雪の武奈ヶ岳(イン谷口〜荒川)
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- GPS
- 06:38
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,629m
- 下り
- 1,626m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:38
天候 | 曇り予報でしたがほぼ雨と雪。時折晴れ間有り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
いよいよ雪が積もりました!ウィンターシーズンですね。 |
その他周辺情報 | 荒川ルートからだと志賀駅までの間にローソンに寄ることが可能です。 |
写真
感想
青ガレを通るイン谷口から金糞峠へのルートは、迂回するようにと看板があるものの実際はメジャールートの一つであります。しかし歩いたことがなかったのでここを通ることと、荒川峠から荒川への下山をしたいというのがこのルートを計画した理由です。
さて、天気予報は曇りだったものの、比良駅に着いてみると雨。がーん。南を見ると、比叡山はスカッと晴れているじゃありませんか。しかしここまで来てしまったので、とりあえず登山中止も頭に置きつつイン谷口へ向かいます。装備が雨対策に万全ではなかったので、最悪イン谷口ピストンになってもと思い、バスを使わず歩いて向かいました。
イン谷口から小ぶり(中ぶり?)の雨の中、登山道を進みます。このルートは登りに見て川の左岸を上り続けます。女性二人の登山客を追い越す際、お互いのルートを話しました。そのうち雨は雪に。ただでさえ落ち葉でトレイルが見にくい中、雪が付くとわかりにくさが増します。青ガレの取りつきでは一度ルートを見失いました。正面左側にこれかと思うようなガレ場が2本ありますが、正解は小さな沢を渡渉した右側です。Suunto9のコンパスがバグって逆を向くので外してしまいました。ガレ場はそれなりにルートがちゃんとしているので通常ならば問題なし。しかし今日は雪のためモノクロワールド。ピンクリボンもわかりにくいです。
金糞峠に着くころにはすっかり白くなりました。北比良峠へ向かったであろう足跡が一本ありました。さて、装備の貧相さからこのまま荒川峠へ巻いて下山しようかと考えていましたが、なぜか一瞬晴れ間になり、下界が見えます。罠でしょうか。ならば八雲ヶ原まで行ってみようかと思いました。このルートも通ってみたかったんですよね。真っ白な中、木々の中を一人歩きます。雪がまた強くなりますが、何とも気持ちいいです。しかし雪が乗った木の橋を渡るのが怖いこと(^^;)。
GPSを頼りに歩いてましたが、突然見覚えのある建物が出現。あっと思うと、すでに八雲ヶ原を通過していました。振り返ると夏場に何度も見た光景が!雪のため、わからず過ぎていたとは。信じられなくて、周辺をうろうろしてみます。ついさっきカレーパンを食べたのは、勝手知ったる場所だったと知って驚き。むしろこういう開けた場所こそ危険なのかもですね。
ここから帰路に着くか迷ったその時、また一瞬晴れ間が。山の罠でしょうか、イブルキノコバへ進むことにしました。予定ルートだった広谷まで回ったものの、確か渡渉が何度かあったはず。この気温だとはまったらまずいかと思い、イブルキノコバに戻りリルート。ここから直で武奈ヶ岳に向かいます。あちこちでGPS確認してはリスクを考え直すためタイムロスしてしまいますが、体力、装備、時間、リスクを天秤にかけるのは山の醍醐味の一つですね(^^;)。
何とか無人の山頂に到着。周囲一回りしましたが足跡なし。なかなかの吹雪でしたので消えたのか、そもそも無かったのか。とりあえず写真1枚撮ってすぐ下山へ。そのとき、おそらく坊村からかと思われる足跡がうっすら見えました。この状況の中、同じく歩いた人がいたと思うと、嬉しくなりますね。
自分の足跡を辿って下山へ。イブルキノコバ方面へピストン下山するか、元の予定の中峠ルートへ向かうか迷ったとき、またしても一瞬晴れ間が(^^;)。ここまで来たら罠にはまるか。コヤマノ岳方面へ向かいます。中峠経由も初めてなのですが、結局白い中歩いただけになりました。中峠からは渡渉ポイントが多く、雪が乗るとわかりにくいですね。
金糞峠に戻ると、なんと足跡が増えてました。この足跡はこのあとどこへ向かったのでしょうか。そういえば八雲ヶ原への足跡も増えてましたね。私の足跡が役に立てば幸いです。皆さんご無事で!私は荒川峠へ向かいます。
荒川峠への最後の激登りは雪のためルート右側の木々の中を四駆で登りました。谷底になっているルートは雪が深い上、落ち葉が下に積もっていて進めません。不思議なことに登りきると、うっすら先達者の足跡があるじゃありませんか。この方はどこを通られたのでしょうか。と思っているといよいよ荒川峠。やっとスタート地点に立った気分です。そのときまたしても一瞬晴れ間が(^^)。下界が見えました!ありがとう。
荒川ルートは比良山系にありがちな急登や段差が少なく、体の負担が少なくとても歩きやすいです。そのうち雪が雨に変わり、さらに杉林が出てくると、白黒の世界が緑と赤の世界に変わります。なんということでしょう!嗅覚も目覚めました。長いけど歩きやすい道を進むと、突然ロードに合流しました。特に駐車場やトイレなどの整備はありません。なるほど、歩きやすいのにメジャーではない理由がわかりました。アクセスですね。公共交通機関もありませんし。
気が付けば晴天に。振り返るとガスってますが、ありがたいことに青空に向かってロードを進めます。おかげで服も見た目乾いてくれそうなのでありがたいです。無事志賀駅に到着。駅のホームから晴天の琵琶湖と山を撮ろうと思っていたら、また天気急変。いいタイミングでロードを進めてたんですね。これでほぼすべての登山道は行けたかな?朝は天気に気分が盛り上がりませんでしたが、終わってみればめったにないタイミングでめったに見られない景色を見られたんだと、とても満足感でいっぱいです。晴れだけじゃないんですね。またしても比良山系の山々に感謝です。
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