巻機山
- GPS
- 06:35
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,493m
コースタイム
天候 | 晴れ〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート全般にわたり先行者さんのトレースを使わせていただく。 下部は締まった雪の上に新雪が少し乗った状態。 森林限界より上はシュカブラになっているが、踏めば沈む状態で氷化はしていなかった。ニセ巻下部の急斜面は斜上気味にトレースがあった。 米子沢は目立ったデブリはなかったが、上部にデカイブロックが落ちていた。 |
その他周辺情報 | 五十沢温泉日帰り入浴700円 |
写真
感想
標高差の大きい山なのでスキーではなかなか手が出なかった巻機山。
先週のドカ雪からの南岸低気圧による湿雪が気になったものの季節も進みつつある中、少しでも雪の状態がいいうちに行きたいと思い行ってみることにする。
7時前に冬季登山口に到着するとすでに路肩にまで車が並んでいたので、その後ろに壁ぎりぎりに寄せて駐車。支度をしている間にも先行パーティーは続々と入山していく。やはり人気の山なのだと実感する。路肩の壁を乗り上げると広がる雪原の風景で一気にスイッチが入る。朝の冷たい空気の中先行者のトレースを追う。
左手に朝日に照らされた黒岩峰が輝いて見えだすと写真を撮る手が止まらなくなりなかなか進まなくなる。夏季駐車場を過ぎるといよいよ本番、井戸の壁へ向かう尾根にとりつく。少々複雑な地形の中巧みにトレースをつけているけど、よほどルートを熟知しているのであろう。先行の方には感謝しかない。
井戸壁の手前で少しでも気休めになればとクトーを装着してみる。程よい傾斜感でジグが切られていて思った程苦労せずに1128m付近の尾根に出られた。ここからは米子沢がよく眺められるのでしげしげと観察してみると前日のものと思われる滑走ラインが確認できた。ここから見る限り目立ったデブリもない。これなら沢行けるかなと思いつつも、今登っている脇のツリーランも捨てがたい、雪もよさそうだし…。などと滑りに思いを巡らせつつ少しづつ高度を稼ぐ。立派なダケカンバの木が目の前に現れると森林限界はすぐだった。ここで思わずザックを下して一服する。雪原の向こうに聳えるニセ巻を見ながら十分立派な構えの山なのにニセなんてつけられてなんと不憫な山などと思ってしまう。そのニセ巻の急斜面に取りつく。色々な方の記録を見るとこの斜面クラスとしているとスキーではかなり苦労している様子がうかがえるが納得の傾斜感だ。今日はアイゼンは装備してないのでやばそうならばここでやめるつもりであったが、今日は幸い雪が乗っておりシールのききもよくおまけにトレースもあるので問題なくクリアできニセ巻へと到達出来た。ここで初めて巻機山本体にお目にかかる。樹氷原のわきの小尾根には滑走ラインが数本走っている。ここから一度避難小屋のある鞍部まで下るがビンディングは滑走モードにしてシールを付けたまま下るが、滑らないスキー難しい!と絶叫したくたる。ここまでくれば山頂まではひと踏ん張りであった。天候はあいにく雲が広がりモノトーンの世界となったが、展望は360度申し分ない。雪化粧した新潟平野の眺めが新鮮な感じがした。比較的穏やかなコンディションの今日もさすがに山頂部は風が冷たいので早々にシールオフして滑走に入る。ニセ巻から見えたライン付近を狙ってみるとだいぶラインが増えていた。しかし広い斜面なのでノートラックの面は狙って行けた。雪質は南面だけあって固めのところが多めだったが気持ちよく滑れる。樹氷原のあたりまで来たところでラーメンタイムをとり、米子沢へと滑り込む。と…。急にホワイトアウトしたような視界となり雪面がほとんど見えなくなってしまう。曇りの日に辺り一面白いと陥るやつか…。ここからは慎重に降りる滑りに切り替えゆるゆると降りる、と今度は巨大なブロックが沢床に転がっている。右岸上部の雪庇でも落ちたのかと思い警戒しながらなるべく左岸寄りを行く。沢も狭くなってくると滑走ラインも収斂してきて徐々にゲレンデを滑っているような感じになってくる。頻繁に表れる急斜面の下は滝があるのかと思うと少しぞっとする。幸いにもデブリは出てなく良い状態であったのだろうけど足はパンパンになってしまった。もう堪忍してくださいと思い始めたころようやく傾斜が緩み始めほっとした。あとはラインに導かれるまま夏季駐車場で登りトレースに合流しメローな斜面を流しこの日の山行を終えた。
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