大船山から行者山・内田池を経て周回
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- GPS
- 03:58
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 610m
- 下り
- 635m
コースタイム
天候 | 晴のち曇その後小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大船山北の鞍部から内田池までは道標なし。 |
その他周辺情報 | 武田尾温泉 |
写真
感想
例年ならこの時期を逃すと関西では雪山のチャンスを逸する。3月の声を聞けば、みるみる雪は融けてしまい、それっきりだ。今年も折あらば雪山、と思ってはいるものの、今日は冬型が強まって県北ではバンバン雪が降っているので、吹雪の山には登れない。それどころか、瀬戸内沿岸の我々の住む地域ですら、雪が降るかもしれないというのが予報の教えるところだ。そんな時は、近場の里山が我々を迎えてくれるだろう。11月に宰相ヶ岳の山頂から正面に拝んだ大船山がどっしりと立派で印象に残っていたので、今日はこの大船山に登ってみようと思う。と言っても、大船山自体は登山口から一時間もかからずに登れてしまうようなので、少々アレンジが必要だ。地図を眺めると、大船山から北側には500mくらいの標高の山々が連なる北稜が走り、この北稜が東隣の昼が岳を擁する尾根とつながる鞍部のすぐ下には内田池という名の池がある。そこから谷に沿って南下すれば、登山口となる三田アスレチックへと戻ることができるはずだ。車の時には周回コースをうまく組めるかがカギだが、このコース取りならこの条件をクリアできる。ということで、決まりだ。
六甲自動車道路、北六甲自動車道路、新名神と三つの有料道路を乗り継いで宝塚北スマートICから下道におり、まっすぐ北上すれば三田アスレチックに達する。アスレチック前の舗装された駐車スペースに車をとめたら、この施設の所有者なのだろう、すぐ下にある家からおばさんが出てきて、ここもその下の広々空間も有料駐車場だという。さらにその下の赤いコーンの向こうなら自由にとめていいというので、そこに車を移動させて準備にかかる。準備している間にお一人車でやってきて、先に登っていかれた。我々もすぐその後を追うように、アスレチックの中の道を大船山めざし出発する。幅広の「もと林道」のような道をゆるりゆるりと上ってゆくと、さしたる時間も要せずに道標の立つ鞍部に達する。ここから南に折れてまずは大船山を目指すが、登頂を果たした後は再びこの地点に戻って、北へと稜線伝いに進むことになる。
さて、鞍部から南に折れてしばし登ると、再び道標が現れ、波豆川バス停方面への道を分ける。道標に従い右に折れて山頂を目指す。ここから激急登となるが、木々の間に眺望が開けて登高意欲もまた高まる。一気に上り詰めると、丸く小広い山頂に飛び出した。そこには胸のすくような見事な眺望が広がっていた。大きな支柱にここから見える山々の名を記した標識が取り付けられ、それぞれの山の方角を指している。先日登った剣尾山、子供の頃よく行った妙見山の名もそこにはあった。山頂の祠でお参りして、その後ろの三等三角点を確認したら、踵を返して北稜を目指す。
最初の道標の立つ地点から先は一般ルートではない。が、行ってみるとしっかりと踏み跡がついている。その上、テープマーキングが過剰なほどにつけられていて、迷いようがない。地形図の印象よりもアップダウンがきついのは、まっすぐに尾根に忠実に辿っているからだろうか。ちょっと明るいコブ(489独標)に出たところで、早々と昼食にする。勿論、Kinuasa特製の巨大チキンカツサンドだ。大船山では見事な晴天だった空も、だんだん雪雲が目立つようになってきた。今のうちに腹ごしらえしておいたほうがよさそうだ。
腹ごしらえが済んだら、さっそく出発することにする。空に青いところがなくなってきたと思うと間もなく、風花の舞う天気となった。相変わらずアップダウンの大きな尾根を行く。谷を隔てて右側には、昼が岳が次第に大きく、そのスッとした小綺麗な山容で迫ってきた。背後には大船山があくまでも大きい。大船山に次ぐ高さのピークへの登りが始まるとすぐに岩の折り重なったところに出る。この先しばらくは踏み跡が散逸してはっきりしないが、とにかくまっすぐに登っていくと、再び道型が現れる。この551mピークに達すると、そこには「行者山」の山名板が付されていた。ここから右の尾根に入ると傾斜は緩み、おおむね下りの楽な行程となる。大分標高を下げたなと思っていると正面に視界が開け、すぐ下に内田池を見下ろす地点に出た。この内田池、なんだか北八ヶ岳辺りの雰囲気のなかなか素敵な高原ムードを漂わせているじゃないか。ちょっと得した気分だ。
ここから緩い斜面を内田池目掛けて駆け降りる。ここからは林道歩きとなる。路面の整った林道をひたすら下り、集落を抜けてやがて左手に藁ぶき屋根の庵を見ると、駐車地はもう目前であった。
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