金剛堂山 〜斜陽の雪山行〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,031m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
12:15 竜口登山口
13:30 2km地点
13:55 片折岳
14:05 3km地点
15:50 前金剛堂山 16:15
17:25 片折岳
18:35 竜口登山口
【登り時間:03:35】
【休憩時間:00:25】
【下り時間:02:15】
【総行動時間:06:15】
天候 | 天気予報:曇りのち晴れ 日の出/入:07:01/16:40 気温(℃):朝までの最低気温 5.1℃ 夕方までの最高気温 15.8℃ 3時間降水量:ー 地点:南砺高宮 日最高(気温(℃)):14.3 (13:00) 日最低(気温(℃)):4.6 (00:10) 日積算(降水量(mm):0.0 日最(大風速(m/s):6.6 (02:30) 日積算(日照時間(時)):4.4 1400m過ぎの15時から西風が強い |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道471号線を南下 道路道端に雪あり路面に凍結箇所ありすスタッドレスタイヤ必須 【富山県冬期道路情報】 土木部道路課情報 http://www.toyama-douro.toyama.toyama.jp/index.html 【アプローチ】 《住処:発11:20〜スノーバレー駐車場:着12:05》 【駐車場】 スノーバレー利賀スキー場の駐車場に駐車。 【登山口】 栃谷登山道口への道路は積雪のため行けず。スノーバレー利賀跡の竜口登山口からの登山開始となります |
コース状況/ 危険箇所等 |
【降雪期の登 山 道】 (登り:竜口登山口) 積雪期は栃谷登山口まで車で行けないので 竜口登山口から尾根に取り付きます。後は尾根伝いに登っていきます。迷いそうな箇所は、栃谷登山口からの尾根との合流地点でしょうか、赤テープが多くありますので見落とさないように 栃谷登山口からの尾根からは一本道。片折岳(1346mピーク)までは上り一辺で片折岳で一旦下り、1451mに詰めてから再び下って最後の上り返し中金剛堂山に至ります。 【雪 質】 (本日は登り始めより下山まで壺足:スノーシュー忘れで大変苦労した) 今回は登り初めから先行者さんのスノーシューでの残トレースがあり、片折岳までは残トレース上は踏み抜きなく壺足の小生は非常に助かりました。 標高1200mまではべた雪で踏み抜きなし、標高1300mからは積雪量も増えてたが、山頂手前の緩衝草原まで、夏の登山道沿いは低木の倒木や枝ムチが続いた。標高1400m以降は乾雪で踏み抜き踏み抜き壺足の愚かさを痛感。 【トレース状況】 竜口登山口から標高1451mピークまでしっかりスノーシューの残トレースあり、以降は強風でトレース跡も消えている 【出会った他の登山者】 なし カモシカに遭遇 12月のカモシカは…一見発見すると「何??どんな動物?」って… シカと付いているが…カモシカは広義には、ウシ目(偶蹄目)ウシ亜目でありシカの属するシカ科ではなく、ウシやヤギと同じウシ科に属する。 降雪期のカモシカは栄養をため込んでいるのでまさにウシ体型 雪の中を腹を擦りながら進んでいく姿は敏捷性ないウシみたいです。 |
その他周辺情報 | 【金剛堂山について】 金剛堂山(こんごうどうざん)は富山県富山市(旧八尾町)と南砺市 (旧利賀村)にまたがる標高1,650mの山。岐阜県との県境にも近い。 日本二百名山の一つ。 「金剛堂山」は加賀藩の名だそうな。飛騨ではただ「金剛岳」。 富山藩では「高尾山」のちに「西白木峰」だったそうです。 山名は修験道によるもので役ノ小角の開いた山との伝承があるそうです 役ノ小角開山伝説のある山は富山県内には金剛堂山だけだそうです。 山岳信仰の霊峰として崇められ「金剛蔵王権現」が祀ってあります また藤原義勝の神鏡も祀られているそうです。 山頂部は広々とした台地でその上に3のピークがあります。 北から前金剛、中金剛、奥金剛と呼ばれています。 一等三角点があり「金剛蔵王権現」を祀る祠のある前金剛(1,637.9m)を総じて金剛堂山と呼ぶことが多いのですが、最高峰は1,650mの中金剛です。山頂を通り南北に走る主稜線。井田川の支流大長谷川と百瀬川の水を分ける。大長谷川に注ぐ西ノ瀬戸谷、百瀬川に注ぐり竜口谷、日尾谷の3本の谷が入り込んでます 日本海に面して手前に高い山が無いために冬の季節風をまともに受け、山頂台地一帯は広大な風衝草原となっており高山植物の宝庫だそうです。東の白木峰、南の水無山 などと共に白木水無県立自然公園に指定されています。 【日帰り温泉】 天竺温泉の郷 住所:〒939-2513 富山県南砺市利賀村上百瀬482 電話:(0763)68-8400 http://www.tenjiku-onsen.com/ 料金:600円(日帰り湯) 利用:定休日 水曜日 営業時間10:00〜21:00 |
写真
感想
越中富山10代藩主前田利保公
「飛騨信濃木曽の峰々みな見へて西はのこさぬ白木やまかな」
大伴家持が読んだ越中万葉歌でとやまの雪模様をみる…
■天離(あまざか)る 鄙(ひな)に名懸(か)かす 越の中 国内(くぬち)ことごと 山はしも 繁(しじ)にあれども 川はしも 多(さは)に行(ゆ)けども 皇神(すめかみ)の 領(うしは)きいます 新川の その立山に 常夏に 雪降りしきて 帯(お)ばせる 片貝川の 清き瀬に 朝夕(よひ)ごとに 立つ霧の 思い過ぎめや あり通ひ いや年のはに 外(よそ)のみも 降り放(さ)け見つつ 万代の 語らひ草と いまだ見ぬ 人にも告げむ 音のみも 名のみも聞きて 羨(とも)しぶるがね
大伴家持(巻17・4000番)
都から 遠に離れた 越の国 その越の国くにに 山や川 仰山あるが その中なかに神さん宿る 立山は 真夏の中も 雪覆い裾めぐってる 片貝川瀬朝夕 霧が立つ その山と川 忘られん 来る年毎に 見に来るで 遠くからでも 眺めるで ずうっとずっと 伝えるで 見てない人に 言い継つぐで 噂と名前 聞くだけで 羨ましがるに 決まってる
■立山(たちやま)に 降り置ける雪を 常夏(とこなつ)に
見れども飽かず 神(かむ)からならし
大伴家持(巻17・4001番)
天平十九年(七四四)四月二十七日(太陽暦で六月十三日)に詠んだ「立山の賦(たちやまのふ)」の反歌二首のうちの一首。万葉の時代は4月〜6月が夏である。家持は、夏なのに白い雪が積もった山脈(やまなみ・立山連峰)を越中ではじめて目にしました。そのはじめて見る光景に対する素直な感動を「見れども飽かず」と歌い、夏に雪が積もることに対する驚きを「神からならし(きっと神の山にちがいない)」と歌にしました。五月に一旦(いつたん)都(平城京)に戻った家持は、越中の自然のすばらしさを知らない都に住む人たちに、この歌を土産話として聞かせたのでしょう
■立山(たちやま)の 雪し来(く)らしも 延槻(はひつき)の
河(かは)の渡り瀬(わたりぜ) 鐙浸(あぶみつ)かすも
大伴家持(巻17・4024番)
「新川(にいかわ)郡」までやってきた家持は、魚津市と滑川市の境界を流れる現在の早月川(はやつきがわ)にあたる「延槻河(はひつきがわ)」で、雪解け水の水量に驚き、それを「立山の雪し来らしも」と歌った。一般的に第二句は「雪し消(く)らしも(雪が消えはじめたらしい)」と解釈されています。しかし、早月川は立山連峰を源とする日本屈指の急流です。橋のないところで渡る川の浅瀬で、馬に乗る時に足を置く「鐙(あぶみ)」までも濡れたと歌っているので、あたかも雪が到来したかのように「雪し来(く)らしも」と詠ったと解釈する方が、越中の風土を実体験した者の歌としてふさわしいでしょう。
仕事明けで帰宅。25日から年末にかけて雪の予報
本年最後の山行となるか
遅めではあるが…急遽山行の準備
医王山か高落場山かと思案するも金剛堂山に狙いを定めて車を走らせる
スノーバレー利賀跡に到着して車庫にスノーシューを忘れたことに気づいて…
取りに戻り元も考えたけど、時間的猶予もなく片折岳で引き返すことも考慮に山に取り付く
結局、降雪期の雪に苦戦しながら前金剛山頂を登ることができた。
改めてスノーシューの威力を再認識。
奇しくも山頂から落日を望める素敵な山行になりました
斜陽の雪山行
ありがとうございました
金剛堂山さん
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