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Yamareco

記録ID: 3763363
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

燕岳(燕山荘最終営業日)

2021年11月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:32
距離
10.9km
登り
1,480m
下り
1,468m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:43
休憩
1:47
合計
7:30
距離 10.9km 登り 1,480m 下り 1,483m
6:29
9
中房温泉第1駐車場
6:38
6:44
29
7:13
22
7:35
7:36
24
8:00
26
8:26
8:32
26
8:58
17
9:15
9:20
23
9:43
9:44
10
9:54
10:04
7
10:11
10:12
11
10:23
7
10:30
10:40
4
10:44
11
10:55
10:56
8
11:04
11:53
6
11:59
18
12:17
12:18
9
12:27
12:35
11
12:46
16
13:02
13:08
15
13:23
12
13:35
16
13:51
13:53
6
13:59
中房温泉第1駐車場
燕山荘の食堂は混んでいるかと思いましたが、殊の外空いており、私たち以外にはもう1パーティいるだけでした。
天候 AMは快晴、雲量ほぼ0、PMは時々雲 無風
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中房温泉の第1Pにギリギリ停められましたが、早いうちに第3までほぼ埋まったようでした。更に下の路肩にもかなりの台数の車が停まっていました。
コース状況/
危険箇所等
朝:第2ベンチ上くらいから徐々に凍結箇所が出てきて、富士見ベンチでチェーンスパイクを履きました。夏道沿いではあるものの、そこから上はずっと雪道。燕山荘へは夏道からでも冬道からでも可能。

昼:デロデロ。第3ベンチでチェーンスパイクを外しました。その下も少し雪があったものの、凍結はほぼなし。

ハードシェルは持参したものの、気温が高かったので使用しませんでした。
靴も冬靴でしたが、ちょっとオーバースペックでした。
中房温泉の駐車場はギッシリ。たまたま第1Pが1台分だけ小さなスペースが空いており、軽自動車だったこともあって停めることが出来ました。
中房温泉の駐車場はギッシリ。たまたま第1Pが1台分だけ小さなスペースが空いており、軽自動車だったこともあって停めることが出来ました。
入山。人の数は駐車場ほど多くはない感じ。
入山。人の数は駐車場ほど多くはない感じ。
樹林帯内の各ベンチ(1〜3)は休憩もせず黙々と歩くだけ。富士見ベンチでチェーンスパイクを履いてすぐ、やっと景色が晴れてきました。まず最初に大天井が見えてきます。
つい先月に走りに行ってきましたが、既に冬山の顔。
樹林帯内の各ベンチ(1〜3)は休憩もせず黙々と歩くだけ。富士見ベンチでチェーンスパイクを履いてすぐ、やっと景色が晴れてきました。まず最初に大天井が見えてきます。
つい先月に走りに行ってきましたが、既に冬山の顔。
合戦小屋も休憩せずパス。すぐ上まで上がるとやっと槍さんが見えてきます。
合戦小屋も休憩せずパス。すぐ上まで上がるとやっと槍さんが見えてきます。
合戦沢の頭から八ツ、富士山、南アが雲海の向こうに。
合戦沢の頭から八ツ、富士山、南アが雲海の向こうに。
反対側を振り返ると餓鬼、唐沢、蓮華かな?
反対側を振り返ると餓鬼、唐沢、蓮華かな?
合戦沢の頭からは、晴れていれば燕山荘や燕岳が結構近くに見えます。
合戦沢の頭からは、晴れていれば燕山荘や燕岳が結構近くに見えます。
槍穂稜線はもう真っ白。
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槍穂稜線はもう真っ白。
有明山と里山の鍬ノ峰の間から波がこぼれ落ちるように雲海が溢れ出る。その向こうは八ツ。八ツから雲がぞろぞろっと押し寄せてきたかのよう。
有明山と里山の鍬ノ峰の間から波がこぼれ落ちるように雲海が溢れ出る。その向こうは八ツ。八ツから雲がぞろぞろっと押し寄せてきたかのよう。
燕山荘からの燕。美しいお山、人気があるのもうなずけます。
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燕山荘からの燕。美しいお山、人気があるのもうなずけます。
反対方面は槍さんたち。いつみても良い。
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反対方面は槍さんたち。いつみても良い。
いつもの山男氏。後ろ側に団体?らしきザックがぞろぞろ置いてあったので、ザックが写らないよう一苦労😅
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いつもの山男氏。後ろ側に団体?らしきザックがぞろぞろ置いてあったので、ザックが写らないよう一苦労😅
湯俣川が山肌を縫うように奥へ向かっています。双六、三俣蓮華、黒部五郎、鷲羽、水晶に裏銀。
湯俣川が山肌を縫うように奥へ向かっています。双六、三俣蓮華、黒部五郎、鷲羽、水晶に裏銀。
いるかさん。やっぱ撮っちゃいますわな。毎回。
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いるかさん。やっぱ撮っちゃいますわな。毎回。
良い天気。下界は20℃くらいまで上がったそうで、暖たかで風のない穏やかな1日です。日焼けに注意。
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良い天気。下界は20℃くらいまで上がったそうで、暖たかで風のない穏やかな1日です。日焼けに注意。
燕の三角点。混雑して撮影に一苦労。
燕の三角点。混雑して撮影に一苦労。
山頂道標。同じく撮影に一苦労。
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山頂道標。同じく撮影に一苦労。
北燕方面。立山、劔、後立山まできれいに見えます。
北燕方面。立山、劔、後立山まできれいに見えます。
左は槍穂稜線、右は槍から西鎌尾根と向こうに笠。雪が僅かに積もった程度のこちらがわとは全然違います。
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左は槍穂稜線、右は槍から西鎌尾根と向こうに笠。雪が僅かに積もった程度のこちらがわとは全然違います。
北鎌尾根、硫黄尾根にフォーカスを当てて撮ってみました。硫黄尾根は標高が低いこともあり、まだまだ雪が少ないですね。
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北鎌尾根、硫黄尾根にフォーカスを当てて撮ってみました。硫黄尾根は標高が低いこともあり、まだまだ雪が少ないですね。
常念山脈連々。
常念山脈から喜作新道、東鎌尾根にフォーカスを当てて撮ってみました。
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常念山脈から喜作新道、東鎌尾根にフォーカスを当てて撮ってみました。
メガネ岩、やっぱり撮ってしまいます。
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メガネ岩、やっぱり撮ってしまいます。
餓鬼から清水岳、有明山に続く稜線とその向こうにどんと控える雲海。こんな暖かい時間になっても雲海が居座り続けるのは結構珍しいかも。
餓鬼から清水岳、有明山に続く稜線とその向こうにどんと控える雲海。こんな暖かい時間になっても雲海が居座り続けるのは結構珍しいかも。
メガネ岩の隣の岩。名前はついていないようですが不思議な形の岩。
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メガネ岩の隣の岩。名前はついていないようですが不思議な形の岩。
燕山荘まであと少し、人がたくさんいるのが見えます。
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燕山荘まであと少し、人がたくさんいるのが見えます。
今回の主目的その1、チキンカレー。
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今回の主目的その1、チキンカレー。
今回の主目的その2、ビーフシチューセット。
お山で食うにはとんでもなく高いクオリティ。
燕山荘の付加価値はいっぱいありますが、スタッフの優れた礼節(昭和文化の色濃さを残す山小屋という世界では異質とも言えるほど)と食事が美味しいことはまず誰でも挙げるでしょう。
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今回の主目的その2、ビーフシチューセット。
お山で食うにはとんでもなく高いクオリティ。
燕山荘の付加価値はいっぱいありますが、スタッフの優れた礼節(昭和文化の色濃さを残す山小屋という世界では異質とも言えるほど)と食事が美味しいことはまず誰でも挙げるでしょう。
空の向こうに落ちていくように流れる雲。あちらの方はほとんど人がいないだろうなあ。
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空の向こうに落ちていくように流れる雲。あちらの方はほとんど人がいないだろうなあ。
いつまでも雲海。
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いつまでも雲海。
燕山荘の脇で悠々と遊び回るイワヒバリ。
燕山荘の脇で悠々と遊び回るイワヒバリ。
ああ、この空と山が名残惜しい、けれど降ります。
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ああ、この空と山が名残惜しい、けれど降ります。
途中巻層雲の中に突入して一面ガスに。しかし、その下に出てまた晴れました。
途中巻層雲の中に突入して一面ガスに。しかし、その下に出てまた晴れました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 雨具 ゲイター 毛帽子 ザック サブザック アイゼン 行動食 飲料 水筒(保温性) 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS 筆記用具 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス ツェルト ストック

感想

昨年は小屋最終営業日の翌日、小屋締めが始まった日に登り、今年は小屋最終営業日当日に登った燕岳。
昨年に登ったのが約四半世紀ぶりでしたが、それから1年で計3回も登りました。

人気のお山ですからある程度の混雑は予想していましたし、昨年の同時期よりもコロナ禍が大きく縮小していたことから、一層人が多いだろうと思っていました。
そして実際に登ってみて人々をみて、やっぱりみんなこのお山が大好きなんだなあと思いました。

それにしても、燕山荘は本当に素晴らしいところです。屋内が清潔であることはもちろん、隅々までサービスや配慮が行き届いているし、何よりスタッフの方々の接遇が素晴らしい。幾多の山小屋あれど、これほどスタッフ全員が共通して礼儀正しい山小屋は他に知りません。
「北の燕山荘、南の白根御池小屋」と並び称されましたが、双方ともその付加価値が単に良好なロケーションだけではなく、心地よく滞在するための配慮が隅々まで行き渡っている点で共通しています。

山小屋という資源や人材が限られた場所で、長い間こうした付加価値を維持し続けるために、管理者の不断の努力があったことでしょう。
一方、登山者側の観点として、「山小屋のスタンダード」が燕山荘や白根御池小屋のような場所だと考えることはなかなか厳しいと思います。「そうしてもらうことが当たり前」と思うと、様々な不平不満が出てくるものです。
けれど、あくまで街から遠く離れたお山の上にある設備ですから、街のホテルと同じ水準を求めることはそもそも無理があるのです。その中で、燕山荘とその関係者の皆さんが有形無形のものを登山者に提供し続けようとする姿勢に対し敬意を払わないわけには行きません。それを改めて感じさせてくれました。

個人的には、お山は日常世界から離れた場所であるという前提が存在していると思っています。つまり、手を伸ばせば何でも手に入るわけではありません。というよりも、自分で必要なものを考え、持参しなければなりません。積雪期になればなおさらのことです。
そのことを忘れないように心がけつつ、これからもお山を楽しんでいきたいものだと思った今回の燕岳登山でした。

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技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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