赤石ヶ岳・鍋塚・大江山・赤岩山《京都百名山No.14・16・17・18》
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- GPS
- 09:40
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 1,583m
- 下り
- 2,054m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:41
天候 | 曇り時々晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
加悦双峰公園は冬期休園で駐車場入り口に駐車し下山後回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤赤縦走として整備されているが鍋塚以北は登山者少ない |
写真
感想
赤赤縦走を行うには車2台が必要で京都丹後鉄道喜多駅の駐車場に1台デポし、加悦の双峰公園から歩き出した。10分足らずで稜線鞍部に達すると大江山の稜線が焼け日の出間近だった。赤石ヶ岳の稜線を登りだすと主稜線の南に張出したP585の肩にご来光となった。赤石ヶ岳(736m)の東面は笹原で中腹部は岩稜となり終始見晴らしの良い登山が楽しめる。山頂には3等三角点「赤石岳」があり、天ヶ峰(632m)や三岳山(838m)の展望が素晴らしい。少し下がった所に東屋も設置されているが樹林帯に入っていて展望はない。双峰公園から嘗て観光用の簡易モノレールがあったがレールの跡が山頂に残っていた。
此処からが本当の赤赤縦走のスタートで稜線鞍部に下り、大江山を目指した山河峠からは稜線南側に林道が並行してる。支障がないので敢えて稜線を歩き大江山の直下で林道に下りた。林道は南にトラバースしているが歩き易そうな斜面なので直登を試み短絡した。50m程高度を上げると林道が横切ったので後は林道歩きとした。林道は地形図には描かれず、大きく迂回しながら高度を上げ何時しか登山道となった。大江山(832m)山頂は、広場のようで2等三角点「千丈ヶ岳」が置かれ立派な山頂標識が設置されていた。総体山名の大江山に対して別名を“千丈ヶ嶽”と称し、三角点名はそれを捩っている。山頂では西から南の展望が良く、北側に少し下った所に展望台があると略毎日登っていると云う大江町の男性が教えてくれた。展望台からは北から東方向にこの先の縦走路鳩ヶ峰や鍋塚、丹後・丹波を埋める雲海を望むことができた。
北への縦走を続け140m程下って登り返すと鳩ヶ峰(745m)で此処も展望が良い。大江山の東にある空山(717m)は意外と存在感がある。北東方面に下って行くと小ピークの向こうに鍋塚林道が上がってきてトイレも設置されていた。先程の大江町の男性は此処から車で帰って行った。北東へ見晴らしの良い稜線を歩き鍋塚(763m)に達すると3等三角点「大江山」が設置されていた。先月登った湯舟山の稜線にあった4等三角点(260m)にも同じ名前の三角点があった。同じ旧大江町域ではあるがこんな至近距離に同名とはどう云うことだろう。今日は曇りで降水確率20%の予報だったが丹後半島は時雨ているようだ。依遅ヶ尾山(540m)に虹が掛かり、大江山上空の雲も厚みを増してきた。
北に下り奥手への分岐を過ぎると未踏区間に入り鬼の岩屋に到った。地中の空洞は千畳敷と呼ばれ7〜8mの奥行きがあるそうだ。近くに展望台が設けられ加悦谷の向こうに磯砂山(661m)が望めた。なだらかに進んで大笠山(740m)に達すると山頂部に航空レーダーが設置されていた。そう云えば千歳から伊丹に向かう飛行機がこの辺りで進路を変えたような気がする。山頂に達すると雨になってどうなることかと思われたが直ぐに止んで晴れ間も見えて来た。東に続く長い緩やかな尾根を下ると電波塔群がありそれを過ぎると大江山スキー場の上部に達した。大江山スキー場は昭和28年に開設され地元の小学校などに親しまれていたが近年の雪不足で経営が悪化し平成28年に廃止された。大笠山山麓に上級者向けの大笠ゲレンデ、普甲山に初心者向けの大平ゲレンデがあった。登山道はスキー場の南側を迂回して付けられ、バンガロー村跡を通り抜けて普甲峠(402m)に達した。放棄されたレストハウス前で昼食休憩を取った。
大平ゲレンデ跡は今では太陽光発電のパネルが並び、管理道路らしき舗装路を登ってリフト上部に達した。大笠山が振り返れた。普甲山(481m’)は山頂を示すものは何もなく東側に少し下った所に4等三角点「不孝峠」(471m)が置かれていた。それにしても“普甲”を捩って“不孝”とは何と云う点名の付け方だろう。小ピーク越しに杉山が望め漸く半分来たなと云う実感を持った。下り切った所は“茶屋ヶ成”で真新しい東屋があり宮津湾の展望が開けていた。指導標には辛皮駅への下山路と金山バス停への下山路が案内されていた。「←杉山210分」と大げさな表示があったが実際は1/3の70分で登れた。
登り返して先ず小ピークに達し、密かに期待した山名はなく、越えて北西の鞍部に下ると“嫁入道”と記されていた。その謂れを知りたいものだ。杉山への登り返しは330mもあり縦走路最大の登りとなった。山頂域に近づくと裸になった広葉樹と苔生した大岩が点在する風景に天然の杉が混じり、異空間を感じさせられる。杉山の西のP650からは杉山が望め此処を杉山西峰としておいた。杉山(697m)山頂は、樹林帯で展望はなく山頂標識が掲げられているだけだった。山頂付近は大岩が点在し鬼の岩屋のような隙間も見られた。なだらかな稜線を進み宇野ヶ岳(694m)に達すると北側に展望が開け高山(702m)を従えた天橋立の砂州が俯瞰できた。流石は日本三景、壮観だった。東に下ると帰りに通る“ダイラ道”の分岐がありさらに進むと平成28年の山行で下山に使った西芳寺林道への分岐があった。
赤岩山(669m)山頂は、展望が良く双耳峰の美しい青葉山(693m)や由良ヶ岳(648m)が望めた。振り返ると三岳山(838m)、空山(717m)、大江山(832m)も随分遠くなって横たわっていた。地形図には山頂に神社の記号があるが祠などは確認できなかった。古道今福分岐に戻りダイラ道へと入ったが等高線が詰まり滑りやすい土の斜面で慎重に下って行った。途中展望箇所があり再び天橋立を見ることができた。
杉山林道が交差し、P425の手前から西へ進路を変えて最初は尾根を下ったが標高200m位で谷に下り渡渉があった。標高140mで“赤岩山登山口”に達し林道を右に行くと「今福一の滝」、左に行くと「今福の滝」と案内があり紛らわしいが右に進んだ。此の辺り地形図の登山道とGPSの軌跡は大きくずれている。下り続ける心算だったが此処からは登りとなり橋を渡って今福の滝(一の滝)とメインの二の滝の滝口を見た。少し下ると“今福の滝眺望所”があり二の滝、三の滝の全姿を見ることができた。今福の滝は七段に分れ総落差78.2m、一の滝は約5m、二の滝、三の滝は合わせて約40mの美しい滝で京都府景観遺産に指定されている。
林道に出ると後は喜多駅までは近い。暗くなる寸前に到着し長い赤赤縦走を終えた。デポした車で双峰公園に戻り帰路に着いた。
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