八ヶ岳(小同心クラック&アイスキャンディ)
- GPS
- 34:03
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,696m
- 下り
- 1,690m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 6:52
- 合計
- 12:57
天候 | 2日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小同心クラック ・アプローチ:先行P有トレースあり(取付で約1時間待ち) ・システムはやや変則的で、シングルロープ2本で私がすべてリードし、1人がアッセンダーで登攀、残り2名がフォローで登りました。全体としてランニング支点が極めて少なく、常にランナウトなので、リードは確実に登れる実力が必要です。 ・1P目:傾緩斜面からチムニー状クラックへ。終了間際が窮屈でやや悪いです。終了点はこの先にもあります。(先行Pの終了点空き待ちあり) ・2P目:チムニー状クラック。ワンポイントのハングの手前で切りました。1P目上部終了点から左右2つにルートが分かれましたが右のチムニー状を選択。終了点間際はステミングでクリアしますが、支点がともかく取れない(ピッチ中1ヶ所のみ)ので難しくないものの緊張感があります。 ・3P目:出だしがワンポイントのハング。スタート時点で支点がありますが、抜けてからはありません。その上は終了点まで難しいところはありません。 ・横岳山頂まで:今回ロープを出さずに行きましたが、横岳山頂直下はやや悪いです。日没が迫る中、お助けひもなどを使ってどうにか全員クリアしました。 ・横岳〜赤岳鉱泉:山頂で日没となったため、安全な一般ルートで下山。硫黄岳周辺は風が強く雪が飛ばされて地肌が出ているところも多くあります。踏み跡が残っていないところもあるのでルートを見逃さないように。硫黄岳山頂からは森林限界上も含めて踏み跡明確で極めて安全でした。 |
その他周辺情報 | 赤岳鉱泉テント泊1人1泊2,000円 アイスキャンディ利用料金1日1人1,000円(ギアレンタル各500円) 受付は8時半から、全面登攀可能でした。連休中で混雑が予想されるため、1グループ1本の制限がありましたが、8日はかなり混雑したようでしたが、9日AMはルート数の半分くらいの利用で余裕がありました。休憩時間等も考えると4人で1本で十分だった気がします。 |
写真
感想
当初予定では1日目にアイスキャンディ、2日目に小同心クラックでしたが、1日目の天候が安定しているようでしたので、赤岳鉱泉にてテント設営後、1日目に小同心クラックにアタックすることにしました。
当日は森林限界上も風は弱く雲一つない快晴で、またとない絶好の本チャン日和。先行Pがトレースをつけていたおかげで小同心クラックの取付まで、体力以外の労力を温存して辿り着くことができました。
小同心クラックは待ち時間もありましたが、ロープを出してのそれなりの登攀内容を伴うルートでしたので、思いの外時間がかかり、横岳の山頂に辿り着いた時には日没を迎えることになりました。当初は大同心稜を下る予定でしたが、暗くなってからのバリエーションの下りは危険極まりないため、遠回りでも安全な一般ルートで硫黄岳を経由して鉱泉まで下りました。ルートは所々踏み跡がはっきりせずあいまいなところがありますが、登山道境界のロープ支柱やケルンを目印に、ルートを外さないように辿ります。披露した肉体に鞭を打っての下山行でしたが、日暮れから刻々と変わっていく空の色や下界は夜景を眺めながら、なかなか味わえない景色を楽しみならがらの下山となりました。
2日目はこれまた天気が良く、早朝こそ稜線上の風が強そうでしたが、その後穏やかとなり、これまた絶好の登山日和となりました。多くのパーティーが本チャンに出かけたようでした。我々は小屋前で気楽にアイスキャンディでアイスクライミングの練習です。階段状の緩やかな斜面とバーティカルに近い斜面の稜ルートが取れる北面の角にロープをセットして、何本も繰り返しトップロープで練習しました。北面でかなり氷が堅く、最初はアックスを効かせるのに苦労しましたが、慣れるにつれ,皆コツをつかんだようでした。
2日間存分に満喫して下山。美濃戸口の八ヶ岳山荘で駐車場利用者特典のコーヒーをいただいて山行の最後を締めました。
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