梓山、十文字峠道、栃本、大滝温泉遊湯館
- GPS
- 10:39
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 2,151m
コースタイム
-十文字峠14:23-十文字山14:39-十文字小屋14:57
10/20(日):十文字小屋6:45-四里観音小屋7:32-白泰山避難小屋10:13(小休止)10:30-白泰山登山口11:48
-車道12:15-栃本関所跡バス停12:30
天候 | 10/19(土):曇り 10/20(日):冷たい雨がずっと。。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
10/20(日):栃本関所跡バス停13:34-(秩父市営バス)-大滝温泉遊湯館14:00 300円/人 大滝温泉遊湯館16:15-(西武バス急行)-西武秩父駅16:55 600円/人 |
コース状況/ 危険箇所等 |
10/19(土) ◇小海線信濃川上駅、梓山バス停 ・小淵沢駅で2両編成の小海線に乗換。ホーム上に乗換用の臨時改札されました。 車両にトイレ付き ・車内混んではいませんでしたが、10人ほどが座れない方が。ただ清里、野辺山を過ぎると空いてきます ・信濃川上駅は先頭車両の一番前ドアから降車。運転手さんに切符を渡します。suicaは使えないので注意。 乗り越し精算は事前に特急車内か小淵沢駅で済ませたほうが良いです ・信濃川上駅の改札外にトイレあります。村営バスも改札でて目の前に待機してます ・村営バスはバス停の車内アナウンスがありません。。 チョー不安になりますが、梓山のバス停到着前だけは事前アナウンスしてくれます。suicaは使えません ・バス停近くにはトイレ見当たりませんでした ◇〜毛木平、十文字峠 ・梓山バス停から気持ちの良いレタス畑(今時期はキャベツと白菜が多かったかな)車道を進みます ・途中から未舗装道に変われば毛木平までもうすぐです ・毛木平駐車場にはキレイなトイレと東屋があります。昼食場所には最適 ・十文字峠までは当初、沢沿いを歩きます。渡渉箇所が3つほどあります。 渡る場所が判りにくい箇所がありますので対岸の踏み跡を良く見ましょう ・若干急登がありますが、距離は短いので。全般的に歩きやすい道です ・十文字峠から十文字山までも踏み跡はしっかりしてます。往復で30分くらい。 ただ、残念ながら十文字山からの展望はありません ◇十文字小屋 ・一泊二食で7,500円/人。素朴で静かで素敵な山小屋です ・薪のストーブとランプがとても良い感じ ・夕食はこの小屋名物のポトフです。とても美味しいですよ ・寝床は大部屋ではなく3段ベッド方式。毛布と布団で寒くありませんでした ・トイレは未だ新築中ですが。。いつ完成かは未定。。だそうです 現トイレは昔ながらのボットン&自分でバケツ水流し ・この日、土曜日にも関わらず宿泊者は私たちと常連さんの計3名! ゆったりと寝れました(当たり前ですけど) ちなみに甲武信小屋は同じ日に80人宿泊だそうです。。(2人で1枚布団か) ・山小屋のおかみさんがとっても気さくな方で山話から世間話までとても楽しい時間を過ごすことができました 朝方は気温4℃。昨晩は1℃だったそうです。ダウン必須 ・十文字峠の山バッチ有り、500円 10/20(日) ◇〜四里観音避難小屋、白泰山避難小屋 ・標高差300m足らずを3時間半かけて下ります。つまり、アップダウンが結構あります。 ずっと下り道だと思っていると裏切られ感がありますので。。 ・地図上では尾根道に見えるのですが、ほぼトラバース気味。今回の天候では足元が斜面で土が緩く、踏み抜き不安があるのでスピードは出せません ただ、リボンや道筋はハッキリしていて迷うことはないと思います ・ただ1箇所、1760辺り(白泰山避難小屋より手前)で道が尾根筋から外れて広場のような平坦な場所を通ります。ここは踏み跡がハッキリせず、若干迷いました(薄暗かったせいかも)。 ピンクリボンがありますのでよく探して下さい。 ・四里観音避難小屋はとても綺麗です。トイレもあります 白泰山避難小屋も綺麗に掃除されてました。ただ、こちらは窓がないのでドア閉めると真っ暗になっちゃいます ◇〜栃本関所跡、大滝温泉遊湯館 ・白泰山避難小屋を過ぎるとこちらはほぼ緩やかな下りが続きます ところどころ足元が不安なところもありますが、基本歩きやすい道かと 後半の植林帯は伐採の杉枝で足元もしっかりして、スピードが出せます ・足元は良いのですが、先日の台風の影響か道を塞ぐ倒木が多くありました。 大木も多く、またぐのに一苦労。雨で幹が滑ることも重なり難儀しました ・白泰山登山口で一旦舗装道路にでます。道標の文字が消えて判別できないのですが、すぐ近くに植林帯に入る下山口があります。 ・最後は栃本関所跡バス停まで600mほど車道を歩きます バス停には東屋はなく、今回は近くの倉庫屋根に雨宿りしてました ・大滝温泉遊湯館行きの市営バスは15人乗りのマイクロバス。 「音楽」を流しながら走行してました。(浦山大日堂のぬくもり号と同じタイプですね) 乗車は我々だけでした。300円/人 ・大滝温泉遊湯館、600円/人。ぽかなび.jpで100円引き。 但し、貴重品ロッカーが100円なのでプラマイゼロじゃん。。 14:00過ぎですが、洗い場、休憩所などさほど混んでいませんでした ※ちなみに10月27日〜旧大滝村の紅葉まつりが始まると土日は結構混むらしいです |
写真
感想
以前から歩いてみたかった十文字峠道。
奥秩父らしさ通好みと聞いていて。。長野から埼玉へ約25kmの縦走
評判の良い十文字小屋に1泊した計画を立てました。
ころころと毎日変わる天気予報を睨みつけて。
ああ。。とっても渋い道以上に修練の道となりました。。
今回は長野から入るので電車賃を抑える為に事前にJRトクだ値切符を予約。
新宿-小淵沢間は特急指定席で乗車券込み5,550円。
このトクだ値切符は35%オフの3,600円。いいじゃない〜
この日の特急あずさは指定席満席。
小海線も思った以上に人が多くてびっくり(団体ツアーの方々でした)
車窓の窓に雨跡がポツリとつくとため息が出て、予想以上に外が寒くて
ちょっと心配になりながら信濃川上駅に到着。
小海線ってワンマン運転なんですねー いやーこれまた渋い路線です。
例の団体さんも降りたので「バスが座れない!」と思ったら、ちゃんと専用のバスがいました。ああ、良かった。
(もしかして皆さん、甲武信ヶ岳かしら)
結局、信濃川上駅から村営バスにのった登山客は我々と他1名のみ。
バスは車内アナウンスもなく、地元の中学生と一緒に出発。
梓山下車は我々だけでした。
やはり十文字峠道は信州梓山からちゃんと出発しないと!
空も薄曇り程度で雨の心配もなさそうだし。
毛木平までのレタス、キャベツ、白菜の畑をひたすら真っ直ぐ続く道をテクテク歩きます。
そう、まるで北海道の平原に来た様な錯覚を覚えるほど、だだっ広くて道がまっすぐ。
小松菜の収穫をしている農家の方や収穫した野菜を運ぶトラクターなど、ん〜ゆったりした農村風景満喫です。
車道歩きも全然苦ではありません。
さらに暫く歩くと毛木平に到着。天気の心配があるのか登山者数が思ったより少なくて、自家用車の駐車率も60%ぐらいでした。
東屋の下で相方持参のいなり寿司をもらっていざ十文字小屋へ。
当初は沢沿いの道を進みます。所々渡渉ポイントに悩みながら暫く行くと沢を離れ山道へ。
標高は1,600mぐらいから綺麗な紅葉が随所に見られます。
「天気不安だったけど、来て良かったね」
登りにあえぎながらフッと長野方面を見ると若干の青空も。
薄日が差して自分の影が間延びして見えてきます。
「これは明日も、もしかして。。良い調子かぁ?」と期待も膨らみます。
程なく十文字峠に到着。時間もあるし折角だから十文字山までピストンしてきました。
ここで久しぶりの2,000m超え。
展望は無いのですが、十文字峠特有の「霧」が立ち込めて幻想的な雰囲気がとてもグッド!
今夜のお宿で夕飯がお楽しみの十文字小屋へ戻ります。
小屋の前から両神山方面の展望が見え、雲海に浮かぶ山々がこれまたとても良い感じ。標高は約2,000mですもんね。
そして丸太作りの十文字小屋。屋根の煙突から薪ストーブの煙がたなびいて、霧と覆いかぶさってとってもレトロな雰囲気です。
何かとても懐かしい気持ちにさせてくれます。
そして小屋のおかみさん。。これまたとっても気さくな方で。
相方が宿泊予約時に混み具合を聞いたら。。
「ガラガラよー」
そうは言ってもさすがに土曜日だし、これから来るのかなっと聞いたら
「あら、今日は常連さんとあなた達の3名だけよ」
えっ。。そっ、そうなんですか。。やはり天気予報で皆さん躊躇したか?
「違うのよ、皆、甲武信小屋に取られたのよね〜」
ええ??どういうこと?
「ここんとこ甲武信小屋がテレビで放映されてるでしょ。あのカレーが人気らしくって。。まあ、うちと向こうは経営一緒だからこっちは静かでいいんだけどね」
ああ、見ましたテレビ。ちょっとしたブームなんですね、甲武信小屋。
でも、おかみさんの明るさと気さくさ、そして小屋のゆったりした雰囲気。
かなり高得点だと思います。おかみさん、とても若々しいですし。
小屋の裏にある畑で栽培した(標高2,000mの)大根、美味しかったです。
夜はランプの灯りの下、4人で山談義から鹿被害、そして世界情勢?。。(笑)までお酒飲みながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
おかみさん、素敵すぎ。また必ず再訪します。
消灯後はゆったり布団に入ってすぐに眠りについて。。4:30過ぎに起きると。。
「ザァーーザァーー」
おいおい、これって雨ひどくねぇ?
ハッキリ言ってどしゃ降り状態じゃないですか。。ひぇー
朝の気温は4℃。これでも暖かいらしい。
「雨降っちゃったね。今日は夕方まで雨みたいだよ」
おかみさんがわざわざ地デジの天気予報まで見せてくれて。。ありがとうございます。
「まあ、尾根道だから雨でも大丈夫よ」素敵な小屋を後にしてを雨の中出発しました。
四里観音避難小屋までは二人とも雨を楽しみながら奥秩父の苔むした雰囲気にワイワイと談笑して進んだのですが。。
ここから先のアップダウンが雨で滑る。。意外と登りが辛い。。さらにはあまりにも雨足が強くて。。
木々に雨も遮られるはずなのにバンバンと身体に当たってきます。
レインウエアの撥水も機能限界状態。だんだん内部が蒸れてきて。。ヤバイ
外温は6℃前後、さっ、寒い。。歩いてないと身体が冷えてきます。
冷たい雨。。ウエアに打ち付ける雨。。足元は滑りそうで。。
途中からほぼ無言状態で。。なんでこんな雨の中歩いてるんでしょ、私たち。
何かの試練か? ええどうせ日頃の行いですよ。。っと。フンっだ!
低体温症だけはならないように身体一生懸命動かして。
いよいよ靴も防水対応を超えてぐちょぐちょ。
ザックもあまりにも雨が強くてカバーの横から入り込んでザックまでシットリ状態に。
奥秩父の幻想的な雰囲気を通り越して、雨が激しく薄暗い陰鬱なホラー的な状態をこれでもか。。ぐらいに味わいまして、やっとこと栃本に到着。
車道でお会いした軽トラのおじさんが「十文字か、大変だったな。ご苦労さん」と声かけてくれて、涙がでそうになりました(ちょっと大袈裟)。
冷えた身体と無事下山できた安堵感で。
大滝温泉遊湯館で湯船に浸かる時、おもわず「あぁぁ〜」と大きな至福の声を不覚にも出してしまった。。
天候については覚悟していたので後悔はないのですが、レインウエアや靴、ザックなどの防水対策は再度徹底してリペアしないとダメだですね。反省。
西武秩父駅でいつもの居酒屋で秩父錦を頂き。。いろんな思い出と経験が沢山できたなぁ〜 そして今回の山行を振り返って帰路につきました。
天候には恵まれませんでしたが、紅葉狩り以上に奥秩父の渋さを堪能させて頂いた2日間でした。
当然のことながら。。十文字小屋から下山までどなたとも会いませんでした。
今度は天気の良い日に是非。。
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