カナ山〜江美国境稜線〜新穂峠☆幽境の池から錦繍のブナの回廊へ
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 09:32
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,417m
- 下り
- 1,224m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西俣谷林道(悪路)を詰めて車をデポ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■カナ山東南尾根は刈り払いがしてあるので歩きやすい。取付きには石積みがある。シロモジ、カエデ ■カナ山〜鳥越峠は一部で藪漕ぎも巻き道ある。シロモジ、ミズナラ、ブナ ■鳥越峠〜新穂山〜新穂峠の県境稜線はアップダウンが多数、登山道があるが初心者向きではない。圧巻のブナ林、シロモジ。 ■新穂峠から西へ下る古道は荒れているがマーキングある。下部は廃林道となる。 |
写真
感想
昨年末、小雪が舞うカナ山へ七曲峠から縦走した。寒くて靴の中までずぶ濡れだった。そんな思い出のカナ山から更に北上して鳥越峠までを繋げるという山旅の仕掛け人はyamanekoさんだ。しかし計画を拝見すると更に県境尾根を周回するとなっているではないか。自分では迷惑を掛けるかもしれないと戸惑いながら同行させてもらう。
hanabanaさんと待ち合わせて2台で悪路の中津俣谷林道を詰める。車高の低い車なら底をするだろうがhanaさんは平気で運転される。新穂峠登山口の手前で車をデポしてからyamanekoさんuriuriさんと待ち合わせの温見親水公園に向かう。到着するとお二人は取付き尾根の下調べ中だった。
カナ山の南東尾根は道がないと思っていたら踏み跡があり刈り払いもしてある。植林が終わるとコナラやシロモジの自然林の尾根となる。高度を上げるとシロモジ一色となって黄金色に輝いている。正に黄葉のトンネルがカナ山の山頂まで続いていた。
シロモジのアーチを潜り抜けて夜叉ヶ姫池に向かう。神秘的な池はここでも黄金色のシロモジに囲まれている。素晴らしいこんな光景に巡り会えるなんて。この先カナ山から鳥越峠までの尾根も素晴らしい。最初はシロモジだがやがてミズナラの巨木の黄葉に出合う。更に北上すると鳥越峠まで燃えるようなブナ林が続いている。
鳥越峠でお楽しみのランチは鴨肉とキノコのリゾットがハーブティー付きで絶品だった。yamanekoさんが材料を持ち上げ腕を振ってくださった。hanaさんとuriさんからは大福とモナカを頂いた。満腹になったら午後の部がスタートだ。
鳥越山までは結構なアップダウンが連続する。ブナの巨樹の紅葉を愛でながらなのであまり苦にならない。先頭のyamanekoさんがすれ違いの登山者と話し込んでいる。何と今までニアミスを繰返しているsimonmasakiさんではないですか。こんなマイナーな所でお会いできて奇遇だし嬉しいものだ。
鳥越山への上りがキツイが越えると一面にブナの巨樹林が待っていてくれた。綺麗だ!癒される!この登り返しと感動の繰り返しである。新穂山からは南下するので西陽が当たり更にブナが燃えている。最後の新穂谷山への登りはuriさんに励まされ何とか登り切った。
新穂峠に下り立ったら後は下るだけ。この古道は沢の雰囲気が素晴らしい。廃林道に出たら辺りは薄暗くなっていた。中津俣谷林道の駐車地に辿り着くとすっかり暗闇だった。yamanekoさん、uriさん、hanaさん、皆さん健脚なのに私に合わせていただき深謝深謝です。きっと一生の思い出になるでしょう。
かつてこんなにも素晴らしい山行があっただろうか。
前日に突然の山行のお誘いをいただいた時には全く想像さえ出来なかった光景だった。
昨年12月の霙から小雪に変わる寒く冷たい日の、身体中を濡らし足元は泥だらけになった、まるで修行のように身を震わせながら歩いたカナ山・夜叉ヶ妹池への山行。
この続きを歩きます、との連絡に二つ返事で「行きます!」と答えたのは天気が比較的良さそうであること、そして仲間の皆さんにお逢いしたいが故であり、正直、山行そのものにそれ程までに期待するものでは無かった。
ところがどうだ!スタート地(集合場所)へ到着するや否や、これから辿る山の斜面や稜線の見事な紅葉のパッチワーク。この光景をずっと見ながら、この中を歩くのか。天気もいい。いい予感しかしない。
予感は序盤のカナ山への急坂尾根から的中し始める。急登だがしっかり道があり歩き易い。そして早速にもカエデやシロモジの紅や黄色のコントラスト、あるいはグラデーションがお出迎えしてくれる。とくにシロモジが多く、まるで黄金色のトンネルを永遠にくぐり抜けてゆくかのようだ。
労せずしてカナ山に登頂する。辛かった想い出のカナ山。そして少し南下して夜叉ヶ妹池へ。神秘的な山上の池は昨年12月の雪景色も良かったが、あれは本当に寒すぎた。今回は周囲が紅葉に縁取られている。暖かい色合いだ。素敵な光景だった。
稜線を北上する。自然林豊かな尾根道。クヌギ、クリ、ミズナラ、そして大好きなブナも現れ始める。
ブナは黄葉が最盛期である。美しい。冬枯れのブナ林もいいし新緑もいい。でもやはりこの時期が一番かな。
ブナはルートを進むほどに濃く美しい光景を見せてくれる。
鳥越峠に到着する。ここでランチ休憩。いつものようにヤマネコさんが洒落たメニューの山ご飯を手際よく拵えてくださる。美味しい。ご馳走さまでした。食後に淹れてくださったローズピンク色のハーブティーの薫りが今でも鼻腔に漂っている。
さぁまだまだ先は遠い。再スタートして鳥越山、新穂山、新穂谷山へとアップダウンを繰り返しながら、ひたすらに歩いてゆく。長い長い稜線歩きだ。
しかし疲れを感じている暇がない。森が燃えている。ブナの大樹が聳え立っている。端麗なブナの樹々がすっくと天に向かって伸びている。ブナの老木が枝を広げて襲いかかってくる。ブナの黄葉を見上げる。ブナの黄葉に見下ろされる。
ブナフェチには堪らない。naojiroさんは無口だったが、あれは疲れてしんどかったのではないな。素晴らしいブナ林と紅葉に言葉を失っておられたのだ。
naojiroさんがブナに悶絶して気を失っていないか後ろを気にしながら歩く。先行のyamanekoさんとhanabanaさんは健脚と豪脚の持ち主だ。どんどん先に行かれては、風景のいいポイントで待っていてくださる。
次第に陽が傾いてゆく。稜線に西陽が射してくる。ただでさえ黄色く紅い森が夕陽によって更に深く濃い黄金色の輝きを放つ。
まるで遠赤外線で焼かれたトロトロの安納芋の中に、自分自身も黄金になって溶け込んでゆくかのような甘い感覚を覚える。美しい。素晴らしい。そして満腹だ。
かつてこんなにも素晴らしい山行があっただろうか。
山自体がいい。天気がいい。稜線がいい。ルート取りがいい。ブナが綺麗。紅葉のタイミングがバッチリ。そして何より仲間が素晴らしい。
知的で聡明なyamanekoさん、心優しくユーモラスなnaojiroさん、とにかく明るく前向きなhanabanaさん。本当に過去いちばんかも知れない素晴らしい山行にお誘いいただき、ご同行くださった皆さんに心から感謝!またお願いします。
この日の前日に急遽yamanekoさんよりカナ山から鳥越峠まで歩きませんか、とメッセージ。
ふたつ返事で行く行く!!と。
前回の七曲り峠からカナ山までの続きだぁ〜😆
計画を聞くとへっ?品又峠まで??そんなん大変過ぎやんと尻込みしました。新穂峠までという事に落ち着いてホッとしたのです😅
この日はお天気も良く、紅葉も真っ盛り♪
シロモジの金色の海の中を歩き、すっくと真っ直ぐ伸びたブナの輝く黄葉の下を歩く幸せ(*´∀`*)
特にブナのこれ程素晴らしい黄葉は初めて。
その場に居る事が出来る幸せ♪
夜叉ケ妹池も金色に輝く樹木に囲まれそれは素敵でした。
こんな素敵な山歩きをプロデュースして下さったyamanekoさんに感謝感謝なのです。
何度かコラボさせていただいてるuriさん、今回2回目のnaojiroさん、お二人共に山に精通され頼もしい限り。
そして何より皆で楽しく、本当に貴重な時間を過ごす事ができましまた。
あぁなんて幸せなんだろう💕
なんとも頼りないオバサンですが、また皆様よろしくお願いします🤗
(読み飛ばして下さい・・・長いです)
七曲峠から天吉寺山を経て縦走してカナ山まで縦走したのは昨年の12月のこと。その時はカナ山に到着する頃には雪となり寒さに顫えながら幻想的な池を眺めたのだった。ところで、この尾根は米原市と西側の長浜市を隔てる市界尾根となっているが、両者はそれぞれ坂田郡と浅井郡に属していたのでかつては郡界尾根であった。
カナ山の山頂直下の夜叉ヶ妹池は山本武人氏による湖北の山という本に幽境の池として美しい紅葉の写真と共に紹介されており、再訪するのは紅葉の美しい季節に訪れたいと思っていた。そして再び郡界尾根を北上するのは是非とも前回のメンバーで山旅の続きをと思っていた。
ハムストリング付着部炎を患っている脚の調子に不安があったので、脚の調子が悪くないことを確認してから・・・と思っていたこともあり、山行のお誘いのメールをお送りするのが直前になってしまったが、y_yoneさんは既にカナ山から鳥越峠までは既に縦走されたので今回はパス・・・ということではあったが、他は皆さん都合が空いており、今回の山行が実現することになった。
カナ山の西側斜面は植林帯なので、郡界尾根をカナ山から北上するのは米原市の姉川側と前回から心に決めていた。姉川の側からカナ山にアプローチするメリットは鳥越峠からさらに姉川の源流域を取り囲む江美国境稜線を辿ることが出来ることだ。
姉川沿いに北上すると周辺の錦繍が見事だ。伊吹山の西麓、大久保集落の手前のあたりでは道路沿いには望遠レンズを対岸の斜面に向けてカメラを構えている人達が数多くいる。この尾根は郡界尾根の末端に位置する七尾山から南東に伸びる尾根であるが、朝陽が錦繍を照らすのを待っているのだろうか。
待ち合わせの温見親水公園の手前でトンネルと抜けると姉川が作る深い谷には両側が見事な錦繍であり、天吉寺山からカナ山にかけての右岸の山肌を朝陽が明るく照らしている。先週末の鈴鹿の錦繍も見事ではあったが、こちらも勝らずとも劣らぬ見事さだ。この稜線を登って行くのかと思うと、否が応でもこの日の山行の期待に胸が膨らむというものだ。
温見親水公園はすでに冬季閉鎖中とのこと。冬にはまだ早すぎるように思うのだが。姉川にかかる橋を渡ったところに3台ほど車を停めることの出来る道路余地があった。駐車地を確認して公園に戻ろうとすると既にnaojiroさんの車をデポしてこられたhanaさん達が到着する。
ここからは三本の尾根が郡界尾根に向かって伸びている。p718を経てカナ山山頂に直接至る尾根は尾根下部は植林が広がっているが、この尾根は傾斜が最も緩やかであり、なおかつ尾根上には踏み跡が続いているという情報を得ていたので、躊躇なくこの尾根を選択することにする。
姉川の対岸から植林の林に入るとすぐにも古い石垣が現れる。かつては田圃か人の住まいがあったのだろう。北に小さな流れを越えるとすぐに植林の尾根に取りつく。尾根芯には植林の作業道と思われる踏み跡が続いており、所々に馬酔木の小藪が現れるが、難なく通過することが出来る。
植林はca700mあたりで唐突に終わり、いよいよ紅葉の自然林が始まる。尾根上は意外なほど広く切払いされており、一般登山道と変わらないほどの明瞭な道が続いている。まもなく道の両側は一面にシロモジの黄葉が広がり、まるで金色の光の中を歩いていくようだ。「ワァー、綺麗」というhanaさんの声が間断なく続く。
シロモジの黄葉に見惚れるうちに登りのしんどさを感じることなく、気がついたら山頂直下までたどり着いていた。実際、予想していたよりも遥かに登りやすい道があったお陰で登山口からここまで1時間20分ほどというのは上出来だろう。
まずは夜叉ヶ妹池に立ち寄る。この頃には上空には雲が広がり、太陽は雲の陰に隠れてしまっていた。時折、微かな霧が幽界から迷い込んできたかのように足早に尾根を横切って行く。夜叉ヶ妹池の周囲はやはり見事な紅葉であった。
折しもすりガラスのような雲から淡い光が差してきては黄葉を微かに明るく輝かせる。陽射しによる反射がないせいか、池を彩る黄葉のコントラストが明瞭に思われる。昨年の小雪の舞う池も幻想的ではあったが、紅葉の池の素晴らしさはまさに筆舌に尽くしがたい。
夜叉ヶ妹池でのんびりと時間を過ごした後はいよいよカナ山から郡界尾根を北上する。登りの尾根と同様、シロモジの黄葉の樹林が続くが、カエデやミズナラの紅葉した広葉樹も多く目立つ。尾根には明瞭とまではいえないものの踏み跡が続いている。テープ類が頻繁にあるのはルートがわかりやすいという点ではいいのだが、場所によっては5mほどの間隔でピンクテープがつけられている箇所もあり、流石にこれだけ多いと尾根の黄葉を眺めるのに目障りに思われる。
次の小ピークp1052は東側に大きく展望が開け、目の前にはブンゲンが大きな山容を広げている。遠くから見ると地味なピークの山に思われるが、実際には西麓の甲津原に向かって大きく山裾を広げる山だ。ブンゲンの左手に視線を移すと彼方に冠雪した御嶽山、さらにその左手には乗鞍の姿も見えている。休憩の間にhanaさんには美味しい柿の差し入れを頂く。
p1071に向かうと尾根には笹が増えて急にシロモジの姿が少なくなってゆく。あたりには徐々に紅葉したブナの樹々も目立つようになったかと思えば、p1071を越えた次のピークのあたりからは見事なまでのブナの高木からなる美林が始まった。折しも上空の雲が切れて太陽が現れたのだろう、林の中には柔らかな暖色系の透過光が降り注ぐ。「綺麗!」「素晴らしい!」・・・皆の歓声が美林の中に延々と木霊して行く。
ブナの紅葉に見惚れながらもほぼ予想したコースタイムで歩けているようだ。登山道はp1054は西側に巻いて行く。鳥越峠でヤマメシの準備を始めるので・・・と私のhanaさんは先に行かせて頂く。
鳥越峠に到着するといよいよ目の前には金糞岳を望み、さらに南北に好展望が広がる。山座を同定しつつ景色を堪能しているうちに早くもuriさんとnaojiroさんが到着され、慌ててランチの用意に取り掛かる。
y-yoneさんからの情報の通り滋賀県側は通行止めとなっているが岐阜県側から登ってきたのだろう車が2台停められいた。自転車に乗ったサイクリストも2名ほど登ってこられる。私達がのんびりと食事をしているとさらにもう一人男性が登ってこられた。男性は「どこから登ったいいのかよく分からなくて・・」と困惑した様子。私達が降ってきた登山口を示しつつ「どこに行かれるのですか?」・・と聞くと「アリカミノ岳」「・・・!?」「近江百山の一つらしいんですけど」
なるほど、新穂山に別名があったことを頭の片隅で思い出す。「それなら新穂山でしょう。しかし、ここから新穂山はピストン往復となると遠いですよ」とお伝えするが「行けるところまで行ってみます」と登っていかれた。
ランチを終えてハーブティーと共に差し入れのおやつを戴くといよいよ後半の江美国境の山旅の開始だ。遠くでは琵琶湖が午後の陽光を反射して金色の光を放って輝いていた。
国境尾根を進むとこちらでも早速にもブナの美林が広がるようになる。鳥越山への鞍部に向かって下降して行くと向こうから男女二人のペアが登ってくる。私の姿を見るや否や「山猫さんですか?」とお声がけ頂く。simonmasakiさんであった。simonさんとは何度もレコで応答させて頂いたことがあるばかりではなく、山行のご趣味が近いせいかこれまで何度かニアミスがあり、いつか山中でお遭いすることがあるかも・・・と思ってはいたもの、「滅多に人と会うとは思えぬこの稜線でお会いするとは」と驚きをお伝えする。
simonさんとnaojiroさんもレコで何度か応答されておられる間であり、naojiroさんはお会いするなり「やっと会えた!」の一言。ブナの紅葉の透過光が降り注ぐ中での山中の出遭い・・・あまりにも美しい情景であった。
鳥越山から先もブナの美林が続く。まるで大聖堂をさせるような壮麗な樹林においては色とりどりの透過光は聖堂の窓を装飾するステンドグラスを想起させる。そよ風が紅葉した木の葉を揺らすとキラキラと透過光が音を立てて梢から落ちてくるかの様だ。左手には樹間から金糞岳の雄大な山容を眺めながら尾根を北上する。
P1001で尾根が大きく東に向きを転じると途端にブナは少なくなり北側から植林が登ってくる。新穂山に登り返すと、新穂山の山頂からは北側に展望が開けており、錦繍に染まる湧谷山、蕎麦粒山の彼方には能郷白山、大ダワの彼方には高丸(黒壁)、三周ヶ岳と越美国境の山々が見えている。
新穂山から南下する再びシロモジの樹林となり、色づいた夕陽を浴びてシロモジの黄葉は琥珀色に染まっている。鞍部を越えてp1010に登り返すとその先に待っていたのは圧巻のブナの回廊であった。なだらかなピークにかけて端整な樹影のブナの高木が立ち並ぶ様は美しいプロムナードさながらである。ブナの美林に酔いしれながら最後のピーク新穂谷山に到着する。
新穂峠に降ると真新しく風格のある黒い石標が設置されていた。峠からはしばらくは深い掘割の古道が続いており、古道を辿ることが出来るものかと期待したが、残念ながらすぐにも古道は不明瞭になる。
谷筋は正面から差し込む黄金色の夕陽で満たされていたが、谷を下るにつれてすぐにも太陽は山の陰に隠れてしまう。地理院の地図においては破線は谷筋を下降して行くがピンクテープのつけられた踏み跡は谷筋を離れて尾根の方に向かっている。左手には小さな滝が現れたところで、広々とした谷を下降するのも魅力的に思われたので谷に下降することを提案するが、谷に下降してみるとその先は急峻なV字谷となっているのが見えたので、急斜面を登り返して斜面のトラバース道を辿ることにする。
道はすぐにも新穂峠のわずかに上から下降してくる尾根道と合流し、尾根上には歩きやすい道が現れた。薄暗い植林の谷筋に降っゆくとすぐにも林道となり、一同はホッと安堵する。林道を降り、まもなくnaojiroさんの車が目に入るとあたりは急速に夜の帳が降りてくるのだった。この林道が悪路ということは最近の他のレコでも書かれていたが、かなり林道の奥まで車をデポしに行ってくれたhanaさんとnaojiroさんに感謝である。
naojiroさんの車で南の空に煌めく一番星を眺めながらスタート地点に戻ると改めてこの日の充実した山行の喜びを分かち合いつつ、皆さんとお別れする。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
岡山の県北にも紅葉の綺麗なところが多いと思いますが、そろそろ紅葉が見頃の時期ですね。
素晴らしい山行になりました。紅葉の最盛期に出逢えるかはタイミングが難しいですね。狙って行くより無欲の時の方が、私はいい時に当たります。
いいでしょ此処
こんな素敵な空間に身を置けた幸せをレコを何回も見直しては噛みしめています
絶妙のタイミングに絶妙のコース取りをしていただいたyamanekoさんに感謝です。
数日たっても昨日のことのように鮮烈に記憶が刻まれたままです。
今回は、ちょっと家の用事があったので、パスさせてもらったのですが、もったいなかったですね。紅葉もきれいで、無理してご一緒させてもらえばよかったかなと思いました。でもロングルート、歩き通せたか?いう疑問符はありますが…
姉川ダムの方、東からのルートもあるんですね。知りませんでした。そちらも紅葉がきれいですね。少し南の天吉寺山とかあんまりブナがなく、雑木林っぽいんですがそんな感じですね。
春先に鳥越峠まで歩いた時は、カナ山の名札もなく、あまりピンクテープもなかったです。古めの青テープはありましたが。ほかにも案内板がついているようで、歩かれている方がいるんですね。P1071過ぎたあたりのブナの森は、ブナの若葉が気持ちよかった印象が残ってます。
新穂山(アリカミノ岳)のルートは、hanabanaさんから滋賀1トレイルの情報をヤマレコに展開してくださった後(2018でした)、奥伊吹スキー場から歩いた(連れて行ってもらった)のですけど、あんまり景色の記憶がないんですね。11月末の落葉後に行ったからかもしれません。
気持ちよいレコありがとうございました。またタイミング会えばご一緒させてください。
カナ山への東側からのルート、ヤマレコでのレコは見当たりませんが、先日の己高山と同様、驚くほどいい道が続いており、郡界尾根の道より良いくらいです。ca700mのあたりまでは植林ですが、そこから先は快適な自然林です。
以前にご一緒させていただいた己高山〜金糞岳よりも短いですし、藪もほとんどないのでyoneさんは余裕で歩ける距離だと思いますよ。こちらこそ機会があればどうぞ宜しくお付き合いください。
今回は久しぶりにご一緒することが叶わず、とても残念でした。
しかし一番残念に思われたのはy_yoneさんではないしょうか?このレコを見ていただいて。
シロモジの黄葉、次々と現れる美しいブナ林、その紅葉・黄葉、そして稜線も全て素晴らしく、深く思い出に残る山行になりました。長い距離を感じているヒマがありませんでしたよ。
また近々ご一緒に素敵な山行が出来る日が来ますように。
yoneさんが来られなく本当に残念でした。
東からのルートはとても歩き易く前回カナ山から下ったルートと月とスッポンでしたよ。
是非ともyoneさんにも歩いてほしいなと思います。
新穂山のルートは私もあんまり印象が無いんですよね。ただキツかった、歩き難いなと思いながら歩いてたような
数年前より歩き易くなった??気のせい??
ブナの荘厳な森は変わらないはずなのに何故なんでしょうね
物静かなyoneさんには私はうるさいかと思いますが、またご一緒出来る日を待っています
本当に素晴らしい山行になりました。しかし稜線はアップダウンが多くて老体の体力を奪いましたが、yoneさんなら大丈夫ですよ。最近は余呉トレイルで健脚ぶりを発揮しておられますから
鳥越山辺りまで新しい道標が設置されていました。プラ段ボールにマジック書きなので耐久性が心配です。
またご一緒できることを期待しています。
水の補給が問題ですね・・・新穂峠から古道を下がるとすぐに水が得られます。
国見峠まで!魅力的ですね。2日間で一気に辿ってしまわれてください。
私もいつか伊吹山まで繋げてみたいものです。
テント担いでロングルート。憧れます
是非歩いて下さい
テン拍、ロングルート、私には夢のようです。
上谷山のご同行が楽しかったです。uriさん、hanaさんも是非歩いてみたいとのことでした。
この日、皆さんに初めてお会いできてとても嬉しかったです。
偶然だったこともあり、強烈に記憶に残りました。
50枚目の皆さんの写真、イイですね〜
山のスペシャリストが揃うと絵になりますね
カナ山南東尾根は登れるとのことで、貴重な情報頂きました。
私も、このカナ山〜新穂山をどうやって周回踏破させるかずっと考えていました。
体力あるうちにチャレンジしたいと思います。
また山中でお会いできることを楽しみにしています
絶好のブナの紅葉の中でお遭い出来たことを嬉しく思います。私もブナの情景と共に鮮烈に記憶に残りそうです。ブナの紅葉がこれほどに素晴らしいとは思っていなかったのですが、ここは金糞岳による風の影になって葉がよく残っているのかもしれません。昨日は若丹国境の近くでブナ林の中を歩いていたのですが、既に葉が散っているものが多く、やはりこの日のブナの紅葉はとても恵まれたコンディションであったことを改めて再認識いたしました。
カナ山の南東尾根を歩かれるとしたらシロモジのトンネルが美しいので、新緑か紅葉の季節がいいかもしれません。それから向山谷の左岸の尾根も辿ってみたいと思うので折をみて周回してみたいと思います。
こちらこそ、またどこかのお山でお遭い出来ることを願っております。
カナ山南東尾根は藪っぽいものと決めてかかっていたらどっこい、綺麗にしかも幅広く刈り払いがされていました。低木の濃いシロモジ樹林帯が黄金色なので明るく素晴らしいものでした。
稜線上は意外に倒木が少ないのでヤマネコさんが言われる通り風が当たりにくい地形なのかも知れませんね。新穂峠から下る古道も然りでした。
奥越出身のsimonmasakiさんが近江や若狭側の山々を闊歩されるのを嬉しく思います。ではまたです。
先日はお目にかかれて本当に嬉しく思います。ヤマレコメンバーさんとの山中での偶然の出逢いはとてもいいものですね。
今回は(も)yamanekoさんにお誘いいただけるがままに私は付いて行っただけです。本当にベストなタイミングで素晴らしい稜線歩きを出来ました。感謝感謝です。
一人での山行の良さももちろんありますが、仲間と一緒は励みにもなり刺激を受けます。そして山の素晴らしさを共有し共感できることが一番の魅力でしょうか。感動が2倍3倍にもなるような気がします。
またshimonmasakiさんとも山をご一緒できる日が来ますことを願っております。
あのようなマイナールートで人に会うなんて思っていませんでした。
その上それが以前コメントのやり取りをした方だったなんて♪
とっても嬉しかったです🤗
山のスペシャリスト。。。一匹毛色の違うのがまざってますけどね😅
同じような日程で、西側ですが同じく滋賀県境を歩いたのですが、これほどの素晴らしい赤黄色の世界には出会えませんでした!笑
美しい写真を沢山堪能させて頂きました。
私も昨日はもっと標高の低いところならブナの紅葉が期待出来るだろうと思い、若丹国境のあたりを歩いていたのですが、やはりブナの多くは葉が散った後で、これ程のブナの紅葉には出遭えませんでした。
zzzinさんともニアミスを繰り返しているので、そろそろどこかでお遭い出来るのではないでしょうか😄
私もこの後高島トレイルの辺りのブナが素敵な所を歩いたのですが、今回程のものではありませんでした。
今回のブナの紅葉は本当にドンピシャリ。素晴らしいものでした。
こんな素晴らしい山行に同行出来て、私は幸せ者なのです🤗
この日のzzzinさんの山行、滝谷山〜大御影山〜三重嶽のルートは丁度1年前にほぼ同様のコース取りで歩きました。満を辞して訪れたのですが、その日もブナの紅葉は殆ど終わりかけでした。
春の桜の花と同様に紅葉が美しい期間は短くて儚いですね。とくに山の紅葉の最盛期を狙って訪れるのはかなり難しいと実感しています。今回の私たちのように運良く、予想以上の素晴らしい光景に出逢ると感動も一入です。
小生もzzzinさんと比較的似たような山域を訪れておりますので、また何処かのお山でお目にかかれますことを期待しています。
ちなみに失礼ながらハンドルネームは何とお読みすればいいのでしょう?ゼットゼットゼットアイエヌさんでは、そのまんまですし長すぎますよね〜😁
ウリウリさんのレコは事前学習にばっちり読ませていただきました^^
今年はとくに紅葉のPeakを掴むのが難しい気がしますね。
ハンドルネームの呼び名、そういえば考えたことがなかったです笑。「zin」が登録できなくて頭に「zz」を追加しただけなので、頭のzzは無視して「ジン」とでもお呼びいただければと思います^^
実は今日、大御影山への稜線を訪れてきたのですが、ブナの林はすっかり冬支度でした。ほんの少しの名残りの黄葉を見て喜んでおりましたが…また来年のお楽しみですね。
なるほどzz付きのzinさんですね。カッコいいですね!
免許とって初めて乗った乗用車がホンダのプレリュード。リトラクダブル・ライトになって一世を風靡したタイプにzzというグレードがあったのですが、カッコよくてお気に入りでした。女子にモテたかなぁ…まぁ関係ない話なんですけどね。
私のことは皆さん「ウリさん」と呼んでくださいます。お気に入りのニックネームです。「ウリちゃん」でも構いませんので、またよろしくお願いいたしますね😁
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する