硫黄岳・根石岳・天狗岳
- GPS
- 07:53
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,605m
- 下り
- 1,608m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ 硫黄岳付近のみ微風、それ以外はほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
硫黄岳に至るルートは落石注意。それ以外は特に危険箇所等は見られなかった。 |
写真
感想
みどり池入口の駐車場には3:50に到着。先着多数だがしんとしていて準備中の人はいなかった。準備の後に4時ちょうどにヘッドライトを点灯させて行動開始。10月に入り日の出の時刻は更に遅くなり、4時では当然ながら周囲は真っ暗。星空と三日月がきれいだった。ライトの灯りが頼りだが、今日のコースは夏も冬も何度も歩いたことがあるので、迷うことはなかった。何度か林道と交差した後に本格的な登りに入る。とは言え道幅が広くて林道歩きの続きのよう。周囲は何も見えないが、時折鹿の目が光って見えた。知らなかったら驚くだろうが、駐車場までの道中で既に鹿もカモシカも見掛けたので特に驚くことはなかった。ただ、暗くて傾斜がよく分からないのは少し難儀した。とにかく登るしかない。
出発から1時間ほどでみどり池に到着。小屋の灯りが少し見えるがまだ誰も起きていないみたいで静かだった。池もよく見えないし、何より暗いので、写真なども撮らず水分だけ補給して行動再開。ここからしばらくはほぼ平坦な歩きが続く。歩き易いがところにより水たまりができていて、知らずに足を突っ込むと潜ったり、泥水が盛大に跳ね上がる。日の出の遅くなった10月だが、5時を回るとさすがにあたりが明るくなり始める。それでもまだぼんやりにしか明るくないので、ライトはつけたまま。樹林帯歩きが終わり、本沢温泉へ向かう林道に至る頃、ようやくライトを消灯できた。林道から少し歩いて本沢温泉に6時ちょうどに到着。出発から暗闇の中2時間歩いたことになる。ここにあったベンチに腰掛けて休憩。ライトは不要になったのでザックにしまう。ここからようやく普通の登山開始。
標高2000メートルを超える本沢温泉の周囲は、紅葉がきれいだった。今年は進みが例年より早いように感じられる。昨日までの台風の影響がどの程度だったかは分からないが、木々の色付き加減は良かった。今まで2時間近く暗闇を歩いた後なので、尚更にそう感じたのかもしれない。天気は思った以上には良くなくて、温泉の近くから見えた硫黄岳は、ガスがかかっていた。ただ今日は高気圧に覆われるはずなので、天気の心配はなかった。本沢温泉から夏沢峠までは登りが続く。何度も歩いているし、標高差も大したことはないので、特に休まずに歩く。6:47夏沢峠着。結局ここまで誰とも会わなかったが、ここに至って多くのハイカーを見掛けるようになる。台風一過の晴天が予想される週末なので、ある程度の混雑は想定内。出発から3時間弱麦茶のみで歩いてきたので、さすがに空腹を覚え、ここで持参したパンを食べる。この先硫黄岳はいつ行っても風が強くて冷たいので、ジャケットも着ようと思ったが、まだ暑く感じたのでシャツのみで歩くことに。
硫黄岳の登りにかかり、途中で予想どおりに風が冷たく感じるようになってきた。長袖半袖のシャツ1枚づつでは寒そうに感じたので、途中でジャケットを着、グローブを防風性のあるものに換装した。これで万全。時折上を見上げると雲の流れが速く、やはり風が強そうだった。ケルンが並ぶあたりまで標高を上げると山頂標まではもうすぐ。7:36に硫黄岳到着。ほぼ無人。天候はすっかり回復して、周囲は青空。南に目を向けると、赤岳や阿弥陀岳などが見える。一方北方は、天狗岳はまだ一部雲を被っていてよく見えないし、北アルプスも雲に隠れていた。天候の回復が遅れているのかも知れない。爆裂火口を見に行くため、火口の縁に沿って少し歩く。山頂標の周囲は風が冷たかったが、そこを離れると風はあまり感じなくなった。火口の中をのぞき込んだり写真に撮ったりした後下山にかかる。
下り始めると続々と登りのハイカーとすれ違う。やはり今日は多くの人が入山しているようだった。すれ違いを何度もこなして8:19の夏沢峠に戻る。再度座って休憩。同じように休んでいる人多数だった。ここで着ていたジャケットを脱ぎ、グローブも通常に戻した。風がなければまだ夏仕様の格好で歩くことができた。パンを食べた後行動再開。稜線歩きのはずだが、樹林帯の中を歩く。時折樹林が切れ、この先の根石岳や天狗岳も見える。天狗岳もいつの間にか雲が取れ、姿がよく見えるようになっていた。根石岳の登りは、このあたりいつも風が強いのだが、今日はそよ風すらなかった。また、夏ならコマクサも咲いているが、10月なので、さすがに全く見られなかった。コマクサを見るなら7月から8月くらいだろうか。9時過ぎに根石岳到着。南八の山々がきれい。北の天狗岳もきれい。写真のみで進む。天狗岳へは一度下った後登る。どちらも大したことはない。東天狗岳には9:25に到着。相変わらず人は多い。縦走路にあるため東天狗岳の訪問回数は10回を超えるが、双耳峰の西天狗岳は、その半分程度だろう。雪が付いたらアイゼン練習で来ても良いと思った。人が多く密なので、ここも写真のみで下り始める。
この先中山峠までは岩場の箇所が続き、ちょっと歩きにくい。そしてそれ以上に、以前この区間で大事な腕時計を紛失したことがあって、自分にとっては因縁の場所と言えるかもしれない。岩で転んだり滑ったり、落とし物をしないように特に慎重に進む。10:14中山峠着。ここからは下るのみだが、峠の直下に鎖がかかっており、まずは慎重に下る。それが終わればあとは消化試合。重いブーツで来たので足取りも重かったが、転ばないように歩く。早朝通過時は真っ暗で何も見えなかったみどり池は、紅葉もきれいだったし、硫黄岳もよく見えた。みどり池から先、まだ午前中で時間も早かったためか、多くのハイカーとすれ違う。今日はどこかで泊まりかもしれない。駐車場には11:46に到着。朝はガラガラだったが、この時間はさすがに満車になっていて、路駐も見られた。
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