浅間尾根から鷹ノ巣山山頂を経て岩尾根へ
- GPS
- 08:18
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,366m
- 下り
- 1,339m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・峰谷バス停の観光トイレは凍結により使用禁止。 ・浅間尾根は西斜面を中心に凍結箇所あり。 ・鷹ノ巣山避難小屋直下の水場は枯れている。 ・石尾根のうち避難小屋・山頂間は60cm以上の積雪。トレースはしっかりあり、滑り易い。 ・岩尾根もトレースはしっかりしている。アイゼン必須。 |
写真
感想
雪に恵まれた奥多摩で、雪上訓練を兼ねていつもの鷹ノ巣山に登ろうと思った。
登りは浅間尾根でとっとと登り、下りに初めてバリエーション・ルートを使う
事にした。巳ノ戸林道なら鞘口のクビレから下は昨年梅雨の撤退時に下ってい
るし、そこから上は下りの経験こそないものの、登りは二回やっている。
前日の夜に装備の点検をしていると、説明のつかない不安がやってきた。決定
的なものではないが、何かが危ない。積雪期とは言え一般登山道を登るだけな
のに。朝起きて不安が残るなら止めようと思いつつ床につき、翌朝起きたらや
はり不安は残る。寒いとか腰が痛いとか天気が芳しくないとか言い訳を探すが、
どれも該当しない。きりっと目が覚めて、むしろいつもより早く出発した。
当日、午前一便のみの峰谷行きのバスはそれなりの混み方だった。終点で降り
たのは10名程。降りてすぐに手洗いに向かうも、冬期凍結中で使用禁止だった。
脇に程よく曲がった杉の枝があったので、有難く拝借した。色々と準備してい
るうちに皆出立してしまい、いつもの事ながら最後になった。
寒い。両手の先が特に冷たい。行動開始直後から、耐寒装備が不充分だから引
き返したほうが等と言い訳を探していた。それでも山道を超え、奥集落へたど
り着いた。見ると麓とケーブルを繋いで滑車で荷物を送る設備を建設中だった。
奥集落は人気をあまり感じないが、まだまだ生きている集落のようだ。
登山口は林道の最後の折り返し地点から少し先の階段だが、ロープで閉ざして
ある。その右に進んだところからとりつくと、ロープで閉ざされたルートと交
差する。ガードがその先にもあるのでそのまま進むと、そこは違う。交差した
地点の山側に階段が続いているので、そこを登る。
程なくして尾根の突端にあたる浅間神社の鳥居に着いた。この辺りから雪が現
れた。軽く安全を祈って更に登る。雪は凍っておらず、尾根も太いのでアイゼ
ンはまだ要らない。と思ったら前のめりにこけた。尾根を西に巻いているとこ
ろで、雪を掻いてみるとみっちりと分厚く凍っている。アイスバーンに新雪が
降り掛かっているだけだった。慎重な体重移動を心がけて進んだ。
予報通り風がきつい。今日は上空も低空も西北の風が強く、その為昨日からの
雲は早々と消えていくが、今日のルートは北向きと西向きだけだ。だから左半
身だけを強風に晒すことになる。左の耳が早速痛い。雪の装備はともかく、
2000m以下でもこの季節は耳当てなり耳まで隠れる帽子が必須だった。
広葉樹林帯に出た。裸の木同士が擦れる音がやたらに聞こえる。ある時何故か
それが人間の女の声に聞こえ、思わず「びっくりした」と声をあげた。誰も居
ない。
食べるものも余り無いと思うが、留鳥が目立った。寒い中精を出しているキツ
ツキにしばらく見とれた。
先に見える石尾根を睨みながら登る。鷹の巣避難小屋を超える辺りで雪が深く
なるが、まだツボ足で大丈夫だ。フル装備の男性二人に抜かれて、数歩に一度
は大きくはまりながら進んだ。
大汗をかきながら、なんとかアイゼン無しで頂上に着いた。とっととつけてい
れば、時間は4分の1は短縮できたかもしれない。
山頂で魔法瓶の湯でチリトマトヌードルと凍りかけたおにぎりを平らげた。下
りはとっととアイゼンをつける。
ヒルメシクイのタワでいざ鷹の巣尾根に方向転換するも、怖い。ルートの雪の
上に踏み跡は無い。朝に感じた正体不明の不安が身体を上ってきて、結局諦め
た。冬期の岩尾根の下りが安全とは思わなかったが、経験の無いルートよりは
ましなはずだ。ただ稲村岩手前のコル辺りで雪が消えた為、アイゼンを外した
もののの、そこから北に尾根の腹を下るところが透明に凍っていてずるっと滑っ
てしまい、危うく麓まで急行するところだった。
麓で巳ノ戸林道方向を見るも、その時は特に危険な様子は見えなかった。
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