妙高山と燕温泉・黄金ブナと2つの野湯を愛でる山旅
- GPS
- 07:50
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,388m
- 下り
- 1,367m
コースタイム
【day2】0815燕温泉-0820黄金の湯0835-0910湯道分岐-0955胸突き八丁-1030天狗堂1040-1115鎖場-1145妙高山1205-1300長助池分岐-1315長助池1330-1405黄金清水-1505麻平分岐-1530河原の湯1600-1610燕温泉
天候 | day1 くもり時々晴れ day2 曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
0630長野=0721関山 ※JR信越線片道740円 0740関山=0815燕温泉 ※市営バス燕温泉線片道500円 【復路】1620燕温泉=1651関山1720=1812長野1930=2310新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 クサリ場はご丁寧にステップが切ってあり、問題なし。山頂付近の雪は溶けてややぬかるみがありました。下山路は前日の雨で落ち葉や岩が濡れて滑りやすくなっていました。スパッツとストックがあると活躍してくれます。大倉沢は橋がなく天候によって増水した場合は徒渉が難しいと書いてありましたが、この日は雨の後でしたが石を飛んで渡るのは問題なし。ただし、沢沿いを歩いて下るのですが、矢印にバッテンがしてあってルートをつけなおしたのが少しわかりにくく、変なところをへつって歩いてしまいました。全体的に、テン泊縦走装備だったり年配の方と一緒だったらあまり通りたくない下山路だな〜と思いました。 ■温泉 黄金の湯は男女別、河原の湯は混浴です。2つとも脱衣所は男女分れています。同じ野湯でも女性には黄金の湯のほうがずっと入りやすいでしょう。きちんと石鹸シャンプーで汗を流して行きたいむきには、旅館で立ち寄り入浴させてくれます。針村屋さんで確か1000円。 ■宿泊 長野の善光寺周辺に前泊し、1166Backpackersというゲストハウス1泊2600円を利用しました。長野駅から徒歩15分ほど離れていますが、高速バスの大門停留所の近くで、人気の観光地らしい楽しげなお店が建ち並び、権堂商店街やコンビニ、スーパーも至近で駅前よりむしろ便利、新旧がうまいことブレンドされた静かで綺麗なエリアです。ただ長野駅は工事していて、早朝に朝食をとれるような店がないのが残念でした。 ■飲食店 燕温泉にも関山駅周辺にもなーんにもないので、長野までがまんしました。(関山駅から5-10分歩けばコンビニがあることはある)雨に降られて寒かったので、そばでなく「みそ家」という信州味噌専門のラーメン屋に入りました。アルピコの高速バス乗り場とながの東急の間の路地にあります。何の前情報もなくフラッと入ったのですが、後で調べたら人気店のようですね。回転よく女性客もひっきりなしに入ってきました。辛味噌700円、野菜たっぷりでとってもあったまりました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
ストック
iPod Touch(地図)
携帯電話
カメラ
ファーストエイドキット
サーモス
ナルゲンボトル
コップ
洗面用具
タオル
グローブ
GORETEXジャケット
ダウンベスト
ゲイター
レッグウォーマー
ニット帽
ネックウォーマー
ティッシュ
リップクリーム
行動食
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感想
秋山も終盤にさしかかり、標高の高い所では初冠雪の知らせが届きはじめた。先週登った金峰山から見た白い北アルプスの美しさが忘れられず、台風27号が来る前の穏やかな天気の日を狙って、3年前に雨で敗退してから懸念事項だった妙高山に行くことにした。さすがに先週の雪はもう残ってないかもしれないけど、ちょうど大田切渓谷のブナの黄葉が見頃だというし、大好きな燕温泉の露天風呂にも浸かりたい!
しかし横浜から妙高高原はとても遠いので、前泊必須。かといって紅葉シーズン真っ盛りに1人客を泊めてくれる宿は燕温泉にはないので、長野から出撃です。公共交通機関を使うので出発遅くなるけど、コースタイム7時間、まあなんとか日帰りできなくはないかと。コースはかねてから狙っていた、燕温泉黄金の湯IN河原の湯OUTの周回コースで。
長野を出た時はどんよりと曇っており、信越線が飯綱のあたりにさしかかると濃霧。ところがトンネルをいくつか超えて新潟県に入ったら、薄日がさすお天気で、妙高連山も見えている!よかったー。バスがぐんぐん標高を上げるに従って大田切川の渓谷沿いに見事な紅葉が目に飛び込んでくる。変に気温が高いのでどんどんガスがわいて来て、登山口に着く頃には山頂は見えなくなっていたけど、この紅葉のおかげでモチベーションはかなり高い。まずは黄金の湯を偵察。早朝で誰もいません。ブナは黄金色に輝いていて、ターコイズブルーの硫黄泉を魅力的に縁取っています。もういてもたってもいられず、登山前に浸かっていくことに。。。ああ〜天国。
さて、黄金の湯から左の方へ伸びている舗装路をたどって、右手に北地獄谷と呼ばれる谷を見やりながら赤倉温泉の源泉管理小屋まで歩きます。まだ遊歩道といった感じで、渓谷対岸の見事な紅葉と滝に目を奪われながら歩けるのが楽しい。火打山と違って火山性の岩だらけのこの山は登りはじめの樹林帯がこんな風に色づいている頃のほうが、山頂付近が紅葉盛りの頃よりも実はいいのかも。そして小屋の前の水場でたっぷり美味しい清水を補給して、やっと勾配のきつい登山道がスタート。実は朝食をとる予定だった長野駅前の松屋さんが、駅前改修工事でなくなっていて、行動用に買ったコンビニのおにぎり1コ食べただけだったため、天狗堂に着く頃にはシャリバテ寸前。急いで燃料補給。その先も階段状の急な尾根歩きが続き、胸突き八丁の岩ゴロをあえぎあえぎ登って行くとカンバ林になり、ところどころ晴れていたら好展望だろうと思われるポイントを通過。やがて噂のクサリ場。しっかりステップが切ってあって全く問題なし、雪もほぼ溶けていて滑ることなく無事山頂に到着。なかなか登り応えを楽しませてくれる山ですな。あいにくのガスで展望は360度ゼロだけど、風はなく気温も高めで穏やか、フラットな一枚岩に腰を下ろしサーモスに持って来た熱湯でスープを作ってランチ休憩。甘いものとコーヒーも入れて長い下山路に備える。
この下山路が変化に富んで結構な冒険に満ちていました。まず山頂直下の急なガレ場を湿った落ち葉や岩、ぬかるみに注意しながら火打方面への分岐まで降りて行くのに1時間要する。その後高層湿原のある長助池でややのんびり休憩できるけれど、またすぐに背の丈より高い笹に覆われた狭く急な涸れ沢を1時間ほど降りて行く。このあたり、トムラウシから天人峡に降りて行く悪夢の下山路を思い出させてくれます。。。そして大倉沢に出て徒渉し、今度は沢沿いのやや歩きにくい岩ゴロを降りて行く。そんなこんなで標高を1000mぐらい下って、やっと美しく色づいた樹林帯歩きです。その頃には霧雨から雨も大粒になってきて、つくづく樹林帯のありがたさを感じる。ブナやミズナラのトンネルの麻平から燕温泉までまた急な下りがあって、工事中の橋に出ます。ここを右に伸びる道を上がって行くとほどなくして河原の湯です。ここは混浴で男性の先客がおりましたが、前回来た時は土砂崩れで入れなかったので、意を決して入りました。ぬるめでいつまででも入っていられるお湯でした。帰りのバスの時間に合わせて30分ほど浸かりましたが、全然のぼせなかった。渓谷沿いで瀬音が心地よいけど、黄金の湯のほうが雰囲気はいいかなあ。河原の湯から10分ほど歩けばバス停についてゴール。
路線バス、信越線と乗り継いで長野に着く頃にはすっかりお腹が空いて少し寒かったので、信州名物のそば&おやきではなく、こってりしたラーメンが恋しくなっていた。帰りのバスを予約してフラフラ東急の前の繁華街へ向かって歩いていると、こだわりの信州味噌を使用しているという看板のラーメン屋を発見。のぞくとお客が鈴なりになっているので、その「みそ屋」というラーメン屋に飛び込み、辛味噌ラーメンを注文。これがとても美味しかったです。野菜いっぱいで、お値段も手頃、店はギトギトしておらず、女性客が多いのも頷けます。冬に長野に来る時にはまた立ち寄ってみたい店でしたー。
コメント
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aymiyさん、はじめまして。
黄金の湯INの河原の湯OUTのゴールデン周回コース、いかれましたか すばらしいです。思わずコメントしてしまいました。
それに紅葉も下の方から綺麗ですね
私も中旬に火打〜妙高を歩き、時間の関係で黄金の湯だけ浸かったのですが、河原の湯もいいですね〜 次回は是非、と思っています。河原の湯はヌル目とは聞いてたんですが、硫黄分の線質とかやっぱり違いましたか?
しかし、よくみたら妙齢の女性じゃないですか 混浴の河原の湯に意を決してとはいえ、よくぞアッパレです
ShuMaeさん、こんばんは。
ゴールデンコース堪能しました(((o(*゚▽゚*)o)))
眺望があったらもっと良かったのでしょうが、紅葉と温泉が慰めてくれました。
泉質はどちらもそうたいしてかわりはないように思いますが、温泉宿に泊まった人に、宿のお湯の方が濃いと言ってたのを聞いたことがあります。
混浴、先客の方が紳士だったので助かりました!
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