猿倉から栂池自然園へ。日帰り白馬岳に挑戦。
- GPS
- 08:48
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,919m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:48
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
百名山56座目は白馬岳。
【登山前のいきさつ】
この山は昨年の9月21日に登る予定で猿倉の手前10kmまで行った所で、大雪渓崩落の危険から登山道が通行禁止になったという情報をテレビから得て、急遽引き返した因縁の山である。今年もどこかで登りたいという気持ちはあったが、中々タイミングが合わなかった。車利用なので、当初は猿倉ピストンを考えていたが、9月12日のfreesnessyさんのレコを見て、このコースの魅力とバスを乗り継いでの車回収のヒントを得て猿倉から栂池自然園までの縦走に挑戦することにした。
とはいえ、前日の18日に台風14号が上陸しており、今回も迷ったが、予想進路と天気予報を見て大丈夫だと判断した。
【当初計画したバス乗り継ぎ時間の設定】
栂池高原駅発14時32分のバスに乗ると15時01分に白馬駅に着く。(570円)
その後、白馬駅発15時15分の最終バスに乗ると15時42分に着く。(1000円)
これらのバスに乗るために逆算して計画を練ると、遅くても栂池自然園駅発13時40分発のロープウェイに乗らなければならない。コロナで乗車人数の制限があるというので、目標は13時20分発とした。(※詳細は下記参照)
※栂池自然園駅からはロープウエイとゴンドラを乗り継ぎ栂池高原まで降りてくる。(運賃は合計2000円)ロープウェイは各時間0分、20分、40分発で20分間隔で運行している。(乗車時間は5分)ゴンドラは常時動いている。(乗車時間は20分)
【猿倉から村営頂上宿舎】
自分のコースタイムを考えて、4時30分の出発とした。これより前に出ることも検討したが、大雪渓通過時に暗いと落石の危険が回避できないので、この時間とした。結果として雪渓到着と日の出の時間が重なり、最高の景色が楽しめた。雪渓歩きは10分弱。チェーンスパイクを持っていったが使わなかった。雪渓の前後はそこそこの傾斜はあるが苦にならず、普通に歩けた。稜線方面の景色が開け、花が咲き、水が流れているので気持ちよく登れる。白馬尻までは林道や樹林帯だったが、危険もなくヘッドライトで十分に登れる。
【村営頂上宿舎から白馬岳頂上】
村営頂上宿舎で稜線に出ると一気に視界が広がり剱岳や立山、白馬山頂が見えるので更に気持ちが高まってくる。頂上までは道が整備されているので歩きやすい。山頂からの景色はまさに絶景で、色々なものが見えた。個人的には能登半島が見えるとは思っていなかったのでビックリした。また、雲海に浮かぶ南アルプス、富士山、八ヶ岳、奥秩父の山々も良かった。でもここの景色の主役は剱岳だと思う。他の山々より一段高く三角に突き出た山容はまさに「剣」を彷彿とさせる。来シーズン是非登ってみたくなった。
【白馬岳頂上から白馬大池】
何度か緩やかな登りはあるが、基本的になだらかな下りの稜線歩きが楽しめる。草の紅葉や変化に富んだ稜線模様が見られ、気持ちよく歩ける。ただし、山頂付近からし三国境付近までは風が強くかなり寒かった。この区間は手袋と重ね着をして対応した。船頭ノ頭からは妙高戸隠連山国立公園の山々が見事に見えた。この辺りの百名山4つは昨年の夏に登ったので思い入れがある。ハッキリと山座固定はできなかったが、昨年、高妻山や雨飾山から見た白馬岳に、今立っていることを実感した。
【白馬大池から栂池自然園】
船頭ノ頭を過ぎると白馬大池が大きく見える。山荘付近の色とりどりのテントがリゾート気分を演出する。湖岸の景色もよく水が澄んでいて紅葉が映える。乗鞍岳から天狗原までは岩がゴロゴロして段差も大きく、歩きづらい。それに加えてこの時間帯は白馬大池を目指す多くの人々とすれ違うので神経を使う。コースタイムが大幅に遅くなり、時間に余裕がなくなった。疲れと気温の上昇も原因の一つである。天狗原の湿原の景色はとても良かった。
【栂池自然園駅からの乗り継ぎ】
ギリギリになったが13時20分のロープウェイに乗り、13時50分頃には栂池高原駅に到着した。ゴンドラ下車後、そのまま下り道路に出て右折すると5分弱でバス停に着く。(バス停が近いので13時40分のロープウェイでも間に合うと思う)
予定通り白馬駅行きのバスに乗ったが、白馬八方バスターミナル駅で下車した。これは何となくGoogleマップを見ていると、白馬八方バスターミナルと白馬駅の区間が次のバスの乗車区間と重複しているのではないかと思うようになり、運転手に確認するとその通りだったので予定変更した。(運賃は合計で90円安くなった)その後、白馬八方バスターミナル駅発15時20分発のバスに乗り予定通り猿倉に到着した。
【まとめ】
時間設定がタイトで時間管理に気を使うことが多かったが、猿倉から栂池自然園までの縦走は色々な景色を楽しめてとても良かった。綿密な計画がうまくいった達成感は格別であり、また最後のバス下車駅の変更はテレ東のローカル路線バスの旅気分でドキドキしたが、とても思い出深い山行となった。
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