小女郎谷〜蓬莱山から打見山(びわ湖バレイ)〜キタダカ道
- GPS
- 06:23
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,125m
コースタイム
天候 | 曇時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR湖西線志賀駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
比良山地の山に登るのは、比叡山を除けばこれが初めて。今回は琵琶湖側の蓬莱駅から小女郎谷を経由し、小女郎峠、蓬莱山山頂へ。帰りは打見山山頂からキタダカ道を使って下山し、志賀駅へというルートを計画した。 道標にしたがって、小女郎谷の林道を進み、砂防ダム(?)らしきものを超えたところで視界のきかない山道に入る。まもなく薬師の滝に至るが、このあたりまでは特に危険な箇所はない。 しかし何度か小さな沢を渡渉していくうちにそれなりに踏み跡は識別できるものの道は荒れ、気をつけていないと迷いそうな箇所もあった。特に渡渉するところは何も案内板がなく、対岸にどうにか判別できる踏み跡らしきものがあるのみで、もし初めてで夜間などであればかなり迷いそうな印象である。実際2度ほど渡渉箇所に気が付かず、沢沿いに進んで明らかにおかしいと思い引き返した。 また山道がえぐれてトラロープが張ってある箇所も複数あった。また下山途中にすれ違ったグループの話では、道に迷って時間をロスしたと言っていたので、GPSがあったほうが安心だと思う。 小女郎峠直下では、見晴らしはきくが深くえぐれた箇所の対岸(山頂に向かって左手)に峠に向かう登山道が続いていたため(崩落して道が分断された?)、いったんえぐれた谷に降りてルート分断されたルートをたどる必要があったが、先行するグループが熊笹が茂る箇所でルートを見失い迷っていた。このあたりから下山する場合は、非常に迷いやすいと思われる。 小女郎峠から蓬莱山山頂までは、見晴らしがよく、絶景が楽しめた。危険箇所は特にない。またびわ湖バレイの山頂駅までは、まだ雪のないスキー場の敷地を歩いた。 山頂駅からロープウェイで一気に下山する手もあったが、日没に間に合うかどうか微妙な時間であったがせっかくなので、キタダカ道を使って下山することにした。こちらは小女郎谷と違って登山道ははっきりとしており迷いそうなところはないが、倒木や落石がそれなりにあって道は荒れていた。慎重に下れば特に問題はないだろう。 |
写真
装備
共同装備 |
一眼レフカメラ 1
ザック 1
トレラン用ソフトシェル 1
アルパインパンツ 1
防寒用フリース 1
Tシャツ着替え用 2
登山靴 1
帽子 1
タオル 2
ヘッドランプ 1
ヘッドランプ予備電池 1
iPhone5 1 GPS記録用/現在地確認用
地図 1
コンパス 1
食料
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感想
今回初めてチャレンジする比良山地。情報収集をした結果、湖西線からのアクセスが容易な蓬莱山山頂を目指すことにした。
蓬莱駅で下車し、小女郎谷から小女郎峠を経由し、蓬莱山山頂へ。びわ湖バレイ・打見山へ進み、時間的余裕があればキタダカ道を、なければロープウェイで下山する計画を立てた。
山登りは早起きが基本だが、のんびりしているうちに登山開始が10:50になった。私の場合、一眼レフで写真を撮りながら進むので、非常にゆっくりとしたペースになる。はじめて登る山でもあり、GPSで現在地を確認するいつものスタイルで、ペースを調整しながら進むことにした。
薬師の滝まではいたって順調。しかしその先から山道が険しくなり、谷の渡渉をする箇所で何度か迷う。明確な標識がない中で渡渉箇所を認識するコツは、対岸に踏み跡がないかどうかを見極めることにあるということを経験的に学んだ。渡渉箇所を見落としてそのまま沢沿いに進むといつしか踏み跡がなくなり、岩混じりの傾斜が急な箇所に行き当たったりする。GPSだけでは方角が間違っているわけではない渡渉箇所を判断するのは難しい。その場合はすぐに道を外れた可能性を疑い、注意深く引き返すことで、渡渉箇所を見つけることができた。しかし夜間だったり霧が発生して視界が悪くなった場合や、雨で増水した場合はかなり危険なものになることは予想がついた。途中で見かけた遭難者情報の提供をよびかける警察のチラシのことが頭をよぎる。どういった状況で遭難したのか詳細は分からないが、決して他人ごとではない山の怖さ、自然の脅威を実感した。
道の谷側が崩落し、幅が狭くなっている箇所もいくつかあった。そういう危険箇所はロープが張ってあったが、慎重に足を進めねばならなかった。ようやく視界が開け、振り返ると琵琶湖が見えた。小女郎峠に立った時は、一安心した。
初めて登った比良山地。標高1000mから琵琶湖や周囲を取り囲む山なみを眺めながらの尾根歩きは、視界を遮るものがなく、はるか遠くまで見渡せた。想像以上に美しく楽しかった。じっくりと写真を撮っていてはキリがないので、撮りながら蓬莱山山頂を目指した。
蓬莱山山頂でしばらく撮影した後、14時を回ったので、下山開始。ひとまずびわ湖バレイのゲレンデを歩き、打見山のロープウェイ乗り場に着いた。時計を見ると14:30。日没までおよそ2時間30分。曇りがちではあったが、天候もそれほど悪くないと思い、キタダカ道で下山することにした。万が一日没までに下山できなかった場合に備えてヘッドランプは持っていたが、なるべく光のある間に麓まで下山したかったので、先を急いだ。
幸いなことに、キタダカ道はところどころ倒木などで荒れてはいたものの、小女郎谷のように傾斜がきつく迷いやすい道ではなかった。
16:40にキタダカ道の登山道入り口に到着。麓の棚田から振り返ると、薄暗くなってきた空と、今しがった登ってきた蓬莱山と打見山が並んで見えた。琵琶湖湖畔まで歩き、暮れていく琵琶湖をしばらく眺めていたが、志賀駅から帰路に着いた。
※Flickr 今回の山行で撮影した山の写真を公開中
http://www.flickr.com/photos/kaoru_hayashi/sets/72157637510177864/
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