薬師岳
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 3,274m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:20
天候 | 1日目曇り後雷雨、2日目〜3日目大雨、4日目雨後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
写真
感想
私にとって初めての北アルプス。そして、初めての宿泊のある山行だった。山に登り始めて半年。2000mを超えるのも初めて。初めて尽くしの山行に更に追い打ちをかけるように、初日から3日間大雨の中の行軍。五色が原お花畑と聞いていたがやっと辿り着いたそこでは、花を愛でる余裕なし、ライチョウがすぐ近くにいても立ち止まることもできなかった。大雨に打たれながら、ぐちょぐちょに濡れた登山靴の中はびちょびちょと音をたてていた。山荘について、ひたすら乾燥室と部屋の行き来をしていた。幸運なことに、ここは、水深が膝までもなかったが浴槽があったこと。冷えた身体を温めることができた。
2日目、雨の中出発。雨足は強まるばかり。スゴ小屋にやっと辿り着いた。
3日目、朝、土砂降り。小屋に泊まっていた人々もみな天候の動向を注視していた。そんな状況のなか、一人、二人と出かけて行く。私たちも出発。しかし、この日が一番の悪天候だった。雨が針のように顔面をたたく。稜線では強風でよろめいてしまう。薬師岳山頂付近で私は完全に低体温症だったと思う。身体は震え、手がかじかんでザックのベルトも自分で締めることができなかった。山頂でも、写真も撮る意欲なし。リーダーが薬師岳山荘に泊まるよう行程を変更。どうにか、山荘にたどりつく。そこで出してくれた熱いお茶で救われた。
余談だが、この日中央アルプスで韓国人のグループが遭難したとのニュースをここで知った。また、ほとんど同じ行程を歩いていた人たちは、薬師岳山荘で休憩し太郎小屋まで下って行ったが、翌日そのグループの一人が腕を骨折していた。
この日は、台風並みの悪天候だったのだ。
翌日、折立までの林道が閉鎖中とのこと。とりあえず、太郎小屋まで下り考えることに。太郎小屋で時間をつぶしていると、お天気は晴天に。とりあえず折立に下ることに。最悪の場合を考え有峰に宿を確保。そして、幸運なことに、ある地点でタクシー会社に電話が繋がった。林道の閉鎖も解除されたとのこと。
私たちは、予定通り富山から特急に乗ることができた。宿泊先のキャンセル料は発生してしまったが。
私の北アルプスデビューはなかなか鮮烈であった。無事に下山で来たことを感謝しなければ。
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