(スキー板の)滑落事故で敗退・谷川岳天神尾根
- GPS
- 05:29
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,979m
- 下り
- 2,634m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:26
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
強風で寒くて震えた東谷山の翌日は、無風快晴が約束された日曜日。
山頂滑走属性のないメンバーで谷川岳を目指す。条件はよいので西黒沢か芝倉沢まで行っておきたい。
シール歩行を始めて少し登ると、尻出し岩と呼ばれる小ピークがある。ここの下りは短いが急斜面。以前、転倒して落ちそうになったことがあるので慎重に降りる。
ところが無事に降りて振り返った直後、後続メンバーの1人の下降中に板が外れた。そのまま流れて西黒沢方面へ落ちてしまった。外れたのを見てすぐ気付いたが、少し離れていたのでどうにもならず、見送るだけ。
当人には稜線で待ってもらい、捜索に行く。幸い晴れて風もなく稜線で待っていても大事にはならない。
しばらく捜索して板を発見した。標高差にして270mくらい落ちていた。シールが貼ってあってこれだから、シールがなければ遥か下まで流されていた可能性もある。
登り返すのは大変なので一旦下山し、ロープウェーでもう一度登って板を返しに行く。幸い歩き始めてすぐに起きた事故だったので、戻るのも早かった。ただし、さすがにもう山頂を目指すような時間ではない。下部で滑走を楽しんで降りることにした。エスケープとしても全く想定していなかったルートだが、意外とパウダーが残っていて楽しかった。下部から見上げると、熊穴沢と西熊沢方面はかなりデブリが出ていた。
ほとんど歩かず、下山しても大して時間を食わない。さらにもう1周。
計画とは全く異なる内容の山行になったが、これも経験のうちと思うことにしよう。
この日はピークを目指して登る予定だったが、パウダーランを我慢できなかった仲間(のスキー板)が、他のメンバーの静止を振り切ってまさかの(片足板だけ)大滑降。
見事な谷周りターンエントリーでファーストトラックを奪って行った。
さてどうするかと、その場で数分協議したが、消去法でベストな案は自ずと導き出され。
板をロストした仲間はその場で待機。
他のメンバーはこの斜面を降りて遭難者(スキー板w)を捜索、回収して戻る。
その後は時間的にピークハントは無理なので、ロープウェイ課金で西黒沢付近の斜面を回す事に。
捜索開始
まずは登り返せる所で発見できた場合という淡い望みを考慮して、自分とoec,がドロップ。
さすがに空荷の板は雪面にほとんどシュプールを残さない。
時々止まって目を凝らすと、薄らと直滑降ラインを発見。
遭難者(スキー板)はまだ下だ!
さらに高度を落とす。
途中痕跡を見失うが捜索を続け、再度シュプールを発見。
その先を辿ると遭難者(スキー板)が見えた!
どうやら怪我(破損)も無く無事のようだ。
シールが付いた状態だったのが幸いしたようで、斜度が少し緩く変化した所に停止していた。
シールがなかったら、その先の藪の先に消えていたかもしれない。
遭難者(スキー板)を回収し、自分のバックパックにくくりつける。
残りのメンバーに連絡を取り、とりあえず4人でロープウェイ乗り場まで滑走する。
大人のロープウェイ課金をして、事件発生現場に戻る。
待機中の仲間にお届け物を渡し無事任務完了。
その後2度回し、合計3回課金で斜面をギタギタになるまで滑り倒した。
今回板を流した場所は、滑走には思いのほかコンディションがよく、ルート序盤という事もあってかエントリーする人もほとんどいなくて、3本とも大満足のパウダー満喫できて、これはこれで結果オーライだった。
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