久手牧場から大崩山
- GPS
- 08:21
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,165m
コースタイム
天候 | 曇り〜小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
久手牧場からアプローチさせていただきました。 いつもありがとうございます。 スタート地点〜夫婦松 雪つきは概ね良好、根雪化しており贅沢言わなければハイクアップ、滑走出来ます。 しかし藪が隠れきってない斜面も多々あり、どこでも滑走可ではありません。 夫婦松〜山頂に至るショートカット ハイクアップ、滑走共に問題なく行動出来ます。 但し大崩山取りつきから山頂に至る尾根芯にある穴は健在、芯を少し外してハイク、滑走が吉です。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森 レストランのメニューが充実したそうです。 しっかり食べるも軽くつまむも選べて、リーズナブル内容。 |
写真
装備
個人装備 |
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
着替え
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
ツェルト
ナイフ
カメラ
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感想
久しぶりに寒波で雪の便りだ。先週は胃腸炎で数年ぶりに発熱でダウン・・・体調はようやく戻ってきたところで、再度軽めのスキートレーニングと言うことで、ここ平湯です。集合4時、出発5時。リーダーは最近成長著しいland-raiderさんにお願いした。1500mの久手牧場でも朝の気温はかなり低めの-10度くらいだった。しかし雪はそんなに降っていないようだ。いつもの牧場からスタートし、林道から第3尾根を経由し順調に高度を上げる。いつも薄着(Tシャツ+長袖薄手のブレスサーモシャツ+ゴアジャケのみ)な僕だが、今日は最初から手の先が痺れ、脚のつま先が痛い。明らかに寒い。電熱グローブに交換し手は全く寒さは無いが足先はダメだ・・高度2000m(-17-18℃)1時間睡眠のせいか眠気が激しい。2000mを越えると、真っ直ぐ歩けず、時々立ち止まっていたようだ。高度障害だな〜と自己判断していた。2300の森林限界直下で、明らかにおかしい・・・眠気とふらつきと寒さが麻痺していた。先を行くland-raiderさんが、大丈夫ですか〜・・・低体温症になってるんじゃ〜〜と大声を掛けてくれた。はっと気がついた・・・・寒さを感じていないし、判断力が完全に無くなっている。低体温症だ・・・彼に言わせると途中で立ち止まって寝ていた・真っ直ぐ歩いていなかったようだ。急いでインナージャケットを着込み、ポットのドリンクを飲み、カイロ全開、ヒートゴーグル・ヒートグローブをMAXにしようやく我に返ってきた。land-raiderさんありがとう・・声を掛けてくれなかったら倒れて寝込んでいたかも知れない。後は認知機能も回復し山頂まで到達。若干手の先の動きが悪かったが、シールをオフし、滑走。高度も下がると体調は徐々所に回復。今回は1時間睡眠、水分不足、体温低下・高度障害の総てが現れたようだ。もういい歳だ・・無理は遺憾ですね・・・あのタイミングで声を掛けてくれたland-raiderさんはパートナーと感じた瞬間でした。これでこそ山行のリーダーです。僕を遭難の危機からサルベージしていただき感謝感謝です。彼は情報収集能力にもに長けており、後は場数とバリエーションをこなせば、立派な山スキーリーダーだと感じました。一日おんぶに抱っこで本当に助かりました。吹雪の伊吹山で遭遇して以来何年かが経ちましたね。これからも宜しくです。
毎年恒例のクリスマス寒波が今年もやってきた。
ありがたいことに気温低下は厳しいものの風はさほど強くなさそう。
場所を選べば山行成立するだろう。
JUNDrさんと大崩山へ、とまでは簡単に決定したが、ルートの選定が悩ましかった。
積雪量風速風向など勘案し、安全策で久手牧場ルートとした。
予報では気温−20℃まで低下する可能性があり、熱線ゴーグル、極厚ウールグローブなど昨季までの経験をもとに備えた装備を総動員した。
今回の山行は、JUNDrさんからリーダーのご指名をいただき、プレッシャーを感じつつもありがたく受け止めて昨季までの経験を実践する良い機会となった。
スタートは5時、気温は−12℃、予報通りだ。
久しぶりの久手ルートなので多少うろ覚えの箇所もあったが、大外しすることなく夫婦松に到達。
乗スカに出ると風が巻いていて休憩適地が無い。
少し進んで樹林の中で休憩とするものの気温が低く、停滞するとかえって消耗する始末。
極低温の怖さを実感する。
私は6時間の睡眠を確保出来ていたので楽な方だったが、いつも多忙なJUNDrさんは睡眠時間が少し(?)足りない様子で時折あくびが出てしまう。
序盤〜中盤は先頭を交替しながら進んだが、中盤以降は私が先を行く体制となった。
そこまででJUNDrさんの補給の少なさが気になっていたが、以前ご一緒した時も行動食が少な目だった記憶もあり、こういったスタイルなのかな?と判断していた。
しかし、どうも調子が優れない様子。
森林限界まで到達した時点で山頂orここで滑降、又は少し進んで猫の小屋への滑降ルート?などの確認を取る。
と、そこでJUNDrさんがレイヤリングを整え直すとの事。
気温は−18℃、この環境でシェルもアウターグローブも外しインナーダウンをレイヤーするのは容易ではないが、この判断が功を奏した。
保温力を増したJUNDrさんは活力が蘇り、動きにキレも出て無事に山頂ゲット。
とはいえ極低温は間違いなく、少し高度を下げてからシールオフ。
水を得た魚とはこのことでJUNDrさんは軽快に滑走する。
反面、滑りに大きく課題を残している私は相変わらずのヨタヨタ滑りだ。
更には滑走コースの見込みをハズしてしまい狙った斜面が藪で滑走不可。
林道エスケープが入ってしまい、もったいない事をしてしまった。
とはいえ無事に下山。
厳しい環境で山頂を捕えた達成感のあるヤマとなった。
今回、ペア行動の利点と反面難しさを学ぶことが出来たのはJUNDrさんのおかげであり感謝しています。
また、昨季までの経験を活かす事が出来たのはいつもお世話になっている山スキー先輩方のおかげであり、自身が安全登山を続け、中身のある山行をすることが恩返しになると思い、これからも山スキーに精進する思いです。
今日は勉強になる事が多い一日でした。
ありがとうございました。
また、宜しくお願いします。
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