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記録ID: 365792
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ハイキング
飯豊山

蒜場山に紅葉狩り

2013年11月01日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:39
距離
10.0km
登り
1,190m
下り
1,183m

コースタイム

加治川治水ダム駐車場7:10−7:15米平新道登山口−8:20独標(734m)−8:55岩岳(930m)9:00−9:50烏帽子岩−10:40山伏峰−10:55蒜場山山頂(1363m)11:25−11:35山伏峰−12:30烏帽子岩12:40−13:20岩岳−13:45独標13:50−14:35登山口−14:40加治川治水ダム駐車場
天候 曇り・霧
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口の新発田市加治川治水ダムに駐車スペースが10台ほどある。
コース状況/
危険箇所等
・登山口にポストがある。
・登山口から岩岳までは灌木の中の尾根道。最初は急登だが、その後は全体的に傾斜はゆるやか。
・岩岳から山頂までは大小のアップダウンが続く。烏帽子岩と兎戻しの2か所に鎖場がある。全体的には痩せた尾根道を行く。展望はいい。
・山頂はそれなりのスペースがある。晴れていれば、飯豊連峰の絶好の展望台になる。
・温泉は加治川治水ダムから15キロほどにある日帰り温泉、城山温泉がなかなか良い。
加治川治水ダムから蒜場山方面。ガスが掛かっている。
2013年11月01日 07:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
11/1 7:10
加治川治水ダムから蒜場山方面。ガスが掛かっている。
ダムの駐車場から俎倉山。
2013年11月01日 07:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
11/1 7:10
ダムの駐車場から俎倉山。
登山口。平成9年に開かれた。米平(よねへい)新道。登山道伐開に功績のあった人の名前らしい。
2013年11月01日 07:16撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
11/1 7:16
登山口。平成9年に開かれた。米平(よねへい)新道。登山道伐開に功績のあった人の名前らしい。
鉱山であったことの証。トロッコの残骸。
2013年11月01日 07:41撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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鉱山であったことの証。トロッコの残骸。
ブナが色づいている。
2013年11月01日 07:43撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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ブナが色づいている。
俎倉山。
2013年11月01日 07:47撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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俎倉山。
焼き峰山と赤津山に続く稜線。
2013年11月01日 07:49撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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焼き峰山と赤津山に続く稜線。
ダム湖が一望できる。
2013年11月01日 07:50撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 7:50
ダム湖が一望できる。
色づき始めた木々の中を行く。
2013年11月01日 08:09撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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色づき始めた木々の中を行く。
ブナ林。
2013年11月01日 08:21撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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ブナ林。
2013年11月01日 08:22撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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鮮やかに赤く色づいている。
2013年11月01日 08:49撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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鮮やかに赤く色づいている。
何の木だろう。
2013年11月01日 08:49撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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何の木だろう。
岩岳山頂。かつては杉の老木が立っていたというが、その倒木か。
2013年11月01日 08:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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岩岳山頂。かつては杉の老木が立っていたというが、その倒木か。
山頂に続く尾根。烏帽子岩は頭を出しているが、そこから上はガスの中。
2013年11月01日 09:01撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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山頂に続く尾根。烏帽子岩は頭を出しているが、そこから上はガスの中。
岩岳から鞍部まで下り、登り返す。
2013年11月05日 09:38撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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岩岳から鞍部まで下り、登り返す。
色ず灌木の向こうに、焼峰山、赤津山。あちらは山頂が頭を出している。
2013年11月01日 09:40撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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色ず灌木の向こうに、焼峰山、赤津山。あちらは山頂が頭を出している。
烏帽子岩の鎖場。
2013年11月01日 09:48撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩の鎖場。
烏帽子の頂。
2013年11月01日 09:51撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子の頂。
下って、また登る。相変わらず、山頂は雲の中だ。
2013年11月01日 09:51撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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下って、また登る。相変わらず、山頂は雲の中だ。
烏帽子岩北面の紅葉は真っ盛り。
2013年11月05日 09:41撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩北面の紅葉は真っ盛り。
兎戻しの鎖場。ウサギも登れない?岩場。
2013年11月01日 10:03撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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兎戻しの鎖場。ウサギも登れない?岩場。
烏帽子岩を振り返る
2013年11月01日 10:03撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩を振り返る
山伏峰近くの水場の標識。行ってみたかったが、パス。
2013年11月01日 10:36撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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山伏峰近くの水場の標識。行ってみたかったが、パス。
山伏峰。山頂まであと少し。
2013年11月01日 10:43撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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山伏峰。山頂まであと少し。
蒜場山山頂。ガスに閉ざされている。晴れていれば飯豊の大観が望めるのだが・・・
2013年11月01日 11:27撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 11:27
蒜場山山頂。ガスに閉ざされている。晴れていれば飯豊の大観が望めるのだが・・・
雲の下まで下ってきた。
2013年11月01日 12:09撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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雲の下まで下ってきた。
烏帽子岩の山腹の紅葉。
2013年11月01日 12:14撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩の山腹の紅葉。
2013年11月05日 09:43撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩の北面の谷をうずめる紅葉のパッチワーク。
2013年11月01日 12:15撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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烏帽子岩の北面の谷をうずめる紅葉のパッチワーク。
何度も立ち止まり、カメラを向けてしまう。
2013年11月01日 12:25撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 12:25
何度も立ち止まり、カメラを向けてしまう。
烏帽子岩の鎖場を無事通過。
2013年11月01日 12:29撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 12:29
烏帽子岩の鎖場を無事通過。
鮮やか過ぎるモミジ。
2013年11月01日 12:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 12:56
鮮やか過ぎるモミジ。
ナナカマドか。
2013年11月01日 13:04撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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ナナカマドか。
2013年11月01日 13:04撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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岩岳が近くなってきた。
2013年11月01日 13:06撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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岩岳が近くなってきた。
岩岳への鞍部のブナ林。すばらしい林が広がる。
2013年11月01日 13:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 13:10
岩岳への鞍部のブナ林。すばらしい林が広がる。
岩岳まで戻ってきた。山頂のガスは晴れない。
2013年11月01日 13:20撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 13:20
岩岳まで戻ってきた。山頂のガスは晴れない。
ブナの木立の中を下る。
2013年11月05日 09:46撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/5 9:46
ブナの木立の中を下る。
独標まで下ってきた。
2013年11月01日 13:46撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
11/1 13:46
独標まで下ってきた。
ダムがしだいに大きく見えてきた。
2013年11月01日 14:11撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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11/1 14:11
ダムがしだいに大きく見えてきた。
ダムの堰堤から登山口。
2013年11月01日 14:30撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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ダムの堰堤から登山口。
ガスにおおわれた山頂を未練がましく振り返る。
2013年11月01日 14:33撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
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ガスにおおわれた山頂を未練がましく振り返る。
撮影機器:

感想

 蒜場山は飯豊連峰の最高峰大日岳に遠く連なる峰のひとつで、ここに初めて登山道が開かれたのは、わずか16年前の平成9年(1997)だという。それだけに、あまり人に知られていない山かもしれない。しかし、変化に富んだ登山道といい、山頂の展望の素晴らしさといい、魅力にあふれた知られざる山といっていいのではないか。
特に秋は、山腹を彩る紅葉といい、冠雪した飯豊連峰の眺望といい、この時期になると足を向けたくなる山だ。

 登山口の加治川治水ダムの駐車場には、既に2台の車がとまっていた。空は曇っていて、特に蒜場山の山頂部分はガスで蔽われてしまっている。
ダムの堰堤を左岸に渡って、突きあたりが登山口になる。ダム事務所の人が、建物の2階から蒜場山の方向を見て、
― ああ、ガスってるね、と声を掛けて来た。
― 晴れないですかね、と言うと、
― 予報では、これから良くなるはずだけどね。
 その言葉に励まされるように、登山口を登り始める。最初はいきなりの急登で始まる。しかし、それも長くは続かず、ゆるやかな灌木の中の尾根道になる。
 道の傍らに、トロッコや線路の残骸が転がったりしていて、初めてこの山に登った時は驚いたものだ。ここにはかつて、かなりの規模の鉱山があったという。こんな険しい山で、多くの人々が働いていたのかと思うと、その労働の過酷さが思いやられた。
 登るにつれ、灌木の茂る尾根の右手には、俎倉山がどっしりとした双子峰の姿をあらわしてくる。後ろを振り返ると、ダム湖の上に、焼峰山や赤津山の峰々も見えている。
 
 周りの木々の紅葉の色が濃くなり始める頃、岩岳(930m)に到着する。ここからは、山頂に連なる稜線が一望できるのだが、あいにく、烏帽子岩から上は相変わらずガスが掛っていて、何も見えない。
 北の方の、焼峰山、赤津山、そしてその向こうの飯豊の峰々は雲がはれて、時折、陽も射しているのに、蒜場山の上部だけは頑固に雲が居座っている感じだ。
 登るうちに晴れて来ることを祈って、山頂に向かう。一旦、鞍部まで下る。そこには黄色に色づいた見事なブナ林が広がっている。水場の標識があったので、ブナの林の中を下ってみた。しかし、かなり下っても、なかなか水場はあらわれないので、途中で引き返すことにする。
 ブナ林からひとつ峰を登り下りすると、烏帽子岩の鎖場になる。このように、岩岳から山頂までは大小のアップダウンの繰り返しとなる。慎重に鎖場を登ると、烏帽子岩の山頂に立った。相変わらずガスは晴れず、山頂は厚い雲に覆われている。しかし、見下ろすと烏帽子岩周辺の山腹の紅葉は盛りで、曇り空の元でも、しっとりとしたあざやかさを誇っている。
 烏帽子岩を下り始めたら、前方で、熊避けの鈴の音がする。年配の男の登山者が下って来るのに出会った。
  ― 早いですね、と声を掛けると、
  ― 上はガスって寒いよ。雨も降って来たし…、と言いながら、足早に下って行った。
 確かに雨が降って来た。これは最悪だな、と思いながら、雨具を着る。
 しかし、「兎戻し」という標識がある鎖場を過ぎる頃に雨は、幸い雨は止んだが、確かにかなり冷えて来たので、雨具は着たまま登ることにする。
 兎戻しを過ぎると、割と緩登になるが、なかなか山頂までの道のりは長い。登っても登っても山頂に着かない。途中、山伏峰の手前に、水場の標識があったが、とてもそこに寄ってみる余裕などない。ガスで見通しが悪いので、余計、疲労が募って来る頃、やっと山伏峰に到着。
ほっとする。ここから山頂までは確か10分位だったと記憶している。緩登を続けること15分、ようやく山頂に着いた。ダムから3時間45分かかった。5年前の秋に登った時は、山頂までで、3時間を切ったはずなので、足が随分衰えたなと感じた。
ガスの中に「蒜場山標高一三六三M」と彫られた立派な石柱が立っていた。展望は全くきかず、吐く息が白く、確かに寒い。もちろん、登山者は他に誰もいない。
急いで、コッヘルに湯を沸かし、インスタントラーメンを煮て食べる。少しは温まったものの、じっとしていると、寒さが募り、体が強張ってくるので、早々に下山することにした。

 下り始めて直ぐに何でもないところで、転倒する。道に敷き詰められた落葉の下に、樹の根や石が隠れていて、しかも霧で湿っているので、非常に滑りやすくなっているのだ。どうも寒さのせいで、体が硬く強張っていて、歩きが不安定だ。
続いて、急斜面で、落ち葉の上に置いた足が滑って、激しく転倒。気が付いたら、右側の灌木の枝にひっかかるように仰向けになっていた。リュックは肩から外れそうになり、眼鏡も顔から外れて辛うじて頭の上に残っている。痩せた尾根で、両側は険しい谷。灌木がなければ、谷底に転落するところだった。胸をなでおろし、以後は慎重に、ゆっくり下ることにする。
 烏帽子岩のあたりまで来ると、ガスは晴れ、体も温まって、足の運びも安定して来た。紅葉を眺める余裕も出て来た。
 岩岳を下ったあたりで、男性の登山者とすれ違った。これから、山頂を往復するとなると、下山は夕方になるだろうか。
 ブナの葉の黄色が次第に青みを増してくると、ダム湖も大きく眼下に見えて、登山口も近くなって来た。小さく駐車場にとめてある車も確認できる。最後の急傾斜を下り、無事、登山口に到着した。
 振り返ると、相変わらず、蒜場山の山頂はガスに閉ざされていた。天候にはいまひとつ恵まれなかったが、烏帽子岩の北面の谷を彩る紅葉は見事だった。絢爛としていながらしっとりとした色彩のパッチワークは、下山後も目に焼き付いて離れなかった。

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