記録ID: 3763735
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積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
木曽駒ヶ岳 周回 黒川平から
2021年11月21日(日) [日帰り]


体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 10:28
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 2,522m
- 下り
- 2,501m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 10:28
距離 34.3km
登り 2,522m
下り 2,520m
5:02
172分
スタート地点
15:30
ゴール地点
sumiさんからのコメントを反映して、念のため追記します。
今回、ベースの服を除いた装備は、ハードシェルなど含めて8.5kg(実際は8.2~8.3kg)と、積雪期としてはかなり軽量スタイルで行きましたが、1、2年の間、色々試行錯誤と検証を重ねた結果であり、私個人の体力、耐寒能力等を把握した上での、極めて個人的な装備であり、万人にマッチするものではないと思います。昨年の12/13には、同じ装備で限界を把握するために、-10℃の木曽駒ヶ岳へ上り、テストもしています(この時は、危険と感じたら装備転換できるように、厳冬期靴や12本爪アイゼンも積んでいました)。
手足の耐寒能力は、一般の方より高いと思います。風が無ければ-3℃位でもグローブ不要ですし、足も3シーズントレッキングシューズで低山雪山ならば-5℃位までなら、悴むようなことはありません。稜線で長時間いる必要のない場合、-10℃位でもピークハントならば行っています。
装備は、今回の靴下は薄手の脛までのモンベル製品(靴が小さいので厚手靴下が履けないだけです)ですが、その上からモンベルのカーフガードでふくらはぎの保温を行い、冷えによる筋肉のパフォーマンス低下を防止しています。
チェーンアイゼンもCAMPのアイスマスターというチェーンの中では最強と思われれるものを使用しています。
以上のように、自分の体と装備選びの他、テストや工夫も重ねたうえで、エスケープルートとしてロープウェイも考慮した軽量化ですので、その辺のことを把握しないままで、私と同じ装備でいきなり高山冬山を行かれるのは、結構なリスクがあると思います。
もし同じようなことをされたい場合は、ホワイトアウトでも下山できるくらいによく知った山で何度も検証を重ねてから、少しづつ標高をあげていった方が良いと思います。無理すると死にますので。
今回、ベースの服を除いた装備は、ハードシェルなど含めて8.5kg(実際は8.2~8.3kg)と、積雪期としてはかなり軽量スタイルで行きましたが、1、2年の間、色々試行錯誤と検証を重ねた結果であり、私個人の体力、耐寒能力等を把握した上での、極めて個人的な装備であり、万人にマッチするものではないと思います。昨年の12/13には、同じ装備で限界を把握するために、-10℃の木曽駒ヶ岳へ上り、テストもしています(この時は、危険と感じたら装備転換できるように、厳冬期靴や12本爪アイゼンも積んでいました)。
手足の耐寒能力は、一般の方より高いと思います。風が無ければ-3℃位でもグローブ不要ですし、足も3シーズントレッキングシューズで低山雪山ならば-5℃位までなら、悴むようなことはありません。稜線で長時間いる必要のない場合、-10℃位でもピークハントならば行っています。
装備は、今回の靴下は薄手の脛までのモンベル製品(靴が小さいので厚手靴下が履けないだけです)ですが、その上からモンベルのカーフガードでふくらはぎの保温を行い、冷えによる筋肉のパフォーマンス低下を防止しています。
チェーンアイゼンもCAMPのアイスマスターというチェーンの中では最強と思われれるものを使用しています。
以上のように、自分の体と装備選びの他、テストや工夫も重ねたうえで、エスケープルートとしてロープウェイも考慮した軽量化ですので、その辺のことを把握しないままで、私と同じ装備でいきなり高山冬山を行かれるのは、結構なリスクがあると思います。
もし同じようなことをされたい場合は、ホワイトアウトでも下山できるくらいによく知った山で何度も検証を重ねてから、少しづつ標高をあげていった方が良いと思います。無理すると死にますので。
天候 | 曇り 気温-3〜10℃ 山頂で風速15m/s |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程で特別危険な箇所はない。 ・黒川平〜伊勢滝:全区間林道。約12km。複数個所で山肌崩落や落石、道路崩落があるが巻道もあり比較的安全に通行できる。斜度はそれなりにあるため、電動自転車があれば相当に楽できるが、時々担ぐ必要あるだろう。自分は2:30歩いたり走ったりして通過した。伊勢滝を過ぎて少し進むと登山道がある。登山道入り口には山と高原地図に記載がない伊勢避難小屋がある。薪ストーブと薪(小屋の脇にある)がある。トイレは見当たらなかった。今日は1人、宿泊されていた。 ・伊勢滝〜木曽駒ヶ岳:全体的に道は悪くないが、沢沿から土砂が流れたり、えぐられたりして、登山道が寸断している箇所が複数ある。テープはあるが、所々、沢筋沿いが道のように見えるので気を付けないと誘導されるかも。また、道が狭く踏み跡も薄いので、雪があると余計にルーファイし難くルートを外す。川沿いの道は崩落していたり、道の下が何もない空中テラスのような箇所もあるので、注意しないと踏み抜いて崖下に落ちるかも。 登山口から少し登ると雪が出てくる。登山口から宝剣山荘の少し手前まで熊の足跡あり。昨日や今さっきと思われるものもあり。毎日1回は通っている感じがした。足跡は大人の手のひら位の大きさ。 7合目あたりから飲めそうな沢水がいくつかある。石清水の少し手前の沢(できるだけ岩や雪の下を流れていて、獣に汚染されていなそうな沢)で水を汲んだ。石清水は予想通り水が細く、少し凍結し始めており、汲めるかどうか微妙な感じだった。そろそろ雪の下で凍結して汲めなくなるだろう。雪は一番深いところで膝位。踏み抜き、凍結箇所あり。宝剣山荘からは踏み固められていて歩きやすかった。 ・宝剣山荘〜蛇腹沢登山口:伊那前岳までの稜線は雪が少ない。山頂から少し進むと雪が増える。5合目あたりまでは断続的に雪道。伊那前岳周辺は景色がかなり良い。 ・蛇腹沢登山口〜黒川平:北御所までは林道。それ以降は舗装道。合計約9km。自分を追い越していくバスが憎らしい(笑)。 補足:今日はロープウェイの千畳敷駅から木曽駒ヶ岳までチェーンアイゼンで大丈夫とのことでした。 |
写真
さあ、今日は昨年に引き続き、この時期の木曽駒ヶ岳への冬季UL装備でのピークハントです。黒川平の駐車場からスタート!!
ちなみにお嫁様(そう呼べと命令されている)は車で睡眠して、朝一で周囲の道の駅や産直市場へ買い物です。このあたり、リンゴをはじめ、地元の野菜もかなり楽しめるんです。4件回るとか言っていた。特に小黒川PAそばの産直市場グリーンファームはピカイチ!!
ちなみにお嫁様(そう呼べと命令されている)は車で睡眠して、朝一で周囲の道の駅や産直市場へ買い物です。このあたり、リンゴをはじめ、地元の野菜もかなり楽しめるんです。4件回るとか言っていた。特に小黒川PAそばの産直市場グリーンファームはピカイチ!!
伊勢滝より少し林道を進むと伊勢避難小屋があります。
中は綺麗で薪ストーブもあり、小屋の両サイドに薪もあります。
お一人寝られていて、その方のシュラフも写真に写ってしまいましたので、中は割愛します。
中は綺麗で薪ストーブもあり、小屋の両サイドに薪もあります。
お一人寝られていて、その方のシュラフも写真に写ってしまいましたので、中は割愛します。
振り返ります。
ここはテープ通りに通過すると踏み抜いて崖下へ落ちそうです。
自分は山側を巻きましたが、テープだけを頼りに歩くのではなく、自分の目でルーファイして考えないと危険です。
ここはテープ通りに通過すると踏み抜いて崖下へ落ちそうです。
自分は山側を巻きましたが、テープだけを頼りに歩くのではなく、自分の目でルーファイして考えないと危険です。
所々、沢がありますが、完全に水面から水が見えるので獣が利用しているでしょう。水を汲む沢を吟味します。
この先に石清水という水場がありますが、おそらく名前の通り岩場から湧き出している水だと推測。そんな水場は凍結、水枯れの可能性が高いので早めに水を汲む考えで進みます。
この先に石清水という水場がありますが、おそらく名前の通り岩場から湧き出している水だと推測。そんな水場は凍結、水枯れの可能性が高いので早めに水を汲む考えで進みます。
ここで斜度が出てきて、クラストや凍結箇所も増えてきたので、念のためチェーンアイゼンを装着!!
この先は強風の音がするので、ここでハードシェル上下、ゲーター、バラクラバ、サングラスも装着して厳冬期モードにします。
この先は強風の音がするので、ここでハードシェル上下、ゲーター、バラクラバ、サングラスも装着して厳冬期モードにします。
ほっほっ(笑)。
踏み抜き多数だ!!プチラッセルだ!!
久々の感覚だ!!
胸の奥から冒険心とワクワクで嬉しさがこみ上げてきます。
ちなみに、この辺が一番雪が深く、楽しめました。
12本爪とワカン位、持ってくればよかったかなと、ちょっと思うくらい。
これより1段階雪が深かったり、凍結が多いと、つぼ足、チェーンアイゼンではリスクがかなり増えるかと。
踏み抜き多数だ!!プチラッセルだ!!
久々の感覚だ!!
胸の奥から冒険心とワクワクで嬉しさがこみ上げてきます。
ちなみに、この辺が一番雪が深く、楽しめました。
12本爪とワカン位、持ってくればよかったかなと、ちょっと思うくらい。
これより1段階雪が深かったり、凍結が多いと、つぼ足、チェーンアイゼンではリスクがかなり増えるかと。
なんと、雪の上を活発に歩くクモが!!
風に飛ばされないようにしがみつきながら歩いています。
時折、突風で転がりますが、必死に雪の結晶にしがみついてます。
なんだか今年のGWの乗鞍での自分みたいだ!!
人間もクモも一緒だなあ・・・。
頑張れよ!!同士!!
最後まで自己責任で生き抜くんだ!!
風に飛ばされないようにしがみつきながら歩いています。
時折、突風で転がりますが、必死に雪の結晶にしがみついてます。
なんだか今年のGWの乗鞍での自分みたいだ!!
人間もクモも一緒だなあ・・・。
頑張れよ!!同士!!
最後まで自己責任で生き抜くんだ!!
足元から目線を前方移すと、木曽駒ヶ岳山頂が!!
こんな天気でも、ロープウェイで山頂へ行く人が結構いました。
すれ違いの方にお聞きすると、千畳敷はガスがなく、チェーンアイゼンで終始問題ないとのことでした。
自分のエスケープルートでは、ロープウェイ下山でしたが、今日はまだ状況も時間も今日の装備で問題なさそうなので、予定通りロープウェイ無しで下ることに決定!!
こんな天気でも、ロープウェイで山頂へ行く人が結構いました。
すれ違いの方にお聞きすると、千畳敷はガスがなく、チェーンアイゼンで終始問題ないとのことでした。
自分のエスケープルートでは、ロープウェイ下山でしたが、今日はまだ状況も時間も今日の装備で問題なさそうなので、予定通りロープウェイ無しで下ることに決定!!
木曽駒ヶ岳山頂!!
このお山、純粋にピークハント目的では、自分が一番登っている山です。いろんなコースがあるので、とにかく飽きないし、景色も良いし、大好きな山です。
鈴鹿とともに自分の中では愛するホームマウンテンです。
ちなみに、ここで帽子が吹き飛ばされて、無くなっていることに気が付きました。ガーン!!なくしたことも、それに気づかなかったこともショック。これでは駄目だな。
このお山、純粋にピークハント目的では、自分が一番登っている山です。いろんなコースがあるので、とにかく飽きないし、景色も良いし、大好きな山です。
鈴鹿とともに自分の中では愛するホームマウンテンです。
ちなみに、ここで帽子が吹き飛ばされて、無くなっていることに気が付きました。ガーン!!なくしたことも、それに気づかなかったこともショック。これでは駄目だな。
撮影機器:
装備
個人装備 |
モンベルウィックロンジオサーマルロング
ジオラインLW長そで
ミレードライナミックシャツ
ダウン上
ハードシェル上下
ロングパンツ(モンベルマウンガイドパンツ中厚手)
サロモンスノークロス
ザック(OMMクラシック32)
非常食(柿の種とクッキーパワーバランス)
水1.0L(0.5L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池
GPS(ガーミンmap66sを2個)
カメラ(TG-6)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマホ
ココヘリ
ツェルト(juzaのEMシェルター)
サングラス
パン2個+サンドウィッチ1個(消費)
貴重品
熊鈴
ホイッスル
トイレットペーパー
ゲーター
カーフガード
防寒テムレス2セット
総重量8.5kg。<br />ふくらはぎは冷えやすいので
保温性の高いカーフガードがあればもっと良いだろう。
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感想
今回は昨年からテストを続け、ほぼ自己完成した冬季ULモードで木曽駒ヶ岳に行ってきました。今週、温かったこともあり、ワカンや12本爪、3シーズントレッキングシューズまでは不要だろう考え、スノークロス(ゲーター付きのトレランシューズ。気温は‐5℃くらいまでなら無理がない)とハードシェル程度でGO!!
ただ、沢沿いのコースなので、吹き溜まりがちょっと不安でしたが、予想よりちょっと雪は深かったものの、ワカンや12本爪は不要でした。
ちなみに、靴はあと0.5cm大きいサイズの靴だったら、厚手靴下履けるので、‐10℃位までなんとかなりそうです。しかし、新しい靴を買うお金が・・・・。
もうちょっと雪降っても、気温と積雪次第ではワカン追加位でいけるかも。
あとは、体温低下させないように動き続けられるような体力が勝負!!
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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ほぼ雪山状態の木曽駒ケ岳でこの距離、高低差、底なしの体力に驚嘆するしかありません。
それにしてもトレランシューズの機動性は大したものですね。
ただ誰もがマネできる訳でなく、greenriverさんのように地道に事前にテストを重ねたうえでそのパフォーマンスの恩恵を受けることができるのだと思います。
凄いパワフルなレコに刺激を頂きました
ただ真似しようとは思いませんが…
コメントとご助言、ありがとうございますm(__)m。
でも、やはりsumiさんですね。
大人で紳士なご助言で、人格がにじみ出てきますね。
sumiさんのようなナイスミドルになりたいのですが・・・真似さえできません・・・。
体感温度や体温調整能力、コツなどはかなり人によりますので、安易に真似する方がいないように、ちょっとレコ追加しておきます。
でも、スノークロスは試しに一度使ってみてください。結構良いです。
気温が高めのぐちょぐちょとかは、冷水が沁みてきてむしろ良くありませんが。
ちなみに、林道や舗装道路一杯のレコなので、実際の登山道は短いです。ただ、その道路が一番嫌でしたが・・・。
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