花知ヶ仙・妹山 〜秋はこれから、激坂と激薮を攻める〜
- GPS
- 06:38
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 862m
- 下り
- 856m
コースタイム
天候 | 晴・曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆通行止標識〜「花知ヶ仙登山口」標識 傾斜の緩やかな林道です。未舗装なので雨で溝になっているところはありますが、崩落はなく安全に歩けます。 ◆「花知ヶ仙登山口」標識〜花知ヶ仙分岐 森の中の道で林道より少し傾斜が出ます。危険個所はありませんが分岐を間違えないように注意を。 ◆花知ヶ仙分岐〜花知ヶ仙山頂 かなり傾斜のきつい直登の尾根です。道幅は広いので道の中でジグザグに登っていくのが良いでしょう。分岐はないのでとにかく道の通りに進みます。落ち葉が積もっているので雨の後などは滑るかもしれません。 ◆花知ヶ仙分岐〜三ツ子原林道合流点 花知ヶ仙分岐が峠(谷筋の分水嶺)なので、反対の谷筋に沿って下ります。私はここで地図を読み違え、尾根だと思ってしばらく間違った方向へ進んでしまいました。沢の水量は多くないので沢の縁を歩いても水に浸かることはありませんでした。後半(西側)は林の中の傾斜の緩やかな道になります。 ◆三ツ子原林道合流点〜林道妹山分岐 地図に載っている点線及び実線の道をたどります。一見無駄に九十九折しているようですが、適度なペースで標高を上げているので、ショートカットしようとして脇道や林の中に入ろうとしない方が良いでしょう。 ◆林道妹山分岐〜妹山山頂 登り口からしばらくは身長より高いネマガリタケ(チシマザサ)の薮の下をくぐりながら進みます。赤いテープを目印に長い笹をかき分けながら行きます。傾斜はかなりあります。中腹に岩場があるのでそこは上手に回避しなければなりません。どう進むのが正解かよくわかりませんでしたが、何とか山頂にたどり着けました。下りは別のもっと歩き易いコースがないかと進みかけたのですが、ネマガリタケの激薮に阻まれ、結局上りに使ったコースへ合流しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(ハット)
登山靴
サブザック(19L)
昼食(パン+牛乳+フルーツジュース)
行動食(飴)
予備食(魚肉ソーセージ他)
飲料(麦茶茶600mL+紅茶500mL)
地図(地形図・行程図)
iPhone(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
サブバッテリー
カメラ
ドローン(Mavic Mini)携帯電話
腕時計
ラジオ
手拭い
ティシューペーパー
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感想
先日、高清水トレイルを歩いた時(「伯州山 〜夏の終わりの高清水トレイル〜」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3539782.html )に、南方向に端正な形の山がずっと見えていた。それが花知ヶ仙(はなちがせん)だった。花知ヶ仙には昨年の冬に登るつもりで近くまで行ったら雪が降っていたので断念、つい先日高清水トレイルを歩いた次の週に登山口まで行ってみたら、その辺りだけ雨で断念、2度振られている。なので、天候に問題ない日を選んで3度目の挑戦に出かけた。この日は10月というのに最高気温が30度にもなるような陽気だった。雲はあるが山を覆うような雨雲ではない。風も穏やかでドローンも飛ばせそうだったので、リュックにMavicMiniを詰めた。その代わり昼食は途中のスーパーで買ったパンで済ませることにした。
花知ヶ仙往復だと、歩行距離が5kmぐらいでちょっと物足りない気がしたので、ヤマレコの記録を眺めていたらchikakuさんのレポートで、隣の妹山(いもやま)へ行く道ができているという情報を入手した( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2684774.html )。これを参考に花知ヶ仙と妹山の二つを歩いてみることにした。
花知ヶ仙は端正な形の山なので、予想どおり山頂近くの傾斜がなかなかきつかった。道は直登だが、道幅が広いので、道(薮が刈ってある範囲)の中で右へ左へジグザグに進んで何とかしのいだ。山頂は北方向の高清水トレイル方面が木が切り払われていて展望があった。先日あの稜線を歩いたんだと、感慨ひとしおだった。ただ、それ以外の方向は樹林と薮に覆われていて展望がなかった。山頂三角点周辺は木が切られていて空が見えていたのでそこでドローンを飛ばしてみた。周囲はずっと山だ。大山は雲に隠れているのか、確認できなかった。北西方向に山頂辺り大きな岩の露出した山が目につく、後で調べてみると三ヶ上だった。以前登ったことがある。双耳峰で、最高点の岩峰より先に三角点峰がある山だった。その時には花知ヶ仙は意識していなかったなぁ。
【ドローン映像】(1分58秒)
花知ヶ仙を下って妹山方向へ向かうとき、地図を読み違えてしまった。このあたり、等高線が入り組んでいて、尾根と谷を間違えていた。道は尾根に沿って西に伸びていると信じ込んで、尾根に入ってみたが、道らしきものがない。しばらく薮を漕いでみたが、GPS(iPhoneのGeographica)を見ると方向が南方向にずいぶんずれている。修正しようと方向を変えたもののどの尾根だろうと斜面を進んでいるうちに、「これ、尾根じゃなくて谷じゃね?」とやっと気づいた。谷筋へ下りてみると、草が刈られているし、ずいぶん歩き易い。地図読みの未熟さで時間をロスしてしまった。危険な場所へ突っ込まなくてよかった。いや、道のない山を薮漕ぎしている時点で十分遭難リスクはあった、反省。
林道を辿って妹山の北側へたどり着いたときに、目の前の妹山山頂方向へ向かう山腹を見てぎょっとした。私の背丈を超えるようなネマガリタケ(チシマザサ)が全面を覆っている。しかし、その茎にピンクのテープが巻かれている。しゃがんで覗いてみると、その先にも赤いテープが見える。どうもこの薮の中をくぐって行くらしい。薮の中へ入って進んでみた。傾斜はそこそこあるが、薮をかき分けてペースが上がらないので、何とか息切れしないで進める。それよりも、笹が斜面下向きに傾いているので、かき分ける位置を間違えると身体の前でササの茎がクロスして前進を阻む。また、途中で折れた笹が服に引っかかったり帽子に刺さったりする。下りは笹の方向が逆だから進みやすいだろうと思って別ルートを歩いてみようとしたが、笹の密度がだんだん高くなって、前進が困難になった。結局上りに使ったルートへコースを戻して何とか笹薮を脱出することができた。
妹山山頂はとても眺めがよかった。花崗岩の岩塊が所々に露出する周りにススキなどの草が生えているが高木はなく(伐採されている)、特に花知ヶ仙方向はしっかり開けていて絶景だった。反対側の三ヶ上はその位置からは、はっきり見えなかったが、ドローンを飛ばしてバッチリ目にすることができた。この山はこれまで積雪期に登るのが一般的な山だったようだ。確かに雪の中でのこの360度パノラマは壮大だろうなぁと思う。かといって、雪山に登る度胸はないのだが。
【ドローン映像】(2分3秒)
出発の時間が遅かったので、最後は時間を気にして焦ってしまったものの、それぞれ特徴のある二つの山を楽しむことができてとても充実した山行となった。10月に入っても暑い日が続き、まだ紅葉が楽しめる状態にはなっていないが、落ち葉は増えているし、中には色付いた葉も目にすることができた。これから山はどんどん秋が深まっていくだろう。汗をかいても気持ちの良い季節だ。次にどの山を歩くか、考えるのが楽しみだ。
〈追記〉
花知ヶ仙へ向かう途中で二人の登山者とすれ違った。二人ともソロの男性だった。一人は登山口標識のあたりで、もう一人は花知ヶ仙の上りの途中だった。今回私の出発が遅かったので二人とも登山を終えて下りてくるところだったようだ。登山は朝早く出発して昼過ぎには下山するのが良いとわかっているのだが、どうも早起きは苦手だ。生活リズムを変えるときっといいことがたくさんあるのだろうが、一度身についてしまった習慣はなかなか変えられないものだ。ま、そのうち。
いつになく早くレコを上げたら、マイページに「出会ったかも」で二人のヤマレコユーザーが表示された。あ、この二人、確かに花知ヶ仙で出会ったお二人だ。どもども。見ると、二人とも私が歩き始めた場所よりずいぶん手前で歩き始めている。そういえば、私が車で登って行った道の途中の路肩に車が停まっていた。村を抜けて未舗装道に入ってからの路面がやや荒れていたので、普通車で入るのはちょっと大変かなと感じていた。が、私はこんな道で心配しなくてもいいようにと、山歩きを始めてから車を普通車から四駆の軽バンにし、タイヤも今年、溝の深いTOYO OPEN COUNTRY R/T 12inch にした訳だ。今回車で距離を稼いだ分、妹山へ足を延ばすことができた(ちょっと遅くなったけど)。
コロナが落ち着いたらもっと遠くの山にも出かけたい。車中泊も楽しみたい。ヤマレコステッカーの貼ってある黒いエブリイを見つけたら、そんなおじさんが乗っているんだと微笑んでやってください。
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