天狗山ダイレクト
- GPS
- 07:40
- 距離
- 3.4km
- 登り
- 568m
- 下り
- 569m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ご縁が有って今回もhirosioさんと天狗山ダイレクトへ。
今回の参考は、山岳ガイド佐藤勇介氏のHPと、juqchoさん、jochさんのブログを参考にさせて頂きました。毎回参考にさせて頂き感謝です。
例によっていつものコンビニでピックアップしてもらい、八千穂高原ICから一般道へ、小海駅でトイレ休憩。ちょっと変わった佇まいの駅舎にほっこりして馬越峠の天狗山登山口へ向かいます。
朝日に輝く紅葉を楽しみながらのドライブで馬越峠へ到着。登山口には先客の車が1台でしたが、準備をしているとその後続々と車がやって来たので出発時間をあまり遅くしなくてよかった。
最初は登山道を辿り途中で左へ登山道を外れ、ダイレクトルートへのアプローチとなります。かなり降る印象で、ケルンの所から右へトラバースして踏み跡を辿ると、目印の「反り返ったボルダー」が見えて、その岩の右上に1Pの取り付きが有りました。
準備をしてから最初はhさんのリードでスタートします。今回リードはつるべではなく、鍵焚爾離哀譟璽匹hさん、+以上のグレードを私がリードします。ルートにはハンガーや残置ピトンは必要最小限のみで、基本的にはNPルートです。終了点は全て立ち木で取りました。
以下、印象に残ったピッチの感想です。
「2P 20m +」
リッジを直上し大フレークに乗った先の小ハングを越えを逃げて、左に回り込んだ先のスタンスが細かく、木を掴むまで身体を上げる部分がピリッとしました。更にその木にスリングでランニングを取るまでが核心でした。後で確認したら、左側から回り込んで登るとグレード的には-とあり、まっすぐ登った方が簡単だったのかもでした。
「4P 30m +」
リッジから見て右側のクラックからスタートしますが、離陸部分が窪んだ感じの強傾斜で、スタンスも細かく緊張のスタートです。暫くは日陰のクラック沿いに登り、横引きとかも使ってピリッとしたクライミングです。しかしリッジに乗れば容易になり日差しが温かく、広がる景色が嬉しい。コントラストが印象的なピッチでした。
「6P 30m 検
「門」と呼ばれる岩場。正面のハングではなく右のチムニーを登りますが、凹角チムニーの課題は立体的な動きが純粋にクライミングとして楽しく、ここは正直リードしたいピッチでした。
「8P 5分 供
ロープをコイルにしてコンテで進む歩きピッチでクライミング的にはどうという事もないのですが、正面に迫る三段岸壁の圧倒的な存在感がとにかく凄い。ラスボスのプレッシャーを堪能できるステキな区間でした。
「9P 25m -」
三段岸壁1段目と2段目。離陸して暫くが傾斜が強くスタンスも細かく核心部分でした、ボルトが2本設置されていて心強いです。支点がしっかりしていることに助けられて、クライミングに集中出来ました。
「10P 15m -」
左側から離陸しますが、左下は切れ落ちていて落ちれば崖下です。ここにもスタート部分にボルトが有り本当にありがたいです。とは言えスタート後もこのボルトから先は暫く支点が取れず、ランナウトしつつの緊張のクライミング。やっとカムを決められるまでがピリピリとした強烈なプレッシャーで、本日一番の核心部はここでした。
セカンドを迎え岩に腰かけて眺める景色。核心ピッチをすべて終えて、相棒と噛みしめる解放感と達成感に浸る最高の時間でした。そして山頂で眺める秋景色とコーヒーブレイクは素晴らしいクライミングの締めくくりとなりました。
今回の山行は、検銑垢離團奪舛鰺遒礎紊い謄蝓璽表侏茲觧を実感でき、手応え十分のマルチピッチを実践する事ができました。
時期的に終盤の為か、日陰では寒さを感じ、風が吹けば冷たくフードを被る位でしたが、ダイレクトルートは我々以外おらず貸し切りで、マイペースで登れたのも良かったです。
夕日に輝く紅葉を眺めながら、事故無く無事に終えられた満足感に浸る帰り道、素晴らしい山の一日に感謝です。
そしてhirosioさん今回も有難うございました。また次の山も宜しくお願いします。
以下再訪に備えた備忘録です
●アプローチ
登山道では霜が溶けて濡れた部分にスリップ注意。トラバースポイントのケルンまで、分岐からはかなり下降する。
●1P 30m 掘.侫ロー
記録にある通りコケや枯葉のすっきりしない岩場。ウォーミングアップ的な卦蕁
●2P 20m + リード
リッジを直上し大フレークに乗り小ハングを越える場合は+で、凹角を5mほど登り小ハングを左へ回り込んで、樹木の所からリッジの乗る場合は-。左へ回り込んだ先のスタンスが小さく、-な部分だと思う。木にスリングでランニング。
●3P 25m 供銑掘.侫ロー
藪っぽいピッチで樹木などから好きなように支点が取れる。
●4P 30m + リード
右側のクラックからスタートするが、離陸部分が傾斜が強くスタンスも細かめ。良くオブザベすればムーブは見いだせる。暫くはクラック沿いに登り、リッジに乗れば一安心。
●5P 10分 機銑
ロープをコイルにしてコンテで進む。土の部分はクライミングシューズでは滑るので、シューズを履き替えても良いかもしれない。
●6P 30m 検.侫ロー
正面のハングではなく右のチムニー状凹角を登る。左の岩をうまく生かせれば、犬茲蠅皸廚渓椶憤象。立体的な課題なので楽しめる。
●7P 20m - フォロー
フェースを10m程登りリッジ上へ、景色も広がり気持ち良い。
●8P 5分
ロープをコイルにしてコンテで進む。必要に応じでスタカットで。三段岸壁が大迫力で迫る。良く見えるうちに1、2、3段を観察して、2段目の目立つ左側の松の位置を覚えておくと、9Pの終了点の目印になる。
●9P 25m - リード
三段岸壁1段目と2段目。ボルト沿いに離陸して1段目は20m弱、2段目は更に5m少々登る。8Pで確認しておいた2段目の左の松で終了点。同じ幹からではあるが、ビレイ器をセットするスリングはセルフのスリングとは別にして短く取ると、テンションが掛かってもセルフが振られず安心。
●10P 15m - リード
左側にボルトが有るのでそこから離陸する。左側から下が切れ落ちており、1ピン目を取る前に落ちると崖下に転落するので失敗できない。登るとフェースからチムニー状へ。右にクラックが有るが、サイズ的にキャメロット#3でもセットできず、ある程度登って狭まって来たクラックに#3を決めるまではランナウトするのでかなり緊張する。登り終えてすぐの岩は不安定なので終了点は右奥の松の木からメインロープで延長する方法で取る。リッジの岩を越えた縁に立ち、セカンドが見える位置でハンギング気味にビレイした。
●11P 20m 掘.侫ロー
Vのピッチを続けて登った後では癒しのピッチ。こういう油断しがちな所が逆に危ないので気を抜かない事。
●12P 10分
ロープは畳んだがシューズはそのままで大後悔。土部分が多くクライミングシューズでは滑りまくり、アプローチシューズにするべきだった。
●ナチュプロ
カム#4と5が有れば10Pでランナウトせず良さそうだが、デカイし重いしなぁ。
yamamossanさんと、天狗山ダイレクトへ行って参りました。
このエリアにはここ1ヶ月でもう3回目。最早ナビ無しで運転できるほどになりました。色々と成長させてくれる師匠的エリアです。ありがたや。
さて、今回は難易度も上がり、私の実力を鑑みてつるべではなく、Ⅳ級+以上のピッチはyさんがリードしてくださりました。ご配慮感謝です。
今回は私にとって難易度あるピッチで、シビアなフットホールドの組み立てと、重力(というか重心というか)をいなして身体を上げていく動きが少し出来たのかなぁと思います。
また少し学びを得る事ができたかなと思います。
yさん今回もありがとうございました。来シーズンは私がリード致しますので、今後とも宜しくお願いします!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お二人のレコを見てなるほど〜!って思うところがあったので復習もかねて暖かくなったらまた行って見たいと思います!
男山ダイレクトの方はお二人のレコを見てこちらも暖かくなったら行ってきます!
こちらこそブログを参考にさせて頂き、いつも助かっています。
隊長が天狗山ダイレクトや男山ダイレクトを再訪の時には、タイミングが合えば合流出来たらと思います。
年末が待ち遠しいですね。またお会い出来る日を楽しみにしています!
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