前掛山 (浅間山荘から)
- GPS
- 05:52
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,144m
コースタイム
天候 | 快晴、気温低し 前掛山付近は弱風、それ以外はほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場から山頂までほぼずっと雪道。雪が凍った箇所は前掛山山頂付近しか見られなかったが、それ以外の箇所は積雪の多寡はあるものの、雪の上をずっと歩く。基本的に圧雪路で、湯ノ平口あたりまでは前日の?トレースが明瞭にあり、ラッセルもしてあったが、それより先はルートが不明瞭になっていて、ルートファインディングが必要だった。雪が少なく、飛ばされた雪によりトレースが消えてしまうようだ。火口の縁へ上がるまでの長い登りもルートが不明瞭な上、所々くるぶし程度のラッセルが必要だった。早朝発を避ければ誰かのルートとラッセルを利用できると思うが、降雪直後や平日などは期待できないかもしれない。下りで同じ箇所を見た時は、多くの人が歩いた後だったので、間違えようがないくらいにはっきりとトレースがついていた。 ・6:30過ぎに歩き始めたが、前掛山山頂までで見掛けた登山者は1人のみ。帰りは20人ほどとすれ違った。つぼ足、スノーシュー、アイゼンと色々の装備が見られたが、自分は火山館までつぼ足、それ以降駐車場まで12本爪アイゼン使用。 ・早朝発だったため、気温は大変低く、駐車場到着時は-10℃、火山館到着時は-13℃。樹林帯にいる間はほぼ無風だったため、行動中に寒さを感じることはほとんどなかったが、火口の縁まで上がる登山道と、火口の縁は風が吹いていて寒い思いをした。防寒暴風対策が必須。 ・登り下り共にダブルストック利用。ピッケルも持参したが、特に必要と思われる箇所はなかった。 |
写真
感想
先週の黒斑山から見た浅間山がきれいだったので、今週はそれを狙った。浅間山の山頂付近は火山ガスが始終出ているため登山禁止の措置が出ていおり、近傍の前掛山までしか行けない。
まだ暗いうちに浅間山荘の駐車場に到着。駐車場は凍っていて、クルマから降りた時に転びそうになる。気温も低く、クルマの温度計は-10℃を差していた。外でのろのろ準備していると寒さが厳しいので、手早くブーツを履き、スパッツを巻いて出発。ヘッドライトは不要な明るさになっていた。
このルートは火山館までが長くて退屈だった記憶があるが、今日は完全雪道なので以前の記憶はあてにならなかった。鳥居を2つくぐるが、そこまでのルートは夏道が出ていると岩がゴロゴロだったと思うが、今日は完全に雪に埋まっていて歩き易い。2つ目の鳥居の先で登山道が分岐していて、1つは不動滝を通るルートになっている。この寒さで早朝なら完全結氷だろうと思い行きにこちらのルートを選んだが、想像どおり滝は凍っていた。以前行った裏磐梯のイエローフォールに少し似ているかも知れない。滝を過ぎると傾斜が急になり、樹林が切れてきて眺望が効くようになる。天気は素晴らしく良く、空は青い。途中、硫黄の匂いがするあたりを過ぎるとほどなくして火山館に到着した。ここで大休止をするがとにかく寒い。小屋の前にある温度計を見ると、8時を過ぎているのにも関わらず-13℃を差していた。この時間はまだ日が当たらないから気温も上がらないのだろう。ここまではアイゼンなしで歩いてきたし、この先もアイゼンが要るような所はなさそうだったが、この先でアイゼンをゆっくり装着できそうなところがないと思いここで着ける。
火山館までは積雪は多いものの、ラッセル済のルートがほとんどで圧雪路の上を歩けたが、火山館までの人もいたのであろうか、その先は圧雪具合がこれまでと比べると心許なく、下手に歩くと時折足が膝上くらいまでズボッと潜ってしまう。そうこうしているうちに樹林帯を抜け、浅間山(前掛山)への長い登りに入る。この辺りからの外輪山の眺めは大変良かったのだが、風が強くて冷たくて、止まって何かをしていられないほどだった。また、トレースもほぼ消えていて、自分でルートを見つけながらになった。火口の縁までほぼ一本のルートであり、風は吹いているものの、天気は良かったため、ルートを見失うことはなかったが、所々でくるぶし程度のラッセルの必要があり行動のペースは上がらなかった。何より寒くて寒くて、途中で引き返そうかとも思ったほどだった。
火口の縁まで上がると景色が開け、風は冷たいものの、斜面を吹き下ろすような強さはなかったので、少し歩いてシェルターで休憩を取ることにした。火山館を出てからここまでほぼ休み無しで歩いてしまった。最後の緩い登りをこなしてようやく前掛山の山頂に到着。やはり寒いので写真をいくつか撮ったらさっさと下山開始。山頂付近には氷があり少し緊張したが、滑っても火口か斜面に落ちなければ大事には至らないだろう。登りは寒くてのろくてしんどかったが、雪の着いた斜面なので下りは速い。きつい斜面を登る登山者を横目にどんどん下る。湯ノ平あたりまで降りてくると傾斜がなくなり雪も気温が上がったせいか、重く湿ってきてペースが落ちる。それでも下りが出始めればやはりペースは速い。下りも火山館で休憩したが、気温はだいぶ上がっていた。グローブは山頂付近ではインナーを2重にするほどだったが、ここまで降りてくると今度が暑くて仕方ないので、インナーは仕舞ってアウターのみで歩く。ジャケットもハードシェルのアウターは不要なくらいに暑かったが、脱ぎ着が面倒だったのでそのまま歩く。アイゼンも、火山館より下ではほとんど不要だったが、アイゼン歩行の練習を兼ねてそのままで登山口まで歩いた。
このルートはかつて7月に歩いたが、やはり冬のほうが面白い。次回トライする機会があれば、樹林帯を抜けた後の寒さに如何に対応するかが課題になりそうである。
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