雷倉☆奥美濃の大展望の山へ
- GPS
- 09:55
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,171m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:56
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この日は家内は山行には行かないことが決まっているので、当初、単独行の山行を考えるが、久しぶりにkitayama-walkさんにご都合をお伺いすると、予定を調整してご都合をつけて下さる。山行計画はKWさんにお伺いすると、小津三山の最奥の山、雷倉をご提案いただく。アプローチの遠さもありこれまで足を運んだことのない山域ではあるが、以前から訪れたいと思っていたところではあったので、喜んで同行させて頂くことにした。
京都を早朝に出発。行きは木ノ本のICで北陸自動車道を下りるとR303を東に向かう。川合トンネルを出るとその先は急に積雪が増える。八草トンネルを過ぎて坂内に至るとようやく薄っすらと
夜が開け始める。横山ダムに差しかかったところで木ノ本ICを下りて以来、ようやく対向車とすれ違う。
登山口となる東杉原に到着するとあたりはすっかり明るくなっていた。揖斐川のほとりには藤橋城と呼ばれるお城の建物がある。どういう趣向で城にしたのか不明であるが、実際にはプラネタリウムらしい。霜化粧を施された周囲の樹々が空気に凛とした緊張感を与えているようだ。
出発すると狭い谷間に朝の7時を知らせるメロディーが鳴り響く。どんどん橋と名付けられた橋で揖斐川を渡る。川べりの景色を撮ろうと思って積雪した橋の歩道の上に足を載せると早速にも膝上まで踏み抜くことになった。
左岸に渡ったところで早速にもスノーシューを装着すると家族旅行村のキャンプ場跡地の広々とした雪原を歩き始める。雰囲気の良さそうなキャンプ場ではあるが、営業していたのはH7から8年間のみらしい。キャンプ場を抜けて林道に入るとスノーモービルの跡が続いており、
国土地理院の地図では川沿いの道が途中で途切れているが、スノーモービルのトレースが続いているので、道が続いているようだ。東杉原ダムを通り過ぎて、尾蔵谷の川を渡ると右岸の林道に入り、最初に現れる尾根に取り付く。尾根の末端の植林を過ぎるとすぐにも雑木林になる。
尾根は早速にも急登となりラッセルが深い。腐れ気味の重い雪質はあまり感触の良いものではない。ca650mのあたりでようやく傾斜が緩くなると、斜面の左手にブナ林が広がる。尾根の南側には林道が登ってきていることが判ったが、ブナの樹林が広がる尾根筋を歩くのに躊躇はない。
このあたりからようやく雪が締まり始め、足元の沈み込みがマシになった。広くなだらかな尾根を進むと左手に小高い隆起がある。三角点ピーク△698.1mがある場所のようだ。尾根の展望地からは徳山湖の彼方には冠山の鋭鋒となだらかな金草岳が見える。
ピークからは一旦鞍部に下ると先ほどの林道が尾根まで上がってくる。
林道は再び南斜面の植林の中をトラバースしてゆくので、尾根芯を歩く。風が北側から吹き付けているので、尾根芯は雪が薄いようだ。ca750mで再び林道が尾根まで上がってくる。尾根にはブナが立ち並ぶが、明らかに斜度がきついので、ここはわずかな間、林道を歩いて巻上がると、林道からは右手に広がる花房山の展望が大迫力だ。
再び尾根を歩くと、おそらく植林の伐採斜面が広がっているのだろう、今度は北側に斜面が大きく開けて、冠山の左手に金草岳の純白のなだらかな山容が目に入る。視線を左に移すと見えているのは揖斐川右岸の山々だろう。
植林を過ぎると細尾根となり、尾根を右に左に樹を避けながら進む。ca900mのあたりからは再びかなりの急登となる。ca1080mピークが近づき、傾斜が緩やかになると、斜面には再びブナの高木の樹林が広がる。ブナの梢が織りなす穹窿が壮麗さを感じさせる。
ピークを越えるとブナの樹間からは右手に続くなだらかな尾根の先にようやく雷倉のピークが見える。雷倉へのなだらかな尾根には随所で左右に好展望が広がり、左手には白山、大日岳、さらに北アルプス、御嶽山、中央アルプス、南アルプス、恵那山と展望が続く。尾根の右手には、花房山の左に伊吹山が見える。この方角から眺めると伊吹山の山容は大きなドーム状となり、比良や鈴鹿の山から眺めるのとは全く異なる印象を与える。
展望を眺めながらのんびりと尾根を歩いて雷倉の山頂にたどり着く。ひとしきり展望を楽しんだところでkitayama-walkさんが用意して下さったカレー鍋をガス・ストーブで温める。鍋の後はライスを投入して〆はカレー雑炊にする。
山頂でランチを楽しむ間に瞬く間に空には雲が広がってくる。雲が広がるにつれて山々の色合いも急速に変化していくようだ。
ブナの樹林が広がるca1080mに戻り、尾根の下降に入るとかなりの急斜面が続いている。よくこんな急斜面を登ってきたと感心したくなるところだ。KWさんもここが一番の急斜面だったと仰る。
この急下降を下るとしばらくはなだらかな尾根が続く。△698.1mのピークへの登り返しは避けて、下りは尾根の南側の林道を辿る。ピークの西側のブナ林で登りのトレースと合流するとすっかり腐れ気味になった雪の尾根を下降して尾蔵谷右岸の林道に着地する。
最後は再び揖斐川沿いの林道を歩く。雪が腐っているので朝よりも速度が遅く感じられるが、後で確認してみると実際には往路とほとんど変わらず、45分ほどの歩行だった。駐車地に戻ると丁度17時を知らせるメロディーが周辺のスピーカーから鳴り響くところだった。
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