唐松岳(頂上山荘一泊)
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- GPS
- 07:39
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,031m
- 下り
- 1,550m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:10
天候 | 【10/11】 08:00 小雨・霧(八方駅) 12:00 晴れ(唐松岳山頂) 22:00 暴風雨(頂上山荘) 【10/12】 05:30 晴れ(頂上山荘) 09:00 曇り(八方駅) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
17:35 JR高崎駅(あさま535号) 18:29 JR長野駅 18:40 長野駅東口(アルピコ交通特急バス) 19:50 白馬八方 【10/11】唐松岳頂上山荘泊 【10/12】 09:10 第1ケルン(グラートクワッドリフト) 10:04 JR白馬駅(大糸線・普通) 12:53 JR松本駅(しなの12号) 15:12 名古屋(のぞみ37号) 18:40 JR博多駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
リフト終着駅・第一ケルンを下りるとすぐに登山口が始まります。 八方池までの約1.5kmは、整備された木道と登山道の2ルートあります。 木道は八方池まで続いておりハイキング客で賑わいますが、この日は天候の崩れが予想された為かあまり人はいませんでした。僕は登山道を登りましたが、当日は小雨が降っていたため、ガレた岩が滑りやすく歩きにくかったです。木道を行けば良かったかな。 八方池から先は木道はありませんが基本的にはよく整備された登山道と思います。ただし扇雪渓から先のガレ場では危険ルートを×印で示していますので、そちらには進まないように。当日はガスで印が見づらく、下ばかり見て歩いていると見落とすこともあるかも知れません。 |
写真
感想
先週末の北アルプスデビューとなった燕岳に続いて、今週もやってきました!たまたま高崎市で仕事だったので、そのまま白馬まで移動しちゃいました。
天気は台風の影響もあって荒模様が予想されたのですが、行ける所まで行ってみようという気持ちでした。八方尾根〜唐松岳〜五龍岳と縦走できたらいいなぁと思いつつ、白馬村の宿に前泊しました。宿から徒歩15分ほどでゴンドラ乗場。とりあえず片道切符で購入しておきます。2つ目のリフトから雨とガスが出てきました。山頂はどうなっているでしょうか。
終点の第1ケルンでは完全に小雨状態です。雨具を着込んで出発します。八方池までは整備された木道かガレた登山道のいずれかを進みます。もちろん登山道を上りましたが、石が滑ること!
それにしてもガスで先が見えません。八方池もどこにあるのか…。昨日の夕方4時のヤマテンでは「発達した低気圧の通過と、その後の冬型の気圧配置により、11日から13日午前中にかけて、稜線では荒れ模様の天気が続く見込みです。12日午後からは標高の高い稜線から吹雪となるため、軽装での入山は厳禁」と出ていました…。唐松岳山頂の天候が不安です。
扇雪渓の辺りから晴れ間が見え始めましたが、同時に風も強くなってきました。丸山ケルンから見た不帰キレットは、いかにも「簡単には通さんぞ〜!」って雰囲気…。厳冬期にここを縦走する人ってどんな方なのでしょう?
唐松岳頂上山荘に着いたころには強風に心が萎えていました。山荘前のベンチに腰を下ろしていると砂礫がビシバシ顔に当たるんです…。タバコに火さえ点けられません。とりあえずチェックインはせずにザックをデポして山頂へ向かいました。当然、山頂も強風。五竜岳へ向かう稜線を見ていると、突風に飛ばされ滑落する姿を逞しく想像してしまいました(笑)。これは厳しいですよ、初心者には。
先週の燕岳から見た表銀座も、白馬も来年に取っておきます。まだお昼だけど、早々に山荘へチェックイン!悪天候の予報のためか、あまりに早い時間のためか、宿泊客はほとんど居ません。することもないので、ビールを2本も飲んで、夕食まで本を読んだり仮眠したりしてました。すると15時ころ到着の方と同室に。大阪から来られたという50代後半の男性でしたが、バリバリのクライマー、ベテランさんでした。
夕食でもこの方とお話しましたが、明日は不帰キレットから白馬岳まで行くそうです…凄いなぁ。「昭和55年に高校山岳部が唐松岳で遭難した時、僕も白馬岳におったんよね。あの時は一帯がひどい吹雪やった」なんてサラリと仰る。お隣のご夫妻も、キレットを通った時の話で盛り上がっています。「あそこを抜けるだけで5時間はかかったもんな〜」って。すみません、初心者の僕には話しについてゆけません…。
ところで「昭和55年の高校生遭難」が気になって調べてみたら、八方尾根に登山に向かった逗子開成高校山岳部の生徒5名と引率の顧問教師が豪雪の中で消息を絶ち、翌年5月に全員が遺体で発見されるという悲痛な遭難事故だった。この事故は遺族と学校が3年以上の長きに渡り争った事でマスコミにも大きく取り上げられたようだ。
事故当時の理事長が責任放棄したことで学校の存続に関わる社会問題まで発展した状況を打破したのが、理事を務めていた徳間書店社長・徳間康快だったとか。その後、徳間氏は理事長に就任し、以来終生当校の理事長を務めたそうな。ん?この人はジブリの社長もしていますね。そっかー「コクリコ坂から」に出てくる、カルチェラタンの存続を認めた理事長さんって、徳間氏がモデルなんだ!と知った次第。
さて夕食を終え、ゴウゴウと鳴る暴風に揺れる山荘の寝室で本を読んでいたら、ガラリと寝室の戸が開いて登山客が現れました。えっ?こんな暗い時間に到着ですか?「いやあ、真っ暗になる前に着いて良かったわ〜」と息絶え絶え。…山荘には色んな客が訪れるのでしょうねぇ、きっと。
あまりに早い時間から寝ていたので深夜に幾度か眼を覚ましました。夜にはバチバチと雨が窓を叩きます。それでも翌朝には雨も止み、ご来光を拝むことができました。遠く富士山も見えます。風は相変わらず強いのですが、清々しい山の朝でした。もう少し頑張れば五竜岳まで縦走できたような気もしますが、まだまだ経験の浅い僕ですし、やはり山は何があるか分かりません。無理は禁物、結果オーライということにしておきましょう。
山荘を7:05に出立。強風でしたがガスもなく、順調です。八方池から小雨に降られましたが、途中で虹も見たし気持ちよく下山できました。第1ケルンのリフト乗場まで約2時間でした。JR白馬駅で列車の遅れに会いつつも、7時間の列車旅を経て無事帰宅。唐松岳は荒れるという天気予報でしたが、山頂では晴れたし、十分に満足の行く山行となりました。
山はいいなぁ。
山に登ると頭がからっぽになって、心がいっぱいになる。
さあ来月は屋久島2泊3日縦走です。
楽しみにしつつ仕事を頑張りましょう。
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