両神山 赤岩岳直登&赤岩尾根P1583直登
- GPS
- 08:09
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 921m
- 下り
- 912m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
ナッツキー
セルフビレイコード+環付ビナ
ビレイ器(セカンド確保機能付)+環付ビナ
ビレイグローブ
終了点セット(120スリング+環付ビナ×3)
ヌンチャク×4〜5(アルヌン含)
240スリング+環付ビナ
180スリング+環付ビナ
120スリング+ビナ×2
捨て縄+フリクション細引×2+ビナ
特定小電力トランシーバー
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共同装備 |
ロープ 8.6mm50m 2本
カム・ナッツ・トライカム各種
|
感想
ご縁が有って今回もhirosioさんと赤岩尾根へ。
赤岩岳とP1583の直登は実に5年振り。なんとも懐かしい気持ちで楽しんできました。グレード的にも無理のない感じだったので、今回は全てのピッチをhさんにリードしてもらい、楽させてもらいました。
なんせマイナーなルートの筈…なのですが、この日はなんと5パーティ程が取り付いており、いつの間にこんな人気が出たのか正直驚きました。後から考えたら、取り付きまでや2P〜3Pの間の踏み跡など、確かに濃くなったような気がします。
久しぶりに登ったルートの印象は記憶以上に藪っぽい印象ではあったものの、各ピッチで視界が開ける部分は気持ちの良い景色が広がり、クライミングの楽しさを感じるルートでした。
今回の下山は、スタートした小倉沢集落へは戻った方が近いという事で、P1583終了後は赤岩峠経由で下山しましたが、しかしそこは赤岩尾根、クライミング部分以外も普通に険しい所が有り油断しちゃいけないなと思いました。
この辺の険しさは、クライミング終了後は一般ルートで楽々下山できる男山や天狗山などのルートとは別物だと思います。
懐かしいルートを再訪し、仲間の成長を実感できた素晴らしい一日でした。
hirosioさん今回も有難うございました。また次の山も宜しくお願いします。
5年前の記録はこちらです
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-881592.html
以下、再訪に備えた備忘録です。
※基本は2016年のレコをコピペしていますが、今回の印象を加えて再編集しました。
赤岩岳正面稜 3ピッチ 5.5
●1P + 35m
正面稜基部から左へ5mの凹んだ壁からスタート。出だしのハング上には潅木がありやや遠いため、上手く足を使って一段身体を上げるが、支点が取れない状態でのリードは結構な緊張感。
ハングを越え右上すると崩れたチョックストーンのルンゼ状に至り、これの右側カンテ上に立ち、岩伝いに高度を上げる。頭上正面に大岩が立ちふさがるテラスで1P目終了。
終了点はテラス左側の潅木からでも良いし、その右下にもテラス状が有るのでそこの立ち木でも終了点が取れるが、つるべで登るなら右下テラスで終了点の方が良いかもしれない。
●2P - 30m
テラスから見上げる大岩を右側に回り込むとクラックが有り、少々狭いが、ここが2P目のスタート地点。
(1P終了点をテラス左側の潅木から取った場合は、そのままつるべにし辛いかもしれない。右下テラスで終了点を取った場合はそのままつるべに移行しやすい印象。)
クラックはやがて中に樹が生えたチムニー状になり、樹の左側からチムニーを経て左側の岩がテラスになった所に立つ。
その後、チムニー右側の岩は左側のテラスよりも高くカンテになっているので、カンテを右側に回り込むように登る。下にはチムニーが口を開ける感じでホールドもやや微妙で、この辺りがこのピッチの核心になる印象。
この先は岩のリッジ伝いの登りで、開放感が有り気持ちの良いクライミング。枯れ木が目印の広いテラスで2P目終了。樹が豊富で終了点には困らず。
●3P 30m
2Pの終了点から始めると藪でロープが重くなるので、2Pの終了点から藪の緩い斜面を少し進み岩壁に突き当たる。凹角を見送り岩壁沿いを左端まで辿り、クラックの有るちょっと木が邪魔な階段状部分からスタート。
2m程の一段目を上がると、一旦傾斜が緩んでからリッジ状になり、景色を楽しみながら高度を上げて行く。
その先は、ピトンが横に2枚残置されている所から右へカンテを越える。近いホールドは薄めで、カンテに身体を振り出すにはやや不安。カンテ裏側にガバが有るが、遠いので微妙なスタンスを拾っての一手が核心。
カンテを越え岩のリッジ伝いに登り、傾斜が緩んできた辺りのテラスで3P終了。
3Pから先はロープを仕舞い、仰度の岩尾根を少し登って赤岩岳山頂に到着、クライミングシューズからアプローチシューズに履き替え。
赤岩岳から先、P1583前衛峰までの間に、尾根を左折する場所と、さらに先に進んで右折する所が有るので注意。
P1583前衛峰はアプローチシューズのままフリーで直登。大きく2段に分かれていて卦蘢度の岩登りで、前衛峰を越えるとP1583に至る。
P1583リッジ 1ピッチ 5.5
●1P 40m
リッジの岩が始まる手前の安定した場所でクライミングシューズに履き替えスタート。スタートから暫くは支点が取れないが、左のピナクルやクラックを見つけて気休め程度の支点は取れる。
小岩の先、ギャップを越えた最初の部分はフリーの状態で真正面を越えるのはリスクが高い。左上のクラックにナッツが入る様子。支点が取れない場合は1m程右から越える事も可能だが、右へ逃げる際のスタンスが薄いので注意。
この先はしばらく快調にリッジ沿いを登る事ができるが、右に寄り過ぎると難易度が下がるので出来ればリッジを辿りたい。
さらに進むと、足が置きやすい左側のバンド状から右のリッジへ上がる部分に当たる。背後に高度感を感じながら外傾したスタンスにスメアを効かせリッジに上がるが、なかなかの緊張感で上部の核心の印象。
傾斜が緩み、終了点が取れる樹が有る所で終了。赤岩岳正面稜に比べて藪が無く開放感、高度感共に抜群で、見晴らしも素晴らしいクライミングが楽しめるが、灌木以外では支点が取り辛いので注意。
yamamossanさんと赤岩岳へ。
赤岩岳〜赤岩尾根は過去2回くらい訪れましたが、直登は初めて。というか自分が直登することになるとは思ってもなく、ここ1年の貴重な出会いと機会に感謝です。
さて、目的地へ向かう車中、今回は全て私がリードね、とyさん。
自分はどこまでできるかな?ちょい不安でしたが、実際始まってみると思いの外冷静にやってる自分に少し驚きでした。ここ最近の経験が少しは身についてきたかな?
まだ初心者は脱してないですが…中間試験は一応パスでしょうかyさん?
また次も宜しくお願いします!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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時間的にも赤岩峠付近ですれ違ってもおかしくない感じでしたね〜!
犬阿蕕いあるんですね〜。
こちらのルートは気になっていたので参考になります!
ニアミスの相性が良い感じで嬉しいです!(笑)
奇数ピッチなので、つるべの場合は赤岩岳だけにして、リード交代しておかわり2周なんて楽しみ方も有りかもです。
joch隊長に習い、小電力トランシーバーを導入したので、今度ニアミスの時は会話出来るかも?なのも楽しみです。
大ナゲシ北陵お疲れ様でした!
レコ拝見しましたが楽しそうでしたね〜!1583峰付近で遠くから女性の声が時々聞こえてきましたが、あれは後続PTではなく、皆さんの声だったのかも?次はトランシーバーで連絡とりあいましょうー!
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