北ア・白馬岳 初冠雪の稜線(白馬山荘泊 蓮華温泉ピストン)
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- GPS
- 28:10
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,787m
- 下り
- 1,781m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:00
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 6:50
冠雪後の船越ノ頭以降、大幅にスピードダウン
予定より、2時間近く遅れた16:50に白馬山荘着
夕食17:30−18:00(1回のみ)
10月14日(月) 白馬山荘−白馬岳−白馬大池−蓮華温泉 10/7時間
白馬山荘で、軽アイゼンをレンタル(1000円/デポ金額分白馬駅前の白馬館で返金)
朝食05:30−06:30、軽アイゼン(4本)装着して出発
天候 | 10月13日(日)快晴 午後強風 10月14日(月)快晴 ※前日午後悪天候で、一時的な冬型配置(積雪:稜線8cm) ※前線の通過があり、天気図をみて1日出発を遅らせました。 やはり12日は暴風雪で、登山者は山荘に缶詰。 13日は快晴、しかし登山者が、今日は天気でほっとしたと いうほどの悪天候。この時期の白馬の天候急変は怖いです。 http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2013/1310.pdf |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
蓮華ジオサイト駐車場 70台(無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(1)登山道の状況 ]_擴浩堯1500m)−白馬大池(2400m) つづら折りに、高度を上げていきます。北側斜面では、12日午後の風雨に より、雨で濡れていたり、残雪個所がありました。落葉でも、青い葉まで 登山道にかぶさっており、相当な悪天候だったことが想像されました。 登山道は、猿倉、栂池方面登山道と比較しても、大きな岩場、急斜面等の 個所がなく、単調な登り易い道です。 白馬大池(2400m)−小蓮華山(2766m) 大池周辺に初冠雪の雪が残っていて、稜線上は積雪。 実際登ってみると、既に船越の頭に着く前の雷鳥坂の北側斜面のハイマツ帯 から相当の残雪がありました。高度を上げると積雪は更に増しました。 全員が軽アイゼンを所持しておらず、大幅なスピードダウンとなりました。 小蓮華山(2766m)−三国境(2900m)−白馬岳(2932m)−白馬山荘 12日午後の降雪で5cm強の残雪、13日午後の登りでは、小蓮華山から白馬 岳に向かう稜線で、約30m程度の強風が吹き、鞍部と三国境間の一部個所がア イスバーン状の雪面になるなど、登山道が急速に悪化しました。白馬山荘から 白馬岳頂上の間でも、軽アイゼンがないと、もはや歩行が困難な積雪です。 翌日、強風は治まりましたが、山荘から船越の頭まで、全面的に凍結し、 雪山状態となりました。積雪が多かったために、一部のアイスバーン状で爪 が立たない雪面は両脇の新雪を踏んで、それ以外は軽アイゼンでOKです。 (2)紅葉状況 14日現在、紅葉は、蓮華温泉から、天狗の庭までの間でみることができま す。天狗の庭付近では、マツ等の黄葉、天狗の庭から蓮華温泉までの間は、 縞枯れ状態の落葉樹の紅葉、赤や黄色の紅葉は、高度1500m付近の、 蓮華温泉の露天風呂付近またはジオサイトのみで、紅葉も終盤です。 蓮華温泉より下の車道付近では、紅葉はこれからです。 (3)積雪 上記(1)に記載しましたが、小蓮華山から上部は初冠雪レベルではなく、 積雪10cm近い雪道になっており、軽アイゼンがないと、歩行困難です。 特に白馬岳山頂直下は、北面、南面共に凍っており、注意が必要です。 (4)軽アイゼンの貸し出しについて 白馬山荘で、4本爪の軽アイゼンのみ貸出があります。1000円(保証金300円 を含む)。返却は下山後の、JR白馬駅前の白馬館案内所1か所になります。 領収書を見せると、デポ(保証金)が返却されます。 (4)登山ポスト(登山届・下山届) このルートは蓮華温泉になります (5)下山後の温泉 蓮華温泉:混浴ですが野趣にあふれる秘湯です。 みみずくの湯:後立山連峰の山々を借景に入浴ができる男女別の露天風呂が あります。美肌の湯で、入浴料は大人500円です。(白馬駅から車5分) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
ハイドレーション
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ナイフ
|
備考 | 軽アイゼン(10月に入ったら万が一に備えた方が良いと実感しました) |
感想
白馬大池付近の紅葉と稜線歩きを楽しみに計画した登山でしたが、
天気予報から山行を一日遅らせて実施。前日の暴風雨から快晴へ。
しかし、前日の一時的な冬型で、大池より上は予想外の、初冠雪。
路面の荒れと冠雪の稜線で、予定の計画からスピードも遅れがち。
すれ違う下山の登山者からも小蓮華山手前から初冠雪、小蓮華から
先は暴風との情報を得ていました。小蓮華山頂で撤退可否を検討。
但し、大池の山荘はすでに満員、目下のスピードでは16:00過ぎ
の白馬山荘到着予想、天気は快晴で鞍部は強風であるも、雪面は
安定していそうな状態なので、全員の健康状態を把握したうえで、
そのまま白馬岳に向かいました。この時点で、白馬山荘に、向かう
旨の電話連絡を入れました。天気は快晴でしたが、小蓮華山から
三国境の間の風は見た目より強い20mを超すレベルで、低体温症
になりそうなほどです。鞍部の雪面は風の為、凍結していました。
アイゼンも刺さらないほどの状況で滑ります。最も慎重な判断が
迫られる区間でした。鞍部以外は積雪が10僉ここはグループ
全体で、気合を入れ、非常事態でお互いを注意しあいながら進行。
細心の注意を払って白馬岳山頂まで、全員でたどり着きました。
その時16:30。夕焼けの絶景は驚嘆もの、感動もひとしおでした。
一歩間違えば、ひやりとするような白馬岳付近の天候に、全員で
山の怖さを思い知りました。16:50ようやく白馬山荘着。
翌朝は、軽アイゼンがないとすっかり歩けないくらいの雪面に。
紅葉を楽しみにきた、今年最終の白馬でしたが、すっかり積雪期の
山行となり、来年はもう少し早めようと、思った次第です。
白馬岳村営頂舎 10月14日営業終了
白馬大池山荘 10月14日営業終了
白馬山荘 10月19日営業終了予定
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