樹氷の赤城山
- GPS
- 03:42
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 548m
- 下り
- 546m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 3:38
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂、縦走路を含めて全面積雪の上を歩く。今日の時点では道路を除いて凍結箇所はなかった。アイゼンなどの滑り止めを使ったほうが安心。 |
写真
感想
駒ヶ岳登山口に近い駐車場には5:26に到着。外気温はマイナス11℃と今年2回目の冬山ハイキングにして早くもマイナス10℃を下回った。クルマの外に出ると当然とても寒い。素手ではとても居られない。それより何よりここまでの道中が大変だった。県道をずっと上がってきたが途中から圧雪凍結路が続き、しかもクネクネ曲がるヘアピンカーブのところも多く、急ブレーキや急ハンドルなどしなくてもクルマが明後日の方向に飛んでいきそうで怖くて仕方なかった。スタッドレスタイヤはもちろん装着済みとは言え、滑ったらどんなタイヤでも同じ。慎重に慎重を重ねてようやく到着した駐車場だった。凍結路が長く続き運転疲れはあったが、天気は良さそうだし満月もきれいだったので疲れも忘れそうだと思った。食事と準備をして6:11に行動開始。まだ暗いので念のためヘッドライトを点灯して出発。Zさんはチェーンスパイク装着済みだが、自分はつぼ足。
最初は黒檜山登山口まで車道歩き。車道はあちこち凍結していたり積雪も厚かった。左手側には大沼が見え、湖面に満月がきれいに写っていた。しばし歩いて登山口に至り、ここから本格的な登りを開始。気温はマイナス10℃を下回っていたのでペースを少し上げて歩いてちょうど良いくらい。今日は寒さ対策で暖かいウールのインナーグローブを使ったが、これは当りだった。暖かく、途中からはむしろ暑いくらい。風がないのも影響したのだろう。手のひらに汗をかきたくなかったので、途中からはフリースのインナーに戻し、さらにアウターのグローブも外してしまった。そしてこの状態でゴールまで歩き切った。ウェアも初めは化繊のベストを着ていたが、やはり暑くなったのでフリースの上にゴアテックスのジャケットを着ただけで十分だった。登山口からの登りは傾斜はそこそこきついが、高低差は大したことはないので、それほど消耗せずに登れた。それよりも途中からはお待ちかねというか、樹氷エリアに突入し、しかも標高を上げることで樹氷が太く成長しているようで、見ていて楽しくて仕方なかった。Zさんは前日も仕事でほとんど寝ていないが、それでも快晴の空の元で樹氷が見られれば眠いとも言っていられないようだった。
駐車場を出て1.5時間ほどで稜線に至る。ここで青空と樹氷の両方が初めて目に入る。これまでは樹氷は見えていたものの、まだ朝早かったためか、グレーの空に樹氷だったので、写真としてはいまいち映えなかったが、稜線に至り絵の具で塗ったような青空の下に樹氷が見えるようになった。樹氷がなければ来ても意味がないと思っていたが、ここまできれいに見えるのは予想以上で大変嬉しかった。写真を撮りつつ歩いて7:46に黒檜山に到着。トレースはあるが無人。風もなく穏やか。先にある展望地まで向かう途中で単独のハイカーとすれ違うが、展望地には誰もおらずやはり無人。朝早い時間帯のためだろうか。ここからは谷川や武尊の山々が見えた。相変わらずの青空と無風の好条件。気温は低いはずだが、気温ほどの寒さは感じない。しばし周囲を見つつ休憩。ただ止まるとやはり途端に寒くなるので、長居はできそうになかった。何か防寒着を着ないとさすがにマイナス10℃付近は止まって休むには過酷な環境だった。十分に眺望を楽しんだ後に縦走路へ向かう。
黒檜山山頂を過ぎ分岐点を見送ると下りの登山道が続く。標高が下がると樹氷が痩せてしまい、黒檜山の山頂ほどではなくなったが、それでも樹木にびっしりついた樹氷はまだまだきれいだった。雪は既に先行者で踏まれていたのでトレースも明瞭だし、そもそも積雪もそれほどは多くないので歩き易かった。黒檜山から下り切り降りてきた斜面を眺めると、黒檜山は樹氷で真っ白。そしてこれから進む駒ヶ岳も同じく樹氷で真っ白。なかなか贅沢な眺めだと思った。駒ヶ岳の登りにかかると、この辺りは日陰となっていて寒く、行動して温まった手の先などが冷えてしかたなかった。それでも登りは10分も続かず終わり、8:42に駒ヶ岳に到着。ここも無人。どうやら行動時間が早いのが奏功したようだった。ここまで2人ともお茶だけで歩いて来たので、ここで座って大休止とした。持参したパンなどを食べる。寒いので日向に出て暖を取る。日に当たれば風がないので止まって休んでいても寒さに震えることはなかった。休憩後に行動再開。反対方向から歩くハイカーと続々すれ違うようになる。下降点まで来てこの先どうするかを話すが、Zさんは寝てないのが響いているらしく、このまま下山したいみたい。自分としては鳥居峠まで歩きたかったが、樹氷に満足できたのでこのまま下山路を降りることに。最初の階段が急で滑り止めを付けていなかった自分は少し難儀したが、後は特に問題になるところもなく降りきる。登りの登山者とは多くすれ違った。無事車道に出た後少し歩き駐車場に9:33に戻る。駐車場は朝は空き多数だったが、この時間はかなり埋まっていた。結局周回ルートで自分は滑り止めを使わずに歩いてきた。Zさんは反対にチェーンスパイクは最初から最後まで利用していた。両名ともピッケルは使用せず。そもそも自分は持参もしなかった。
赤城山の樹氷は冬の定番だが、これだけきれいだと毎シーズン来ても良いと思えるくらいだった。体力的に自信がないときで、天気が良い場合はもってこいの場所だと思う。クルマに戻り後片付けの後、10時頃出発。クルマの外気温計はマイナス5℃と、相変わらず氷点下のままだった。
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