剱岳(早月尾根〜雪見&紅葉狩り)
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- GPS
- 10:54
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 2,389m
- 下り
- 2,385m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 10:55
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬場島はキャンパーと紅葉狩りのハイカーで賑わっていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆馬場島〜早月小屋 ・1800mくらいから雪が出始める。 ・先週の雪が残っていたがトレースあり。 ・早月小屋は冬季閉鎖済み。 ◆早月小屋〜剱岳 ・雪が増えてくるのでアイゼン着用必須。 ・雪と岩のMIXなのでアイゼンワークとルートファインディングが要求される。 ・途中までトレースが残っていたが2500mくらいから上はノートレースで深いところでひざ下ラッセル。踏み抜きも多かった。 ・別山尾根との分岐直下はルンゼを詰めたが雪着きが悪く岩の露出も多かったのでロープがあった方がいいかもしれない。 |
写真
感想
約5年ぶりくらいに地獄軍団に潜入した。金・土は独り薬師岳に決めたが、日曜は予定がない。久しぶりにYSHRさんにコンタクトしてみる。計画は早月尾根だという。む…、それは薬師後にはキツイ。しかし、まあ、なんとかなるだろう。「行くしかない」ってやつだな、これ。
最高だった薬師滞在を経て、馬場島前泊。一時起床。直後に通り過ぎる一台の車、あれは間違いない、先生だ!直後にLINEが入る。いつでも行けるというのが見えたが、準備したいので既読つけずにスルー。間髪入れずに電話が鳴る。思い出したぞ、この感じ!軍団の一時半発は「一時発くらいの準備しとけよ」の意味だった!
急いで支度して1時20分に合流。焦ったせいか後で用を足そうとしたら、タイツが逆向きに履かれていて、社会の窓が見つからなかった。登山口で初対面の岩さんを紹介していただく。とても柔和で物腰が柔らかい。岩さんのブログでなんとなく知ってはいたが、地獄の軍団にこのような方がおられるとは!
入山後、しばらくは暗闇をひたすら歩く。ペースは速いが会話はできるレベル。軍団事情を根掘り葉掘り訊いて非常に満足。が、早月小屋を出たあたりからペースが下がり始める。あぁ、昨日余計にカールを滑らなければ良かったか。結局ルーファイとラッセルはお二人にお任せだった。
登頂後、のんびりしようと思ったらタッチアンドゴー。あぁ、そうでしたね。ルンゼの下りは緊張した。その後、次第にペースが遅れ、紅葉エリアで一人後塵を拝す。休みながら歩き、結局20分くらい?遅れてゴール。試練と憧れ岩で記念撮影をした直後にYSHRさんは颯爽と去って行った!いいね、このスーパードライな感じ!
今回、YSHRさんは齢60を超えているとは思えない歩きだった。登山歴30年?を超えても変わらない水・日完全燃焼ルーティンが、これを可能にするのだろうか。モチベーションとエネルギーが相変わらず超人的だった。 また、岩さんがいたことで、より客観的な軍団像、YSHR像を知ることができた、なんとも興味深い一日だった。もっと知りたい闇を跋扈する地獄の軍団(次回はもう少しフレッシュな時に)!
ありがとうございました!
予期せず土曜日が仕事になった。
関東辺りに遠征に行こうかと思っていたがキャンセル。日曜日帰りで近場に行くしかない。
せっかくなのでセンセーのプランを聞いてみよう。
剱岳?トマホーク?おお!おもしろそうだ。先週剱岳にもガッツリ雪が積もったはずなのでまだ10月だけど雪剱が楽しめそう。
トマホークとは巡航ミサイルのことではない。自分もよく知るエクストリームスキーヤーだ。
過去にニアミスはあったけど一緒に登ったことはなかったので今回是非会ってみたいと思った。
そんなこんなで「乗ります!」ってことで即決。飛び入り参加すみません。
1時半馬場島スタートということなのでいつも通り前日入りして車中泊。
1時過ぎにセンセーもやってきた。トマホーク氏もすぐに来た。はじめまして。
話してみると随分と話しやすかったのでついついトマちゃんと呼ぶようになってしまった。
この時期の剱岳に行くのは5年連続。いつもは11月だったが、今年は思いのほか雪が早かったのでこのタイミングになった。
11月に入って少し雪が減るかもしれないが、行ける時に行った方がいい。それに雪の剱を早く見たいという気持ちにもなっていた。
とはいえやっぱり10月なので少し暖かい。
いつもより薄着で早月尾根をガシガシ登っていく。
例年1600mを過ぎたあたりで雪が出てくるが、今年は1800mくらいだっただろうか。
歩いた人も多いようでトレースはバッチリ、ノーアイゼンで苦労もなく早月小屋までたどり着いた。
テントは二張りのみ…いつもより少ない。時期的に中途半端だからだろうか。
さあここから積雪が増えるはずなので3人ともアイゼンを装着。
途中までは先行者さんがいたのでトレースもしっかりしていたが、我々が先行してからはそれもなくなった。
雪が降ってから誰も登頂していないということはありえない。雪が飛ばされてトレースが消されてしまったのだろう。
最初はセンセーが先頭でラッセル、途中で自分もラッセルを買って出る。トマちゃんも前日の薬師からの連戦ながら頑張っている。というか薬師→剱のハシゴってすごいな、タフなスキーヤーだ。見習わなくては。
最悪がガスガスのホワイトアウトも覚悟していたが思ったより天気は持ってくれた。
立山方面や大日岳も良く見えていたし毛勝も見えたり隠れたり。
いつも苦労する直登ルンゼは雪付きが悪くてちょっと嫌らしかったがなんとか突破。
あとはビクトリーロードを歩いて山頂へ!今日も貸し切り、遠望は得られなかったが八ツ峰や源次郎は良く見えていた。それから剣沢方面も。
風は少しあったが寒くはない。やっぱりまだ10月だ。
写真を撮ったら下山開始。また嫌らしいルンゼの下りをこなしてカニのハサミを抜ければあとは極楽モード。
春はカチカチで早月小屋手前までは気が抜けないが、今日はどちらかというとモナカ気味だったので割と調子よく下ることができた。
後続の登山者も続々と登ってくる、お気をつけて。
早月小屋手前でアイゼンオフ、カッパも脱いで身軽な状態で下山。
スタート時点では暗くてわからなかったが馬場島周辺の紅葉がすごかった。
いつもは11月だったから全部葉も落ちてしまっていたが、10月に雪が降るとこういうご褒美もあるんだな。
最後はいつも通り試練と憧れで記念撮影して解散。トマちゃんははるばる東京まで帰っていった。
今回の雪剱は雪と紅葉の両方が楽しめて一石二鳥の山行となった。
東京からトマホークが薬師岳にスキーに来ると言う。日曜どこかへ行きませんかと言うのではてどこへ行こう。トマホークはいま日本でも最も勢いがある先鋭的山スキーヤーの一人である。それなりの山に行かないと満足しないだろうと剱岳をチョイスした。先日の槍からすると劔ははもっと雪が多いだろう。深夜1時半馬場島発と約束、ガンも参戦することになった。
深夜1時半スタート、この時期は涼しいから汗はかかない、ガシガシ登ると1600m辺りから雪がチラホラ出て早月小屋手前から雪は繋がった。駐車場は一杯だったのでテントはたくさんあるかと思いきや二張のみだった。丁度ワンパーティが先に出て行った。うちらはアイゼンを履き防寒装備をしていざ、トマホークは昨日の薬師で筋肉痛が辛いと言う。若い証拠だな。
先行者をスルーして先頭に立つとトレースは消えラッセルになった。元気なYSHRとガンでルートを切り開きガシガシアイゼンを軋ませてダブルウィペットで進む。剱岳は甘くはない。ガスで視界も悪かったが無事8時前にピクることができた。雪は例年の11月中旬以降より多いくらいだった。先行パーティは途中で引き返したようだ。
後続が5名ほど登ってきていた。頑張って下さい。剱は登りより下りが危険で足を滑らすと池ノ谷へ真っ逆さまとなるので気は抜けない。早月小屋まで来てようやく安堵した。あとは消化試合、紅葉を愛でながら正午過ぎには無事下山して馬場島の試練と憧れの前で記念写真に収まった。
久しぶりのトマホークとのコラボは楽しかった。今シーズンも素晴らしい初滑降記録を楽しみにしてます。
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