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Yamareco

記録ID: 3744133
全員に公開
アルパインクライミング
奥秩父

両神山 赤岩岳直登&赤岩尾根P1583直登

2021年11月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:09
距離
5.5km
登り
921m
下り
912m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:52
休憩
2:18
合計
8:10
7:22
55
スタート地点
8:17
8:17
39
8:56
11:03
206
14:29
14:36
13
14:49
14:53
39
15:32
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ニッチツ小倉沢集落路肩に駐車。
h)ニッチツ集落跡に入って出発。以前来た時よりも荒廃(っていうか破壊)が進んでいますね。
2021年11月14日 07:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 7:24
h)ニッチツ集落跡に入って出発。以前来た時よりも荒廃(っていうか破壊)が進んでいますね。
h)まずは急登を登ってゆきます。
2021年11月14日 07:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 7:45
h)まずは急登を登ってゆきます。
h)尾根に乗ったら暫しの癒しの道
2021年11月14日 07:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 7:59
h)尾根に乗ったら暫しの癒しの道
h)そこからさらにザレザレの急登を超えて赤岩峠到着。
2021年11月14日 08:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 8:18
h)そこからさらにザレザレの急登を超えて赤岩峠到着。
h)さぁ赤岩岳へ。登山道は写真左下へトラバースし、北側から山頂へ至る形でつけられてます。
我々はこのまま直進
2021年11月14日 08:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 8:20
h)さぁ赤岩岳へ。登山道は写真左下へトラバースし、北側から山頂へ至る形でつけられてます。
我々はこのまま直進
h)1p(Ⅲ+ 35m)取り付き。出だしが少しハングしてます。
2021年11月14日 08:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 8:45
h)1p(Ⅲ+ 35m)取り付き。出だしが少しハングしてます。
h)本日はお主がオールリードだ!との指令がくだりました!
y) 自分は何度か登っているので、初見のhさんに全ピッチ楽しんでもらいました。
2021年11月14日 08:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
11/14 8:52
h)本日はお主がオールリードだ!との指令がくだりました!
y) 自分は何度か登っているので、初見のhさんに全ピッチ楽しんでもらいました。
h)1p終了点付近
2021年11月14日 09:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 9:10
h)1p終了点付近
h)2p(Ⅳ- 35m)取り付き付近
のっけからメタボチェッカーの洗礼w
2021年11月14日 09:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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11/14 9:23
h)2p(Ⅳ- 35m)取り付き付近
のっけからメタボチェッカーの洗礼w
h)2p
2021年11月14日 09:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
11/14 9:43
h)2p
h)3p(Ⅳ 30m)取り付き。
ここは途中にあるピトン2連の先、カンテを右に超えるあたりが核心でした。
あと、どうしてもロープが屈曲してしまうので物凄く重かったです。
2021年11月14日 09:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 9:53
h)3p(Ⅳ 30m)取り付き。
ここは途中にあるピトン2連の先、カンテを右に超えるあたりが核心でした。
あと、どうしてもロープが屈曲してしまうので物凄く重かったです。
h)3p yさんセカンド登攀中。
2021年11月14日 10:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3
11/14 10:22
h)3p yさんセカンド登攀中。
h)大ナゲシが見えます。同じ日jochさん隊が大ナゲシ北陵を登られてたようです。
y)ニアミスの相性がよろしいようで(笑)
2021年11月14日 10:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 10:58
h)大ナゲシが見えます。同じ日jochさん隊が大ナゲシ北陵を登られてたようです。
y)ニアミスの相性がよろしいようで(笑)
h)良い天気、浅間山、八ヶ岳、北アルプスなどよく見えました。
2021年11月14日 10:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 10:58
h)良い天気、浅間山、八ヶ岳、北アルプスなどよく見えました。
h)p1583前衛峰はフリーで直登
2021年11月14日 11:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 11:25
h)p1583前衛峰はフリーで直登
h)見えてきました、P1583
正面に見えるリッジを上がります(Ⅳ 40m)
薮岩バリエーションルート的には、写真右下に一旦トラバースした後、スラブを右上します。
2021年11月14日 11:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
11/14 11:34
h)見えてきました、P1583
正面に見えるリッジを上がります(Ⅳ 40m)
薮岩バリエーションルート的には、写真右下に一旦トラバースした後、スラブを右上します。
h)最初のカンテを乗り越えるのが核心でした。
支点になりそうな場所が乏しく、フリー状態は怖い。よく見たらナッツが決まりそうなクラックを発見。一安心。

あとは足を先まで見て、
「見える、私にも足が見えるぞ!」
乗せる前にテスティングして。
「こいつ、動くぞ!」

y)今回はガンダムネタ〜。
2021年11月14日 12:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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11/14 12:13
h)最初のカンテを乗り越えるのが核心でした。
支点になりそうな場所が乏しく、フリー状態は怖い。よく見たらナッツが決まりそうなクラックを発見。一安心。

あとは足を先まで見て、
「見える、私にも足が見えるぞ!」
乗せる前にテスティングして。
「こいつ、動くぞ!」

y)今回はガンダムネタ〜。
h)yさんセカンド登攀中
2021年11月14日 12:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3
11/14 12:33
h)yさんセカンド登攀中
h)そんなこんなで1583峰着。ここでコーヒーを淹れて一息〜
2021年11月14日 12:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 12:57
h)そんなこんなで1583峰着。ここでコーヒーを淹れて一息〜
h)お茶菓子はオレオにしましたー
標高1500mくらいでも袋がパンパンになるのねー
2021年11月14日 13:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
11/14 13:10
h)お茶菓子はオレオにしましたー
標高1500mくらいでも袋がパンパンになるのねー
h)歩いてきた尾根と遠くの山々を眺めながら
ほっこりタイム
y)今回も美味しいコーヒー有難うございました。
2021年11月14日 13:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 13:10
h)歩いてきた尾根と遠くの山々を眺めながら
ほっこりタイム
y)今回も美味しいコーヒー有難うございました。
h)目的は果たしたので来た道を引き返しました。
1583峰の下りは通常(?)ルート。クライムダウンできなくもなさそうだけど、万が一もあるので安全に懸垂下降で。1583前衛峰は巻きルートにつけられたロープをフル活用しました。
2021年11月14日 14:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 14:25
h)目的は果たしたので来た道を引き返しました。
1583峰の下りは通常(?)ルート。クライムダウンできなくもなさそうだけど、万が一もあるので安全に懸垂下降で。1583前衛峰は巻きルートにつけられたロープをフル活用しました。
h)ふたたびの赤岩岳。
2021年11月14日 14:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 14:29
h)ふたたびの赤岩岳。
h)下りは一般登山道で
2021年11月14日 14:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 14:34
h)下りは一般登山道で

装備

個人装備
クライミングシューズ ハーネス ヘルメット ナッツキー セルフビレイコード+環付ビナ ビレイ器(セカンド確保機能付)+環付ビナ ビレイグローブ 終了点セット(120スリング+環付ビナ×3) ヌンチャク×4〜5(アルヌン含) 240スリング+環付ビナ 180スリング+環付ビナ 120スリング+ビナ×2 捨て縄+フリクション細引×2+ビナ 特定小電力トランシーバー
共同装備
ロープ 8.6mm50m 2本 カム・ナッツ・トライカム各種

感想

ご縁が有って今回もhirosioさんと赤岩尾根へ。

赤岩岳とP1583の直登は実に5年振り。なんとも懐かしい気持ちで楽しんできました。グレード的にも無理のない感じだったので、今回は全てのピッチをhさんにリードしてもらい、楽させてもらいました。

なんせマイナーなルートの筈…なのですが、この日はなんと5パーティ程が取り付いており、いつの間にこんな人気が出たのか正直驚きました。後から考えたら、取り付きまでや2P〜3Pの間の踏み跡など、確かに濃くなったような気がします。

久しぶりに登ったルートの印象は記憶以上に藪っぽい印象ではあったものの、各ピッチで視界が開ける部分は気持ちの良い景色が広がり、クライミングの楽しさを感じるルートでした。

今回の下山は、スタートした小倉沢集落へは戻った方が近いという事で、P1583終了後は赤岩峠経由で下山しましたが、しかしそこは赤岩尾根、クライミング部分以外も普通に険しい所が有り油断しちゃいけないなと思いました。

この辺の険しさは、クライミング終了後は一般ルートで楽々下山できる男山や天狗山などのルートとは別物だと思います。

懐かしいルートを再訪し、仲間の成長を実感できた素晴らしい一日でした。

hirosioさん今回も有難うございました。また次の山も宜しくお願いします。


5年前の記録はこちらです
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-881592.html


以下、再訪に備えた備忘録です。
※基本は2016年のレコをコピペしていますが、今回の印象を加えて再編集しました。


赤岩岳正面稜 3ピッチ 5.5

●1P + 35m
 正面稜基部から左へ5mの凹んだ壁からスタート。出だしのハング上には潅木がありやや遠いため、上手く足を使って一段身体を上げるが、支点が取れない状態でのリードは結構な緊張感。

ハングを越え右上すると崩れたチョックストーンのルンゼ状に至り、これの右側カンテ上に立ち、岩伝いに高度を上げる。頭上正面に大岩が立ちふさがるテラスで1P目終了。

終了点はテラス左側の潅木からでも良いし、その右下にもテラス状が有るのでそこの立ち木でも終了点が取れるが、つるべで登るなら右下テラスで終了点の方が良いかもしれない。

●2P - 30m
 テラスから見上げる大岩を右側に回り込むとクラックが有り、少々狭いが、ここが2P目のスタート地点。

(1P終了点をテラス左側の潅木から取った場合は、そのままつるべにし辛いかもしれない。右下テラスで終了点を取った場合はそのままつるべに移行しやすい印象。)

クラックはやがて中に樹が生えたチムニー状になり、樹の左側からチムニーを経て左側の岩がテラスになった所に立つ。

その後、チムニー右側の岩は左側のテラスよりも高くカンテになっているので、カンテを右側に回り込むように登る。下にはチムニーが口を開ける感じでホールドもやや微妙で、この辺りがこのピッチの核心になる印象。

この先は岩のリッジ伝いの登りで、開放感が有り気持ちの良いクライミング。枯れ木が目印の広いテラスで2P目終了。樹が豊富で終了点には困らず。

●3P 30m
 2Pの終了点から始めると藪でロープが重くなるので、2Pの終了点から藪の緩い斜面を少し進み岩壁に突き当たる。凹角を見送り岩壁沿いを左端まで辿り、クラックの有るちょっと木が邪魔な階段状部分からスタート。

2m程の一段目を上がると、一旦傾斜が緩んでからリッジ状になり、景色を楽しみながら高度を上げて行く。

その先は、ピトンが横に2枚残置されている所から右へカンテを越える。近いホールドは薄めで、カンテに身体を振り出すにはやや不安。カンテ裏側にガバが有るが、遠いので微妙なスタンスを拾っての一手が核心。

カンテを越え岩のリッジ伝いに登り、傾斜が緩んできた辺りのテラスで3P終了。

3Pから先はロープを仕舞い、仰度の岩尾根を少し登って赤岩岳山頂に到着、クライミングシューズからアプローチシューズに履き替え。

赤岩岳から先、P1583前衛峰までの間に、尾根を左折する場所と、さらに先に進んで右折する所が有るので注意。

P1583前衛峰はアプローチシューズのままフリーで直登。大きく2段に分かれていて卦蘢度の岩登りで、前衛峰を越えるとP1583に至る。


P1583リッジ 1ピッチ 5.5

●1P 40m
 リッジの岩が始まる手前の安定した場所でクライミングシューズに履き替えスタート。スタートから暫くは支点が取れないが、左のピナクルやクラックを見つけて気休め程度の支点は取れる。

小岩の先、ギャップを越えた最初の部分はフリーの状態で真正面を越えるのはリスクが高い。左上のクラックにナッツが入る様子。支点が取れない場合は1m程右から越える事も可能だが、右へ逃げる際のスタンスが薄いので注意。

この先はしばらく快調にリッジ沿いを登る事ができるが、右に寄り過ぎると難易度が下がるので出来ればリッジを辿りたい。

さらに進むと、足が置きやすい左側のバンド状から右のリッジへ上がる部分に当たる。背後に高度感を感じながら外傾したスタンスにスメアを効かせリッジに上がるが、なかなかの緊張感で上部の核心の印象。

傾斜が緩み、終了点が取れる樹が有る所で終了。赤岩岳正面稜に比べて藪が無く開放感、高度感共に抜群で、見晴らしも素晴らしいクライミングが楽しめるが、灌木以外では支点が取り辛いので注意。




yamamossanさんと赤岩岳へ。
赤岩岳〜赤岩尾根は過去2回くらい訪れましたが、直登は初めて。というか自分が直登することになるとは思ってもなく、ここ1年の貴重な出会いと機会に感謝です。

さて、目的地へ向かう車中、今回は全て私がリードね、とyさん。
自分はどこまでできるかな?ちょい不安でしたが、実際始まってみると思いの外冷静にやってる自分に少し驚きでした。ここ最近の経験が少しは身についてきたかな?

まだ初心者は脱してないですが…中間試験は一応パスでしょうかyさん?
また次も宜しくお願いします!

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コメント

ニアミスですね〜(笑)
時間的にも赤岩峠付近ですれ違ってもおかしくない感じでしたね〜!

犬阿蕕いあるんですね〜。
こちらのルートは気になっていたので参考になります!
2021/11/16 8:12
jochさん
ニアミスの相性が良い感じで嬉しいです!(笑)

奇数ピッチなので、つるべの場合は赤岩岳だけにして、リード交代しておかわり2周なんて楽しみ方も有りかもです。

joch隊長に習い、小電力トランシーバーを導入したので、今度ニアミスの時は会話出来るかも?なのも楽しみです。
2021/11/16 9:01
jochさん
大ナゲシ北陵お疲れ様でした!
レコ拝見しましたが楽しそうでしたね〜!1583峰付近で遠くから女性の声が時々聞こえてきましたが、あれは後続PTではなく、皆さんの声だったのかも?次はトランシーバーで連絡とりあいましょうー!
2021/11/16 10:09
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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