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Yamareco

記録ID: 3926783
全員に公開
雪山ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

霊仙山 〜今畑廃村から〜

2022年01月17日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:29
距離
11.0km
登り
1,085m
下り
1,083m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:14
休憩
0:16
合計
7:30
7:50
8
7:58
8:10
96
9:46
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81
11:07
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15
11:22
11:24
16
11:40
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20
12:00
12:01
10
12:19
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55
13:15
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11
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35
14:01
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69
15:10
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6
15:16
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4
15:20
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
今畑の廃村に停めた。
コース状況/
危険箇所等
登りでは雪の状態も良く、アイゼンの必要はなかった。
下りも冬靴のソールの堅さを利用しながら下って特に危険なところはなかった。
雪の状態が程よく足を受け止めてくれたのでツボ足で通せたが、凍結の状態次第では同じように歩けないので注意が必要。
ササ峠に下る斜面は上から見下ろすとかなりの傾斜を感じる。
ここも雪の状態によって歩き方が変わる。
麓の多賀町の水田地帯
大津からここまで来るだけでも別世界になる。
2022年01月17日 07:11撮影 by  SH-03J, SHARP
2
1/17 7:11
麓の多賀町の水田地帯
大津からここまで来るだけでも別世界になる。
今畑の廃村
県道17号線はここまで除雪されている。
2022年01月17日 07:34撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 7:34
今畑の廃村
県道17号線はここまで除雪されている。
今畑登山口
2022年01月17日 07:59撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 7:59
今畑登山口
直登するトレースを辿る。
かなりの急勾配。
2022年01月17日 08:01撮影 by  SH-03J, SHARP
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直登するトレースを辿る。
かなりの急勾配。
しばらく登ると集落が現れる。(無人)
水場が残る。
2022年01月17日 08:26撮影 by  SH-03J, SHARP
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しばらく登ると集落が現れる。(無人)
水場が残る。
寺の建物もそのまま残っている。
2022年01月17日 08:28撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 8:28
寺の建物もそのまま残っている。
尾根道に出て一息つく。
2022年01月17日 08:44撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 8:44
尾根道に出て一息つく。
この辺には居そうだ。
2022年01月17日 08:51撮影 by  SH-03J, SHARP
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この辺には居そうだ。
これは何の足音だろう。
2022年01月17日 09:40撮影 by  SH-03J, SHARP
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これは何の足音だろう。
見えているのは近江展望台のピーク。
2022年01月17日 09:41撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 9:41
見えているのは近江展望台のピーク。
2022年01月17日 10:14撮影 by  SH-03J, SHARP
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この斜面に動いているのが自分だけだという贅沢感。
2022年01月17日 10:38撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 10:38
この斜面に動いているのが自分だけだという贅沢感。
まだこの時間は雪が程よく締まっているのでツボ足で大丈夫。
2022年01月17日 10:38撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 10:38
まだこの時間は雪が程よく締まっているのでツボ足で大丈夫。
展望台のピークに到着。
2022年01月17日 11:07撮影 by  SH-03J, SHARP
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展望台のピークに到着。
このあたりの気には樹氷がついている。
2022年01月17日 11:07撮影 by  SH-03J, SHARP
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このあたりの気には樹氷がついている。
御池岳と藤原岳
2022年01月17日 11:08撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 11:08
御池岳と藤原岳
雪庇が続くが、大きく張り出すのはまだこれからか。
2022年01月17日 11:13撮影 by  SH-03J, SHARP
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雪庇が続くが、大きく張り出すのはまだこれからか。
登山道は右の尾根から回り込んで左の山頂に続く。
2022年01月17日 11:22撮影 by  SH-03J, SHARP
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登山道は右の尾根から回り込んで左の山頂に続く。
もうトレースは風で消えている。
かなり雪が深くなっている稜線。
2022年01月17日 11:28撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 11:28
もうトレースは風で消えている。
かなり雪が深くなっている稜線。
ジャンボサイズのエビの尻尾。
2022年01月17日 11:31撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 11:31
ジャンボサイズのエビの尻尾。
この谷をショートカットできれば速そうだが。
2022年01月17日 11:42撮影 by  SH-03J, SHARP
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この谷をショートカットできれば速そうだが。
左端が山頂。
2022年01月17日 11:42撮影 by  SH-03J, SHARP
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左端が山頂。
布のように雪がめくれあがっている。
2022年01月17日 11:51撮影 by  SH-03J, SHARP
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布のように雪がめくれあがっている。
霊仙岳最高点
山頂は別にある。
2022年01月17日 12:01撮影 by  SH-03J, SHARP
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霊仙岳最高点
山頂は別にある。
あの向こうが山頂。
2022年01月17日 12:01撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:01
あの向こうが山頂。
2022年01月17日 12:04撮影 by  SH-03J, SHARP
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予想より時間がかかっての登頂。
2022年01月17日 12:17撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:17
予想より時間がかかっての登頂。
さすがに風が冷たく、食事休憩は風を避けられるところを見つけてからにする。
2022年01月17日 12:21撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:21
さすがに風が冷たく、食事休憩は風を避けられるところを見つけてからにする。
伊吹山方向は雲が覆って少し荒れ模様?
2022年01月17日 12:20撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:20
伊吹山方向は雲が覆って少し荒れ模様?
あの白い小ピークを目印に復路はショートカットしてみる。
2022年01月17日 12:20撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:20
あの白い小ピークを目印に復路はショートカットしてみる。
五感をフルに働かせながらリスクを避け、ルートを決めて進む。
雪盲目の状態だったが鞍部で食事も取れて無事に登山道に復帰完了。
2022年01月17日 12:31撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 12:31
五感をフルに働かせながらリスクを避け、ルートを決めて進む。
雪盲目の状態だったが鞍部で食事も取れて無事に登山道に復帰完了。
自分のトレースを辿る安心感に足も軽く感じる。
2022年01月17日 13:20撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 13:20
自分のトレースを辿る安心感に足も軽く感じる。
笹峠への下りが最難所。
下を見ると、真っ逆さまに落ちてしまいそうに見える。
2022年01月17日 13:40撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 13:40
笹峠への下りが最難所。
下を見ると、真っ逆さまに落ちてしまいそうに見える。
子供なら入れる、天然のかまくら発見。
2022年01月17日 14:07撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 14:07
子供なら入れる、天然のかまくら発見。
雪が緩んでズボズボ潜る足に苦労しながらの下り。
2022年01月17日 15:04撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 15:04
雪が緩んでズボズボ潜る足に苦労しながらの下り。
最後の林道までの下りも急勾配だ。
ともあれ無事下山でやれやれ。
2022年01月17日 15:08撮影 by  SH-03J, SHARP
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1/17 15:08
最後の林道までの下りも急勾配だ。
ともあれ無事下山でやれやれ。

感想

前回の比良に続いて、次は鈴鹿と決めていた。

山の初心者だった自分がいきなりの雪の霊仙南西尾根に挑み、冷や汗ものの一日を過ごしたのはもう10年前。
少しは安全にこのルートを辿れるつもりで今回のプランニング。
(もうほとんど断片的な記憶しかなかったが)

明るくなってからスタートしようと少し遅めの到着。
落合の廃村から歩き出す。

少し川沿いに南下したところに登山口がある。
たぶん昨日の登山者のトレースは残っているが、今日の先行者はなさそう。

いきなりの急勾配の斜面を直登する。
トレースを辿るが、まだ朝の冷え込みで雪が締まっていて足をしっかり受け止めてくれる。
これならアイゼンの必要はない。

しばらく登ると、山中に廃村の集落が現れる。
2月には多くの福寿草が見られるこの集落跡を抜け、尾根に出るとしばらくは傾斜も緩やかでのんびり進む。

前方には近江展望台の尖ったピークが見えだし、その手前の斜面は雪が張り付いて壁のように見えている。
地形図ではあの雪の斜面の真ん中を突っ切って登るらしいが、下から見上げる限りでは、下りがかなり緊張しそうなルートに見える。
斜面に取り付くと、幸い雪の状態がいいので特に危険を感じるシーンはなかったが、体力は確実に奪われる。
いつものように張り切りすぎて足がつらないように、ゆっくり歩を進める。

展望台から先は雪庇が続く稜線歩き。
雪は深いが風の当たる稜線のトレースはほぼ消えている。
踏み抜きに気を付けながら足の置き場を選んで歩く。

広い山頂部を見渡すと、大きなくぼみをぐるりと右の最高点から回り込み、半円を描くように山頂に至るルートになっている。
その大きなくぼみは決して深い谷ではなく、全体に歩けそうにも見えた。
ここをショートカットできたらかなり時間を節約できそうに思える。

トレースの消えた稜線をラッセルしながら進むのはなかなか時間がかかり、登頂したのは正午を過ぎていた。
ただ風が冷たく、どこか風を避けられるところで食事にしようと移動することに。
さっき歩いた稜線のルートfがくぼみの地形のはるか向こうに見えている。
地形を眺めていたら、ここを突っ切るルートが見えてきた。
細かい段差があるのを見極めて立ち往生しないように進める目算が立つと、すぐに歩き出した。
途中で時間のかかる可能性もあるので無駄にはせずに足を動かす。
ただやみくもに急いではトラブルのもと。
勾配の変化や見えない部分の状況を予測しながら真っ白な谷に入る。

雪の白さに視覚がマヒする「雪盲目」の状態になった。
2m程の段差があるはずなのにその縁が見えない。
一歩ごとに足を雪面に下ろすまで地面の傾斜が分からない。
ただ視線を上げると大きな地形は見えているので焦るような状況にはならない。
スリバチの底のような地形の中で雪の中に座って食事を取り、足を少しでも休めて斜面を登り直す。
これでガスが出ていたり吹雪いていたりすれば、方向を見失うのは容易に想像できる。

斜面を登り切って往路の自分のトレースに合流した。
ちょっと思い切ったショートカットだったが、遭難に至る状況のひとつを想像できたのが大きな経験になった。

登りで大きな壁のように見えていた急斜面。
下りはどうだろうかと緊張しながら縁に立った。
見下ろすと、実際の傾斜よりも急な、それこそ壁のように見えている。
それほど怖く感じなかったのは、雪がさっきよりも緩んで滑落するイメージがなかったこと。
弛んだ雪で足を取られることは増えたがほぼトラブルなく下り切れた。
雪の伊吹の下りより距離は短くても緊張していたように思う。

あとはトレースを辿って下るだけだとタカを括っていたら、踏み抜きがやたらと増えて時間がかかってしょうがない。
下りでは一歩ごとに体重がかかるので足の潜り方が大きい。
ただでさえ午後になって弛んだ雪にはまり込んだ足を抜くのも一苦労。
ワカンを付けて下るには勾配が急すぎるのも気になって、ついついそのまま不機嫌に下っていた。

気が付いたのは、雪の山を歩きたくてここに来たこと。
雪の山ってのは人工芝の上にパウダースノーが乗っているわけじゃない。
この山に来て、このルートを歩いて出会う状況に腹を立てている滑稽さを感じてしまうと、これは赤面するほど恥ずかしいことだった。

状況を見極めながらリスクを回避する手段を選ぶ緊張感は楽しい。
いいものを見つけて心をあちこち飛ばしながら歩くのも楽しい。
一歩ごとに雪に足を取られるしんどさ、これは楽しくはない。
でも、どうせまたここを歩きたくなるんだったら、全部受け止められる自分を連れてこなきゃ。

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