西穂独標 (寒さと雨で西穂高岳&焼岳断念)
- GPS
- 08:37
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,563m
- 下り
- 1,344m
コースタイム
08:15西穂高口駅8:55 - 10:25西穂山荘10:50 - 12:05西穂独標(昼食)13:20 - 14:20西穂山荘
<二日目>
西穂山荘8:40 - 11:00田代橋
天候 | <一日目>:曇り時々雨 <二日目>:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
毎日あるぺん号(竹橋〜鍋平高原):7300円 新穂高第二ロープウェイ(しらかば平駅〜西穂高口駅):1350円(毎日あるぺん号利用者は竹橋の受付カウンターにて1割引き券がもらえます) <復路> アルピコ交通バス(上高地バスターミナル〜新島々駅) アルピコ交通上高地線(新島々駅〜松本駅):電車・バスセットで2400円 特急スーパーあずさ(松本〜新宿):あずさ回数券使用で実質4500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程に渡って道は良く整備されています。整備された休憩箇所は特になし。 <千石尾根>西穂高口駅-西穂山荘: 特に危険箇所はありません。 水場は西穂高口駅4階を出た所にあるが、消毒しているのか非常に不味い。近年改善された首都圏の水道水より不味いので、気になる方は別途持参することをおすすめします。 登山ポストは西穂高口駅2階および、登山道を少し進んだところにあり。 <主稜線>西穂山荘-西穂独標: 独標そばまでは特に危険箇所はありません。 独標直下はかなりの岩場。高度感もあるため慎重に上り下りしましょう。 水場は無いが、西穂山荘で宿泊客なら無料、その他は有料で給水できます。 西穂山荘-田代橋: 特に危険箇所はありません。 水場は途中に宝水の水場があります。 |
写真
感想
せっかくの秋なので、紅葉を見に行こうと思い立った。
日光白根、鳳凰三山、焼岳、瑞牆山あたりに日帰りで行きたいと思い仲間に相談したところ、別口で焼岳登山を計画中だったためそれに混ぜてもらう事にした。
小屋泊の予定との事だったので、焼岳と一緒に西穂独標、そこから行けそうなら西穂高岳に行くことを提案し、結果初日に西穂高岳、二日目に焼岳に行く計画となった。当初ただの紅葉登山の予定だったのが、思いがけず20年ぶりの上高地、初めての穂高と意外と本格的なものとなってしまった。
今回のアプローチは夜行バス。仕事を終えて竹橋の毎日新聞社から毎日あるぺん号に乗車し新穂高へ向かう。3列シートのグリーンカーの予約が取れなかったためスタンダードタイプの乗車となったが、狭い、シートがやや硬めと正直あまり寝心地は良くなかった。夏の仙丈ヶ岳での睡眠不足登山に懲りていたため、ちゃんと睡眠をとれるか次第に焦っていったが、幸い中央道に乗ってしばらくしたら眠ったようで、今回は十分な睡眠がとれた。
5時30分頃に終点鍋平高原に到着。新穂高第二ロープウェイの始発はこの時期は8時15分。混雑時は臨時便が出る事もあるとの事なので、それを期待してしらかば平駅前で持参した朝食をとりながら待つ。天気は弱い雨が降ったり止んだりで、気温も低く寒い。山頂に着く頃には晴れてくれたら良いなと思いながら、ひたすら始発を待った。
結局始発は定刻通り。めずらしい二階建てのゴンドラの二階に乗り込み、10分もせずに西穂高口駅に到着。雨は相変わらずで、一応展望台に出て見るがやはり目指す独標、西穂高岳は雲の中。無事たどり着けるか不安になる。
給水(コース状況に書いたように不味いです)を済ませ、少し進んだ所にある登山届出所に計画書を提出して本格的に登山開始。といっても、わずか1時間30分程で稜線に建つ今回の宿泊場所、西穂山荘に到着した。ここで休憩の後、荷物を置いて独標、その先の西穂高岳を目指す。
幸い雨は西穂山荘についた頃には止んだので、再び降り出す前に山頂を目指して先を急いだ。丸山の先まではなだらかな稜線が続くが、独標に近づくにつれて段々と尾根が細くなり、道も険しくなっていく。入門ルートとはいえ、これぞ穂高といった切り立った稜線に緊張感が高まる。
ふとそばの岩の間を見ると、所々先日降ったという初雪の名残があった。実際、標高、天気のせいかかなり寒かった。季節的にも秋装備で登れるギリギリだったようだ。
独標への最後の登りは結構な岩場。ルートを外れないように慎重に登り山頂に到着。幸いこの時の山頂は雲がかかっておらず、周囲の景色を楽しむ事が出来た。丁度お昼時だったこともあり、同行者が持ってきてくれたインスタントラーメンを作って食べる。寒い時にはやっぱり暖かい食べ物がありがたい。
そうこうしていると、気付けば周りに霧が出てきてしまった。凍っているのか、何か粒が当たる。汗冷えで急激に体が冷えていき、同時にこれ以上先に進む気力も奪われる。西穂高岳へは元々無理をせず行けそうならば、と予定していた事も有り、全員一致で撤退を決断した。
先ほど登った岩場をこんどは慎重に下りながら下山する。途中振り返ると既に霧が晴れた独標、その先のピラミッドピークが見える。思えば今までの登山で撤退を経験した事はなかった。そんなこともあり、非常に後ろ髪を引かれたが、時間的余裕も無いためおとなしく西穂山荘に戻った。
15時前に無事西穂山荘に帰着。受付を済ませた後はレストハウスで軽食をとりながら疲れを癒やす。ここは地酒、地ワインも置いてあったりと、快適な山小屋だった事も有り、夕食後、翌日の準備を済ませたら消灯を待たずに寝てしまった。
翌日は朝から本格的な雨。暫く様子を見ていたが一向に止む気配も無いため、今回の主目的だった焼岳に行く事も諦めて、直接上高地に下山する事にした。
上高地への下山ルートはひたすら下り。雨が降っているため、ザックを降ろしての休憩が取れず意外と苦しかった。およそ2時間半ほどで無事田代橋奥の登山口に下山。そばにある上高地温泉 清水屋で入浴・昼食を済ませた後、バスターミナルまでの移動がてら紅葉の上高地を雨の中散策した。さすが上高地、日曜日という事も有り、雨でも多くの観光客で賑わっていた。
帰りは新島々まで路線バス。そこから懐かしい井の頭線の車両で松本に出て、事前に用意していたあずさ回数券を使用して無事新宿へ帰った。
今回は天候に泣かされた登山となり、結局目標としていた西穂高岳、焼岳の両山に登る事が出来なかった。登山再開わずか4ヶ月では仕方が無い事とはいえ無念だ。また、もう一つの目的の紅葉も雨であまり楽しめず、非常に消化不良な山行となった。
紅葉はともかく、焼岳、西穂高岳にはいつの日か必ず登りに行く事を決意し、この記録の終わりとしたいと思う。
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