが、そのうち細かい雨になってくる。しかし前日の暑さに比べればずっと快適。
5劼曚氷圓と前日一旦離れた常願寺川に再び沿って東に向かって歩くようになり、道の勾配も緩やかに上がってくる。
雨の量の上下に従って時々は傘をさしながらひたすらイーブンペースで歩く。
出発してから2時間半ほどで立山信仰の拠点だった芦峅寺の集落に入る。
ここに立山博物館というのがあったので休憩を兼ねて見学する。
立山の地形的成り立ちと立山信仰の歴史が主な展示内容だが、見ているうちに立山信仰がその当時の非常に成功したツーリズムで、さながらテーマパークのようにストーリーと施設をうまく作っていたことが印象的に理解できた。
ここからさらに1時間半ほど歩いてこの日の終着点の立山駅に到着。昨日に比べればずっと楽な行程だった。
この日の歩行距離:16辧 ”弦盧后320m
【3日目】
この日から登山靴に履き替え、いよいよ山間部へ入る。
まずケーブルカーの路線に並行する材木坂の急登を登る。宿を出る時にさんざんクマに注意するように脅されたので、熊ベルを手で振りながら歩く。
標高差約500mを1時間20分ほどで登り切って美女平の駅に着き、少し休憩。
ここからは当初主に遊歩道を歩くつもりだったが、実際に見てみると意外とアップダウンがありそうなのでアルペンルートのバス道を歩くことに方針変更する。
何台もの室堂行きのバスや建設車両に追い越されながら蛇行する舗装路を歩いていく。
天気は快晴だが道路沿いの背の高い林の影のお蔭で暑さはあまり気にならない。
ただ、バス道の勾配は平均10/1000弱と結構急で、ゆっくり歩いていてもしだいに足に効いてくる。
やがて視界が開けてきて、前方に大日岳や薬師岳が望めるようになり、振り返ると富山平野の市街地が見下ろせる。
いい加減疲れたので、トイレのある弘法付近で木道に腰掛けてザックに残っていたパンを食べながら休憩。
目の前を上りや下りのバスが何台も行き過ぎる。
休憩を終え、そこからさらに1時間ほど歩くとようやく弥陀ヶ原が見えてくる。
バス道のジグザグが嫌になり、最後は木道を歩いて立山駅を出発してから6時間ほどで国民宿舎立山荘に到着。
この日の歩行距離:16辧 ”弦盧后1480m
【4日目】
快晴。だが、さすがに疲労が溜まっている。
天狗平まで1時間半バス道を歩いてから、室堂への遊歩道へ入る。
この辺りはまだ紅葉の走りでそれほど色づいていない。
眼前に最終目的地の立山の山体が大きく見えてきて、剱岳もここからはほぼ全体を見ることができる。
ハイカーと数多くすれ違うようになるのもこれまでの3日間と違っていて妙に新鮮な感じ。
9時半に室堂に到着。さあ、あと最後の600mを登ればいいぞ。
今さらながらここで4日間の登山届を提出し、少し休んでから山頂へ向かう。
一ノ越に着いて雄山への尾根を見ると登っている人が数珠つなぎになっている。この天気と紅葉の期待で沢山の人がやって来ている。
こちらの疲労もきつくなっているので、渋滞を良いことに休み休み登って行く。
それでも四ノ越で一休みしたらほとんど足が動かなくなってしい、それからは一歩一歩力を絞り出すようにして登る。
12時ちょうどに雄山着。だが最終目的地はここではない。
ザックを一旦下ろして数分休憩したら再び大汝を目指して歩く。ちょっとしたアップダウンが今ではとても苦しい。
20分ほどで大汝。ここもいつもよりは人が多く、10分ほど列に並んで山頂標識と一緒に写真を撮って貰う。
これでやっとSEA TO SUMMITの目標達成。ホッとした。
山頂からは歩き出した富山湾の海岸が遠くに見えて達成感がひとしおだった。
この日の歩行距離(山頂まで):10辧 ”弦盧后1070m
帰宅後、妻に「海の水を汲んで持って行って、山頂の岩に注げばよかったのに」と言われて成程と思ったが、だからと言ってもう一度繰り返す気は全然ない。
コメント
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Tadさん
ロング歩かれましたね
お疲れさまでした!
またまた同じ日に同じ山 にいましたね。
28日は8時に室堂出発し、雄山、大汝、富士の折立、別山、剱と歩きました。
昨年、燕岳の頂上で 撮っていただきましたね〜
あ、栂海新道、私も歩きたくちょっと調べたりしていました。
私は今年は無理かもなので、来年でもチャレンジしてみようと思っています。
pikachanさん、こんばんは。
燕岳でお会いしたの、覚えてますよ。
28日は私より数時間先行していたんですね。
私は最後はヨレヨレでした
栂海新道はどうなるか分かりませんが、行けたらまたご報告します
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