米沢川@笹子雁が腹摺り山(東面直登沢)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 829m
- 下り
- 799m
コースタイム
09:30 林道入口(笹子トンネル右側)
12:50 夏道合流
12:53 笹子雁ヶ腹摺山 〜13:23
13:26 北尾根入る
13:37 送電線鉄塔
14:16 林道
14:35 道の駅、甲斐大和? 〜14:50?
15:03 関東甲信越、小さな旅 武田家終焉の地に思いを馳せる
15:30 甲斐大和駅
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
米沢川は、節理の発達したダイオライトな沢。 トンネルの真上な割には荒れておらず、人工物は少なく快調だった。 落ち葉や薄氷がなければ、けっこう上まで詰められる。 今回は1200ちょいで尾根に逃げたが、ここより上は3つ道具があった方が無難。 山頂へダイレクトで登るなら東壁を木登りすることになるでしょう。 北面の沢(初鹿野側)もいつかは歩いてみたい。 |
写真
装備
個人装備 |
夏山個人装備
|
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共同装備 |
ツエルト 1 古いやつ
ノコギリ 1 ゴム太郎
焚き火セット(非常用) 1 ライターとガンピ
ザイル(非常用) 1
ビデオキャプチャーBOX 1 米山氏に貸与
|
感想
笹子駅で集合。駅から20号線のトンネルまでは車がぶんぶん通る甲州街道。街道らしい地蔵尊や道しるべの石なども民家脇に置かれている。年のころ60歳付近の、表情は女学生三人娘とあいさつを交わす。3人はニッカボッカにカッターシャツだった!笹子峠まで登ってどこかへ行くのかな。こっちも地下足袋男やキスリング男でかなりヘンですが。
かなり気になる食堂、白樺食堂を過ぎて、笹子川左岸に渡り、山の中腹に見えている20号線トンネルの入り口あたり目指して近道を歩くと、地図にはないが人の通う道が通じていた。
トンネル右手に林道が多少伸びている。しばらく行くと地元の人々がトラックに杉の木や枝葉を積みこんでいた。正月準備かな?子供が元気良くあいさつしてくれた。軽く会話して先に進む。しばらく行くと銃を肩に下げたけもの撃ちの老人が立っている。たたずまいは都市生活者風。きょうは尾根で巻狩りをするらしい。我々は谷をゆくことを告げて別れる。
林道はやがて消え水のほとんどない谷を進む。標高830m二股で左へ行くところを見逃して進み、沢が東を向きだしたので戻って北西に進む沢へ乗り換える。GPSでない地図読みとは、間違いを確認しながら直して進むのである。
途中炭焼き釜跡や謎の石垣などがあり、笹子集落の人の営みがしのばれる。武田勝頼ごっこもできる。
沢は詰めに入ると傾斜を増し、岩盤のナメ滝が連続する。落葉のラッセルでスタンスを探しクライムするが、落ちたら怪我する高さにもなってきたので、ロープ30mほど出す。行く手も結構続くようだ。引き返すと信長の鉄砲隊が怖い。挟み撃ちだ!というとんちで切り抜ける。
右のルンゼが藪まで近いと見て、脇にそれ、藪に突入。つかむものさえあれば急斜面でも安心だ。しかしこんな急斜面に杉の植林とは、戦後はすごい時代だったのだなあ。山頂やや東側の稜線に至る。
山頂では甲府盆地、笹子川の谷、南アルプスなど見える好天だったが、富士山だけは雲の中。ここ一週間連続で連続快晴だったが今日は久しぶりに雲がある。
山頂で武田勝頼の墓がある敬徳院の話を、敬信院と間違えて話したら荒玄さんから、それは七面山ではというナオシが入る。登ってないと知らないですよ、敬信院は。
ところでナメ滝の途中で結構立派な横穴があった。山伏なら放っておかないサイズの良い穴だったが、中は水ビタシで、来るなと言われているようだった。深く、中は暗かった。穴に歌えば、良い声が返ってきた。
この山域は稜線近くで急に傾斜を増して、短い沢ながら気楽には下れない。時間も遅いし、近くで最も傾斜の緩い東のコルから沢を降りようということにして東へ向かうと、北尾根に道があるようだ。東電の補修道のようだ。沢は日影で寒そうなのでこの尾根道を下る。標高1200mにすごく大きい、見たことが無いくらい大きい送電線がおっ立っていた。江戸から甲州へ延びる電力の甲州街道だろうか。
後半は傾斜を増し、かなりの急斜面にステップが埋めてある。東電の仕業だ。
沢は詰めが急で、尾根は末端が急なのだった。
荒玄は何度踏んだか分からぬ雁ヶ腹摺山、イハラは三つ完登のガンガ。米山は初ガンガ。脳内鼻歌はアストロガンガーの主題歌。
20号トンネルの出口を見下ろし、道の駅大和で牛乳を飲んで甲斐大和駅へ。ここは初鹿野(はじかの)という良き名があるのに、1993年駅名を変えた。
国道20号をくぐったりまたいだり、勝頼滅亡の日川を吊橋で横断したりと、車で通っては目に入らぬ山間村落歩きを楽しんで駅。上りと下りは10分違いで、やはりハイキングの老人が何人か来て、上りに乗った。甲府盆地を見下ろす勝沼の駅からは南アルプスがゴージャスに見えた。甲斐駒黄蓮谷、明日行くぞよ、と通つぶやいたのだが、晩の天気予報でガチョ〜ン。こんなに晴れが続いているのに、谷に入る日だけ悪天。雪崩を押しては行けませぬ。準備にかかった労力が水の泡に。
春に雁が腹摺り組のイベントに参戦したのがきっかけで、今年中に雁腹三山を登っておきたかった。一人で夏道を歩くのも退屈なので、礼儀正しい登り方なyoneyamaさんと駅から登山のaraigengaさんを誘って12月の沢登り。
ガンガー・ハラスーリー!と唱えるとうちの子供らは大喜びだが、よねさん曰く『大人だって喜ぶだろ』って久しぶりにroomセンスな時間を満喫。下りは寒いので尾根筋を下りてきたけれど、甲州話に花が咲き初鹿野歩きも楽しめた。さすがに今日は筋肉痛。
娘たちと登った本家雁が腹摺り山、雁腹一家な牛奥。最後はヤマレコ重鎮トリオで、いづれもいい形でコンプリートできた。これからもいろんなスタイルで山歩きを楽しもうと思う。
よく考えてみると、よねやまさんと一緒に山を歩くのは初めてだった。さすがにいろんな人と歩いているだけあって、ラインの取り方もお助け紐の置き方もそつがない。撒くか、ザイル出すかというような判断も、お互い同じことを考えている感じで、尚且つ、言葉での確認もできるのでroomの遺伝子ってのはすごいなぁと感心。親から子へ、子から孫へ。言葉だけでは伝わらないなにかを山岳部に与えてもらった気がした。
あらげんさんとは5〜6回目だろうか。最近、山からご無沙汰の私にとっては、多少のバリエーションに突っ込んでも、淡々とついてきてくれるので非常に頼もしい。あとで、感想きくと結構お腹いっぱいでしたということが多いけど(笑)。
また電車で行けるルート見つけたらお二人を誘おうと思います。
本日は、ありがとうございました。濡れずに登れて良かったです。私の技術では、ここら辺までではないでしょうか(笑)後ろを見ないようにしたので、怖くなかったです。つぎはもう少し暖かい頃が良いですね。
いや、ほんとは、ihara1990さんは、私が沢登り一回しか行ってないのを知っているので、それほど厳しいところには、行かないだろうと思っていたので、細かく地図を見なかったのですが、やはり山頂直下は、明らかに等高線が目詰まりしてます(笑)写真のコメントにも書いたけど、最初にロープを出す前の所も、かなり急なところで、木の根っこや、掴んだ岩が取れたら、さようなら〜な状態の所でした(私見)で、ロープだしたあとも角を曲がる毎に、大函、小函?岩の壁に威圧されそうになるような(私見)この先、どうなっちまうんだろう?という暗雲が立ち込めました。尾根に避けようというところも、地面がありましたが、やはり、木の根っこや、岩がもげそうなところがあったので、ちょっと怖かったです。
ここ、2週続けて、テントもって登っていたので、体力的には、充実してましたが、
ガレ歩くときや、藪歩くときなど、H大の2人は速いですね〜
下りも沢を降りるってことになったら、ちょっとビビってましたが、尾根を下ることになったので、安堵しました。←これ正直なところ。でも日影は寒かったなぁ。
でも、ほぼ同年代のyoneyamaさんと(初)歩けて、おしゃべりして楽しかったです。
途中
ihara1990:『yoneyamaさ〜ん、ハーケンとか持ってきてます?』
yoneyama:『そんなもん、あるわけねぇ〜だろ!』
araigenga『・・・』
な、会話があった事だけ、記しておきます。
コメント
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無事帰宅
のんびり楽しめました
よねやまさん、あらげんさんありがとう
とりあえず公開しときます。
写真、修正&コメントしといたけど変なのあったら変更してください。
あとは適当に〜。
よねやまさん甲斐駒いってらっしゃ〜い
ガンガー・ハラスーリーってヒンディー語みたいですねぇ
この辺りは南アルプスや八ヶ岳へ行くときに通るので気になります。
山梨いいですね〜山梨大好きですわ〜
喜んでる大人発見
やはり、よねやま殿の読みは鋭うござるな!!
てか、ウンコ出ない時はこの呪文を唱えましょう
あらげんさん
毎回ひどい思いさせちゃってごめんなさい
もうちょっと陽が差せば谷の雰囲気も変わってたと思うのですが・・・。
とはいえ、荒玄さんと一緒に行ったルートはどれも未踏?の好ルートだったので、
これからもよろしくお願いいたします
初、yoneyamaさんと、歩けて、楽しかったです。
感想は、ちょっと誇大表現にしてみました。
ihara1990さん、計画ありがとうございます
都合が合えば?、基本、一人なので、いつでもOKなのですが
え、ザックでかい?遠近法でデカく見えるのでは?
今回は濡れてもいいように、沢スパッツ、ウエットスーツのベスト、沢靴、ロープ、畳めないヘルメットを持っていったので、中型ザックにしました。普段の日帰りではもう少し、小さいです。それでもキスリングですが
初めてです。中央線があってどこからもルートが選べて楽しいね。未踏の山もたくさんあります。また、ご一緒に。たいしたもの持ってないのに、ザックでかいですよね。
はじめまして
滝の途中にあった洞穴とは、どの地点にあったのか興味があります。
というのは先日、江戸時代の甲斐国志を読んでいたところ、
笹子峠
追分より北の山間に入ること数町、ヨケ澤と云う地あり。
その所に「十國岩と云う巌窟」あり。
廣さ方八丈許其の傍らに飛泉一流あり。其の澗流れを瀧ノ澤と云う。
甲斐国志 巻之三十六 山川部第十六ノ中 都留郡
ひょっとしたら、これではないかと思うのですが、数町というのが曖昧で場所が不明でした。
いかがなものでしょう?
アナは1200m〜1250mあたりの、沢が岩壁になって滝状になった中段くらいなのでちょっと簡単に行く所ではないです。我らが見たのは人がかがんで入るぐらいの洞穴でした。
「広さ方八丈」とは一丈3mだと24m四方でしょうか。ずいぶん大きいですね。
あのアナを奥へ行くとそれがある可能性はありますが。入らず登って来てしまいました。山でそういうものを見ても、いつも案外深入りしないんですよねえ。甲斐国史も一度読んでみなくては。ありがとうございました。
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