黒尾山、日本コバ、白鹿背山 無限ループ 永源寺渓流の里から
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- GPS
- 10:44
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,808m
- 下り
- 2,825m
コースタイム
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 10:41
天候 | 標高の高い所では雪、低い所では雨、その中間ではみぞれ。終日降っていた。 気温-2〜2℃、最大風速5m/s |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
終日、雨と雪、みぞれ、あられが降っていたため、標高が高い所では積雪でツルツル。低い所では雨でズルズル。中間ではみぞれでズルッズルッ。藪の上の雨、雪、みぞれで全身ビタビタとなる状況。とてもまともに歩けない。 ・道の駅〜黒尾山(破線):かなりの急登。滑落注意。数箇所、痩せ尾根や岩場の登りがある。滑落注意。特に雨や雪の時は危険。下りで使用するとリスクがあがります。 ・黒尾山〜永源寺ダムのインレット(破線)〜永源寺キャンプ場:黒尾山から永源寺ダムのインレットあたりまでの登山道はかなりの急登。滑落注意。落ち葉の下に5cm〜こぶし大のザレ場の急登もある。かなり滑る。足スキーでスキーのターンの要領で下っていった。普通に下るとかなりゆっくり慎重に歩かないと難しい。永源寺キャンプ場までは約2.5kmの舗道歩き。 ・永源寺キャンプ場〜日本コバ:バリエーションルート。かなりの急登。滑落注意。 ・日本コバ〜永源寺:急登区間や歩きやすい区間などいろいろ。シャクナゲの藪っぽい所などもあるが、かわせば歩ける程度。ただし雪やみぞれが葉っぱに乗っているとベタベタになり、かなり冷える。踏み跡は薄い。永源寺は紅葉がすばらしい。出店もあるので食べ物など購入可能。入場料として500円必要。 ・永源寺〜日本コバ:永源寺を過ぎて駐車場を越えた少し先から登山道となる。ここも結構な急登。 ・日本コバ〜奇人の窟〜永源寺キャンプ場:道は良い。急登もない。今回の区間で舗装道路以外では最も早く歩けます。 |
その他周辺情報 | 永源寺は飲食物を買えます。入場料500円。永源寺渓流の里(道の駅)では野菜、パンなど買えます。 |
写真
普通に雨降ってたので、ぐずぐずしてたら出遅れました。
ちなみに今日はポール無しで行きます。黒日山までは、かなりの急登や岩場で、きっと役立たないだろうから。
ご注意ください。
結構な傾斜なので、自分は足スキーでスキーのターンの要領で下っていきました。本当にスキーのような感じで、重心を前に持っていくときれいに決まります。ちょっと怖いですがこれが楽しくてちょとはまりました。
そして、ここの急登で突然太ももが攣りました。
やばい!!この気温で動けなくなったら体温下がってヤバい!!
どうも雪やみぞれを体中に被りまくりすぎて、体表面が低下したようです。寒くはなかったのですが、原因を消去法で考えるとおそらく表面温度の低下とそれに伴う血管収縮。血液が回らずにさらに体温低下、熱とエネルギー補給低下・・・というサイクルのような気がします。そう考えて、ダウンを着こんで手ぬぐいを首に巻き、フードをかぶり、呼気からの体温放出を防ぎました。さらに念のため非常食のカロリーメイトと柿の種を600kcal、水分200cc摂取。炭水化物は30分後には分解されてエネルギー供給されるので、それまでは騙しだまし行きます。
装備
個人装備 |
モンベルウィックロンジオサーマルロング
ジオラインLW長そで
ミレードライナミックシャツ
ダウン上
レインウェア上下
ロングパンツ(モンベルマウンガイドパンツ中厚手)
サロモンスピードクロスGTX
ザック(OMMクラシック32)
非常食(柿の種とクッキーパワーバランスとカロリーメイト:カロリーメイト4ブロックと柿の種2袋消費)
水1.0L(0.8L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池
GPS(ガーミンmap66sを2個)
カメラ(TG-6)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマホ
ココヘリ
ツェルト(juzaのEMシェルター)
サングラス
パン2個(消費)
貴重品
熊鈴
ホイッスル
トイレットペーパー
ゲーター
カーフガード
防寒テムレス
非防寒テムレス
大門沢手ぬぐい
総重量6.5kg。
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感想
今日は乗鞍に行きたかったが、天気予報は‐15℃、風速18m/s予報。独立峰の乗鞍は、大体、いつも予報より1、2段階悪くなるので、今日は地獄だろう・・・ということで、なんなら雪無しの山ということで標高下げて近場の鈴鹿の赤線つなぎに行きました。ところだ!!なんと雪!!
まさかここまで本降りの雪とは思わなかったです。
しかも天気予報では、午前中のみ0.1mm雨量で午後から晴れのはずだったが、終日普通に1mm位降っていた。
おかげで、とってもスリッピーでリスキーな登山となりました。
そして、最後の日本コバへの急登では、なんといきなり太ももが攣ってしまう始末。今までこのくらいの登りや距離、気温でこのようなことになったことはなかった。
ただし、これまでの状況と異なる点は、何回もアップダウンをするたびに、低木の枝葉から落ちてくる雪、雨、みぞれを交互に全身に浴び続けたことだ。そう考えると、特に激しく雪、雨、みぞれを浴び続けた足部の表面の温度が低下し(体感は寒くなかったので、表面のみ低下したのだと推測)、血管収縮→急登に必要なパワーを生み出すエネルギーを血液で運べなくなり→太ももの攣りにつながった・・・ものと推測した。
このような経験は、中央アルプスでも経験している。9月ごろ、小屋前で強風の中、右手だけグローブを外していたところ、手の体温のみ急激に低下した結果、指が急激に曲がり始め、物を掴めないどころか、グーしかできなくなった。寒くはなかったし痛くもなかったので困惑したが、少し温めると動くようになった。つまり、体の一部だけが局所的に体温低下した場合、血液から運ばれる熱が奪われ、突然動かなくなることがあるとうことだろう。強度の高い運動を行う太ももでは、血管収縮により、きっと熱だけでなくエネルギー自体が血液から供給されなくなると推測できる。
とりあえず、少し考えて対応を行い、復活できたからよかったものの、あの場所で動けなくなったら、きっと今、ここでレコは書いていないだろう。
ちょっとしたことでも、命の危機にされされることがあり、そのような現象の原因や、さらにまずい状況に陥った場合を想定し、対応、対策を考えないと、生き残ることはできないと考える。
今回は、中央アルプスでの手の一件を思い出し、適切な対応ができたが、今回の件をさらにもう少し考えていかないといけないだろう。ちなみに、ふくらはぎは体温低下による機能低下防止のために、ズボンの下にカーフガードを装着していたために攣ることはなかったのだと思う。今後は太ももを保温するようなガード類や汗冷えしない程度の多少の裏起毛のロングパンツへの変更、もしくは今回と同様の雨、雪、みぞれなどで濡れることが想定される場合は、オーバースペックかもしれないが、レインウェアではなくハードシェルにした方が良いかもしれない。
追記:今すぐにエネルギー供給したい時もあるので、エナジー系のジェルや高カロリードリンク、お湯入り水筒で葛湯などを用意しておくとより良いと思う。
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