仙丈ケ岳・甲斐駒ヶ岳 北沢峠定着
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 3,189m
- 下り
- 3,169m
コースタイム
09:50 戸台
14:50 北沢峠
1/17
04:30 北沢峠
06:00 大滝頭
07:00 小仙丈ケ岳
08:00 仙丈ケ岳
08:30 小仙丈ケ岳
08:45 大滝頭
09:30 北沢峠
1/18
04:00 北沢峠
06:30 駒津峰
07:40 甲斐駒ヶ岳
08:30 駒津峰
09:45-10:15 北沢峠
12:50 戸台
天候 | 1/16 晴 1/17 曇 1/18 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
去年二月に挑戦した仙丈ケ岳だったが、広大な小仙丈カールを目にし、ただただ圧倒され、その日のうちに逃げるように下山してしまった苦い経験があります。また、今回の年末年始には、山岳会で丹渓新道からこの山を目指すもメンバーの滑落事故により敗退。そういった因縁のある冬の仙丈ケ岳に三度目の正直で挑みました。
まずは、前回(2013年2月)からの反省点として、以下を心がけました。
1.精神的な迷いを消す
2.寒さ対策を十分しておく
3.確実なアイゼン・ピッケルワーク
4.不要なものを持ち込まない
前回は、パートナーが小仙丈手前で急きょ下山してしまったことと、小仙丈カールの大きさに精神的な動揺を受けました。今回は、全て想定した上で、ひとりでも先に行くことを決めていました(今回のパートナーは弟)。
また、前回、登山前夜に思いのほか冷え込み、よく眠れなかったことも当日のモチベーションに悪影響を及ぼしていたので、今回は十分な寒さ対策をしました。具体的には、いつものモンベル#3シュラフ+シュラフカバーだけではなく、シュラフの中に入れる防寒着類を増やしました。逆に不安から前回持ち込んだ不要品(8mmロープx50mtr、ヘルメット、ハーネス)を省きました。その代り、確実なアイゼン・ピッケルワークを身につけることで、安全を担保しました。わかんは、念のため持参しましたが、1月の三連休のものと思われるトレースが残っており、結果的には不要でした。
結果、すべて上手く運び、無事ピークハントに成功しました。
しかし、前回は2月、今回は1月ということで、やや条件が違いました。風、視界の条件は今回の方が悪かったのですが、雪が少ない分、山から受ける心理的なプレッシャーが幾分少なかったようです。弟は、二日目の登山開始直後に膝の痛みにより離脱、その日に下山しました。
当日、仙丈ケ岳に登ったのは、私だけのようでしたが、前日には別の方が登られていたようで、クッキリとしたアイゼンの跡が残っていました。大勢人がいると、どうしても他人の判断に左右されそうになってしまいますが、今回は純粋に自分の意志と判断だけで登れたことが収穫でした。
翌日の甲斐駒はどちらかというとオマケ的な位置づけでした。せっかく北沢峠まではるばる来たんだから二つ行かなきゃ損、という感じです。
どちらかというと、甲斐駒の方が岩場があるイメージですが、その前に初級バリエーション(赤岳主稜)をこなしていたお蔭で、不安はありませんでした。そして、結果的に甲斐駒も無事登頂。この日は、とても天気が良くて、前日に登った仙丈ケ岳や北岳、鳳凰三山、山頂からは八ヶ岳や中央アルプスもよく見えました。
駒津峰を越え、最後の登りにとりかかっている頃、朝陽を迎え、とっても素晴らしい気持ちでした。人生最良の日と言っても過言ではないかも知れません。なにより昨日は見えなかった仙丈ケ岳のカールが見えたことが嬉しかったし、とても美しかったです。
一通り写真を撮りまくった後は、すぐに下山。北沢峠でテントを畳み、13時前には戸台に着きました。長い帰り道は蜂の巣を数えながら歩きました。鹿にもたくさん出逢いました。山行の満足感に浸りながら、あの長い道をはじめて楽しく下山できたように思います。
下ってみると、弟が迎えに来てくれていたのは良かったのですが、石を踏んだせいで車がパンクしたそうで、戸台駐車場近くの橋本山荘でお世話になりました。あのあたりの石は尖っているそうなので、注意が必要でした。スペアタイヤに交換したのですが、勝手がわからず、ほぼすべて山荘のご主人がやって下さいました、、、後日菓子折りでも送っておこうと思います。
橋本山荘は、山荘を経営していた94歳のおばあさまが怪我をされたそうで、現在、別の方(お世話になったご夫婦)が今年の秋再オープンを目指しているそうです。今度冬に行く際には、お邪魔したいです。
また、1/22,23の両日は、戸台手前の道で護岸工事をやっており、通行できないそうです。この日程で行かれる方はいないと思いますが、念のため。
タイヤ交換後は、道の駅・南アルプスむら長谷により、大人気のクロワッサンを頂き、白馬へ向かいました。ここのクロワッサンは、連日予約で一杯だそうなので、食べたい方は事前に連絡していった方が良いです(しかし、橋本山荘で頂いたたい焼きの方が美味しかったかも知れない)。
長文で申し訳ないですが、もう一つ気になったのは、今回の山行中常に私の前についていたトレースです。どうやらこの方、私と同じ日(恐らく早朝)に戸台から入山し、その日のうちに仙丈ケ岳に登り、森林限界手前で幕営したようです。ここまでは、トレースの新しさと、私が実際に設営されたテントの前を通過し、ご来光を撮影している登山者の影を見ていることからも、だいたい間違いないと思われます。幕営道具を持った状態でこの初日の行動は脅威的です。
ここからは、私の勝手な推測ですが、どうもその日テントを畳んでから(7時頃と推測)、甲斐駒ヶ岳を登り、その足で戸台へ下山したようなのです。
以下は、推測の根拠です。
・私が3日目甲斐駒に登った時、はっきりしたアイゼンの跡が残っていたのに、道中どこにも幕営していなかったこと(初日から見ているものと同じような縦走用アイゼンの爪痕でした)
・その時、既に帰りのアイゼン跡もあったこと
・私の入山時にあった車が、下山時には無くなっていたこと(一台も車は無かった)。
・初日の行動時間、距離の長さから、健脚と考えられること
可能かどうかで考えると確かに可能なのですが、寝具を持ちながらこれだけ歩くことは、今のところ私には考えられない。。。テントをツェルトにし、寝具を軽量化するしかないですが、そしたら夜寒くて、眠れなくなるし、、、
いやはやすごい人もいるものです。つくばナンバーの方だったので、「つくばの風」と呼ぶことにします。
Geldfelsさん、はじめまして。
17日の早朝テントでコーヒーを飲んでいたら足音が聞こえてきたので仙丈ヶ岳に行くんだろうなと思っていましたが、ヤマレコユーザーの方だったんですね
自分もすぐに後を追いGeldfelsさんの姿は目にしていますが、モルゲンは見れそうになかったので途中で引き返し帰ってきました
初日の行動はGeldfelsさんの推測通りですが17日はそのまま戸台へ下山しました
林道を仙流荘に向かって車で走っていると大きいザックを背負った方が歩いていたので甲斐駒のトレースはその方のだったかもしれません?!
今は山岳ガイドの夢に向かって修行中ですか
ステキな山岳ガイドになれるようにがんばtって下さい
※下のレコは自分が歩いた16,17日(二日間)仙丈ヶ岳のものです
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-397204.html
Maieさん、
ありがとうございます!
お陰でひとつ謎が解けました!
それにしても16日の行動は長いですね。
しかし、レコを見ますと正解でしたね。写真の夕陽が素晴らしかったです。
17日は文字通り苦行でしたから、、、
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