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Yamareco

記録ID: 353216
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
近畿

・兵庫県境200Kmの縦走に挑む ★第17回 【大通峠〜波佐利山】1200m超の天空回廊の笹藪も衰退 (兵庫県宍粟市・鳥取県八頭郡)

2013年09月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
yamaya その他8人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:39
距離
12.8km
登り
791m
下り
1,108m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

仝境行程 
 ◆所要時間 6時間50分  ●歩行距離 9.4Km  ▲総上昇量 758m

∩換堋 
 ■所要時間 8時間30分  ●歩行距離 13.3Km  ▲総上昇量 782m

 05:50 【◆踏査開始点】大通峠(おどれとうげ・おおどうりとうげ)
 08:00 三室山(みむろやま)「供ε戚勝Щ絢嫉魁覆澆爐蹐笋沺泡1357.98m」〜08:20
 10:50 赤西の頭(あかさいのかしら)「△1202m」
 12:40 【◆踏査終了点】波佐利山(はさりやま)「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」〜(昼食)13:00
 14:20 赤西川二俣(テント幕営泊)

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
❶乗用車【◆踏査開始点(大通峠)】
 ・県道72を北進し、三室高原前から左の林道大通中江線を経て鳥取・兵庫県境の大通峠へ上がる。
❷乗用車【◆踏査終了点(赤西川上流部の二俣)】
・ 国道29の「道の駅 はが」を北上し600m程先を左折。
  橋を渡って右へ「赤西渓谷」の看板に従って荒れた林道を詰めて最奥を目差す。
  (林道補修の「通行止め」が多いので要注意)
コース状況/
危険箇所等
◆山行概要≪核心部≫
 ‘Ш些始点の大通峠から1111mPKあたりまでは、明瞭な杣道があります。
  三室山の山頂直下までは膝下の笹藪が現れる程度ですが、山頂への200mほどは、
  濃い笹を掻き分けて登ります。
 ∋絢嫉海寮茲200mほどは、背丈の笹をかいくぐって下りますが、その先は、
  枯れてポキポキ折れる薄い笹藪を抜けて行きます。
 「赤西の頭」付近の笹藪も衰退し、完全に枯れた個所が点在し切り開きのようになっています。
 で蛤翰山付近も藪がほとんど無い快適な稜線歩きが楽しめます。

 テШ砂了点の波佐利山からの下山は、途中まで一般登山道を下り、森林管理道で赤西渓谷に降りました。

ルート詳細図(クリック➡詳細ページ➡クリック拡大)
ルート詳細図(クリック➡詳細ページ➡クリック拡大)
兵庫県境踏査 進捗図
兵庫県境踏査 進捗図
県境踏査開始点の大通峠
2013年09月22日 05:48撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 5:48
県境踏査開始点の大通峠
法面を這い上がり県境尾根に乗る
2013年09月22日 05:49撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 5:49
法面を這い上がり県境尾根に乗る
早速ブナの原生林が、我々を迎えてくれました
2013年09月22日 05:52撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 5:52
早速ブナの原生林が、我々を迎えてくれました
目差す三室山に、まぶしく輝く朝日がのぼる
2013年09月24日 23:19撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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9/24 23:19
目差す三室山に、まぶしく輝く朝日がのぼる
気持ちの良い主稜線が続きます。
2013年09月22日 06:24撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 6:24
気持ちの良い主稜線が続きます。
枯れた笹原に現れた国有林標石(38)番号側が国有林です。
2013年09月22日 06:29撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 6:29
枯れた笹原に現れた国有林標石(38)番号側が国有林です。
朝日に向かって三室山へ・・・
2013年09月22日 06:33撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 6:33
朝日に向かって三室山へ・・・
枯れた笹原をシダが覆い幻想的な景色です
2013年09月24日 23:24撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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枯れた笹原をシダが覆い幻想的な景色です
秘境の地にも錆びたワイヤーロープが残っていました
2013年09月22日 06:50撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 6:50
秘境の地にも錆びたワイヤーロープが残っていました
笹原を分けてダイアモンドの陽光が輝く三室山に向かっています
2013年09月24日 23:28撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/24 23:28
笹原を分けてダイアモンドの陽光が輝く三室山に向かっています
ルンルン気分で進みます
2013年09月22日 07:19撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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ルンルン気分で進みます
歩いてきた県境稜線を振り返る
2013年09月22日 07:22撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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歩いてきた県境稜線を振り返る
濃い藪では周囲が見えないので、トップに追いつくのが大変だ
2013年09月22日 07:44撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 7:44
濃い藪では周囲が見えないので、トップに追いつくのが大変だ
勢いの無くなったネマガリ竹の薄い藪を登ります。
2013年09月22日 07:46撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 7:46
勢いの無くなったネマガリ竹の薄い藪を登ります。
小規模な岩塊流
2013年09月22日 07:52撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 7:52
小規模な岩塊流
数年前は難攻不落だった三室山直下の激しい藪も大した苦労も無く突破〜♪
2013年09月22日 07:57撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 7:57
数年前は難攻不落だった三室山直下の激しい藪も大した苦労も無く突破〜♪
大パノラマの三室山に到着です
2013年09月22日 08:10撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 8:10
大パノラマの三室山に到着です
二等三角点標石「供ε戚勝Щ絢嫉魁覆澆爐蹐笋沺泡1357.98m」
2013年09月22日 08:17撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 8:17
二等三角点標石「供ε戚勝Щ絢嫉魁覆澆爐蹐笋沺泡1357.98m」
三室山から北の稜線は、手強い背丈の藪が待っていました
2013年09月22日 08:18撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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三室山から北の稜線は、手強い背丈の藪が待っていました
トップを追います
2013年09月22日 08:18撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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トップを追います
枯れたネマガリ竹も先が尖って歩き難い
2013年09月22日 08:44撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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枯れたネマガリ竹も先が尖って歩き難い
赤西の頭が姿を現しました
2013年09月22日 08:52撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 8:52
赤西の頭が姿を現しました
風雪に耐えた宍粟杉
2013年09月24日 08:23撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/24 8:23
風雪に耐えた宍粟杉
早朝に越えてきた三室山のなだらかな稜線が美しい
2013年09月22日 09:09撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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早朝に越えてきた三室山のなだらかな稜線が美しい
1200mPK北の転換点
2013年09月22日 09:11撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 9:11
1200mPK北の転換点
ツキヨタケの群生
2013年09月22日 09:20撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 9:20
ツキヨタケの群生
赤西の頭に向かって藪を漕いでいます
2013年09月22日 09:20撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 9:20
赤西の頭に向かって藪を漕いでいます
枯れたネマガリ竹の後方に三室山が見えています
2013年09月22日 09:27撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 9:27
枯れたネマガリ竹の後方に三室山が見えています
ナナカマドが赤い実を付けています
2013年09月22日 09:33撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 9:33
ナナカマドが赤い実を付けています
こんな明るいブナ林にも出会います
2013年09月22日 10:25撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 10:25
こんな明るいブナ林にも出会います
三室山もずいぶん遠くなりました
2013年09月22日 10:33撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 10:33
三室山もずいぶん遠くなりました
「赤西の頭」に国有林標石(1)と共用の図根三角点が埋まる
2013年09月22日 10:46撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 10:46
「赤西の頭」に国有林標石(1)と共用の図根三角点が埋まる
切り株に根づいたたくましいブナ
2013年09月22日 11:46撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 11:46
切り株に根づいたたくましいブナ
波佐利山へのプロムナードです。
2013年09月22日 11:56撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 11:56
波佐利山へのプロムナードです。
高木に囲まれ展望のない波佐利山に着きました。ここで今回の県境踏査を終了。
2013年09月22日 12:58撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 12:58
高木に囲まれ展望のない波佐利山に着きました。ここで今回の県境踏査を終了。
波佐利山の三等三角点「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」
2013年09月22日 12:34撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 12:34
波佐利山の三等三角点「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」
音水渓谷への登山道をしばらく下ります
2013年09月22日 13:10撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 13:10
音水渓谷への登山道をしばらく下ります
登山標識のある途中の分岐から赤西渓谷へ降ります
2013年09月22日 13:21撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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登山標識のある途中の分岐から赤西渓谷へ降ります
巨大な宍粟杉の「切り株モニュメント」
2013年09月22日 13:26撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 13:26
巨大な宍粟杉の「切り株モニュメント」
急な山腹の杣道を下ります。
2013年09月22日 13:38撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 13:38
急な山腹の杣道を下ります。
以前に仲間と設置した赤西川の源流碑に出合いました。
2013年09月22日 13:52撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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以前に仲間と設置した赤西川の源流碑に出合いました。
崩落した森林軌道の橋がわびしい
2013年09月22日 14:03撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/22 14:03
崩落した森林軌道の橋がわびしい
今夜は赤西川上流部の二俣で、お月見をしながらのテント泊です。
2013年09月22日 19:49撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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9/22 19:49
今夜は赤西川上流部の二俣で、お月見をしながらのテント泊です。
撮影機器:

感想

【感想・コメント】

・三室山の輝く朝日に向かって県境を進み、山深い秘境の稜線歩きが満喫できました。
・三室山周辺では濃密なネマガリ竹を予想していましたが、笹藪の衰退で意外とあっけなく通過できました。
 2年前には、大通峠から三室山頂までの絶望的な藪通過に3時間を越えましたが、
 今回は2時間ほどで到達できました。
・三室山直下の手強い笹藪を下ると、快適な原生林に囲まれた主稜線歩きが待っていました。
・秘境の「赤西の頭」を越えると、波佐利山まで2時間弱で到着します。
 ブナと宍粟杉の原生林の中の道なき道を辿る藪山縦走の醍醐味を堪能した山行でした。
・下山は登山道を経由して赤西川の二俣に降り、サポート隊の物資輸送のお陰で、
 お月見をしながら賑やかなテント泊となりました。


■山行詳細記録

☆05:50【◆踏査開始点:大通峠】
 ・前夜泊の修験荘から大通峠に向かい、宍粟の山仲間と県境で合流。
 ・ウォーミングアップをして、峠の切り通しをよじ登ると、ブナ林の中に歩きやすい杣道が続いていた。
☆06;30【国有林標石(38)】
 ・苔むした標石の埋まる高みで方向を東へとる。
 ・1132mPKを越えると膝下の笹藪となり、しばらく笹原をシダが覆い幻想的な景色を進むと
  灌木に索道で使った錆びたワイヤーが絡まっていた。
☆07:00【1145mPK】
 ・ピークを過ぎ、笹原を分けてダイアモンドの陽光が輝く三室山に向かう。
☆08:00【三室山】~08:20
 ・歩いてきた稜線を振り返りながら直下の濃い藪に突入。
  背丈を越えるネマガリ竹で周囲が見えないので、トップを懸命に追う。
 ・数年前は難攻不落だった三室山直下の激しい藪も大した苦労も無く突破し、山頂広場に到着して、大展望に感激。
  しばしの休憩をとり、再び背丈の藪に入るが、ネマガリ竹のポキポキ折れた先が体に当たって歩き難い。
☆08:50【1200mPK】
 ・ピークを越えると、美しい赤西の頭が姿を現す。
 ・風雪に耐えた逞しい樹容の宍粟杉を見ながらしばらく笹藪を進む。
☆10:50【赤西の頭】
 ・切り開きのような稜線を進むと、あっけなく山頂に到着するが、周囲の高木で展望はきかない。
 ・高みには、国有林標石(1:共用図根三角点)が埋まっているので良い目印になる。
☆11:30【1047mPK】
 ・薄い藪を分けて峠のような佇まいの乢を通過。
  ここから東の谷へ向かえば赤西川へ下れそうだ。
☆12:40【◆踏査終了点:波佐利山】〜(昼食)13:00
 ・日本庭園のような美しいプロムナードを登り切ると植林帯に入り、やがて山名標柱が見てくる。
 ・高木に囲まれ展望のない波佐利山に着き、ここで本日の県境踏査を終了。
  しばらく休憩をして、南尾根の適度に整備された登山道を下る。
☆12:25【赤西川下山分岐】
 ・途中の登山標識から踏み跡を右に下るとやや不明瞭な森林管理路になり、急な山腹を激下りする。
☆13:45【管理道取付】
 ・清流の赤西川に降り立ち、冷たい沢水を汲んで一息入れる。
☆14:20【赤西川二俣(テント幕営地)】
 ・荒れた林道を下ると、以前に仲間と設置した赤西川の源流碑に出合う。
 ・その先の崩落した森林軌道の橋を過ぎると、終点広場があり今も車輛が通行可能な林道が下っている。
 ・二俣に着くと、サポート隊の車が待っていたので、急いで乗り込んで出発地の大通峠へ車の回収に行く。
  そのまま明日の終了地の戸倉峠へ車をデポし、二俣に戻ると18時を過ぎていた。
  待ちくたびれたメンバーと、お月見をしながら賑やかな宴会をしてテントにもぐり込む。



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