笠ヶ岳・テン泊(〜白山に沈む夕陽を眺めて〜)
- GPS
- 32:25
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,508m
- 下り
- 2,503m
コースタイム
5:05中尾高原口 - <笠新道登山口まで車道歩き> - 6:50笠新道登山口 - <笠新道> - 10:10杓子平 - 11:50抜戸岳 - 13:05笠ヶ岳山荘(テン場)
(総行動時間:8時間)
【2日目】
8:05笠ヶ岳山荘(テン場) - 8:30笠ヶ岳山頂 - <クリヤ谷コース> - 10:30雷鳥岩 - 13:20クリヤ谷登山口 - 13:30中尾高原口
(総行動時間:5時間25分)
天候 | 1日目、2日目ともに快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仕方がないので中尾高原口駐車場の近くに路駐。 翌朝も新穂高温泉近辺は路駐の車で一杯。 連休は早めの到着が望ましい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【新穂高温泉〜笠新道登山口】 ・危険箇所なし。 ・車道&林道をひたすら歩く。 ・笠新道登山口の水場はこの時期涸れている。 【笠新道登山口〜杓子平】 ・特に危険箇所なし。 ・つづら折りの急登をひたすら登る。 【杓子平〜笠ヶ岳山荘〜笠ヶ岳】 ・若干岩場が増える。 ・杓子平に着くと視界が一気に開け、笠ヶ岳もよく見える。 ・抜戸岳からの北側の眺望はすばらしいのでお勧め。(黒部五郎、薬師岳、立山など) ・抜戸岳〜笠ヶ岳までの稜線歩きは遮るものがなく気持ちよい。(ただし風に注意) 【笠ヶ岳〜クリヤ谷登山口】 ・一般ルートとはいえ、段差が大きいところや整備されていない箇所が多いので難易度は高い。 ・沢の渡渉箇所があるため雨の後は要注意。 ■テン場・山荘情報 【笠ヶ岳山荘】 ・トイレはとても清潔で紙完備。 ・この日の夕食の時間は16:30とあった。 ・水は天水だが無料でわけてもらえる。 【テン場】 ・水場は涸れているため山荘を利用。 ・トイレはないので山荘のトイレを利用。 ・笠ヶ岳山荘まで往復15分程度かかる。 ・テン場は割と広く、大人数のテントでもあまり場所を選ばない。(この日は20〜30張程度) ・テン場からの槍穂高の眺望は最高。 ・テン場の受付は山荘だが、領収書等は出ない・・・ ■ドコモ電波状況 ・笠ヶ岳山荘 ・・・ ◎ |
写真
感想
この3連休はBCスキーの下見を兼ねて鳥海山へ行こうと計画をしていた。
しかし東北の天気予報は・・・最終日こそ晴れ予報だが最初の2日間は芳しくない。一方で北アルプス方面は初日の土曜日こそ荒れ模様だが、残りの2日は晴れ予報。
そんなわけで、今回は西側からの槍穂高連峰を見てみたい!といことで笠ヶ岳に行ってみることにした。
ところが・・・平日に風邪をひいてしまった。
週末に向けて気力で回復を図る・・・が、前日になっても8割くらい。
批判はあろうが風邪薬を片手に笠ヶ岳へと旅立つ。
前泊すべく前日の19時くらいに新穂高温泉に到着すると、既に深山荘をはじめ主だった駐車場は一杯。
元々笠ヶ岳へは周回ルートをとるつもりだったので下山予定の中尾高原口近くに路駐する。(すみません)
車中泊の準備をしていると車に雨が当たる音がする。
しかも寒い・・・多分稜線は初雪かもしれない・・・そんなことを考えながら眠りについた。
翌朝、暗いうちに中尾高原口を出発。
新穂高温泉経由で笠新道の登山口を目指して車道を歩く。
この時間でも下から次から次へと車が登ってくるのでひかれないようにヘッデンを付けて歩く。
笠新道の登山口に着いた頃にはすっかり辺りは明るくなっていた。
登山口の水場は涸れていたが、こんなこともあろうかと水は3.5リットル+飲み物1リットルを担いできた。
笠新道は噂通りの急登だった・・・が、登って下ってを繰り返すような道よりひたすら登る道の方が潔くて自分は好きだ。
この日は気候もちょうど良かったので比較的心地よく登ることができた。
杓子平に着くと笠ヶ岳、抜戸岳の素晴らしい眺望が待っていた。
しばらく休憩してからまずは抜戸岳を目指して稜線へと歩きだす。
稜線に出ると少し風があったが気になるほどではなく、北側の立山方面や薬師岳、黒部五郎岳等が一望できた。
夏にテン泊した黒部五郎小屋や双六小屋も見える。
特に抜戸岳山頂からの眺望はすばらしく、地味なピークだが是非訪れるべき場所だと思った。
そこから笠ヶ岳までは気持ちのよい稜線歩きが1時間程続く。
13時過ぎにテン場に到着。まだテントは少ない。
テン場はそれなりに広く、眺望も素晴らしい。お気に入りのテン場のひとつになりそうだ。
トイレが遠いのが難点だが、ここまでテントを担いで登ってこれたのだから山荘までの往復15分くらいは気にならない。
日没まで時間があったので笠ヶ岳のピークまで散歩。
文字通り360度の展望をしばらく楽しむとテン場に戻って早めの夕食。
この時期にしては暖かかったのでテントの外でのんびりとカレーとハンバーグをいただく。レトルトだけど。
夕方、17時前にテン場を出発し山荘横のピークへと向かう。
人も少なく乗鞍方面こそ見れないものの槍穂高連峰、立山方面、そして西側には白山まで見渡せる。
そして日没。
西には雲が広がり、その雲の上に白山が頭を出している。
四塚山、七倉山、白山三峰〜別山までまさしく白山を一望できた。
太陽は白山の右肩に落ちていった。
どの山よりも思い入れの強い白山への日没。
しばらくその景色を写真を撮りながら酔いしれた。
夜、たまに起きては星空を眺めてまた寝る・・・そんなことを繰り返しながら朝を迎えた。
御来光に備えて山荘まで登る。
少し霞がかかっていたものの北穂高岳から登る朝日を堪能できた。
その後ゆっくり朝食を採り、クリヤ谷経由で中尾高原口を目指す。
一般ルートとはいえ、あまり整備されているとは言えず岩場、段差も多いため笠新道より歩きづらいが、その分人は少なくのんびり歩くことができた。
そして13時半くらいに無事下山。
笠ヶ岳。今回も思い出に残る素晴らしい山行となった。
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