■谷川岳東壁の絶好の展望台【新雪の白毛門】ここで撤退はイヤ
- GPS
- 06:55
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
天候 | 白毛門は晴れ 谷川岳はくもり後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一番近いトイレは谷川岳ロープウェイ駅(車で3分ほど)です。 今回もスタッドレスで行きましたが、雨もあって道路は大丈夫でした。 今後の道路状況は谷川岳ロープウェイ等に問い合わせると良いかと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口にあります。 この日は標高900ぐらいから雪がありました。 新雪だったのでアイゼンは使用せずに登れましたが、携帯必須。 ピッケルも持参しましたが、ストック1本だけ使用で済みました。 岩場、鎖場、ロープ場などもあり、降雪後はとても滑りやすい。 積雪量が増えると鎖も雪に埋まる箇所もあるかと思われます。 山頂付近の岩場にはマーキングもありましたが、この日は雪に埋もれてました。 日によって寒暖の差があるので積雪量は日々変化します。 どんな場合でも対応できる装備を。 |
写真
感想
谷川岳に登るといつも見えている目の前の山。
白毛門(しらがもん)。
名前も気になるけど、あそこからの谷川岳は絶景に違いない。
谷川岳に登るたびにそう思っていて、いつか登りたいと思っていた。
特に冬の谷川岳は格別に美しいだろうな〜。
でも積雪期の白毛門は雪でかなり苦労すると聞く。
あちらこちらで降雪積雪の便りを耳にするようになり、それならばしっかり積もる前に行ってみようということになった。
それにしても最新の情報がない。
2週間前の情報では積雪量などまったくあてにならない。
1年前だと今の時期もう結構な雪の量。。。
うーん。。。
谷川岳の積雪量なども参考に悩んでみたが、こればかりは行ってみないとわからない。
アイゼン、ピッケルはもちろん、ワカンも一応準備することにする。
午前4時頃、道の駅水紀行館の駐車場に着く。
ここから登山口までまだ10キロ弱あるが、トイレが無いということなので
明るくなるまで手前の道の駅で仮眠することにする。
今回はこないだ購入した車中泊用の寝袋を初めて使ってみた。
やっぱり暖かい♪(´∀`)
エンジン切っても全然ぬくぬくで眠れる。
後はシートがフラットになれば起きるのが嫌になるぐらい快適な寝心地になるだろうw
それにしても外は小雨が降ってる。
天気は良くなるとの予報だけど、大丈夫かな?
少し気にしながら浅い眠りに入る。
6時頃、トイレを済ませて登山口のある駐車場に移動。
止まっている車は2台。
心配していた雨は上がったみたい。
準備して7時前に出発。
予想に反して麓には雪は全くなし。
なのでワカンの携帯はやめる。
登山口にある橋。
ここは厳冬期になると橋が雪で埋もれてちょっとしたナイフリッジになるのだけど、今回はまったく雪がないので想像だけして通過する。
雨で濡れた落ち葉いっぱいの登山道。
登り始めから結構な急登が続く。
落ち葉の下の石や根っこで滑りそう。
途中単独の男性に追い抜かれる。
ここを登り慣れている様子。
初めての山なので先行者がいるのはとても心強い。
少しするとチラッと谷川岳の姿が見えた。
雲に纏わりつかれているものの、その上は青い空が見えている。
上に上がるまでには雲が取れてるといいけど。。。
木の根が蔓延る登山道。
濡れているのでさらに少し苦戦しながら登る。
ここは、、、雪がたっぷりあった方が登りやすいな。。。
もちろん圧雪済みの。。。
1時間もすると雪が少し現れ始める。
青空も広がってきて朝日も背中を照らしてくれる。
晴れてきたよ♪
谷川岳ふたたび。
空は青いが、雲多し。
北から流れてくる雲が谷川岳にあたって停滞気味。
ふかふかの雪。
踏むと靴の裏にくっついて剥がれて黒い地面が見える感じ。
足元は根っこや石が多いのでアイゼンは背負ったまま登る。
雪は少しずつ深くなっていくが、たまに剥き出しの岩場も出てくる。
足場は濡れていたり雪が少しあったりするが鎖があるのでありがたい。
雪の深さはここでは踝ぐらい。
先行者の跡を確実に辿る。
視界が開けて尾根筋に出る。
目の前に大きな山。
めざす白毛門だけど頂はここからは見えていない。
登山口から2時間ちょっとで松ノ木沢の頭に着く。
雪が多くてトレースも無い場合はここで撤退という選択肢もあったが、
先行者のおかげでトレースもあるし、雪量もまだ大丈夫。
時間も予定より早いし、天気も良くなりそうだし撤退する理由が無い。
少し休憩して進む。
白毛門に近づくにつれて雲がなくなり真っ青な空が広がる。
少し離れた右手には二つの大きな岩。
ジジ岩ババ岩。
どっちがジジでどっちがババかよくわからないけど。。。
白毛頭のジジババ岩が門のようにあるので白毛門というらしい。
雪たっぷりの尾根を歩く。
足跡そのまま辿るけれど、たまにズボっと深くハマる。
たまに剥き出しの岩場もあったりで登山道はミックス状態。
とうとう膝まで埋まる深さの雪。
急登はほぼ四つん這いのような状態で登って行く。
ふと谷川岳の様子を見るけれど、まだ全然雲に覆われてるじゃん。。。
このままじゃ、、、楽しみが減っちゃうな。。。(´Д`)
目の前に見えてきた頂らしき出っ張り。
あれが山頂かな?
先行していた方がもう下りて来られたので、
「トレースありがとうございました。助かりました。」
とお礼を言う。
「あれが山頂ですか?」と訊くと「あれのもう少しだけ先ですよ。」と教えてもらう。
お喋りしてる間に旦那さまは先に行ってしまった。
後を追うと、目の前に立ちはだかる岩場。
うっすらと雪で覆われていて滑りそうだ。
「こ、、、これってどうやって登るの?」
鎖もロープも無い。
手と足だけで登るの?
って、、、滑るから足がかりが無いよ。。。
私は身長も小さい上、手も短い。(もちろん足も長くない。)
岩場で苦労してきたことも多々あるけど、ここは。。。
頼りたくても誰もいないし。。。(´・ω・`)
左脇に細い枝の木は生えてる。
もしかしてこの枝掴んで登るの?
コレ折れたりしない?
折れたら、、、結構下まで落ちるよね、ここ。。。
ゴックン。。。(´・ω・`)
ここで1人勇気ある撤退もあり得るのか。。。
こんなところで。
旦那さまだけ登頂でも仕方ないか。
短い時間にいろいろ考える。
落ちるのが怖い。(怖いだけじゃ済まないけどねー。)
怖い気持ちと撤退する気持ちとの葛藤。
短いロープでも有ればなぁ。。。
だって、コレ下るときも怖いよ??
私は難所の際、帰りの下る時のことも考えながら登ることにしている。
往きはヨイヨイ帰りは、、、という事態も当然有りうるから。
さて、ここはどうする?<自分
少しして細い枝に命を託して登る自分がいた。
細い枝は何本も付き出ていて、顔にもあたるし、ザックにも引っかかる。
ええーいっ!鬱陶しいっ!
と思いながらも、それだけが頼りの枝。
枝のおかげでなんとかかんとかクリアできた。;´д`)ふぅ…
でもさらに壁があった。
一枚岩のような大きな岩。
今度は鎖はついてる。
足場は雪でほぼ無し。
でも鎖があるだけマシ。
腕力だけで鎖場を登る。
通過できた。。。
どっと疲れた。(´Д`)
でもふと後ろを振り向くと、谷川岳の雲が取れていくのが見える。
また今まで見えなかった笠ヶ岳、朝日岳がどーんと見えた。
ご褒美だ。。。頑張ったご褒美だ。
青い空の山頂はすぐそこ。
そして白毛門登頂。
青空の下、谷川岳東壁がただただ美しい。
オキ、トマはもちろん、一ノ倉岳、武能岳も荘厳だ。
まだまだ冬はこれからだけどね。
麓まで雪が積もるとそれはさらに絶景なんだろう。
そんな時期にここに登れる気はしないがw
広くは無い山頂で360度のパノラマを楽しむ。
遠く南には富士山も見えた!
至仏山、白根山、武尊山なども上だけ白くなってる。
山頂で一緒になった単独のおじさまには色々と山の名前を教えていただいた。
雪で座る場所もないので15分ほどの滞在で下山することにする。
下りるのも怖い岩場は、旦那さまのサポートで無事通過。
岩場としては一番中途半端な雪の時期に来ちゃったのかな〜?
みんなコレ平気なの?
今も疑問が残る。。。
難所を過ぎて心が軽くなる。
目の前に広がる谷川岳も雲がほとんど取れて絶景♪(´∀`)
やっと心の底から景色を楽しめた瞬間だった。
登ってくる人たちがちらほら。
おかげでトレースは登り時よりしっかりしたものになっていた。
濡れていた岩場も乾き、安心して下れる。
根の蔓延る道も気を遣いながら下る。
あとは、、、落ち葉の道を下るだけ。
落ち葉もすっかり乾いてカサカサになっていた。
絨毯というよりは枯れ葉の沼のよう。
わっさわっさと足で掻き分けながら下る。
そして案の定、私はまた転ぶ。。。(´Д`;)
最近転び癖ついてないか??
両膝を打ったものの、怪我もなく、
予定よりスムーズに帰って来れた。
駐車されている車も少なく、今日の登山者は10名ほどだった。
冬の白毛門。
今回は雪も少なく、お天気にも恵まれて谷川岳の絶景を目にすることができました。
とは言え、夏道も知らないのにいきなり新雪の白毛門は少し無茶だったような気がします。少し反省。
道を知る先行者がいてくれたことと、雪の量が少なかったことで撤退することもなく無事登頂できました。
先行者の方には本当に感謝でいっぱい。
ありがとうございました。
※これから先、雪もかなり降る積もるだろうし、そうなると山の状態は一変するので初めて登るという方にはここはおススメしません。まずは無雪期に一度登ってからにした方が良いかと思われます。
コメント
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mizutamariさん こんばんは〜
雪!!大変だったみたいですね。山頂の方は天候に恵まれ、谷川岳の展望も良かったみたいですね〜
谷川岳の絶景を見るために外の山へ登るっていいですね〜 参考にして私も好きな山の絶景を見たいものです
下山時、転んでたようですがケガはなかったのかな
雪山〜❗️お疲れ様でした。
私も早く雪山行きたい〜❗️T^T
谷川岳最高ですね〜。
見惚れちゃう〜。
それにしてもあの岩場怖いですね〜。
ビビリな私は退散だな〜。
旦那様お先に行かれちゃったんですね。
ウチの旦那と同じだわん。T^T
でも、お二人で登頂されて下山されて
良かったです。(*^^*)
私も早く行きたい〜❗️( ´ ▽ ` )ノ
こんばんは〜。
コメントありがとうございます。
薄い積雪ほど厄介なものはないですね〜。
早いところドッと積もって欲しいんですが。。。
でないと登るお山を選ぶのがとても難しくて。
今こちらは一番中途半端な時期です。
絶景を見るために周りにある登れそうなお山に登るのもいいですよ♪冬は特にそういう楽しみ方が増えちゃいます。
夏には登れるお山も厳冬期となると技術的にも時間的にも難しくなっちゃいますからね〜。ぜひ♪
転んで膝を打ちましたが、今は平気です。
こういうのに慣れて来ている自分がいてイヤですがw
大きな怪我をしないよう気をつけます。
(いつも気をつけてはいるんですよー。)
こんばんは〜。
いつもコメントありがとう〜。
雪山また行ってきました。
でもまだまだ雪量が足らない〜。
もっと雪積もって欲しいね〜。
最後の岩場。
雪が中途半端について一番厄介な状況だったみたいです。足場さえ滑らなければ全然平気な鎖です。
あの場所に1人ぼっちというのも余計に恐怖を感じたのかも。
chibikoさんちも旦那さんに置いていかれることあるの?そんな風に見えないけどw
まぁ、岩場って登ってしまえば下は見えにくくなるので後続者がどんな状況かわかんないもんねぇ。。。
前から思ってましたが、短くてもいいからロープ携帯したいと本気で思いました。
chibikoさんはスキー待ち遠しいですね。
早く安定した雪山になるといいですね。
素晴らしい展望が大きなご褒美ですか
私も西黒尾根から白毛門をみて
いつかは行ってみたいと思ってました(実現はまだですが…)
白毛門からの谷川岳はまさに絶景そのもの
特に白く輝くこの時期の眺めには
その美しさを讃える表現が思い浮かばないですネ
岩を超えるのに恐怖を味わったみたいですが
見返りの大きさで苦労が報われて良かったですね
素晴らしい谷川岳に改めて名山を実感しました
こんばんは。
コメントありがとうございます。
白毛門も谷川岳もこれからさらに純白の絶景ですね。
本当はもう少し雪がある時期に登りたかったのですが、
そこまで贅沢言っては怒られちゃいますね。
谷川岳の絶景を望める白毛門。
またいいお山を知ってしまいました。
BOKUTYANNさんもいつかお天気のいい日に登って谷川岳を真正面から堪能してみてくださいね。
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