黄金に輝く山・恵那山へ―黄葉は最盛期の広河原ピストン
- GPS
- 07:02
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
【下り】山頂避難小屋12:07−頂上三角点広場12:14−登山口14:26−14:50駐車場
立ち止まっては写真を撮りながら登ったので、コースタイムはゆっくりめ。
特に登りの5/10〜7/10地点は、ぬかるんだ山肌にずるずる滑りながら登ったので時間がかかりました。
天候 | 晴れ、頂上付近はガスが立ち込める |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
広河原登山口駐車場まで林道を走り、約15分 園原ICは名古屋方面からのみ利用可のハーフインターなので注意 【駐車場】広河原登山口の臨時駐車場は約15〜20台駐車可 付近の林道脇の空き地も含めれば30台強は停められるか? |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】特にはありませんが、林道歩きの際に崩落地点が何箇所か。 悪天候時や雨後は、崩落・落石に注意が必要です。 大雨時は川にかかる丸太橋の渡渉は禁止されています。 【登山ポスト】登山口にあり。用紙、ペン、置かれています。 【トイレ】広河原登山口駐車場に仮設トイレあり。きれいに管理されています。 その後は山頂避難小屋の傍になります。 【お風呂】広河原登山口から一番近いのは月川温泉・野熊の庄。 入浴料600円。日帰り入浴は17時頃までに行かないと断られます。 泉質等の説明書きがありませんが、昼神温泉と同じ硫黄泉だと思います。 広くはありませんが、清潔感があり、露天風呂も風情があって良いです。 お風呂上りはお肌がもっちもちのすべすべになります。 |
写真
感想
「私の山!」とか、勝手に宣言していたのに、今年は未だ一度も登っていなかった恵那山。
これでは申し訳ない…と、降雪前に、そしてまだ紅葉が間に合いそうな気配だったので、ダッシュ!
間に合いました!
ちょうど、真っ盛り、この日以外にベストの日はないでしょ?!というくらいに、金色に輝いている恵那山が見られました。
去年の秋に黒井沢から登って、熊さんに接近遭遇して以来、少しびくびくして、熊シンドロームに陥っています。
クマのトラウマ?
というわけで、今回は定番の広河原ルートで。
(黒井沢ルートは、今年9月半ばの台風18号以来、また通行禁止になっています)
紅葉シーズンの日曜日なら、広河原から登る人の数は多いはず。
人が沢山入っていれば、熊もおいそれとは登山道に出て来ないはず。
という計算の元、黄金に染まっている広河原ルートをてくてく登りました。
9月から先週まで、毎週のように相次ぐ台風に見舞われたせいで、山はたっぷり水分を含んでいました。
あちこちで崩落や鉄砲水の跡が見られ、普段は水が流れていないような場所からも水が湧きだして流れていました。
何だか恵那山が「もうこれ以上、ムリ…」と言って
山体に蓄えきれなくなった水を吐き出しているかのようでした。
そんなわけで、去年、一昨年と登った時とは打って変わって、
広河原ルートの5/10〜7/10地点は、背丈ほどもある熊笹に覆われた、
かなりぐちゃぐちゃどろどろのぬかるみルートと化していました。
今年初めて恵那山のこのルートを歩かれた方は、
「何て酷いルートだ」「嫌なルートだ」と思われたのではないかと思います。
例年はこんなではないのですが…残念。
私も、自分の肩より上くらいの高さまで生い茂った熊笹に阻まれながら、
ずるずる滑る泥沼のような登山道に足を取られながら、何とか必死で歩きました。
小学校中学年くらいの男の子を連れたお父さんがここを歩いていましたが、
身長160cmほどの私でも心がくじけそうになったので、
身長の低い小学生のお子さんには辛い道だったのではないかと思います。
いつもの年なら熊笹もよく刈りこまれているのですが、
今年は台風のせいで山に入れない日が多く、この道を踏む登山者の数も例年より少なく、
整備も行き届かなかったのかな、と思いました。
それでも、5/10地点を過ぎてからは尾根筋に出て視界が開け、南アルプスが望めます。
この日も中央アルプス方面まできれいに見渡せました。
よく恵那山は展望がなくてつまらないとか、
一度登れば十分な山だとか、
どうして百名山になっているのかわからないとか、
散々な言われ様をしますが、そういう方たちは、登山道を登っている間中見えているこの眺めを、
きちんと見て下さっているのかなぁ…。
それに加えて、恵那山の魅力は何と言っても原生林の残るこの深い森だと思うのです。
こんなに様々な表情や自然を見せてくれる懐の深い山はなかなかないと思うのですが…。
どうにかして恵那山のこの溢れる魅力を沢山の人たちに知っていただける方法はないかしらん…とまで、
頭を悩ませてしまうのです(余計なお世話か)
確かに北アルプスの山のような派手さはありませんが、
地味な中にも味わい深い山なんですよー。
もとい。
黄葉に染まってはいるものの、季節は確実に進んでいるようで、
8/10辺りからは樹氷の林が広がっていました。
樹氷というものを初めて見て、ちょっと感激しました。
風に吹かれると木の枝についた氷がバラバラと降ってきて、顔に当たると少し痛いです。
そして寒いです。
歩き始めはコンプレッションインナー+長袖のミドルレイヤーだけで十分だったのですが、
6/10を過ぎてからくらいは、風が吹くと寒いくらいで、ジャケットも着て歩きました。
あともう少ししたら、恵那山も雪になって、冬山シーズンに突入ですね。
恵那山の展望台である山頂避難小屋の裏手の岩場は、この日はあいにくガスガスで、
南アも中央アも北ア方面も何も見えませんでした。
もちろん富士山も。
けれど、あれだけ盛大に金色に染まっている山を見られただけで、大満足でした。
下りでは、やはりぬかるみ地帯で足を滑らせて(踏ん張ろうにも、地面のしっかりした足場がどこにもない)
二度ほどずるっと転びました。
ストックをついたけれど、ストックまで一緒に滑る始末。
そう言えばこの日は、台風後だから…と思ってゲーターを履いていましたが、正解でした。
泥除け、熊笹についた露除けとして、ゲーターは必須です。
登りの時にすれ違ったお爺様から
「あー、あなたはそれをつけているから、まだいいね
僕はこの泥でぐちゃぐちゃになっちゃったよ」
と声をかけられました。
次はまだ歩いたことのない前宮ルートか神坂峠ルートを歩きたいな。
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