見市川本流〜遊楽部岳
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- GPS
- 53:00
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,744m
- 下り
- 1,716m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
6日
0 時札幌発、4 時半見市大橋前の駐車場着。車を返却してくれるS大さんにお礼を言って準備開始。駐車場は圏外だが少し高いところに行くと電波取れた。明るくなるのを待って 5 時半デッパ。作業道を通って見市大橋下の入渓点まで。作業道には早速クマ糞ある。さすが道南。とりあえず笛を吹いておく。入渓すると信じられない数のブヨがお出迎え。一人 50 匹くらいまとわりつかれる、手厚い歓迎ありがとう(絶望)。皆地図で払いのけながら進む。ここからしばらく地図は現在地を確認する道具ではなく、ブヨを叩き落とす道具となった。この沢は規模が大きく増水がかなり怖そう。名前の通り沢ではなく川だ。ちょっと増水したらスクラム渡渉必要そうな箇所がいくつかあった。1つ目の堰堤は倒木が大量に引っかかっている。通り抜けられそうなところが1か所あったので中を突破。Iは堰堤下の1m弱の段差を乗り越えるのにめちゃくちゃ苦労していた。おいおい…。2つ目の堰堤は左岸を小さく捲いて堰堤の上に乗り、梯子降りて通過。右岸も同様に行けそうだった。そこから少し行くと例の函。函につく頃にはいつの間にかブヨはアブに選手交代していた。右岸の大捲きはパッと見面倒そうなので中突破を試みる。最初の段差を突破しようとsLが空身で挑みかかるがあえなく敗退。帰ってくるの待っていると途中でぷかぷか浮いたり沈んだりし始める。何事かと近寄ってみると必死な顔で助けを求めている。しょうがないのでLが飛び込んで助けに行く。帰ってくる途中で力尽き浮いていられなくなったらしい。顔面蒼白で「もう帰りたい」とかほざくsLを休ませ、代わりにLが突破を試みる。段差直前まで行けたが足着かず流れに押し返され敗退。中学生のころから水泳の授業がなかったLの泳力ではかなりの難所だった。仕方ないが大捲きを選択する。始めは踏み跡わかるが途中からわからなくなる。デポ旗はあったがボロボロだし連続していないのであまり参考にできない。斜度があるので雨でぬかるんでいるときはかなり怖いだろう。途中沢型をいくつも越えるが、段差の落ち口を通る場所や浮石だらけの場所があったりで厄介。行きやすいところを探して進むが、捲き終える頃には2時間以上かかっていた。メンツはへとへとなので少し休憩してから進む。しばらく河原歩きと飛び石が続く。下二股、中二股確認して上二股まで。この沢は水が青くてとてもきれいな沢だ、皆疲れてこの景色を楽しむ余裕はなさそうだったが…。途中テンバはいくつかあった。上二股は左股左岸に平らで快適なテンバ、沢からはあまり高くない。左股と右股の中間部あたりには狭いが増水に耐えられるテンバ有り。天気は問題なさそうなので今日は左股左岸の方にする。テンバ開削と焚火、天気図を命じてL-sLでこの先の連瀑帯偵察&ルート工作に出かける。
15mFの左岸まきは急で崩れやすかったので細引きを垂らしておく。8mFの右岸まきは浮石多かったので落ちそうなものを落としておく。2段12mFは1段目の右岸まきに細引きを垂らしておいた。12mF上まで偵察して引き返し。往復で2時間かかった。
上二股はアブもブヨもおらず快適、焚火で服も乾きうれしい。勝負日の明日に備えて早めに就寝。
7日
3時に起きて明るくなるの待ってデッパ。デッパしてしばらくすると突然後ろにいたIの気配が消える。少し戻って探すと巨岩の下にひっくり返ったIの姿が。巨岩を乗り越えるのに失敗したらしい。足痛そうなので様子見しつつ進めていく。6mFまでは段差ばっかり。2年目トップで行ける。6mFは右岸草付きを上がっていってスラブを直登。直登部はザイルで確保。初めなのでⅠ一応空身。15mFは左岸細引き使わせて捲く。ホールド少なく足元悪いので一応Ⅰ空身。8mFは途中まで水流際登ってから右岸まき。Lは水流の中を突破。12mFは右岸まき。1段目は草付きを細引き使わせてまく。2段目はスラブを直登。直登部は確保。Ⅰ空身にしたが全荷でもよかったかも。ここは6mFと似ていて少しだけ難しくした感じだった。少し行くと3段15mF。1段目は左岸まき、簡単。2段目は左岸まき。sLリードでL以外確保。Fが登りきったところにある大きめの岩を落とし、下にいたYに当たりそうになる。危機一髪だった。厳重注意する。Lは水流中左岸寄りを直登した。3段目は左岸まき簡単。2年目トップ。ここまでの連瀑帯はかなりラジオが聞こえづらかった。しばらく行って830二股。水が伏流してきたのでここで汲んでおく。Iの足が痛そうなので鎮痛剤を飲ませようとするが、間違ってパブロンを飲ませてしまう。それ風邪薬やないかい‼バファリンが見つかったので飲ませておく(あとで調べて分かったが併用はよくないらしい、薬物乱用はダメ。ゼッタイ。)。co930の3mチムニーは簡単。2年目トップ。Ⅰは足痛いそうなので空身にした。1030二股は左股を行く。直登難しめの段差は確かに2つある。1つ目はスメアとプッシュで突破。全荷だと直登難しかったので、空身orお助け紐。ザックは吊り上げ。2つ目は立っていて全荷だとはがされる感じ。だが2年目トップのレベルだろう。あとはどんどん沢型を詰めあがっていく。JPに乗り切るあたりでブッシュ漕ぎ。50mくらい漕いで夏道に出る。遊楽部Peakの様子をL-sLで見てみるもかなりブッシュ薄かったので、一応雷警戒して稜線上のできるだけブッシュ高いところにテンバる。ちなみにJPからPは笹刈られていて歩きやすかった。
テンバでは酒つまみ出し切る。藪漕ぎでトップを行っていたFの二の腕にダニがくっついたらしく、みんなで知恵を出し合って取り除こうとする。塩かけたり酒に浸したり窒息させたりするが、びくともしないので諦めて沈。
8日
今日は下山日。雨降るので早めに出る。5時前にデッパ。遊楽部の夏道は非常にだるい。細いし急だし長い。しばらくすると雨降ってドロドロになり散々。雨雲レーダー見ると雷雲らしいので雷避けられそうな場所でしばらくじっとする。雷雲通り過ぎたの確認して行動再開。夏道上はクマ糞多数あった。熊を恐れていつのまにかボーカルsL&F、ホイッスルKの3ピースバンドが結成。遊楽部岳は彼らのライブ会場と化していた。ひたすら歌いつつ行く。4合目からは道がマシになる。途中何度か休憩をはさんでようやく下山。5時間ほどかかった。駐車場ではイモニキが待っていてくれた。こんな遠いところまでマジ感謝。みんな虫にやられて満身創痍。LとIは目をブヨに刺されてお岩さん状態。Yは手がムチムチの赤ちゃんみたい。Fの二の腕には未だにダニがくっついている。sLの腕はなんか爛れている。ドラッグストアで対処してから温泉寄って帰札。充実した山行だった。
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